事務職の転職は転職エージェント・転職サイトの活用がおすすめ
事務職は人気が高いことに加えて、正社員以外(パート・派遣)で人員を確保する企業も多いです。そのため、限られた正社員求人に多くの求職者が集まることから、事務職の転職難易度は必然的に高くなります。
このような事務職の転職状況において転職を成功させるためには転職エージェントや転職サイトを活用し、情報量と選択肢を広げることが重要です。
特に転職エージェントを利用すれば、一般には公開されていない非公開求人や、経理・会計などの管理部門ポジションを紹介してもらえます。
転職活動を一人で進めるのに不安がある人、プロのサポートを受けながら効率的に進めたい人にとって、転職エージェント・転職サイトの活用は欠かせない存在です。
事務職向け転職エージェントと転職サイトの違い
事務職の転職では転職エージェントと転職サイトの違いを理解したうえで使い分けることが大切です。
転職エージェントの特徴
- 担当者がつき、求人紹介から内定まで無料でサポートしてくれる
- 一般には出回らない非公開求人や管理部門・経理・会計ポジションを紹介してもらえる
- 職務経歴書の添削や面接対策など選考サポートが手厚い
- 未経験・第二新卒・キャリアチェンジ希望でも、強みを整理してもらえる
- 女性のキャリアや仕事と家庭の両立を考慮した求人提案を受けやすい
転職サイトの特徴
- 自分のペースで求人検索・応募ができる
- 正社員・パート・医療事務・受付など幅広い仕事を比較しやすい
- スカウト機能により、企業から直接オファーが届くことがある
- 複数の求人を見比べながら、条件や年収を調査できる
- 応募書類や面接対策は基本的に自己対応になる
事務職の求人は数が限られているため、転職エージェントでサポートを受けつつ、転職サイトも併用するのがおすすめです。
複数のサービスを活用することで求人の選択肢が広がり、求人の幅を広げながら自分に合った働き方やキャリアを実現しやすくなります。
☞おすすめ総合型転職エージェント
事務職に強いおすすめ転職エージェント6選
事務職は営業職やITエンジニア職などと異なり転職市場における求人数はかなり限定的です。そのため、事務職に強い転職エージェントを選び、非公開求人を含めて自分にピッタリの求人を紹介してもらうのが転職成功の近道です。
ここでは、実績・求人数・サポート体制の面から事務職の転職で利用しやすい転職エージェント6選を紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは業界最大級の求人数を誇る転職エージェントで、事務職の求人も非常に豊富です。一般事務や営業事務に加え、経理・会計などの管理部門ポジションまで幅広くカバーしています。
非公開求人も多く保有しているので、正社員の事務職求人を効率よく探したい人に向いています。
また、職務経歴書の添削や面接対策などの選考対策も充実しており、事務職からの転職だけでなく、他職種からの未経験転職でも安心して利用できる点が強みです。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社インディードリクルートパートナーズ https://www.r-agent.com/ |
| 求人数 | 972,620件 |
| 対応地域 | 日本全国 |
| 電話番号 | 0120-070-585 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-317880 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
doda
dodaは転職エージェントと転職サイトの両方の機能を併せ持つサービスです。事務職の求人も多く、正社員・パート・管理部門など幅広い仕事を比較しながら検討できます。
エージェントによる求人紹介だけでなく、スカウト機能を活用できるため、自分の市場価値を把握しながら転職活動を進めたい人におすすめです。
営業事務や管理部門へのキャリアアップを目指す人にも使いやすいサービスですよ。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
パーソルキャリア株式会社 https://www.persol-career.co.jp/ |
| 求人数 | 287,200件 |
| 対応地域 | 全国・海外(国内拠点は24ヶ所) |
| 電話番号 | 03-5427-7890 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-304785 特定募集情報等提供事業:51-募-000144 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
マイナビ転職エージェント
