夜勤なく健康な生活をしたいなら"日勤のみ"の職場がおすすめ
夜勤のある職場では生活リズムが乱れやすく、体への負担だけではなく精神的なストレスも大きいです。日勤のみであれば生活リズムも安定しワークライフバランスも取りやすいため、今よりも心身ともに健康的な生活を送れるようになります。
看護師の資格や経験を活かしながら働けて、かつ夜勤のない職場もあります。
もちろん、夜勤手当てがなくなるため年収が下がる可能性はありますが、トレードオフなので全てを叶えることは難しいです。それよりも、心身の健康を維持できることやワークライフバランスが担保できるというメリットのほうが大きいといえるでしょう。
後ほど詳しく説明しますが、日勤のみの仕事は次のようなものが挙げられます。
- 病院の一般外来や手術室、内視鏡室など
- 訪問介護ステーション
- 介護施設
- 健診・検診センター
- 行政・学校
- 一般企業
夜勤続きで体力的にしんどさを感じている人は、このような職種への転職も含めて最適なキャリアを選択しましょう。
看護師に多い勤務先とは
看護師をしていると、自分が勤めている勤務先以外にどのような選択肢があるのか分からない人も多いでしょう。
次のグラフに、看護師に多い勤務先をまとめたので参考にしてください。
出典:厚生労働省「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」
割合としては病院勤務が69.0%と一番多く、次に診療所勤務の13.2%と続きます。この病院と診療所で全体の8割以上を占めていることになります。
ただ、介護保険施設や訪問介護ステーションで働く看護師もあわせて1割以上いることがわかります。
病院や診療所の割合が多いですが、他にもさまざまな勤務先で活躍している看護師がいることは、働き方を決める上で参考になるでしょう。
看護師の働き方4種類
看護師の働き方はさまざまですが、大きく次の4種類に分けられます。それぞれの働き方の特徴やメリット・デメリットなどを詳しく解説します。
交代制(夜勤あり)
看護師の働き方の一つとして交代制(夜勤あり)があります。
交代制は主に2交代制と3交代制に分かれていて、2交代制は日勤と夜勤の2つのシフト、3交代制は日勤と準夜勤、深夜勤の3つのシフトで働きます。
交代制のメリットは、夜勤手当てがつくため日勤のみと比較して収入が高くなることです。一方、デメリットとしては夜勤があるため生活リズムが乱れて心身ともに負担となることが挙げられます。特に2交代制は長時間勤務となるため体力的な負担が大きくなります。
夜勤のある交代制の働き方は、収入を重視する人や時間制約の少ない人に向いている働き方といえるでしょう。
また、一般的な2交代制の勤務時間は次のようになります。
2交代制の勤務時間
- 日勤:8:00〜17:00
- 夜勤:16:30〜8:30
2交代制の日勤のタイムスケジュールは次の通りです。
時間 | 仕事 | 詳細 |
---|---|---|
8:00 | 出勤 | 着替えて出勤記録 |
8:30 | 引き継ぎ | 夜勤の看護師からの引き継ぎ |
12:00 | 休憩 | 交代で1時間の食事休憩 |
16:30 | 引き継ぎ | 夜勤の看護師への引き継ぎ |
17:00 | 退勤 | 着替えて退勤記録 |
2交代制の夜勤のタイムスケジュールは次の通りです。
時間 | 仕事 | 詳細 |
---|---|---|
16:30 | 出勤 | 着替えて出勤記録 |
17:00 | 引き継ぎ | 日勤の看護師からの引き継ぎ |
20:00 | 休憩 | 交代で1時間の食事休憩 |
2:00 | 仮眠 | 交代で2時間の仮眠 |
8:00 | 引き継ぎ | 日勤の看護師への引き継ぎ |
8:30 | 退勤 | 着替えて退勤記録 |
また、一般的な3交代制の勤務時間は次のようになります。
3交代制の勤務時間
- 日勤:8:00〜17:00
- 準夜勤:16:30〜24:30
- 深夜勤:24:00〜8:30
3交代制の日勤のタイムスケジュールは次の通りです。
時間 | 仕事 | 詳細 |
---|---|---|
8:00 | 出勤 | 着替えて出勤記録 |
8:30 | 引き継ぎ | 深夜勤の看護師からの引き継ぎ |
