仕事 何がしたいかわからない30代

#自己分析 #仕事の悩み #キャリアの悩み

仕事で何がしたいかわからないけど30代ならギリ間に合う!転職成功法を解説

この記事の監修者

末永 雄大

新卒で株式会社リクルートに入社し数百を超える企業の中途採用を支援。その後2012年アクシス株式会社を設立、キャリアコーチング事業、転職エージェント事業、Webメディア事業を複数展開。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は1,800万回以上。

この記事のまとめ

仕事で何がしたいかわからないと悩んでいる30代の人は今すぐ自分と向き合いやりたい仕事を考えましょう。

年齢に応じたスキルや経験がないと転職活動は難航してしまいます。

そこで、何がしたいかわからない30代向けのやりたい仕事の見つけ方・適職の見つけ方・転職のコツを紹介していきます。

目次

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    末永 末永

    相談に来て「正直、仕事で何がしたいのか分からないんです」と話す30代の方は本当に多いです。むしろ、最初から「これがやりたい」と言い切れる人のほうが少数派です。

    やりたいことは探して見つけるものではなく、「やりたくない」を外しながら仮で動いた結果、あとから言葉になるものです。「完璧な軸が固まってから動く」という考え方では、なかなか動き出せません。

    この記事でお伝えしたい結論を、先に3つだけまとめておきます。

    この記事の結論

    1. 今わからないのは正常。問題は「やり方の方向」だけ
    2. 完璧な軸はいらない。まず3分でできる最初の一歩から始める
    3. 30代は手遅れではない。年齢別に「打てる手」がちゃんとある

    仕事で何がしたいかわからない30代は、むしろ普通

    仕事で何がしたいかわからない30代が、なぜ言葉にできなくなるのか、理由はシンプルです。

    「やりたいことは自分の中を探せば見つかる」という思い込みのせいです。この前提そのものが、そもそも間違っています。

    30代でやりたいことが見つからない、本当の理由

    30代でやりたいことが見つからないと悩む人の多くは、頭の中だけで答えを探しています。でも、答えは頭を掘っても出てきません。順番が逆だからです。

    まず、これまでの経験を一つずつ書き出し、人に話して整理してみる。自分では当たり前だと思っていたことが、あとで「自分はこれがやりたかった」と言葉になっていきます。

    たとえば、私たちのキャリアコーチング「マジキャリ」を利用した34歳のY・Kさんは、最初「自分自身やりたいこともないですし、転職の軸も定まってない」状態でした。

    ところが、これまでの経歴を振り返るワークを重ねるうちに、「自分では当たり前だと思っていたことが、他者から見ると強みになるんだ」と気づき、大事にしたい軸を自分の言葉にできるようになりました。

    参考

    この事例の詳細は、マジキャリ公式note 卒業生インタビュー(34歳・複数内定の例)でご覧いただけます。

    だから、今わからないのは当たり前です。まだ、言葉になる「前」にいるだけです。

    末永が見てきた、相談に来る30代のリアル

    末永 末永

    私がキャリア相談で30代の方とお話ししても、最初から「転職したい」と決めて来る方は少数です。

    多くは「何がしたいか分からない、一度ちゃんと考えたい」という方です。しかも、ほとんどが働きながら動いている在職中の方です。

    弊社マジキャリの相談実績でも、相談に来る方の多くが在職中の正社員で、年収を急に下げられない事情を抱えています。

    大半が「まだ迷っている探索層」です。今いる場所は、特殊でも遅れてもいません。

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    【まず3分】何がしたいかわからない30代の最初の一歩

    頭で考え続けても、答えは出ません。だから、まず手を動かします。用意するのはメモだけです。スマホのメモでも、紙でもかまいません。所要時間は3分です。

    これは「やりたいこと」を無理に探すワークではありません。逆です。「やりたくない」を外して、進む方向を絞るためのワークです。今の自分に近いほうを選んでください。

    何も思い浮かばない・自信がない人|二度とやりたくない働き方を3つ書く

    「やりたいことなんて、何も浮かばない」。それで大丈夫です。やりたいことから考えるのをやめて、「これは二度とごめんだ」という働き方を3つ書き出してください。

    たとえば、こんな形でかまいません。

    二度とやりたくない働き方の例

    • 数字だけを追われ続けるのは、もう嫌だ
    • 自分で何も決められない、裁量のない働き方は嫌だ
    • 誰の役に立っているのか実感できない仕事は嫌だ

    やりたいことより、やりたくないことのほうが、人ははっきり言えます。3つ書けたら、それだけで進む方向の半分は決まったようなものです。「これは外す」が決まれば、残りの範囲が見えてきます。