マイナビ転職エージェントは20代・30代の若手層や経歴が浅い層の支援に強い転職エージェントです。未経験歓迎の事務職求人も多く、キャリアチェンジを考えている人に向いています。
きめ細やかな転職支援が魅力のサービスで、担当者が丁寧にヒアリングをおこない志望動機の整理や面接対策までサポートしてくれるため、初めて転職エージェントを利用する人でも安心です。
女性のキャリアや将来を見据えた提案を受けやすい点も評価されています。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社マイナビ https://mynavi-agent.jp/ |
| 求人数 | 求人多数 |
| 対応地域 | 全国 |
| 電話番号 | 03-6267-4000 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-080554 特定募集情報等提供事業:51-募-000092 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
UZUZ
UZUZは第二新卒・既卒・短期離職者の支援に特化した転職エージェントです。事務職についても、未経験から挑戦できる求人を中心に紹介しています。
ブラック企業を排除する独自基準を設けており、働きやすさや長期的なキャリアを重視したい人に向いています。
営業職など他職種から事務職へキャリアチェンジしたい人にもおすすめですよ。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社UZUZ https://uzuz.jp/ |
| 求人数 | 非公開(取引社数は3,000社以上) |
| 対応地域 | 東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪 (オフィスは東京・大阪・北海道) |
| 電話番号 | 03-6632-5146 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-305514 |
| 2025年12月時点の取引社数 | |
ハタラクティブ
ハタラクティブは未経験・フリーター・正社員経験が浅い人向けの転職エージェントです。事務職の求人も多く、受付や医療事務など比較的チャレンジしやすい職種を探している人におすすめできます。
また、書類作成や面接対策を一からサポートしてくれるため、職務経歴書に自信がない人でも利用しやすいのが特徴です。そのため、正社員として安定した働き方を目指す人に向いています。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
レバレジーズ株式会社 https://hataractive.jp/ |
| 求人数 | 5,560件 |
| 対応地域 | 北海道・宮城・関東・岐阜・静岡・愛知・三重・京都・大阪・兵庫・広島・岡山・福岡 |
| 電話番号 | 0120-979-185 0120-963-250 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-302698 労働者派遣事業許可:派13-302333 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
パソナキャリア
パソナキャリアはサポートの質に定評がある転職エージェントで、事務職・管理部門の求人にも強みがあります。経理・会計など専門性のある事務職を目指す人にも適しています。
女性の転職支援や仕事と家庭の両立を意識した求人提案に力を入れており、長期的なキャリア形成を重視する人におすすめです。
求人数は少なめですが、丁寧な面接対策や条件交渉が魅力なので、他のサービスと併用していくのが良いですよ。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社パソナ https://www.pasonacareer.jp/ |
| 求人数 | 50,000件以上 |
| 対応地域 | 全国(拠点は日本全国47都道府県にあり) |
| 電話番号 | 03-6740-4960 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-010444 労働者派遣事業:派13-303586 特定募集情報等提供事業:51-募-000664 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
おすすめの転職エージェントや、それぞれの評判・口コミについて知りたい人は下記の記事も参考にしてみてください。
事務職に強いおすすめ転職サイト2選
転職エージェントに加えて、転職サイトも併用することで事務職の求人選択肢は大きく広がります。