12:00 | 休憩 | 交代で1時間の食事休憩 |
16:30 | 引き継ぎ | 準夜勤の看護師への引き継ぎ |
17:00 | 退勤 | 着替えて退勤記録 |
3交代制の準夜勤のタイムスケジュールは次の通りです。
時間 | 仕事 | 詳細 |
---|---|---|
16:30 | 出勤 | 着替えて出勤記録 |
17:00 | 引き継ぎ | 日勤の看護師からの引き継ぎ |
20:00 | 休憩 | 交代で1時間の食事休憩 |
24:00 | 引き継ぎ | 深夜勤の看護師への引き継ぎ |
24:30 | 退勤 | 着替えて退勤記録 |
3交代制の深夜勤のタイムスケジュールは次の通りです。
時間 | 仕事 | 詳細 |
---|---|---|
24:00 | 出勤 | 着替えて出勤記録 |
24:30 | 引き継ぎ | 準夜勤の看護師からの引き継ぎ |
4:00 | 休憩 | 交代で1時間の食事休憩 |
8:00 | 引き継ぎ | 日勤の看護師への引き継ぎ |
8:30 | 退勤 | 着替えて退勤記録 |
常勤(日勤のみ)
看護師の常勤(日勤のみ)は、規則正しい生活を送りたい人に向いている働き方です。
夜勤のない常勤の勤務時間は一般的に8:00〜17:00であり、病院の外来や診療所、訪問介護ステーションなどでみられる勤務形態です。
常勤(日勤のみ)の働き方は、ワークライフバランスを取りやすく心身の負担が少ないのがメリットといえます。ただし、夜勤がない分、他の勤務形態よりも年収が低くなることが多いです。
体力的に自信のない人や、年収よりも家族との時間を大切にしたい人におすすめの勤務形態といえます。収入面のメリットは少ないですが、仕事とプライベートのバランスを求める人には理想的な働き方です。
常勤(日勤のみ)の一般的なタイムスケジュールは次のとおりです。
時間 | 仕事 | 詳細 |
---|---|---|
8:00 | 出勤 | 着替えて出勤記録 |
8:30 | 引き継ぎ | 夜勤の看護師からの引き継ぎ |
12:00 | 休憩 | 交代で1時間の食事休憩 |
16:30 | 引き継ぎ | 夜勤の看護師への引き継ぎ |
17:00 | 退勤 | 着替えて退勤記録 |
非常勤(パート・アルバイト)
非常勤(パート・アルバイト)は、仕事と家庭のバランスを重視する人におすすめの働き方です。
常勤のように決まった時間で勤務する必要がなく、月ごとに勤務時間を調整できることが非常勤(パート・アルバイト)の特徴といえます。そのため、育児や介護などをしながら看護師として働き続けたい人におすすめの勤務形態です。
非常勤(パート・アルバイト)の勤務時間は、週に40時間未満とされているため、その中で調整が可能です。
この働き方のメリットは、自由度の高い働き方ができるためワークライフバランスが取りやすい点です。また、重い責任の仕事を任されることも少ないため、精神的にも負担を感じずに働けるでしょう。ただし、収入や福利厚生は常勤よりも劣るというデメリットはあります。
非常勤(パート・アルバイト)のタイムスケジュールの一例は次の通りです。
時間 | 仕事 | 詳細 |
---|---|---|
8:00 | 出勤 | 着替えて出勤記録 |
15:00 | 引き継ぎ | 他の看護師への引き継ぎ |
15:30 | 退勤 | 着替えて退勤記録 |
夜勤専従
看護師には、夜勤に特化した夜勤専従という働き方もあります。
この働き方は夜間のみの勤務形態となるため、夜型の人や日中の時間を自由に使いたい人におすすめの働き方です。また、収入のことを考えて夜勤をやりたいけれど、交代制がしんどい人にもおすすめです。
夜勤専従のメリットとしては、日勤よりも給料が高いことや日中に自由な時間がとれることが挙げられます。ただし、少し特殊な働き方のため、常勤での夜勤専従として働ける場所が限られるのがデメリットといえるでしょう。
夜勤専従のタイムスケジュールの一例は次の通りです。
時間 | 仕事 | 詳細 |
---|---|---|
16:30 | 出勤 | 着替えて出勤記録 |
17:00 | 引き継ぎ | 日勤の看護師からの引き継ぎ |
20:00 | 休憩 | 交代で1時間の食事休憩 |
