看護師のキャリアプランとは
看護師の方、看護師を目指す方にとって、キャリアプランはとても大切なものです。
終身雇用が一般的であった時代では、仕事を着実に遂行していれば、着々とキャリアアップできました。しかし、終身雇用が崩壊し年功序列が保証されない現代では、自らキャリアプランを設計しなければ、理想のキャリアの実現が難しくなっているのです。
ここでは、そもそもキャリアプランとは何なのかを解説していきます。
キャリアプランの基本的な意味
キャリアプランは、将来像を実現するために必要なスキルや知識、経験を洗い出し、いつまでに何をするのかという逆算した計画を立てていきます。
キャリアプランが注目されるようになったきっかけは、働き方が多様化したことです。
終身雇用が崩壊し働き方が多様化している現代では、どのような企業に所属しているかよりも、個人のスキルを重要視するようになりました。キャリアプランを立てることで、将来の目標に向かった行動ができるようになるので、自然とスキルアップすることができるでしょう。
また、スキルアップしていくことで、仕事にやりがいを感じられるようになり、周囲からも評価されるようになるなど好循環が生まれるでしょう。
このような点から、将来の目標について考えたい方や、やりたいことが見つからない方、仕事に対するモチベーションが上がらない方などに、キャリアプランを立てることをおすすめしています。
キャリアプランを立てるには、まずはあなた自身を徹底的に自己分析することが必要です。
ただ、自己分析はバイアスがかからないようにフラットな目線や客観的な視点を取り入れながら進める必要があるので、一人でおこなうのは難しく、自己分析のやり方がわからない、やり方があっているのか不安と悩んでいる方は多いです。
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キャリアパスとキャリアアップの違い
キャリアパスは仕事における目標を達成するための道筋であり、主に企業側から社員に提示されます。一方、キャリアアップは現在の職位から昇進し上位の職位へ上がること、また専門的な知識やスキルを高め、経験を積み、あなたの市場価値を上げていくことを指します。
キャリアパスがあれば、企業にとって社員が次の職位や職務を目指すための目標設定をしやすく、経験を積み、能力を身につけて成長できる機会を与えることができます。
しかし、企業からキャリアパスが提示されていても、企業内のポストは限られているため、社員全員がキャリアパスに沿って昇進できるわけではありません。
キャリアパスどおりに昇進できないと思うと、働くことへのモチベーションの低下が懸念されるでしょう。
そこで必要となるのが、一人一人がキャリアアップの意識を持ち、自主的に行動することです。キャリアアップの意識があることで、企業から提示されるキャリアパスの型にはまることなく、成長していくことができるでしょう。
関連記事
キャリアプランと類似後の違いがよくわからないという人は「キャリアプラン・キャリアパス・キャリアデザインの違いとは?わかりやすく解説」という記事でそれぞれの違いや考える必要性について解説しているので、読んでみてください。
専門職でもキャリアプランは立てるべき!
専門職でもキャリアプランは必ず立てましょう。
キャリアプランは、あなたが将来、理想とする姿を実現するための中長期の計画です。将来の理想を実現するために、いつまでに何をすべきなのかを明確にします。
たとえ専門職であっても、どのようにスキルを身に付けていくのかは重要ですし、そもそも将来の目標がなければ、モチベーションを維持することも難しいでしょう。
仕事は就いて終わりではありません。そこから仕事を通じてどんな介在価値を発揮するかが問われます。
キャリアプランは、専門職であっても必ず立てるようにしてください。
看護師の代表的なキャリアプラン例
看護師としてのキャリアの選択肢は、医療の現場だけとは限りません。看護師としてのスキルや経験を活かして、違う職種へ挑戦したり、独立することも可能です。
ここでは、看護師としてどのようなキャリアがあるのか、代表的なものを5つ紹介します。
看護師のキャリアプラン例1:専門分野のスペシャリスト
看護師のキャリアプラン例1つ目が、専門分野のスペシャリストを目指していくことです。
スペシャリストとは、特定の分野に特化した知識や経験を持った人のことを指します。
スペシャリストがいなければ、疾患ごとに異なる複雑で専門的な問題に対応することができず、チーム医療も機能しません。
また、安心・安全で誠実な看護を実践できる能力はもちろん、専門性を発揮し、チーム医療の中心的存在として患者やその家族のためにスペシャリストは活躍の場を広げています。
スペシャリストの例といえば、認定看護師や専門看護師です。
認定看護師
ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有する者として、本会の認定を受けた看護師をいいます。(引用:日本看護協会ホームページ)
