転職エージェントは複数登録がおすすめ
転職活動では、転職エージェントを1社だけでなく複数登録するのがおすすめです。
転職エージェントごとに保有している求人や得意分野、サービス内容、担当者の提案スタイルが異なるため、複数登録することで選択肢が広がります。
また、キャリアアドバイザーからのアドバイスによって、客観的に自分に合った求人やキャリアの方向性を見極めやすくなるのもメリットです。

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転職エージェントを複数使うメリット
転職エージェントを複数登録すると、求人の選択肢が広がります。
また、実際に使いながら担当者やサポート体制を比較できるため、自分に合った転職活動を進めやすくなるのも大きなメリットですね。
ここでは、複数登録することで得られる具体的なメリットを3つ紹介します。
幅広い非公開求人に出会える
転職エージェントの大きな強みは、一般には公開されていない「非公開求人」を多く保有していることです。
非公開求人は、企業が採用活動をスムーズに進めるために特定のエージェント経由で募集している求人のことで、条件が良い優良求人や管理職・専門職などのハイクラスポジションも含まれます。
複数登録することで非公開求人を紹介してもらえる機会が増えることから、希望に合った求人に出会いやすいのがメリットです。

非公開求人は求人全体のおよそ5〜8割を占めるといわれており、特に管理職・専門職・ハイクラス求人など、条件が良く競争率が高い案件ほど非公開求人として扱われています。
公開求人だけで探すと見落とす優良求人が多くなってしまうので、複数登録を強くおすすめします。
キャリアアドバイザーの強みを比較できる
転職エージェントの担当者は、サービスによって得意とする業界やサポートスタイルが異なります。
複数の転職エージェントに登録して面談を受け、実際に転職活動を進める中で提案内容やアドバイスの質を比較し、自分と相性の良いキャリアアドバイザーを見極められます。

担当者との相性は転職活動の満足度やスピードに大きく影響するので、比較して選べるのは大きなメリットですよ。
登録は無料で効率的に情報提供を受けられる
転職エージェントの登録や利用は完全無料です。
複数登録してもコストがかからないため、効率的に情報収集ができます。
また、複数のエージェントから最新の求人情報や選考スケジュールを受け取ることで、応募タイミングを逃さずスピーディーに転職活動を進められます。

受け身でも効率よく転職に関する情報を得られることは、忙しい社会人にとって大きなメリットですね。
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転職エージェントを併用・掛け持ちするデメリット
複数の転職エージェントを併用すると求人や情報量が増える一方で、やり取りや管理の手間がかかるなどのデメリット・注意点もあります。
複数登録のメリットだけでなく、デメリットを両面で把握しておくことが賢い使い方ですよ。
ここでは、複数登録によって起こりやすいデメリットを3つ紹介します。
他社とのやり取りが増えて手間がかかる
複数のエージェントに登録すると、それぞれの担当者から求人紹介や面談案内、進捗確認の連絡が届きます。
タイミングによっては複数の担当者からの連絡が重なることもあり、返信や調整に時間を取られ、負担に感じることも少なくありません。
やり取りの多さにストレスを感じやすいのはデメリットですね。

応募が集中したり、面接日程の調整が重なったりする時期は、連絡が一気に増える傾向にあります。
必要な情報を整理して対応しないと混乱のもとになるため、優先順位を決めて効率よくやり取りする意識が大切です。
スケジュール管理が煩雑になる
応募企業や面接日程が複数のエージェント経由で進むと、スケジュールが重複する可能性があります。
面接や書類提出の期限を把握しきれずに連絡が遅れたり日程を忘れていたりすると、企業側から「志望度が低い」と判断され、結果的に不採用扱いになるリスクがあります。

デメリットを回避するには、スケジュール表やカレンダーアプリを活用するなど、複数エージェントからの情報を一元管理して、期限や日程をしっかり把握することが大切です。
信頼関係を築きにくい場合がある
1社に絞らず複数登録していると、どうしても各転職エージェントに提供する情報や、かけられる時間が分散されてしまいます。
結果として、担当者から「自社経由で決める気が薄い」と感じられる可能性があり、十分に本気度が伝わらずに信頼関係を築きにくいのがデメリットです。
担当者と良好な関係を築けなければ担当者が求人紹介や推薦文作成にかける優先度が下がってしまうので、十分なサポートを得られないこともあります。