2:00 | 仮眠 | 交代で2時間の仮眠 |
8:00 | 引き継ぎ | 日勤の看護師への引き継ぎ |
8:30 | 退勤 | 着替えて退勤記録 |
その他(単発・短期・フリーランス)
看護師の働き方として、単発や短期、フリーランスという選択肢もあります。
単発は1日〜1週間、短期は2ヶ月〜3ヶ月など、人材が不足している病院や診療所にスポット的にヘルプとして入る働き方です。また、フリーランスの看護師は、特定の病院と雇用契約を結ぶのではなく、働く場所を自分でみつけ業務委託契約で働くスタイルです。
単発や短期、フリーランスなどで働くメリットは、仕事内容や働く場所、期間を自分で決められる自由度の高さにあります。また一般的なバイトよりも時給の高いことも魅力の一つです。
ただ、募集している病院や施設が少ないことはデメリットといえます。そのため、収入が安定しないことや福利厚生がない点には注意しましょう。
この働き方は、収入よりも自由度の高い働き方を目指す人、例えば介護をしながら働きたい人や学業と看護師の両立をしたい人に適した働き方といえます。
夜勤なし!日勤で働きたい看護師におすすめの職場9選
続いて、夜勤なしの日勤で働きたい看護師におすすめの職場を紹介します。
ワークライフバランスを取りながら働きたい人はぜひ参考にしてください。
病院の一般外来や手術室、内視鏡室など
病院は24時間365日稼働していますが、一般外来や手術室、内視鏡室など日中にしか稼働していない部門では、夜勤なしで働くことが可能です。
一般外来では患者の受付対応や診察補助、手術室では手術の準備やサポート、内視鏡室では検査の補助などが主な仕事になります。あらかじめ決められたスケジュールで業務がおこなわれるため、突発的な患者の対応に追われることは少ない働き方です。
このような職場では、緊急対応が少ない特徴があるため過度のプレッシャーなく働けるメリットがあります。さらに、手術室や内視鏡室などの職場では、特定の技術を学べる機械も多いため、専門スキルを高めることも可能です。
一方で、ルーティン化した業務内容となるため、人によってはモチベーションを下げてしまうというデメリットもあります。
夜勤なしの日勤で働きたいニーズがあり、プレッシャーに弱い人やスキルアップを目指す人には、おすすめの職場といえます。
診療所・クリニック
診療所やクリニックも、日勤のみで働ける職場の一つです。
診療所・クリニックでの働き方は、診療時間に合わせて勤務するため夜勤がないだけでなく、日曜や祝日が休みになることが多いのが特徴です。
仕事内容は、内科や小児科などの診療科によって異なりますが、患者の受付や診察補助、採血や点滴などが主な業務となります。基本的には病院勤務と同様の仕事内容となるため、病院からの転職の場合もスムーズに移ることが可能です。
診療所・クリニックで働くメリットとしては、夜勤がなく日曜・祝日が休みなためワークライフバランスが取りやすいことが挙げられます。また、病院勤務と比べて患者とじっくり向き合う時間を取りやすいのも魅力です。
しかし、夜勤手当てや休日出勤手当などがないため、給料面では病院勤務より低くなることはデメリットといえます。
診療所・クリニックは、収入よりもワークライフバランスを重視したい人や、患者とのコミュニケーションを大切にした働き方をしたい人におすすめの職場です。
訪問介護ステーション
訪問介護ステーションでは、日中に利用者の自宅を訪問するスタイルのため、夜勤なしで働きたい人に向いている職場です。
訪問介護ステーションの仕事内容はさまざまで、小児から高齢者までの看護では、身体のケアだけではなく心のケアまで必要になります。国の在宅医療推進に伴い、訪問介護・看護の需要は年々増加しているため、転職もしやすい環境となっています。
この働き方のメリットとしては、利用者一人一人と向き合いながらケアできるため、流れ作業になりがちな病院勤務よりも患者と向き合う時間があり充実感や達成感は高いです。ただし、24時間対応している事業所だと夜間や休日のオンコール勤務もあるため、完全な日勤を希望する人にはデメリットとなります。
患者と密なコミュニケーションを取りながら働きたい人や、日勤中心の働き方を目指す人には、訪問介護ステーションはおすすめの職場です。