    うっすら方向性がある人|ありたい姿から逆算して1つ書く

    「方向性は、なんとなくある」。その人は、逆算で考えます。「3年後、自分はどんな状態でいたいか」を1つだけ書いてください。

    ポイントは、「何をするか(職種名)」ではなく、「どう在りたいか(状態)」で書くことです。

    ありたい姿の書き方の例

    • 自分の判断で動ける状態でいたい
    • 誰かの役に立っている実感を持って働きたい
    • 学んだことがそのまま力になる環境にいたい

    ありたい姿が1つ決まれば、「そこに近づくには、今の延長でいいのか」が見えてきます。これが、仮の軸の出発点になります。

    完璧な軸はいらない|仮置きで一歩踏んで、走りながら直す

    書き出したものを見て、「これで合っているのかな」と不安になるかもしれません。その不安は、いったん横に置いてください。

    ここで作るのは、完璧な軸ではありません。「仮の軸」です。「完璧な答えが出てから動く」という考え方は、時間が比較的あった20代までのものです。30代は、動きながら直していくほうが現実に合っています。

    3分書いただけで、答えが完成することはありません。でも、何も書かなかった昨日より、進む方向は確実に1つ絞れています。それで十分です。あとは走りながら直していけば大丈夫です。

    何がしたいかわからない30代へ|やりたい仕事の見つけ方6ステップ

    3分ワークで、進む方向の入り口は見えてきました。ここからは、その続きです。「やりたい仕事の見つけ方」は世の中にたくさんありますが、項目が多すぎて、どれから手をつければいいか分からなくなりがちです。

    そこで、30代が迷わない順番で6ステップに整理しました。上から順にたどれば、仮の軸が少しずつ太くなっていきます。

    最初の2ステップは、3分ワークで書いた内容を、それぞれもう一段深める工程です。

    ①3分ワークの「やりたくない」を深掘りして方向を絞る

    書き出した「二度とやりたくない働き方」を、ここでさらにほぐします。それぞれに、「なぜ嫌なのか」を一言そえてください。

    たとえば「数字だけ追われるのが嫌」なら、嫌なのは数字そのものか、それとも「過程を見てもらえないこと」か。理由まで掘ると、本当に外すべきものが見えてきます。

    「なんとなく嫌」で範囲を狭めると、本当は合っている仕事まで切ってしまいます。理由まで言葉にして、進む方向を正確に絞りましょう。

    ②ありたい姿を「仮の軸」に翻訳する

    ワークで決めた「3年後どう在りたいか」から逆算します。ありたい姿を1つ決めたら、そこに近づくために必要な要素を、仮でいいので言葉にします。

    「自分の判断で動ける状態でいたい」なら、必要なのは裁量のある環境かもしれません。あるいは、その判断を任されるだけの専門性かもしれません。

    ここで言葉にしたものが、「仮の軸」になります。完璧でなくてかまいません。次のステップで検証していきます。

    ③自己分析で強み(Can)を棚卸しし、仮の軸と重ねる

    仮の軸ができたら、「自分にできること(強み)」を棚卸しします。やり方はシンプルです。これまでの仕事で、人より早くできたこと、苦にならなかったこと、感謝されたことを書き出します。

    その強みと、②で作った仮の軸を重ねてください。「やりたい方向」と「できること」が重なる場所が、最初に狙うべき現実的な範囲です。

    このとき、注意点が1つあります。自分の強みは、自分では「当たり前」に見えて、価値だと気づけないことが多いです。この限界については、記事の後半でくわしく触れます。

    ④仮の軸に合う業界・職種をリサーチして仮説を当てる

    仮の軸と強みが重なる範囲が見えたら、外の情報と突き合わせます。頭の中だけで考えていると、知っている職種の中でしか選べません。だから、仮の軸に合いそうな業界・職種を、実際に調べます。

    調べ方は、社員インタビューの記事や動画、求人情報など、手元で読めるもので十分です。最近は、選考の前に気軽に話せるカジュアル面談を使える会社もあります。

    ここでの目的は、答えを出すことではありません。「自分の仮説は、現実とどれくらいズレているか」を当てにいくことです。

    ⑤適職診断ツールはたたき台として使う(鵜呑みにしない)