複数登録していても希望条件や進捗をきちんと共有し、誠実な姿勢を見せることで信頼関係を保ちやすくなりますよ。
転職エージェントは何社に登録すべき?適切な社数の目安
転職エージェントは1社だけに絞らず、複数登録したほうが求人の選択肢や情報が広がります。
ただ、あまりに多く登録しすぎると連絡やスケジュール管理が煩雑になり、かえって非効率になるデメリットもあります。

自分に合ったサポートを見極めるために、まずは複数登録して比較し、徐々に利用する社数を絞り込むのが理想的ですね。
最初は5〜6社登録し、最終的に1〜2社に絞るのがベスト
はじめは大手総合型エージェントと、希望業界に強い特化型エージェントを合わせて5〜6社程度登録しておくと、幅広い求人や担当者の提案スタイルを比較できます。
その中から求人の質や相性、サポートの手厚さが合うエージェントを選び、最終的には1〜2社に絞って集中的に利用するのがおすすめです。

転職活動を進めながら徐々に使い勝手の良いサービスに絞り込んでいくことで、情報過多による混乱を防ぎつつ、信頼関係を深めたサポートを受けやすくなります。
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転職エージェントの複数利用を成功させるための上手な使い分け【パターン別】
転職エージェントはそれぞれ得意分野やサポートスタイルが異なります。
複数の転職エージェントを登録して「求人紹介の多さ」「サポートの手厚さ」「専門性」などを比較し、自分の目的に合わせて使い分けることで、効率的かつ満足度の高い転職活動が可能になります。
ここでは転職活動の進め方や希望に合わせて、おすすめの使い方を4パターン紹介します。
幅広い求人情報から効率的に求人を探したい場合
「とにかく幅広い選択肢から求人を探したい」という人は、まず大手の総合型転職エージェントに登録しましょう。
大手の転職エージェントは非公開求人の保有数が多く、全体の約8割が非公開求人とも言われています。
自分では探せない優良求人に出会える可能性が高まるので、求人数を重視する人にはおすすめです。

複数の大手に登録しておくと、複数社から同じ求人を紹介されることもあります。
同じ求人でもエージェントごとに条件交渉の強みやサポート体制が異なるため、より良い条件を求めて「どこ経由で応募するか」を選べるメリットがありますね。
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手厚い転職支援やキャリア相談に乗ってほしい場合
転職が初めてで不安が大きい人や、応募書類・面接対策を入念におこないたい人は、サポート重視のエージェントをメインに選ぶのが安心です。
履歴書・職務経歴書の添削、模擬面接、面接後のフィードバックなど、きめ細かい支援を受けられるところを選びましょう。

大手と並行してサポートに定評のあるエージェントを1〜2社登録しておくと、実践的なアドバイスをもらいつつ、紹介求人数も確保できます。
担当者との相性もあるので、複数利用して比較することで自分に合ったパートナーを見つけやすくなりますよ。
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業界・業種に特化した専門性の高い支援を求めている場合
IT、製造業、医療・介護など特定の業界に絞って転職を考えている場合は、専門特化型の転職エージェントを併用するのが効果的です。
専門知識のあるキャリアアドバイザーが、業界のトレンドやキャリアパス、求人票には載らない内部情報まで共有してくれるので、より精度の高い求人に出会えます。

大手エージェントから紹介された求人と比較しながら応募先を検討すれば、より納得感のある転職先選びができます。
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スキマ時間に手軽に転職活動を進めたい場合
仕事が忙しい人や、まとまった面談時間を確保しにくい人は、オンライン完結型のエージェントや、LINE・チャットで気軽にやり取りできるサービスを併用すると便利です。
また、アプリ上で求人応募や面接日程調整が完結するサービスなら、移動時間や休憩時間を活用して効率的に活動できます。