介護施設
介護施設も、看護師が日勤のみで働くことができる職場の一つです。
介護施設での看護師は、利用者の身体や心のケアをおこなうために介護士と連携して仕事を進めることが大切です。具体的な仕事内容としては、健康管理やバイタルチェック、服薬管理、突発的な体調不良者の処置など多岐にわたります。
病気や怪我で入所している施設ではないため、病院勤務と比べて比較的安定した環境で働けることがメリットといえます。デメリットとしては、職場によっては夜勤がなくてもオンコール勤務が発生する場合があることです。ただ、日勤のみの働き方を実現できる場合も多いため、事前に確認しましょう。
医療現場のストレスやプレッシャーに疲弊している人には、安定して働ける介護施設はおすすめの職場です。
障害者施設・児童福祉施設
看護師が日勤のみで働ける職場として障害者施設や児童福祉施設があります。
これらの施設では、乳幼児から高齢者までさまざまな年齢層の生活サポートをおこないます。施設の形態もデイサービス型やショートステイ型、グループホーム型など多岐にわたり、それに伴って仕事内容もさまざまです。
具体的な仕事内容としては、利用者の健康管理や投薬などの医療的なケア以外にも、心のケアも必要です。利用者と深く関わりながら長期的に支援できるのが特徴といえます。
障害者施設・児童福祉施設で働くメリットとしては、夜勤なしで働ける以外にも、利用者との信頼関係を築きながらやりがいを持って働ける点があります。ただし、入所型の施設では夜勤が必要な施設もあり、オンコール対応が必要な場合もあるため注意が必要です。
利用者と深く関わり、福祉の分野のスキルを高めたい人には、障害者施設や児童福祉施設はおすすめの職場といえます。
健診・検診センター
健診・検診センターは、日勤を希望する看護師が働きやすい職場です。
健診・検診センターは、基本的には平日の昼間に業務がおこなわれるため、夜勤なしで働ける特徴があります。
仕事内容は、受診者の問診や採血、身体測定、心電図のサポートなどです。緊急性のある業務は少ないため、落ち着いて働くことができます。
これらの職場で働くメリットとしては、病院に比べて業務量が落ち着いているため残業時間も少なく、プライベートの時間を充実できることです。家族との時間や自分の時間を大切にしながら、看護師として活躍できます。
一方で、仕事内容が決まっているため、新しい分野への挑戦やスキルアップの機会は少ないのがデメリットといえます。
看護師として働きながらもプライベートを充実させたい人や、最先端の医療よりも予防医療の分野に興味のある人にはおすすめの職場といえます。
ツアーナース・イベントナース
日勤で働きたい看護師には、ツーアーナースやイベントナースも選択肢の一つです。
ツアーナースやイベントナースは、旅行やイベントに看護師として同行して参加者の健康管理や突発的なケガの応急処置などを担当する仕事です。
例えば、ツアーナースは修学旅行や合宿などの旅行に同行し、参加者の体調不良やケガに対応します。一方、イベントナースは大規模な音楽イベントやスポーツ大会での医療サポートをおこないます。
どちらも日中の作業が中心のため、基本的には夜勤がないのがメリットです。ただし、短期間の仕事が多いため収入が安定しないことはメリットといえます。
旅行やイベントが好きで、看護師の経験やスキルを活かしながら働きたい人には向いている働き方です。
行政・学校
行政機関や学校で働く看護師も、日勤のみでの勤務が可能です。
県立病院や学校の保健室、保育園などが主な職場です。基本的には平日の日中が勤務時間となるため、夜勤なしで働くことができます。
これらの職場では、医療行為というよりも健康相談や生活指導、検診の補助などが主な仕事になります。そのため、緊急度の高い業務が少なく、医療現場としてのプレッシャーは感じずに働くことが可能です。
落ち着いた環境で長期的に働けるのがメリットである反面、医療のスキルを磨きたい人には物足りなさを感じることがあります。
地域や子どもの健康をサポートしたい人や、スキルアップよりもワークライフバランスを重視する人にはおすすめの職場です。
一般企業
一般企業でも看護師として日勤のみで働くことは可能です。