    「適職診断を受ければ、答えが出るのでは」と思うかもしれません。結論から言うと、診断ツールは出発点には便利ですが、答えそのものにはなりません。

    診断は、一人ひとりのために作られた答えではないからです。多くの人の平均的な傾向から、向いていそうな仕事を提案しているだけです。

    すでに診断を試して、しっくりこなかった人もいるはずです。それは、自己分析が足りないからではありません。ツールの性質上、そうなるのが自然です。

    診断結果は「たたき台」として使ってください。出てきた職種を見て、「これはしっくりくる」「これは違う」と反応を見る。その反応のほうが、本音に近いはずです。

    ⑥それでも言葉にならないときは、第三者と壁打ちする

    ここまで一人でやってみて、それでも軸が言葉にならない人もいます。それは、ごく自然なことです。むしろ、一人で完璧にやり切れるほうが珍しいです。

    人は、自分の当たり前を価値だと気づけません。過去の経験も、誰かに深く問われて初めて言葉になります。だから、ある段階から先は、第三者と壁打ちしたほうが早く進みます。

    なぜ一人では限界があるのか、どんな相手と壁打ちすればいいのかは、記事の後半でくわしく解説します。まずは、ここまでのステップを自分の手で進めてみてください。

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    30代が仕事で何がしたいかわからなくなる原因

    ここまでで「まず何をすればいいか」は見えてきたはずです。では、そもそもなぜ30代になって急に「何がしたいかわからない」と感じるのか。

    これは能力や意志の問題ではありません。30代には、20代にはなかった固有の事情がいくつも重なります。原因がわかると、自分を責める必要がないことも見えてきます。

    30代特有の4つのプレッシャー

    20代の頃は身軽でした。失敗しても取り返せるし、扶養する家族もいない。だから「とりあえず動いてみる」がやりやすかったのです。

    ところが30代に入ると、次の4つのプレッシャーが同時にのしかかってきます。

    30代に効いてくる4つのプレッシャー

    • 時間の有限性
      年齢の壁を初めて肌で感じ、間違えられないと焦る。
    • 降りられない事情
      家族・ローン・子で、自由に探せる前提が崩れる。
    • 一度試して効かなかった経験
      20代で自己分析をやったのに言葉にできなかった。
    • 会社のレールとのズレ
      昇進すればマネジメントという道筋が本心と合わない。

    動けないのは能力の問題ではありません。30代なら誰にでも起こる事情なので、責めるより「どう抱えたまま動くか」を考えましょう。

    年収を下げず・配偶者にどう切り出すか|抱えたまま動く現実的な段取り

    「動いたほうがいいのはわかる。でも、年収は下げられないし、家族にどう言えばいいかわからない」。これが30代の本音だと思います。

    弊社マジキャリの相談実績でも、相談に来る人の多くは在職中の正社員です。働きながら、生活を守りながら動いている人が大多数です。

    つまり、抱えたまま動くのは特別なことではなく、むしろ普通のやり方です。無理のない段取りは、次の3つです。

    生活を守りながら動く3つの段取り

    • 辞めずに考えだけ先に始める
      収入を止めず、まず仮の軸を書き出す。お金のリスクはゼロ。
    • 配偶者には相談として切り出す
      「転職する」でなく「一緒に整理したい」と打ち明ける。
    • 年収はすぐ下げる前提で考えない
      方向が決まれば年収を保ったまま動ける選択肢も見える。

    特に配偶者への切り出し方は、多くの人が詰まるところです。いきなり「転職を考えている」と言うと、相手は不安になり、話が前に進みません。

    「答えを出した」ではなく「一緒に考えたい」という姿勢で伝えると、家族を味方につけたまま動けます。なお、女性の場合は出産・育児で働き方の前提が変わることもあります。

    大事なのは、生活を壊さずに、考えることだけ先に始めることです。在職のまま仮の軸を整えていくのが、30代にいちばん合ったやり方です。

    仕事で何がしたいかわからない30代は手遅れ?年齢別にできること

    「30代でこんな状態だと、もう手遅れなのでは」。多くの人がいちばん怖がっているのはここだと思います。

    結論から言うと、手遅れではありません。ただし、年齢によって打てる手が変わるのは事実です。今の自分に残っている手を知って打つことが大切です。

    年齢別の難易度の表の正しい読み方|今動けば間に合う根拠

    まず、転職市場の現実を見ておきます。年齢が上がるほど、未経験での転職は難しくなると一般に言われています。

    実際、厚生労働省の雇用動向調査でも、転職入職率は若い年代ほど高く、年齢が上がると下がる傾向が見られます。求人が即戦力を求めるようになることも、未経験での転職を難しくする一因です。