高度な知識と豊富な経験を活かして質の高い看護を提供するとともに、後輩指導の役割を期待された看護師です。
専門看護師
ある特定の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有することを認められた者をいいます。(引用:日本看護協会ホームページ)
特定の看護分野で十分な知識や技術を持っていると認められた看護師であり、患者本人のケアだけではなく、患者の家族や地域との連携などの仕事をすることができます。
もっと学びたいという分野がある人には、スペシャリストという選択肢が向いているでしょう。
看護師のキャリアプラン例2:幅広い分野で活躍するジェネラリスト
看護師のキャリアプラン例2つ目が、幅広い分野で活躍するジェネラリストを目指していくことです。
ジェネラリストとは、専門性を極めるスペシャリストに対する用語として使用され、幅広く全般にわたる技能や知識を持つ人のことを指します。
そして看護師におけるジェネラリストとは、特定の専門分野に関わらず、どのような分野においても経験や教育研鑽をもとに、その場に応じた能力を発揮する看護師のことをいいます。
あらゆる看護分野に幅広く精通し、一定以上のレベルの看護を提供できる看護師は、現場において重宝されるでしょう。
様々な領域の看護を学びたいという人には、ジェネラリストという選択肢が向いています。
看護師のキャリアプラン例3:看護師以外のキャリア
看護師のキャリアプラン例3つ目が、看護師以外でキャリアを築くことです。
看護師としてのスキルは、看護師という職種以外でも活かすことができます。
例えば、医療関連の知識が活かせるキャリアとしては、フィールドナースや治験コーディネーターなどが挙げられます。
看護師として人と接してきた経験を活かすのであれば、販売職や営業職、心理カウンセラーなどが挙げられます。
看護師以外のキャリアを選択することで、キャリアに幅を持たせることができ、看護師経験だけでは得られない経験を積めたり、今まで得られなかった気付きを得ることができるでしょう。
看護師のキャリアプラン例4:管理職としてのキャリア
看護師としてのキャリアプランには、看護師管理職を目指すという選択肢もあります。
管理職には上から順に「看護部長」、「看護師長」、「看護主任」という3つの役職があります。
看護部長
病院に勤務する看護師全体のリーダーです。
看護部の業務計画の策定や病院施設運営の参画、医師や薬剤師など他の病院勤務者との調整をおこなうことが主な業務です。
看護師長
看護師長は、各診療科の看護師を統率する役職です。
診療科に所属する看護師の目標を設定したり達成状況を確認したりします。看護師の育成にも携わり、新人看護師がスムーズに業務を行えるようにプログラムや制度の立案も行います。
看護主任
看護主任は、看護師長と現場で働く看護師をつなぐパイプ役を果たす役職です。
看護主任は、看護師長が立てたプランやプログラムに沿って看護師の教育や指導を行います。
病棟の運営や問題点などにおいて、看護師の立場あるいは現場の立場でなくては気付かない点をピックアップし、具体的な改善策などを看護師長に伝える役割を持っています。
管理職は、病院経営をおこなう上で非常に重要な人材です。
よって、管理職になることで、自分の意見を職場の方針に反映できるようになります。看護の現場をより良くしていきたいと考えている人は、管理職を目指すことも一つの選択肢となるかもしれません。
看護師のキャリアプラン例5:起業する時のキャリア
看護師としてのスキルや経験を活かして起業することもできます。
例えば、看護師が患者の自宅に訪問し、患者の病気に適したケアを提供する訪問看護ステーションは、看護師としての経験をフルに活かすことができるでしょう。
訪問介護ステーションは看護師でなければ開業することはできません。看護師が開業しやすい選択肢の一つでしょう。
また、医療関係専門のWebライターや看護師の就職に関するカウンセリングなど、看護師としての経験を活かしつつ、別の分野に挑戦するという選択もあります。
起業することのメリットは、組織の方針に囚われないということでしょう。あなたがどのような方向性を持つのかによって、自由に手段を選択することができます。
そのため起業を目指す場合は、あなたが何が得意で何をしたいのかを明確にしましょう。
看護師の転職時におけるキャリアプランの例文
あなたが看護師へ転職しようと考えたのであれば、転職をする前に看護師となった後のキャリアプランを明確にしておきましょう。
ここでは、看護師としてのキャリアプランの例文を紹介していきます。
スペシャリストを目指す際の例文
スペシャリストとは、特定の分野に特化した知識や経験を持った人のことを指します。
特定の分野で優れた能力を発揮できる看護師となることで、自分の強みを最大限に活かすことができるでしょう。
看護師として学んでいきたいという分野がある人には、スペシャリストという選択肢が向いているでしょう。
スペシャリストを目指す際の例文