具体的な職種として産業看護師や治験コーディネーター(CRC)・臨床開発モニター(CRA)などが挙げられます。産業看護師は従業員の健康管理や検診サポートを担当し、治験コーディネーターは新薬の治験プロセスの調整をおこないます。臨床開発モニターは、治験のデータ収集や日程調整などが担当です。
これらの仕事は一般企業の働き方と同じとなるため基本的に日勤で働くことができます。そのため、ワークライフバランスも取りやすいのが特徴です。ただし、求人数は少なく採用倍率は高いため、競争は激しい傾向にあります。
看護師としての専門知識やスキルを活かしながら、一般企業で安定して働きたい人におすすめの職場です。
また、看護師の転職に関しては「看護師の転職でよくある悩みを状況別に解説!解決方法や転職前にすべきことも紹介」で詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。
働き方を改善したい看護師はNGな職場4選
働き方を改善したいと思い転職しても、転職先を間違えてしまうと解決しない可能性が高いです。
ここでは、働き方を改善したい看護師が選んではいけない職場を紹介します。これから転職を考えている人はぜひ参考にしてください。
大学病院
大学病院は、働き方を改善したいと考えている看護師にはNGな職場といえます。
というのも、大学病院は患者数が多いため緊急性の高い患者や複雑な症状の患者対応により、常に緊張感を持って勤務する必要があるからです。また、業務量の多さから慢性的な人手不足であることが多いため、定時で帰ることが難しいケースも少なくありません。
さらに、常に新しい技術や知識が必要なので、休みの日も研修や勉強会で潰れることもあります。
精神的にも肉体的にもハードな仕事の多い大学病院では、「働き方を改善したい」と考えて転職しても、逆にさらに過酷な状況になる可能性もあるため注意しましょう。
一般病院の救命救急科、ICU、循環器科など
一般病院の中でも救命救急科やICU、循環器科などは、働き方を改善したい人にはおすすめしません。
これらの診療科では、重体・重症の患者を受け入れているため、常に余談を許さない状況が続いています。例えば、症状が急変した場合には緊急の手術対応が必要な場合もあります。そのため、残業時間も多くなりがちで休日出勤対応も必要になる場合もあります。
また、患者の死が身近な職場でもあるため、精神的にもショックを受ける場面も多いです。懸命にケアしてきた患者の死に直面するのは、経験年数が長くても精神的な負担になるものです。
肉体的にも精神的にも負担となる診療科のため、働き方を改善したいと考えている看護師は避けた方が良いでしょう。
リハビリテーション病院
働き方を改善したい看護師にとって、リハビリテーション病院を選ぶのは避けたほうが無難です。
リハビリテーション病院は、容態の落ち着いた患者が在宅復帰できるようにリハビリのサポートをするのが主な仕事です。そのため、命に関わるような仕事は少ないため精神的な負担は大きくはありません。
ただ、患者の身体介助が多いため、体力的な負担は大きいのが特徴です。例えば、身体を自由に動かせない患者にはトイレ介助が必要なため、1日に何回もサポートをする必要があります。
また、一般病院と比べて一人の看護師が受け持つ患者の数も多いことも、リハビリテーション病院で働く大変さの要因です。
働き方を改善したいと考えている看護師、特に体力的な理由から改善を目指している人には、リハビリテーション病院はおすすめできません。
専門分科
専門分科は、特定の分野に特化した知識やスキルを必要とするため、働き方を改善しようとする際にはおすすめできません。
例えば、一般外科で処置しきれないような重篤な患者が専門分科に回されるため、より難易度の高い治療が求められます。つまり、看護師もその知識やスキルについていく必要があるため、日頃からの自己研鑽は当然のこと、ミスができないプレッシャーの中で働くことになります。
また、患者の症状も初期段階から慢性期までさまざまなため、患者の状態を把握するだけでも大変な作業です。
このように、専門分科では専門知識やスキルが求められ、心身ともに疲弊しやすいため、働き方を改善したい人には不向きな職場といえます。
働き方に不満を感じたまま働き続けるのは危険!