特に転職サイトは自分のペースで求人を比較でき、スカウト機能を通じて思いがけないポジションと出会える点が魅力です。
ここでは、事務職の転職で活用しやすい転職サイト2選を紹介します。
ビズリーチ
ビズリーチはスカウト型の転職サイトとして知られており、即戦力人材向けの求人が多いのが特徴です。
事務職求人は一般事務だけでなく、経理・会計・管理部門など年収水準が高めのポジションが掲載されています。
ビズリーチでは企業やヘッドハンターから直接スカウトが届くため、自分では探さなかった事務職の仕事や管理職候補のポジションに出会える可能性があります。
これまでの事務経験や営業事務・管理業務の実績を活かして、キャリアアップを目指したい人に向いている転職サイトです。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
株式会社ビズリーチ https://www.bizreach.jp |
| 求人数 | 公開求人数:127,000件 |
| 会員数 | 281万人以上(2025年1月末時点) |
| 対応地域 | 全国 |
| 免許登録 | 有料職業紹介事業:13-ユ-302647 特定募集情報等提供事業:51-募-000175 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
リクナビNEXT
リクナビNEXTは国内最大級の求人数を誇る転職サイトで、事務職の求人も非常に豊富です。正社員求人を中心に未経験歓迎の事務職や営業事務、医療事務、受付など幅広い仕事を比較できます。
また、スカウト機能を活用すれば職務経歴書を見た企業からオファーが届くこともあり、転職活動の幅を広げたい人におすすめです。
| 運営会社概要 | |
|---|---|
| 運営会社 公式サイト |
Indeed Japan株式会社 https://next.rikunabi.com/ |
| 求人数 | 1,370,000件 |
| 対応地域 | 全国 |
| 更新日 | 毎週水曜日・金曜日更新 |
| 免許登録 | 特定募集情報等提供事業:51-募-000379 |
| 2025年12月時点の求人数 | |
事務職転職で失敗しない転職エージェント・サイトの選び方
事務職の転職では、どの転職エージェント・転職サイトを使うかが結果を大きく左右します。
知名度だけで選んでしまうと希望条件に合わない求人ばかり紹介されてしまうこともあるので注意しましょう。
ここでは、事務職転職で失敗しないために押さえておきたい選び方のポイントを解説します。
事務職に「強い」実績があるかを確認
まず確認したいのは転職エージェント・転職サイトが事務職の支援実績をどれだけ持っているかです。
事務職と一口に言っても、一般事務、営業事務、経理、会計、医療事務、管理部門など仕事内容は幅広く、理解が浅い担当者では的確な求人紹介が難しくなります。
また、公式サイトで事務職の求人数や転職成功事例が紹介されているか、経理・管理部門といった専門職の実績があるかをチェックしましょう。
事務職に本当に強いサービスかどうかを見極めやすくなりますよ。
非公開求人・正社員求人の多さを見る
事務職の正社員求人は公開すると応募が殺到しやすいため、非公開求人として扱われるケースが少なくありません。そのため、非公開求人をどれだけ保有しているかは転職エージェント選びの重要なポイントです。
また、パートや派遣ではなく正社員として働きたい場合は正社員求人の比率にも注目しましょう。
非公開求人や管理部門ポジションが豊富なサービスほど、条件の良い求人に出会える可能性が高まります。
非公開求人については下記の記事で詳しく解説しています。
サポート内容や担当者の対応を見極める
事務職の転職では職務経歴書や志望動機の書き方が選考結果に大きく影響します。そのため、書類添削や面接対策など、どこまでサポートしてもらえるかを確認することが大切です。
また、初回面談でのヒアリングが丁寧か、キャリアや将来の希望を理解しようとしてくれるかといった担当者の対応も重要な判断材料になります。
複数の転職エージェントを利用し、比較しながら自分に合ったサービスを選ぶことで、事務職転職の成功率を高めることができますよ。
☞おすすめ総合型転職エージェント
事務職転職で転職エージェントを活用する方法・コツ
転職エージェントは登録するだけでは十分に活用できません。特に事務職の転職では求人の数が限られている分、どのように使うかによって紹介される求人や選考結果に差が出やすい傾向があります。
ここでは、事務職転職を成功に近づけるための、転職エージェント活用の具体的なコツを紹介します。
自分のキャリアと希望条件を整理する
まず重要なのは自分のこれまでのキャリアと転職で叶えたい条件を整理しておくことです。
事務職といっても一般事務、営業事務、経理、管理部門など仕事の内容はさまざまで、希望が曖昧なままではミスマッチが起こりやすくなります。