「私は、〇〇について大学で学んだ経験があります。大学で学んだ〇〇の経験を活かし、〇〇科の看護師として、能力を発揮し、どんなに難しい状況であっても必要とされる看護師となりたいと考えております。そのためにもセミナーや研修で知識を身に付け、実務に活かして、スキルアップに努めていきます。」
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ジェネラリストを目指す際の例文
ジェネラリストとは、専門性を極めるスペシャリストに対する用語として使用され、幅広く全般にわたる技能や知識を持つ人のことを指します。
そして看護師におけるジェネラリストとは、特定の専門分野に関わらず、どのような分野においても経験や教育研鑽をもとに、その場に応じた能力を発揮する看護師のことをいいます。
様々な領域の看護を学びたいという人には、ジェネラリストという選択肢が向いています。
ジェネラリストを目指す際の例文
「私は将来、救命救急センターで活躍したいと考えております。そのためにも、様々な診療科で看護師としての経験を積み、スキルを習得し、救命の現場で活かしていきたいです。」
管理職を目指す際の例文
管理職には上から順に「看護部長」、「看護師長」、「看護主任」という3つの役職があります。
管理職は、病院経営をおこなう上で非常に重要な人材です。
よって、管理職になることで、自分の意見を職場の方針に反映できるようになります。看護の現場をより良くしていきたいと考えている人は、管理職を目指すことも一つの選択肢となるかもしれません。
管理職を目指す際の例文
「私は将来、看護師長として現場の看護師をまとめる立場となりたいと考えております。 現在の看護の現場には課題が多く、不満を持っている人が多いのも現実です。看護師長となり、こうした課題を解決していき、現場の不満を少しでも取り除くことが私の目標です。」
海外で看護師として働く際の例文
ボランティアや海外派遣などで、海外で看護師として働くこともできます。
例えば、ボランティアは日本発祥の国際医療NGOであるジャパンハートや世界の医療団がよく知られています。特にジャパンハートにおいては語学力やキャリアが不問であるため、海外ボランティアが初めての場合でもハードルは低いといえるでしょう。
また、国境なき医師団や青年海外協力隊に海外派遣の看護師として参加することも可能です。
ただし、海外派遣の場合は、看護師として豊富な臨床経験と高いスキルがなければ参加できないという特徴があります。
海外で看護師として働く際の例文
「私は、今までの看護師の経験を活かして海外派遣に参加したいと考えています。私には〇〇のスキルや〇〇についての経験があり、これは海外派遣でも活かすことのできるものだと考えています。海外では、現地の人々に適した医療の提供をサポートしていきます。」
看護師がキャリアプランを立てる理由
ここまでは、看護師の代表的なキャリアプランの例について解説してきました。
看護師は、病院関係のキャリアしかないと思われがちですが、スキルや経験を活かすことで、様々なキャリアの選択肢を持つことができるのです。
そして、あなたにとって理想のキャリアを選択するために必要なのがキャリアプランです。
ここでは、看護師がキャリアプランを立てる3つの理由について解説していきます。
モチベーションの維持と将来のビジョンの明確化
キャリアプランを立てることで、仕事に対するモチベーションの維持と将来のビジョンの明確化をすることができます。
キャリアプランを立てるときは、最初にあなたの価値観に基づいて将来どうなりたいか=将来の目標を設定します。つまり、将来のビジョンを明確にするのです。
目標を設定することで今の仕事で何を頑張るべきなのか、必要なスキルは何なのかがはっきりとするので、必然としてやる気は上がって前向きになることができるのです。
そして、常に将来を見据えた行動ができるので、途中で壁にぶつかるようなことがあっても、挫けることなく前に進んでいくことができるでしょう。
スキルや経験の取得に向けた計画の策定
キャリアプランを立てることで、スキルや経験の取得に向けた計画の策定ができます。
なぜなら、キャリアプランを立てることで、将来のありたい姿=あなたの人生のゴールから逆算し、ありたい姿を実現するために必要なスキル、経験が洗い出され、やるべきことが見えてくるからです。
やるべきことが見えてくると、自ずとスキルや経験を取得するための優先順位をつけた計画を立てることができるでしょう。
「何から手を付けていけばいいのかわからない」という人は、キャリアプランを立てて、スキルや経験を取得するための計画を策定してください。
転職やキャリアチェンジ成功のための準備
転職やキャリアチェンジを成功させるためにもキャリアプランは必要です。
キャリアプランを立てることで、転職先の企業選びやキャリアチェンジを考えるときの軸として役立てることができます。
マイナビの調査によると、看護師として働いている人のうち、41%の人は「看護師に限らず興味がある仕事をやりたい」と回答しています。また、6.1%の人は「看護師以外の仕事をやりたい」と回答しており、約半数が看護師以外の転職を検討しているという結果となりました。