ここまで、看護師の働き方について解説してきましたが、働き方に不満を感じたまま働き続けるのは危険です。
というのも、看護師の仕事は体力面だけでなく、精神的にも疲れる仕事が多いからです。例えば、患者のケアだけでなくその家族や同僚、上司との人間関係に悩む看護師も多くいます。
そのため、メンタルヘルス不調に陥ってしまう可能性が高い職業です。一度メンタルヘルス不調に陥ってしまうとそこから仕事復帰するのに時間がかかるため、そうならないために早めに対処することが必要です。
看護師の仕事は人の命に関わる仕事が多く、夜勤などもあり激務な職場が多いのが現状です。ただ「看護師なら仕方ない」「当たり前だから」と無理に我慢する必要はありません。看護師の仕事が好きだとしても、看護師の資格を活かせる仕事は他にもあります。
一度視野を広げてどのような選択肢があるのか考えてみるのがおすすめです。
あなたの知らない業界や職種の中に、より自分に合った働き方ができる仕事が見つかるかもしれません。
ただ、看護師の方の中には「看護師以外の仕事に就いたことがないからそもそもどんな仕事が良いかわからない」「どのような仕事が向いているのかわからない」「転職したいけど何からしたら良いかわからない」と動き出せずに悩んでしまう人は多いです。
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看護師が自分に合った働き方を選ぶポイント
看護師の働き方を改善しようと思ったら、まず自分に合った働き方を選ばなければいけません。ただ、どのように選べば良いか分からず悩む人は多いです。
ここでは、看護師が自分に合った働き方を選ぶポイントを紹介します。これらのポイントを参考に、自分の理想的な働き方を見つけてください。
理想の看護師像を考える
自分に合った働き方を選ぶのには、まず理想の看護師像を考えることが大切です。
働き方の条件は大切ですが、「夜勤がない」という理由だけで転職すると、それ以外の「やりがい」や「スキルアップ」などの要素を見落としがちになり、転職後に後悔する可能性が高いです。
そのため、まずは将来どのような看護師になりたいのか、理想的な働き方はどのようなものかを言語化しましょう。
その要素の一つとして「夜勤なしで働きたい」や「在宅で働いていたい」「ワークライフバランスを担保したい」などといった働き方の条件を入れるのは問題ありません。
目先の条件だけにとらわれるのではなく、理想とする看護師像、働き方をしっかりと明確にすることが大切です。
ライフイベントを含めたキャリアプランを立てる
ライフイベントを含めたキャリアプランを立てることも、自分に合った働き方を選ぶ際には重要です。
先ほど説明した「理想の看護師像」が明確になったら、その将来像と現在地のギャップを埋めていきましょう。
具体的には、どうすれば理想の働き方ができる看護師になれるのかを考えていきます。例えば、3年後の理想の生活やポジション、仕事内容などを想像して、そのために必要なスキルや経験をリストアップしていくとやりやすいです。
そこには、どのタイミングで結婚するのか、子どもは何人でいつ出産予定か、というライフイベントも仮でもいいので含めておくと、より具体的なキャリアプランとなります。
現在地と将来像を結ぶキャリアプランを明確にすることで、働き方を選ぶときにブレのない選択ができるようになります。
キャリアの考え方やキャリアプランの作り方に関しては「【例文】看護師のキャリアはどう考える?具体的な考え方を紹介」や「女性のキャリアプランのポイントを年代別に解説!結婚や出産はどう考える?」の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
優先順位を立てて軸を明確にする
ここまで、現在地と将来像を結ぶキャリアプランを立ててきましたが、明日からすぐに理想の生活ができるわけではありません。
そのため、優先順位を立てて一つ一つ実現していきましょう。
例えば、夜勤もなくて、給与も今より高くて、仕事内容もやりたい仕事ができるという理想の働き方を持ったとしても、それを100%満たす職場はありません。それらの中でも「絶対に実現させたいもの」と「できれば実現させたいもの」などのように強弱をつけることで、軸が明確になります。