    参考:厚生労働省 令和5年雇用動向調査

    年齢

    未経験転職の難易度

    市場で求められるもの

    30〜34歳

    やや難しい

    業界・職種の経験。マネジメント経験があれば優遇

    35〜37歳

    難しい

    業界・職種の経験は前提。マネジメント経験も求められやすい

    38〜39歳

    かなり難しい

    専門スキルとマネジメント経験が当たり前に求められる

    この表を見て「やっぱり手遅れだ」と感じるかもしれません。でも、読み方が逆です。

    この表が言っているのは「もう無理」ではなく未経験で動けるなら、年齢が若いうちほど打てる手が多いということです。難しくなるのはこの先で、今ではありません。一年後より今がいちばん動きやすい。

    30代前半(30〜34)|未経験の選択肢がまだ一部残る

    30代前半なら、未経験の職種に移れる選択肢がまだ一部残っています。すべてではありませんが、これまでの経験を活かしつつ、隣の分野に踏み出すことは十分可能です。

    ポイントは、完全にゼロからの未経験ではなく、これまでの経験が少しでも活きる範囲を狙うことです。たとえば、営業で培った提案力をマーケティングに、現場経験を企画に、といった形です。

    経験を捨てるのではなく、つなげて持っていく。これが30代前半の現実的な動き方です。「未経験だから無理」と決めつける前に、自分の経験がどこまで隣に通用するかを確かめるところから始めましょう。

    30代後半(35〜39)|隣接移動と現職での役割再設計が現実解

    30代後半になると、まったくの未経験への大きな転換は現実的でなくなってきます。でも、これは「打つ手がない」という意味ではありません。打てる手の中身が変わるだけです。

    30代後半の現実的な打てる手は、主に2つです。下に整理しました。

    30代後半に残された2つの打てる手

    • 隣接移動
      今の業界・職種の知識を活かせる「隣」へ移る動き方
    • 現職での役割再設計
      転職せず今の会社で担当や役割を変えていく

    特に2つ目の「現職での役割再設計」は、見落とされがちですが強力な選択肢です。転職だけが答えではありません。

    今の会社にいながら、関わる仕事や役割を変えることで「やりたい」に近づけるなら、それが正解です。

    末永 末永

    30代後半の方に、無理に未経験の転職をすすめることはしません。むしろ、今の会社で役割を組み直したほうが、ご本人のやりたいことに近づけるケースは多いです。

    転職するかしないかではなく、「どうすれば自分のやりたいに近づけるか」で考えるのが、この年代の正しい手の選び方です。

    年齢で打てる手が変わるのは事実ですが、どの年代にも必ず手は残っています。手遅れなのではなく、打てる手が変わるだけ。今の自分に合った一手を選べば、まだ十分間に合います。

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    何がしたいかわからない30代のNG行動と転職リスク

    最後に、避けたい動き方を確認しておきます。焦ると、つい逆効果な行動を取ってしまいがちです。なぜ損なのかがわかれば、回り道をせずに済みます。

    何がしたいかわからないまま転職を急ぐと、次のような損をしやすくなります。下にまとめました。

    焦って動くと起きやすい3つの損

    • 転職活動が長引く
      軸がないまま求人を見ても合うか判断できず決まらない
    • 条件だけで選び悩みに逆戻り
      給与に釣られて決めると入社後にまた振り出しに戻る
    • 早期離職で次が不利になる
      納得しないまま辞めると次でまた辞めると見られる

    どれも、軸が定まらないうちに動いた結果として起きます。だからこそ、動く順番が大事です。

    在職中に動く|働きながら仮置きで試すのが30代の基本

    いちばん避けたいのは、辞めてから探すことです。退職してから転職活動を始めると、収入が止まります。

    すると焦りが生まれ、合うかどうかわからない会社に飛びついてしまいがちです。これでは、同じ悩みを繰り返すループに入りかねません。

    30代の基本は、在職中に動くことです。弊社マジキャリの相談実績でも、相談に来る方の約7割(68%)が在職中の正社員です。収入を守ったまま、仮の軸で小さく試し、走りながら直していく。これが、生活を抱えた30代にいちばん現実的で安全なやり方です。