転職やキャリアチェンジを成功させるためには、ブレない軸が必要です。物事を考えるときのブレない軸があることで、世間の流行や周りの意見に流されてしまうこともなくなり、転職やキャリアチェンジを成功させることができるでしょう。
後悔しない転職やキャリアチェンジをおこなうには、自分自身の思考を整理する必要があります。
ですが、働き方が自由になった現代では、「転職したいけどどんな仕事がいいかわからない」とか「自分を成長させるためにはどう行動すればいいかわからない」といった悩みを抱える方が多いのが現状です。
そこでキャリアコーチングを利用しましょう。キャリアのプロであるキャリアコーチに、客観的な視点からアドバイスをもらいながら、自分の思考を言語化することができます。
特にマジキャリは、転職に強いキャリアコーチングサービスなので、面接で使えるキャリアプランやあなたに向いている企業や仕事の発見に長けています。
というのも、マジキャリを運営するアクシス株式会社は転職エージェントも運営しており、転職×キャリア知見が豊富にあることが強みです。
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看護師のキャリアプラン策定方法3つの手順
キャリアプランは、モチベーションの維持やスキル・経験を取得するための計画策定、さらには転職やキャリアチェンジを成功させるために必要なものです。
ですが、いざキャリアプランを立てようとしても、どうやればいいかわからない人が多いのではないでしょうか。
ここでは、キャリアプランを策定するための3つの手順について解説していきます。
看護師としての現状を把握する
キャリアプランを策定するときは、まずは看護師としてのあなたの現在地を確認しましょう。現在地を確認するためには、ポータブルスキルとヒューマンスキルについて考えるとよいでしょう。
ポータブルスキル
業務の中で成果や、組織に貢献することができた経験、業務に対する姿勢のことをいいます。⇒看護師としての技能や医療関係の知識など
ヒューマンスキル
性格や強みなど仕事に限らず、あなたが今までの経験で培ったものを指します。⇒患者との接し方や職場の同僚とのコミュニケーション力など
ポータブルスキルとヒューマンスキルを言語化し、棚卸しましょう。あなたの現在地をはっきりと確認することができ、将来の方向性を決めるときの材料とすることができます。
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将来の方向性を明確に決める
看護師としての現状を把握したら、次は将来の方向性を明確に決めましょう。
例えば、将来どこで、どんな仕事をして、どんな暮らしをしたいのかを考えます。
看護師としてスペシャリストやジェネラリストを目指すのか、はたまた管理職を目指すのか。看護師からキャリアチェンジして違う分野で活躍するのか。このとき、なりたいと思った姿を実現できるかできないかを考える必要はありません。
どんな人生を歩んでいることが、あなたにとって理想なのかを考えましょう。
将来の方向性が明確になると、ゴールが決まります。ゴールが決まると、いつまでに、何を達成しなければならないのかがはっきりと見えてくるので、ビジョンボードの作成や具体的な数値目標の設定など、理想を具体的にするステップへとスムーズに進むことができます。
ビジョンボードとは
あなたが将来ありたい姿や目標を可視化し、一つのボードにまとめたものです。理想としている状況と関連するイラストや写真、画像などを切り取って、ボードに貼り付け作成します。将来ありたい姿や目標を具体的に分かりやすく表現することで、将来の理想の実現をアシストしていくことがポイントです。
具体的なキャリアプランを立てる
あなたの現在地がわかり将来の方向性が明確になったら、具体的なキャリアプランを立てましょう。
将来のありたい姿と、現在地を理解したことで、そこにギャップが生まれます。このギャップを埋める具体的なアクションを考えることが最後のステップです。
なぜなら、ギャップを埋めること=将来のありたい姿に近づくことであるからです。
キャリアプランの目標設定をするときは、実現性があり、計測可能な目標を設定しましょう。
目標にそもそも実現性がなかったり、計測ができなければ、目標を達成するまでのモチベーションの維持が難しくなってしまいます。
目標に実現性がありかつ計測可能であれば、こまめな達成感を得ることができ、モチベーションの維持、向上につながります。また、着実に計画が進んでいるという安心感も得られるでしょう。
目標設定をするときは、実現性があり、計測可能な目標を設定してください。特に、SMARTの原則に基づいた目標設定がおすすめです。
SMARTの原則とは
- Specific:「具体的、分かりやすい」
- Measurable:「計測可能、数字になっている」
- Achievable:「同意して、達成可能な」
- Relevant:「関連性」