大手エージェントと併用することで情報量と利便性のバランスを取りながら、自分のペースで無理なく転職活動を進められます。
忙しい人におすすめの使い方ですよ。
転職エージェントを複数利用・掛け持ちする際のポイント
転職エージェントを複数利用することで情報量や選択肢は増えますが、ただ登録するだけでは効果を十分に発揮できません。
担当者とのコミュニケーションやスケジュール管理を意識し、自分の希望に合う転職エージェントを見極めることが大切です。
以下のポイントを押さえて、効率的に使い分けましょう。
複数利用していることは必ず伝える
各エージェントには、他社も併用していることを正直に伝えましょう。
隠してしまうと同じ求人に重複応募してしまうリスクや、スケジュールのダブルブッキングが発生する可能性があります。

「複数のエージェントから情報収集して比較している」と伝えることで、担当者もより優先度を意識した提案や、スピード感のある対応をしてくれる場合があります。
誠実な情報共有が信頼関係を築く第一歩ですよ。
スケジュール調整をしっかり管理する
複数の転職エージェントを利用すると面談や面接の日程調整、求人への応募タイミングが重なることが多くなります。
1社だけなら担当のキャリアアドバイザーが調整してくれますが、複数になると自分でスケジュールを管理しなければなりません。
スケジュール管理を怠ると面接のダブルブッキングや連絡の抜け漏れが発生しやすく、担当者や企業からの印象が悪くなることもあります。

カレンダーアプリやスプレッドシートで応募企業・進捗・面接日程を一元管理し、いつでも把握できる状態にしておきましょう。
複数社の選考が同時進行しても、落ち着いて比較検討できるようになります。
サポートの内容や質を比較し、選別する
転職活動をスタートする際は複数の転職エージェントを並行して使いつつ、担当者の対応の速さや提案力、相性などを比較しましょう。
求人の量だけでなく、面接のフィードバックや条件交渉などのサポートの質も重要な比較ポイントです。
しばらく使ってみて相性の良い1〜2社に絞り込むことで、担当者も「この人は本気でうちを使っている」と判断し、求人紹介や推薦状作成、企業への条件交渉などでより多くの支援を受けられますよ。

自分と相性の良いサービスを徐々に絞り込んでいくことで、より深いサポートを受けられる可能性が高まりますよ。
転職エージェントの複数利用の伝え方・断り方を解説【例文つき】
複数の転職エージェントを利用すること自体に問題はありませんが、伝え方や断り方次第で担当者からの印象は大きく変わります。
誠実に情報を共有しておくと、「同じ求人に別のエージェントから二重応募してしまう」といったトラブルを防げるだけでなく、他社の動きを踏まえたうえでサポート内容も調整可能です。
ここでは実際に使える例文とともに、複数利用時の上手な伝え方・断り方を紹介します。
複数利用時の伝え方
複数のエージェントを利用していることは、なるべく早い段階で担当者に伝えるのがおすすめです。
隠してしまうと、同じ求人に複数応募してしまうリスクやスケジュール調整の混乱が生じやすくなります。
【例文】複数利用時の伝え方
「現在、転職活動の初期段階なので、複数のエージェントから情報収集しています。御社からもぜひ求人紹介をお願いしたいです。」
「他社でも並行して相談していますが、御社の提案やサポート内容も比較しながら、今後メインでお願いするエージェントを決めていきたいと考えています。」

伝えるときは「より多くの情報を集めたい」「比較して自分に合うサービスを見極めたい」という前向きな理由を添えると好印象ですよ。
複数利用時の断り方
複数社を利用した後、最終的に1〜2社に絞る際には、利用しないエージェントにはきちんとお断りの連絡を入れましょう。
突然、音信不通になると担当者に余計な手間をかけてしまうだけでなく、今後また利用したいときに気まずくなる可能性もあります。
断るときは「今回はご縁がなかった」「他社で進めることにした」など簡潔に伝え、感謝を添えると角が立ちません。
【例文】複数利用時の断り方
「このたびは求人をご紹介いただきありがとうございました。今回は他社経由で選考を進めることになりましたので、一旦ご紹介を停止いただけますと幸いです。」
「丁寧にサポートいただき感謝しております。今後は別のエージェントを中心に活動を進めるため、紹介は一旦ストップをお願いしたく、ご連絡いたしました。」