    辞めるのは、行き先と方向が定まってから。順番を間違えなければ、リスクはぐっと下がります。

    「とりあえず資格」の前に1分だけ立ち止まる

    何がしたいかわからないとき、つい「とりあえず資格でも取ろうか」と考えがちです。でも、その前に1分だけ立ち止まってください。

    資格の勉強には、多くの時間とお金がかかります。それなのに、方向が決まらないまま取った資格は、活きないことが多いのです。

    判断の基準はシンプルです。先ほど書き出した仮の軸に照らして、必要なら取る、つながらないなら今は保留する。それだけで、貴重な時間を無駄にせずに済みます。

    資格は手段であって、目的ではありません。方向を決めてから、それに合うものを選ぶ。この順番を守るだけで、遠回りを避けられます。

    30代の自己分析は一人だと限界がある|第三者の壁打ちが効く理由

    ここまでで、NG行動や年齢別の打てる手を見てきました。ここからは、6ステップを自分でやってみて、それでも詰まる人に向けた話です。

    3分ワークや6ステップを、まず一人でやってみてください。それだけで仮の軸が言葉になり、自分で動き出せる人もたくさんいます。ただ、こういう声も多いはずです。

    相談者 相談者

    やりたくないことは書けた。仮の軸も置いてみた。でも、それを口に出すと「本当にこれでいいのか」が分からなくなる。

    一人でやり切ったのに言葉にならない。これは、自己分析が足りないからではありません。一人では言語化しにくい、という構造的な理由があります。

    弊社マジキャリの面談前アンケート(n=169)では、約7割(72%)が今のやり方では限界を感じていると答えています。一人で頑張った先で詰まるのは、めずらしいことではないのです。

    言葉にできないのは“自己分析不足”ではない

    一人だと言葉にしにくい理由は、大きく2つあります。

    1つ目。自分の「当たり前」は、自分では価値だと気づけない。

    自分が当たり前にやれることは、自分では特別に見えません。だから棚卸ししても素通りする。けれど他人から見ると強みだった、はよくあります。

    2つ目。過去は、第三者に深掘りされて初めて言葉になる。

    「なぜ好きだったか」を一人では掘り下げにくい。第三者に問われて初めて言葉になります。

    参考:マジキャリ公式note 卒業生のリアルな体験記(一覧)

    末永 末永

    「やりたいことが分からない」人の多くは、意志も能力も問題ありません。一人だと頭の中を整理する相手がいないだけ。

    まず一人でやって、詰まったら誰かと話せば順番は合っています。

    自己分析ツール・適職診断を試して空振りした人へ

    すでに適職診断や自己分析ツールを試した人もいると思います。「やってみたけど、結局しっくりこなかった」。その感覚は正しいです。

    ツールや診断は、たくさんの人のデータから「自分に近いタイプの平均的な答え」を返すものです。たたき台としては優秀ですが、限界もあります。下にまとめました。

    ツール・診断の2つの限界

    • 他人がつくった基準に当てはめる
      大事にしている価値観をゼロから言葉にはしてくれない
    • 固有の経験を拾えない
      何に時間を忘れ何に怒ったかまでは選択式では出ない

    だから、診断で空振りしても落ち込まなくて大丈夫です。診断が効かなかったのは、自分が特殊だからではなく、診断はそこまでしか担えない道具だからです。

    ツールで止まった人の次の一歩は、もう一度別のツールを探すことではありません。自分固有の過去を、一緒に掘り下げてくれる相手と話すことです。

    仕事で何がしたいかわからない30代の相談先|タイプ別の選び方

    「誰かと話したほうがいい」と思っても、相談先はいくつもあります。ここで大事なのは、自分が今どの段階にいるかで、相談先が変わるということです。

    軸作りはコーチング・求人探しはエージェント|役割の違い

    まず、よく混同されがちな2つの違いを整理します。どちらが良い・悪いではなく、得意な役割が違うだけです。

    項目

    転職エージェント

    キャリアコーチング

    主な役割

    求人の紹介と、応募・選考のサポート

    自己分析から、ありたい姿の言語化と実行までの伴走

    向いている段階

    「やりたい軸」がすでに決まっている人

    「何がしたいか」がまだ言葉になっていない人

    費用

    無料(採用企業が費用を負担)