- Time-bound:「期限が明確、今日やる」
の頭文字をとったもので、目標を達成し成功をつかむための5因子とされている。
「最低限抑えておくべき!キャリアプランの立て方とポイントを紹介!」 の記事でキャリアプランの立て方について詳しく解説しているので、気になる方はぜひ読んでみてください。
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看護師がキャリアプラン実現のためにすべきこと
キャリアプランを立てることができたら、計画を行動へ移しましょう。
ですが、ただ行動すればよいというわけではありません。それでは理想のキャリアプランを実現することは難しいでしょう。
ここでは、あなたが理想としているキャリアプランを実現するためにすべきことを解説していきます。
必要なスキルや経験を身に付ける
キャリアプランを実現するためには、スキルや経験を身に付けることが必須です。
看護師としてスペシャリストやジェネラリストを目指すとしても、看護師以外の職種へのキャリアチェンジをするにしても、必要となるスキルや経験はあります。
そのため、スキルや経験が不足している状態では、キャリアプランを実現することは難しいでしょう。
必要なスキルや経験を身に付ける方法としては、実務経験のほかに研修やセミナーを受講したり、身近な職場の先輩などをロールモデルとしたりするなどがあります。
ロールモデルとは
ロールモデルとは、考え方や行動の規範になる人のことを意味し、企業内では高いスキルを持っていて、手本となる人のことを指すことが多いです。
ロールモデルの成功例や経歴を参考にすることで、その人が過去どのようなことをやってきたのかがわかるので、あなたが必要なスキルや経験を身に付けるときの参考になるでしょう。
必要なスキルや経験を身に付けて、あなたの理想とするキャリアプランを実現しましょう。
キャリアプランを可視化する
あなたが理想とするキャリアプランを実現するためには、キャリアプランを可視化することが大切です。
キャリアプランを可視化することで、いつまでに何をしなければならないのかが一目でわかります。
また、順調に目標達成に向かっているか確認できるので、モチベーションの維持につながるでしょう。
キャリアプランを可視化するときはロードマップがおすすめです。
ロードマップとは
自分の大事な価値観や物事を判断する軸から、この先のキャリアを10年後、20年後というようにそれぞれのステップで区分します。そしてそこまでに行動することを 一連の流れで考えられるシート です。
また、行動計画に期限を設定するときはToDoリストもおすすめです。
ToDoリストとは
いつかすること(ToDo)を書き出すことでリスト化したものが、ToDoリストです。
この「いつかすること(ToDo)」を書き出すことでリスト化したものを、「ToDoリスト」と言います。
ToDoを書き並べリスト化することで、何をすれば良いのかが可視化され、作業の抜け漏れを防止することができます。逆に何をしなくて良いのかも明確になり、ムダな作業が減ることもメリットです。
医療看護師業界の情報収集を欠かさない
業界の情勢は常に変化し続けています。キャリアプランを実現するためには、情報収集を欠かしてはいけません。
例えば、新たなビジネスを創出すべく各業界でおこなわれている「DX(デジタル・トランスフォーメーション)化」が、近年では、医療分野にも応用されています。
DXによって、ITを駆使した医療サービスの提供が現在注目されているのです。
情報収集をおこなわなければ、こういった業界の変化に対応することができず、あなたのキャリアプランは現実とかけ離れたものになってしまいます。
業界の変化に対応し、必要があればキャリアプランの軌道修正をするためにも、業界の情報収集は欠かせないのです。
医療看護師業界の情報収集におすすめのメディアには以下のようなものがあります。
- 厚生労働省「医療分野のトピックス」や「統計資料」
- 日本医師会のホームページ
- 学術雑誌「医療情報学」や「医薬品情報学」
- 日経メディカルや時事メディカルなどのメディア
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キャリア相談をする
看護師向けのセミナーや研修の活用
キャリアプランを実現するために必要なスキルを身に付けるために、看護師向けのセミナーや研修を活用しましょう。
セミナーや研修では、現在必要とされているスキルや知識など、最新の情報を仕入れることができます。
最新の情報を仕入れて、あなたのキャリアプランをアップデートするためにも、看護師向けのセミナーや研修を有効に活用しましょう。
おすすめのセミナー・研修には以下のようなものがあります。
キャリア相談やメンタリングの活用
あなたの理想とするキャリアプランを実現するために、キャリア相談やメンタリングを活用するとよいでしょう。
キャリア相談の相談先の例がキャリアコンサルタントやキャリアコーチングです。
キャリアコンサルティングとは