お断りの連絡はメールでも問題ありません。
ただ、進行中の選考がある場合は電話などで直接伝えることで、応募先企業側への影響を最小限にできますよ。
複数利用におすすめの転職エージェント4選
複数の転職エージェントを活用するなら、それぞれの強みや特徴を理解して選ぶことが大切です。
ここでは求人数やサポート体制、提案力に定評があり、併用しやすい4社を詳しく紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは国内最大級の求人数と情報量を誇り、転職者の8割が利用する定番の総合型転職エージェントです。
非公開求人が圧倒的に多く、幅広い業種・職種を網羅しているため、より多くの求人に出会うためにも、まず登録しておきたい1社といえます。
また、担当キャリアアドバイザーの提案力も高く、スピーディーに求人を紹介してもらえる点も利用者満足度の高さにつながっています。

複数のエージェントを利用する場合は求人の母数を確保し、比較検討するための基盤として活用するのが効果的です。
リクルートエージェントはとにかく多くの選択肢から自分に合う求人を探したい人、短期間で内定を目指したい人に向いています。
doda
dodaは、求人検索サイトとエージェントサービスが一体化している点が特徴の転職支援サービスです。
掲載求人数も非常に多く、幅広い業界や職種の情報を網羅できる点が魅力です
自分で求人を検索して応募するのはもちろん、キャリアアドバイザーからの求人提案も受けられるため、効率的に転職活動を進められます。

複数のエージェントを併用する場合、リクルートエージェントと併せて登録することで求人の抜け漏れを防ぎ、より多角的に比較できます。
dodaは能動的に求人を探したい人や、転職市場の全体感を把握したい人に特におすすめのサービスです。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、20代〜30代前半の若手や第二新卒層のサポートに強い転職エージェントです。
大手だけでなく中小企業や成長企業の求人も多く、転職初心者にも寄り添った丁寧なサポートを強みとしています。
中でも、職務経歴書の添削や面接対策が非常に手厚いため、転職活動が初めての人でも安心して選考に臨めますね。

複数利用する場合、リクルートエージェントやdodaで求人の幅を押さえつつ、マイナビエージェントで一社一社に合わせたきめ細やかなアドバイスを受けると効果的です。
じっくりと準備を整えながら、ミスマッチの少ない転職を目指したい人に向いています。
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス・即戦力人材向けの転職サービスです。
事前に登録したスキルや経歴に応じて、企業やヘッドハンターから直接スカウトが受け取れるので、通常のエージェントでは見つからない高年収・管理職・専門職案件に出会える可能性があります。
また、有料プランを利用すれば、より質の高いスカウトや非公開求人にアクセスできるのも魅力です。

複数利用の際はリクルートエージェントやdodaで幅広い求人を押さえつつ、ビズリーチで年収アップやキャリアアップのチャンスを探すとバランスが良いですね。
現職である程度のキャリアを積んでいて、次のステージを目指す人におすすめです。
転職エージェントの複数登録・併用でよくある質問
転職エージェントを複数登録・併用するにあたって、よくある質問をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
何社に登録すべきですか?
最初は5〜6社ほど登録し、実際にやり取りを進めながら相性の良いエージェントを見極め、最終的には1〜2社に絞るのがおすすめです。
複数登録することで求人や担当者の提案を比較でき、転職成功の確率が高まります。

ただし、登録するサービスが多すぎると管理が大変になるデメリットもあります。やり取りが負担にならない範囲に調整しましょう。
☞おすすめ総合型転職エージェント
有効な使い分け方法を教えて下さい
複数登録する際は各エージェントの強みを把握し、目的に応じて使い分けるのがポイントです。
たとえば「リクルートエージェントやdoda」で求人数を確保しつつ、「マイナビエージェント」で手厚いサポートを受け、「ビズリーチ」で年収アップやハイクラス求人を探す、といった使い方が効果的です。

どのエージェントをメインにするか明確にしておくと、効率よく活動できますよ。
複数登録がバレるとどうなりますか?
複数登録していること自体は問題なく、実際に多くの求職者は複数のサービスを併用していることから、転職エージェント側も複数登録を想定済みです。
ただし、同じ求人に複数のエージェントから応募するとトラブルの原因になります。

登録時や面談時に「複数のエージェントを利用している」と正直に伝え、応募状況やスケジュールを共有することで、余計な誤解や重複応募を防げますよ。
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複数登録をすることで結果として、より効率的に理想に近い企業と出会える可能性が高まります。
納得感の高い転職先を探すためにも、積極的に転職エージェントを併用しましょう。