    有料(個人が支払う)

    転職エージェントは求人紹介が中心です。軸がはっきりしている人には心強い一方、「やりたいことが分からない」まま相談すると、紹介された求人の前でかえって迷子になりやすい面があります。

    キャリアコーチングは、求人紹介の前段にある「自分の軸を言葉にする」ところから一緒に進めます。転職を前提とせず、自己分析を通じて「ありたい姿」を言語化し、そこからキャリアプランを一緒に立てていくサービスです。

    「転職したいけれど、自分が何に向いているのかも分からない」。そういう方のためのものです。

    つまり、まず軸を作る段階はコーチング、軸が決まって求人を探す段階はエージェントです。なお、軸が決まらないうちに動きたい人のために、マジキャリのようなキャリアコーチングは無料相談から使えます。

    どのタイプに近い?

    最後に、今どのタイプかで「次の一歩」を分けます。正直に言うと、3タイプのうち2つは、わざわざ相談に来なくて大丈夫なタイプです。

    どのタイプに近い?

    • タイプA 自分で動き出せそう
      相談は不要。そのまま進めばOK
    • タイプB 現職で役割を作り直す
      転職しない選択も正解
    • タイプC 一人では言葉にならない
      第三者と壁打ちする段階

    タイプAは、やりたくないことを外して仮の軸が置けて、調べたい業界・職種も見えてきた状態です。相談は要りません。求人を見る段階になったらエージェントで十分です。

    タイプBは、現職に残って役割を作り直すのが現実的な人です。部署異動や社内公募で本心とのズレが埋まるなら、無理に外へ出る必要はありません。それが正解です。

    タイプCは、一人でやり切っても言葉にならない人です。このタイプにだけ「第三者と壁打ちする」ことをおすすめします。

    ここで初めてマジキャリの出番です。マジキャリは、自己分析を通じて「ありたい姿」を言葉にし、そこからのキャリアプランまで一緒に作るキャリアコーチングです。一人では気づけない「自分の当たり前こそが強み」を、対話で外から拾い上げます。

    末永 末永

    一人で頑張って、それでも言葉にならなかったら、まずは壁打ち相手として無料相談を使ってみてください。そこで何かを買う必要はありません。

    今わからないのは正常です。完璧な方向性を待たず、まずメモに「二度とやりたくない働き方」を3つ書く。その3分から始めてください。

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    仕事で何がしたいかわからない30代によくある質問

    最後に、30代から「何がしたいかわからない」と検索した人が気になりやすい疑問を、まとめて整理しておきます。

    30代によくある転職理由とは?

    dodaの調査では、30代の転職理由として待遇や職場環境への不満が多く見られます。上位10位を下にまとめました。

    順位

    30代の転職理由

    1位

    給与が低い・昇給が見込めない

    2位

    労働時間への不満(残業・休日出勤)

    3位

    人間関係

    4位

    社内の雰囲気

    5位

    昇進・キャリアアップが望めない

    6位

    肉体的・精神的につらい

    7位

    会社の評価方法への不満

    8位

    業界・会社の先行きが不安

    9位

    尊敬できる人がいない

    10位

    ハラスメント(セクハラ・パワハラ・マタハラなど)

    出典:doda(2023年調査)

    不満の裏には「本当に大事にしたいこと」が隠れています。「なぜ嫌か」を一段掘ると、それが仮の方向性のヒントになります。

    30代のうちにやるべきこととは?

    一番は、キャリアの見直しです。結婚・出産・住宅購入など前提が変わるライフイベントが重なりやすい年代だからです。

    ありたい姿をざっくり描き、続けられた経験を棚卸しする。完璧でなくていいので、まず一つだけ手をつけることが大切です。

    わからないまま転職して大丈夫?

    おすすめしません。軸がないまま転職すると目先の条件に引っ張られ、同じ悩みを繰り返しやすいからです。

    ただ、完璧な軸は不要です。やりたくないことを外した「仮の軸」が一つあれば十分で、在職中に走りながら直せば大丈夫です。

    30代から未経験は無理?

    無理ではありませんが、年齢が上がるほど未経験の選択肢は狭まるのが現実です。

    ねらい目は、異業種に飛ぶのではなく、同じ職種のまま業界を変えたり、同じ業界で職種を少しずらしたりして、経験を活かせる範囲へ移ることです。

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