キャリアに関する専門的な知識を活かしながら、個別のカウンセリングを通して、職業選択や能力開発、キャリア形成のサポートをおこなうことを目的としています。
キャリアコーチングとは
専任のキャリアコーチと面談をおこない、あなたのキャリアに関する悩みを解消するための具体的なアクションプランを一緒に考えてくれたり、キャリア設計のサポートをしてもらえるサービスです。
キャリアのプロに相談することで、あなたの理想とするキャリアプランを実現するためにどうすればよいかが明確になるでしょう。
キャリア相談をするときは、本音で話しましょう。本音で話さなければ、キャリアの悩みの原因は突き止められません。隠したいことがあっても本音で話すようにしましょう。
そして、自分から主体的に取り組むことでキャリア相談の効果を実感することができます。受け身はNGです。
関連記事
キャリアコーチングといってもどれが自分に合ってるかわからないという方やそもそもどのような相談ができるのかイメージができない人は「キャリアコーチングとは?おすすめ12選と失敗しない選び方を解説!」を参考にしてみてください。おすすめのキャリアコーチング12選や選び方について紹介しています。
キャリアアップのための資格取得
キャリアアップを目指すのであれば、資格を取得するという方法があるでしょう。
認定看護師や専門看護師は、日本看護協会が認定している資格です。
資格を取得することで、あなたのスキルの証明となり、キャリアアップにつなげることができるでしょう。
ですが、「将来がなんとなく不安だから資格をとっておこう」という思考は要注意です。
キャリアアップや業務をおこなう上で取得が必要な資格以外であれば、資格の勉強はやるべきことではなく、なくてもいいけどあれば良いということになります。
資格の勉強が悪いというわけではありません。優先順位を立てて、まずやるべきことをおこない、余裕があるときに取り掛からないと「何をすれば良いかわからない」という状態に陥ってしまいます。
資格取得を目指すときは、何のために取得するのかを明確にしてから取り組むようにしましょう。
キャリアプランを看護師の転職活動で活用するには
キャリアプランは立てて終わりではありません。理想のキャリアを実現するために積極的に活用していくものです。
ここでは、転職活動に焦点を当てて、キャリアプランを活用する方法を解説します。
転職の目的を明確にする
キャリアプランを立てることで、転職の目的が明確になります。
なぜなら、キャリアプランシートを作ることで、将来のありたい姿=あなたの人生のゴールから逆算し、ありたい姿を実現するために必要なスキル、経験が洗い出され、やるべきことが見えてくるからです。
転職というものは、現職ではあなたが理想としているキャリアを実現することが難しいからこそ生まれる選択肢です。
つまり、転職があなたにとっての理想のキャリアを実現するためにやるべきことということになります。
キャリアプランを立てることで、なぜ転職するのか、転職してどうなりたいのかが明確になるので、あなたのキャリアが成功する確率を上げることができるのです。
キャリアプランを具体的に伝える
キャリアプランを伝える時は、具体的で主体的な回答を心掛けましょう。
主体的とは、自分の意志・判断で行動しようとする姿勢を指し、日本経団連「企業の求める人材像」の統計によると、回答企業の約8割が主体性を挙げています。これは医療機関でも変わりないでしょう。
求められている主体性は大きく2つに分けられます。
- 環境や組織が求めるものを自ら汲み取り、実行できる力
- 外部の環境や常識にとらわれず、自分の内発的な動機から、やりたいままに行動できる力
キャリアプランを主体的に回答する時は、結論にあなたの強みを主体的に答えましょう。
主体性がアピールできるストーリーを具体的に伝え、どのように貢献できるか答えることで、キャリアプランが具体的になり面接官が好印象を持つ回答ができます。
キャリアプランを自己PRに活かす
キャリアプランは、あなたの自己PRに活かすことができます。
なぜなら、キャリアプランは自分が将来理想とする姿を実現するために、今後どのような行動をし、どのようなキャリアを積み上げていくのかをまとめた中長期の計画だからです。
つまり、あなたが今後どのように活躍していくのかをアピールすることができます。
また、単に「私は〇〇が得意であり、〇〇として活かしていくことができます」と伝えるよりも、キャリアプランとして具体的に伝えた方が説得力があります。
あなたの魅力を最大限伝えるために、キャリアプランを活用しましょう。
キャリアプランを面接でアピールする
キャリアプランを活用して、面接であなたについてアピールしましょう。
「あなたに将来の具体的な目標はありますか」というように、キャリアプランは面接で必ず質問されます。
なぜなら、採用にはコストがかかっており、かけたコストを無駄にしないためにも、面接ではあなたのキャリアプランについて質問して、定着性と活躍性を見極めているからです。
キャリアプランは、あなたの定着性と活躍性をアピールでき、面接の通過率を上げることができます。