「正社員として働きたい」「年収を下げたくない」「仕事と家庭を両立したい」など優先順位を明確にすることで、自分に合った求人を紹介してもらいやすくなりますよ。
応募書類の添削や面接対策の選考対策をフル活用する
事務職の転職では応募書類と面接での伝え方が評価を大きく左右します。特に未経験やキャリアチェンジの場合は事務職にどう活かせる経験があるのかを明確に伝えることが大切です。
転職エージェントでは職務経歴書の添削や志望動機の整理、面接対策まで無料でサポートしてもらえます。
選考対策は遠慮せずフル活用することで、選考通過率を高めることができます。受け身にならずに積極的に活用しましょう。
複数サービスを併用し使い勝手を比較する
事務職の求人は転職エージェントごとに取り扱う業界やカテゴリが違うほか、選考対策やキャリア支援などの転職サポートの得意分野も異なります。
そのため、1社だけに絞らず、複数の転職エージェント・転職サイトを併用することが重要です。
複数サービスを利用することで、非公開求人の幅が広がるだけでなく、担当者の提案力やサポートの質も比較できます。
自分に合ったサービスを見極め、事務職転職をよりスムーズに進められるでしょう。
☞おすすめ総合型転職エージェント
複数のエージェントを利用する際のポイントについては下記の記事で詳しく解説しています。
最新データから見る事務職の転職市場
事務職は安定した働き方ができるイメージから人気が高い一方で、転職市場では他職種とは異なる特徴や難しさがあります。
ここでは、事務職の正社員採用の実情や年代別の転職事情、未経験からのキャリアチェンジの可能性について解説します。
事務職の正社員採用は少なく転職は難しい
転職市場において事務職の求人は数が少ないうえに、正社員ではなくパート・派遣・契約社員で人員を確保する企業も多い職種です。そのため、正社員の事務職求人は数が限られ、転職市場では競争が激しくなる傾向があります。
dodaが公開する転職求人倍率データ(職種別)によると、職種ごとの2025年4月から11月までの平均求人倍率は以下の通りでした。
| 職種 | 転職求人倍率 |
|---|---|
| 営業 | 2.77% |
| 企画・管理 | 3.21% |
| エンジニア(IT・通信) | 11.00% |
| エンジニア(機械・電気) | 5.47% |
| 専門職(メディカル) | 0.64% |
| 専門職(化学・食品) | 1.51% |
| 専門職(建築・不動産) | 5.46% |
| 専門職(コンサル・金融) | 5.98% |
| クリエイター | 1.10% |
| 販売・サービス | 0.69% |
| 事務・アシスタント | 0.44% |
求人倍率は「1人の求職者に対して何件の求人があるか」を示す指標で、1.0を下回ると求職者のほうが多い状態を意味します。
つまり、事務・アシスタント職は0.44と他職種と比べても低く、求人に対して応募者が多い職種であることが分かります。
また、2025年12月時点でdodaの職種別求人数を見ても、事務・アシスタント職は他職種と比べて求人数自体が少なく、正社員求人だとさらに選択肢が限られていることが分かります。
| 職種 | 求人数 (全体) |
求人数 (正社員) |
|---|---|---|
| 営業職 | 57,100件 | 54,455件 |
| 企画・管理 | 37,116件 | 35,754件 |
| 技術職(SE・インフラ・Web) | 48,958件 | 48,015件 |
| 技術職(機械・電気) | 45,999件 | 45,097件 |
| 販売・サービス職 | 24,761件 | 22,889件 |
| 事務・アシスタント | 12,655件 | 11,483件 |
求人倍率の低さと合わせて考えると、事務職の転職は「求人が少ない中で競争が起きやすい」状況にあるといえますね。
また、専門性が高くない一般事務の場合は応募者が集まりやすく、経験者であっても転職難易度は決して低くありません。
こうした背景から事務職の転職では情報量を確保し、非公開求人を含めて検討できる転職エージェントや転職サイトの活用が重要になります。
【年代別】事務職への転職事情
事務職の転職は年代によって企業から求められるスキルや経験、評価ポイントが異なります。
20代では未経験や第二新卒でもポテンシャルを重視した採用が比較的多く、基本的なPCスキルや意欲が評価されやすい傾向があります。
30代になると、営業事務や経理など実務経験や即戦力性が求められる場面が増えてくるのが一般的です。
さらに、40代以降では管理部門での経験やマネジメント、業務改善など付加価値のあるスキルを持っているかどうかが重要になりますよ。
年代ごとに企業が評価するポイントを理解したうえで、自分自身の強みを整理し、転職エージェントと相談しながら進めていきましょう。
未経験から事務職へキャリアチェンジできる?