優先順位を立てて、長期的な視点で一つ一つ実現していくことで、結果的に理想の状態に近づいていきましょう。
理想の働き方が明確な人は転職エージェントに相談すべき
すでに理想的な働き方が明確になっている人は、転職エージェントに相談するべきです。
なぜなら、転職エージェントはあなたの理想とする働き方や条件、ライフスタイルを考慮して、ピンポイントで求人を紹介してくれるからです。転職エージェントを活用することで、自分に合った転職先を効率的に見つけることができます。
ただし、転職エージェントは転職を成功させることで企業側から報酬を受け取るシステムのため、こちらの条件をあまり聞かずに強引に求人を紹介してくるサービスも中にはあります。
サービスの選び方に注意しつつ、明確にした理想や条件をしっかり伝えることで、転職エージェントを効果的に活用しましょう。
理想の働き方が曖昧な人はキャリアコーチングに相談すべき
まだ理想の働き方が曖昧な人は、キャリアコーチングに相談するべきです。
キャリアコーチングは転職エージェントとは異なり、企業からの斡旋報酬ではなく利用者からの利用料により成り立っているビジネスモデルです。企業への人材斡旋の必要がないため、 100%利用者に寄り添ったサポートが受けられるのがキャリアコーチングの特徴といえます。
また、キャリアコーチングでは自己分析やキャリアプランの作成サポートの知見が豊富なため、あなたに向いている働き方や、それを実現させるための具体的なステップのアドバイスをしてくれます。
転職エージェントでは求人紹介がメインになりますが、キャリアコーチングでは「看護師として理想の働き方は何か?」「その働き方を実現できる職場はどこか?」を一つ一つ順番に明確にしていくことができます。
もしキャリアコーチングを利用するのであれば、利用者満足度92%のマジキャリがおすすめです。
ここまで説明してきたように看護師の仕事には色々な種類があります。そして、どの仕事にもメリット・デメリットがあります。例えば夜勤のない仕事に転職すると年収が下がってしまうなどです。
どの仕事にもメリット・デメリットがあるからこそ悩んでしまうかと思いますが、あなたがこの先1番大切にしたいことは何かが明確になれば悩むことなく決断ができるようになります。
自分が幸せになるためには、年収が大事なのか、それとも仕事のやりがいが大切なのか、ワークライフバランスが維持できることが大切なのか、自分にとって1番重要なことは何かをプロと一緒に整理していきましょう。
1人では、どうしてもバイアスがかかってしまったり、自分の本音に気づけないことがあるので、第三者の力を借りるのがおすすめです。
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看護師が働き方を重視するメリット・デメリット
看護師が働き方を重視することには、メリットとデメリットの両方があります。
メリットに関しては次の2つが挙げられます。
働き方を重視するメリット
- 精神的・体力的負担が減る
- ワークライフバランスを維持できる
例えば、夜勤がある職場から日勤のみの職場に変えることで、精神的にも体力的にも負担を減らすことができます。また、生活リズムを整えることもできるため、ワークライフバランスを維持しやすい環境で働くことが可能です。
一方、働き方を重視することのデメリットは次の2つが挙げられます。
働き方を重視するデメリット
- 夜勤がないと収入が減る
- スキルアップの機会が減る
働き方を重視すると夜勤なしを選択することになり、結果として収入は減ることになります。また、スキルアップの機会が減ることも挙げられます。というのも、夜勤があると対応範囲が広いためスキルが身につきやすいからです。
このように、メリットとデメリットの両方を理解した上で、どのような働き方が理想かを考えることが大切です。
看護師の働き方改革で変わったこと
国が推進している働き方改革ですが、看護師にとってはなにが変わったのでしょうか。
ここでは、看護師の働き方改革で変わったことについて解説します。