もし、あなたのキャリアプランがはっきりしていなければ、「すぐに辞めてしまうのではないのか」「本当に活躍できるのか」と面接官が不安に思ってしまうでしょう。
一方、あなたのキャリアプランが例のようにはっきりしていれば、「だからこの仕事に就く必要がある」ということを明確に伝えることができるので、面接官に定着性、活躍性のある人材だという印象を与えることができ、面接の通過率を上げることができるのです。
転職を考えているのであれば、まずはあなたのキャリアプランをはっきりとしたものにしましょう。
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キャリアプランを立てるには、自己分析が必要不可欠です。マジキャリは、徹底的な自己分析を得意としており、キャリアのプロの目線から、あなたのキャリアプランづくりをサポートします。
今なら無料面談でキャリア相談1回お試しができるので、キャリアプランを立てたいと考えている方は、ぜひマジキャリに相談してください。
関連記事
キャリアプランを答える際に面接官に好印象・悪印象になる答え方については「【例文あり】面接でのキャリアプランの答え方とは?作り方&答え方を解説」の記事で解説しています。この点を意識するだけでに内定に一歩近づけるでしょう。
看護師のキャリアプランの成功事例
キャリアプランは、キャリア形成にとても重要なものです。
ここでは、キャリアプランの実現が、看護師としてのキャリア形成にどのように影響するのかを、2つの事例をもとに解説していきます。
事例1:専門分野のスペシャリストを目指した看護師
「小児看護に特化した病院で働きたい」、「がん看護の専門家になりたい」といった特定の分野に特化した目標がある人はスペシャリストを目指していきます。
看護師になるには、認定看護師教育機関に入学し、修了する必要があります。
そして看護師としての実務経験を積み、認定看護師や専門看護師といった資格を取得しスペシャリストとなっていくのです。
認定看護師の受験資格
- 看護師免許があること
- 看護師免許取得後、実務研修期間が通算5年以上、そのうち3年以上は認定看護分野の実務研修を終えていること
- 認定看護師教育機関にて6ヶ月以上600時間以上の教育課程を修了すること
専門看護師の受験資格
- 看護師免許があること
- 5年以上の実務研修期間(うち3年以上は専門分野での実務研修)があること
- 大学院で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得すること
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事例2:管理職を目指した看護師
看護師として現場のマネジメントをしていきたい人は、管理職を目指します。
看護部長や看護師長など現場の看護師をまとめる管理業務や後輩育成などの教育業務に携わる看護師となり、現場看護師のマネジメントをしていきます。
管理職となるには、看護師としての高いスキルのみならず、リーダー研修やマネジメント研修を受講する必要があります。
責任のあるポジションを任されることで仕事の幅も広がり、多様な経験を積むことが可能です。部下の教育など、やりがいのある仕事に携われるのも管理職の魅力と言えるでしょう。また、役職手当が付与されたり、給与形態が年俸制となることで収入アップするケースも多いです。
管理職としてのキャリアを成功させるためには、明確な目標と計画が必要です。「管理職のキャリアプランとは?」では、キャリアプランの具体的な例や成功のためのステップを詳しく解説しているので読んでみてください。
看護師がキャリアプランを立てられないときの相談先
キャリアプランを立てるときは、キャリアのプロに相談しましょう。キャリアのプロに相談することで、客観的な立場からアドバイスをもらうことができ、あなたが納得のいくキャリアプランを立てることができるでしょう。
ここでは、キャリアプランを立てる際におすすめの相談先を2つ紹介します。
キャリアコンサルタント
キャリアコンサルタントとは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます(厚生労働省Webサイトより)。
つまり、キャリアコンサルタントはキャリアに関する専門的な知識を活かしながら、個別のカウンセリングを通して、職業選択や能力開発、キャリア形成のサポートをおこなうことを目的としているのです。
キャリアのプロに相談することで、客観的な立場からあなたのキャリアプラン設計のサポートをしてもらうことができます。
看護師のキャリア支援サイト
看護師としてのキャリアに迷ったときは、厚生労働省が提供しているキャリア支援サイトを利用する方法があります。
現在の日本では、看護職の数の確保とともに活躍する場の多様化に対応することが求められています。
また、看護職の多くは女性であり、出産・育児等のライフイベントを踏まえた、多様な働き方に対応する必要があるのです。