未経験から事務職へキャリアチェンジすることは可能ですが、難易度は高めであるのが現実です。
ただ、営業職や接客業などで培った調整力やコミュニケーション力、基本的なPCスキルがあれば、営業事務や管理部門の補助業務などで評価されるケースもあります。
未経験歓迎の求人は転職サイトや転職エージェントの非公開求人に含まれていることも多く、キャリアチェンジ希望の場合こそ転職エージェントの活用が有効です。
職務経歴書や志望動機で「なぜ事務職なのか」「どのように貢献できるのか」を明確に伝えることで、転職成功の可能性を高めることができますよ。
事務職に求められるスキルと評価されやすい経験
事務職の転職では「専門資格の有無」よりも実務で使えるスキルや、これまでの仕事経験をどう活かせるかが重視されます。
事務職は求人数に限りがある一方で応募者が多く、同じような経歴の中で「何をどうアピールできるか」によって評価に差がつきやすい職種でもあります。
特に正社員採用や管理部門ポジションを目指す場合、企業が評価しやすいスキル・経験をあらかじめ理解しておくことが重要です。
ここでは、事務職に求められるスキルや、転職時に評価されやすい経験について具体例を交えながら詳しく解説していきます。
基本的なPCスキル(Excel・Word・PowerPointなど)
事務職では、Excel・Word・PowerPointなどのPCスキルは必須です。また、単純なデータ入力だけでなく、表計算・資料作成・社内共有資料の作成など広範囲にわたる業務を担当するのでオフィスソフト以外のPCスキルも欠かせません。
事務職で評価される基本的なPCスキルの例
- Excel:SUM、IF、VLOOKUPなどの基本関数、簡単な集計作業
- Word:社内文書、契約書、マニュアル作成
- PowerPoint:会議資料や報告書の作成補助
- Outlook・Gmailなどを使ったメール対応、スケジュール管理
- 社内システム・クラウドツール(Google Workspace、Teams、Slackなど)の利用経験
- PDF編集、スキャン・ファイル整理などの庶務業務 など
高度なスキルがなくても実務で使ってきた経験があれば十分評価されます。
アピール例文
前職ではExcelを使ったデータ管理や集計業務を担当しており、SUMやIF関数を用いた簡単な集計表の作成をおこなってきました。
また、Wordでの社内文書作成やPowerPointでの会議資料作成補助など、事務業務に必要なPC操作には一通り対応できます。
アピールする際は「Excelが使えます」と抽象的に書くのではなく、どのような業務で使ってきたのかを具体的に伝えるのがポイントです。
実務で使ってきた経験が具体的に伝われば、未経験職種への転職であっても「すぐに現場で活躍できそうな人材」として評価されやすくなります。
経理・会計に関する実務経験・知識
経理・会計に関する経験や知識は事務職の中でも特に評価されやすいスキルです。
管理部門や正社員事務のポジションでは、経理業務をまったく担当したことがない人よりも経理業務を一部でも経験した人の方が即戦力として重宝されます。
事務職で評価される経理・会計に関する実務経験・知識例
- 請求書・伝票処理
- 売掛金・買掛金の管理
- 会計ソフトへの入力
- 月次・年次決算の補助業務
請求書や伝票の処理、会計ソフトへの入力、金額確認など、補助的な業務であっても問題ありません。
企業側は数字を正確に扱えるか、ミスを防ぐ意識を持って仕事ができるかといった点を求めているので、実務経験があれば評価されやすいです。
アピール例文
請求書作成や会計ソフトへの入力、金額確認などを担当してきました。数字を正確に扱うことを意識し、ミスのない事務処理を心がけてきた点が強みです。
実務経験がなくても簿記の基礎知識を学んでいる、今後経理寄りの事務職に挑戦したいといった姿勢があれば、将来性を評価されるケースもあります。該当するものがあればしっかりとアピールしましょう。
営業事務・営業サポートの経験
営業事務や営業サポートの経験は、事務職転職で非常に強い武器です。営業部門と連携しながら仕事を進めた経験は、コミュニケーション力・調整力・スピード感として高く評価されます。
事務職で評価される営業事務・営業サポートの経験例
- 見積書・請求書の作成
- 受発注管理、納期調整
- 営業担当との連携、顧客対応
- データ管理・報告資料の作成