時間外労働に上限がある
働き方改革の一環として、時間外労働に上限が設けられています。
原則として時間外労働は月45時間、年間360時間以内に抑えることが求められています。特別な事情がある場合でも、年720時間を超えることはできません。
例えば、突発的な患者の急変や人手不足などの理由があったとしても、この制限を超えることは認められず、もし違反した場合には罰則が科せられることもあります。そのため、管理者としても部下が時間外労働の制限を超えていないか、日々の管理が必要です。
以前まではサービス残業が当たり前の看護師の仕事でしたが、国が推進する働き方改革により、看護師の心身の健康を守る制度が手厚くなってきています。
有給休暇を年5日以上取らないといけない
時間外労働の制限だけではなく、有給休暇を年5日以上取得することも、働き方改革にて法制化されました。
この制度は、年間10日以上の有給休暇が与えられている労働者に適用され、もちろん看護師にも当てはまります。もし年間の有給取得が規定に達していない場合は、罰則が科せられることがあるため注意が必要です。
この制度は労働者の心身の健康を守るためのものであり、特に過酷な労働になりがちな看護師は、制度を積極的に活用して有給を取る必要があります。
長く働き続けるためにも、有給を活用して日頃から心身の健康をケアしましょう。
労働時間の記録が義務付けられる
労働時間の記録が義務づけられたのも、働き方改革の一環です。
この制度により、従来の自己申告による勤怠管理はNGとなり、ICカードや勤怠システムなどの客観的な方法で労働時間を正確に記録することが求められるようになりました。さらに、これらのデータは3年間保存することが義務となっています。
これらの記録により、誰が・いつ・どのくらい働いたのかを正確に把握でき、看護師の健康管理や働き方の改善に役立てられています。夜勤や長時間勤務が当たり前の看護師の仕事では、この正確な労働時間の把握により、看護師の心身の健康を守ることが管理者には求められます。
勤務時間内に休憩を取得しないといけない
働き方改革により、勤務時間内に休憩を所得することが義務化されました。
この制度は、長時間労働による疲労が仕事上のミスの原因となるため制定されました。看護師は過密なスケジュールで働いているため、休憩を取得せずに働き続けると集中力や判断力が欠如して、医療ミスのリスクが高まります。
そのため、労働基準法により強制的に休憩を取得させることで、ミスを未然に防止するわけです。具体的には、6時間以上の労働に対して最低でも45分の休憩を取る必要があります。
休憩の取得は看護師の健康のためでもありますが、患者へのケアの質を維持するためにも重要なことです。決められた時間の休憩を取得するようにしましょう。
働き方を改善したい看護師には「マジキャリ」がおすすめ
本記事では、看護師の働き方について、働き方のパターンやおすすめの職場、自分に合った働き方を見つけるポイントなどを解説してきました。
看護師は夜勤や長時間勤務が基本のため、体力的にも精神的にも大変な仕事です。ただ、夜勤のない働き方を選ぶと給料が減ったり、スキルアップの機会を失ったりとメリットだけではありません。
自分の中の優先順位に従って働き方を決める必要があります。
そのためにも、自分の理想的な働き方をどのようなものなのか、将来はどうなっていたいのかを言語化しておくことが重要です。ただ、自分一人でそのような自己分析をおこなうと、バイアスがかかってうまくいかないことが多いです。
もし自己分析をとおして、あなたに合った働き方を見つけたいのであれば、キャリアコーチングのマジキャリがおすすめです。
マジキャリでは、専任のキャリアコーチとマンツーマンで徹底的に自己分析をおこないます。幼少期からの振り返りをおこなうことで、あなたの本質的な強みや弱み、得意なこと、苦手なことを洗い出します。
それらの自己分析結果から、あなたに合った働き方を導き出すことが可能です。さらに、その働き方を実現するため選択肢や具体的なステップのアドバイスも受けられます。
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