営業職から事務職へキャリアチェンジを目指す場合でも、これらの経験は十分に活かせます。
アピール例文
営業事務として見積書・請求書の作成や受発注管理、納期調整などを担当してきました。営業担当や取引先と連携しながら、正確さとスピードを意識して業務を進めてきました。
実務経験をアピールする際は「営業をしていました」で終わらせるのではなく、営業を支える立場としてどのような役割を担っていたのかを伝えることが重要です。
事務職の転職を成功させるなら転職エージェント・転職サイトを賢く使おう
事務職の転職は他職種と比べて求人数が限られており、正社員や管理部門のポジションになるほど競争が激しくなる傾向があります。そのため、効率よく情報を集め、自分に合った求人を見極めることが重要です。
事務職転職を成功させるためには転職エージェントや転職サイトの活用をおすすめしています。
転職サイトで多くの求人を比較しながら、転職エージェントで非公開求人や正社員前提の求人を紹介してもらうと、効率よく転職活動を進められますよ。
また、転職エージェントは求人紹介だけでなく職務経歴書の書き方や志望動機の整理、事務職向けの面接対策などもサポートしてくれます。
これまでの経験をどのようにアピールすれば評価されやすいかを客観的に整理できる点も大きなメリットです。
転職エージェントと転職サイトを上手に使い分けながら、納得のいく転職を目指しましょう。
☞おすすめ総合型転職エージェント
☞ハイクラス特化型転職エージェント
転職エージェントを賢く使うためのポイントについては下記の記事で詳しく解説しています。
事務職の転職によくある質問
事務職への転職を考える中で「年収はどのくらいなのか」「在宅勤務は可能か」「正社員と派遣、どちらを選ぶべきか」など、さまざまな疑問や不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、事務職の転職でよく寄せられる質問について転職活動を進めるうえで知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。
事務職の年収はどのくらいですか?
事務職の年収は経験や業務内容、勤務先の規模によって差がありますが、一般的には300万円前後〜400万円台が1つの目安とされています。
参考として、dodaの公開している平均年収ランキング(2025年版)を見ると事務/アシスタント系の平均年収は353万円(男性:422万円、女性:338万円)でした。
未経験や一般事務の場合はやや低めになる傾向がある一方、経理・人事・総務などの専門性がある事務職や、業務改善・マネジメント経験がある場合は年収アップを狙えるケースもあります。
在宅・リモート事務の求人は紹介してもらえますか?
在宅・リモート対応の事務求人は増えてきていますが、数はまだ多くなく、求職者からの人気も高い傾向があります。
なお、在宅可能な求人はデータ管理や経理補助、IT系企業の事務など一定のスキルや経験が求められるケースが中心です。
完全在宅の事務求人は非常に少ないものの、ハイブリッド型(週数回在宅)は徐々に増えているので、転職エージェント・転職サイトを活用しながら該当する求人を探しましょう。
正社員事務と派遣事務どちらが有利?
正社員の事務職は雇用の安定やキャリア形成の面でメリットがある一方で、派遣事務は働き方の柔軟さや未経験から始めやすい点が魅力です。
どちらが有利かは、将来のキャリアやライフスタイルによって異なります。
長期的に事務職としてキャリアを築きたい場合は正社員、まずは経験を積みたい場合は派遣という選択もあります。
転職エージェントに相談すれば、自身の希望に合った働き方を一緒に検討できますよ。
今の仕事が忙しくてもエージェントを使えますか?
現在の仕事が忙しい方でも転職エージェントは利用できます。
面談はオンラインや平日夜間に対応しているケースも多く、求人紹介や連絡もメール・チャット中心で進められます。
スケジュール調整や企業とのやり取りを代行してもらえるため、効率よく転職活動を進められる点もメリットです。
限られた時間で転職を成功させたい方こそ、転職エージェントの活用がおすすめですよ。
☞おすすめ総合型転職エージェント
キャリア形成や仕事と家庭の両立を前提とした求人提案を受けられる点も、転職エージェントの大きなメリットです。
勤務時間や働き方、将来のキャリアパスまで含めて相談できるため、長く安定して働ける職場を見つけやすくなりますよ。