そこで、看護職が自身のライフサイクルやライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を選択し、キャリアの継続や新たなキャリア形成につなげていただくことを目的に、厚生労働省が看護師向けのキャリア支援サイトを作成しました。
キャリア支援サイトは、これから看護職を目指そうとする人、または既に保健師・助産師・看護師・准看護師のいずれかの資格を取得している人を対象にした、多様なキャリアと働き方を提案するサイトです。
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看護師のキャリアアップに活かせる資格・経験
ここでは、看護師のキャリアアップに活かせる資格・経験を紹介します。
認定看護師
認定看護師とは、特定の看護分野における熟練した看護技術及び知識を用います。
あらゆる場で看護を必要とする対象に、水準の高い看護実践のできる認定看護師を社会に送り出すことにより、看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的としています。
認定看護師とは、ある特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を有する者として、本会の認定を受けた看護師をいいます。
引用:日本看護協会ホームページ
また、日本看護協会は認定看護師の役割について、次のように定めています。
認定看護師の役割
- 個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)
- 看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
- 看護職等に対しコンサルテーションを行う。(相談)
臨床推論力とは
患者の病気を明確にして、治癒に導くための治療方法などを考えること。
看護師としての高いスキルではなく、看護職の指導や相談に乗る役割が認定看護師には求められているのです。
専門看護師
専門看護師とは緊急度や重症度の高い患者に対して集中的な看護を提供し、患者本人とその家族の支援、医療スタッフ間の調整などを行い、最善の医療が提供されるよう支援する看護師です。
専門看護師制度は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかることを目的としています。
引用:日本看護協会ホームページ
また、日本看護協会では専門看護師の役割について次のように定めています。
専門看護師の役割
- 個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。(実践)
- 看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。(相談)
- 必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。(調整)
- 個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決を図る。(倫理調整)
- 看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。(教育)
- 専門知識及び技術の向上並びに開発を図るために実践の場における研究活動を行う。(研究)
専門看護師には、広い視点からのコーディネート能力や、エビデンスに基づいたケアを現場に落とし込み、さらに、現場での実践を教育・研究に生かすといった活動が求められているのです。
認定看護管理者
認定看護管理者制度は、多様なヘルスケアニーズを持つ個人、家族及び地域住民に対して、質の高い組織的看護サービスを提供することを目指し、看護管理者の資質と看護の水準の維持及び向上に寄与することで、保健医療福祉に貢献します。
認定看護管理者とは本会認定看護管理者認定審査に合格し、管理者として優れた資質を持ち、創造的に組織を発展させることができる能力を有すると認められた者をいいます。
引用:日本看護協会ホームページ
認定看護管理者資格を受験するには、以下の受験資格を満たす必要があります。
受験資格
- 日本国の看護師免許を有すること。
- 看護師免許を取得後、実務経験が通算5年以上あること。そのうち通算3年以上は看護師長相当以上の看護管理の経験があること。
- 以下のいずれかの要件を満たしていること。
・認定看護管理者教育課程サードレベルを修了している者
・看護管理に関連する学問領域の修士以上の学位を取得している者
認定看護管理者は、医療機関の管理者としてのスキルを備えているほか、医療機関を発展させるためのスキルがあると認められた人に与えられる資格なのです。
保健師
看護師が病気の治療のサポートをおこなうことを主な目的にしているのに対して、地域住民の保健指導や健康管理をおこなうことを主な目的にしているのが保健師です。
すでにケガや病気をしてしまった人を治療する看護師とは異なり、保健師は病気が広がるのを防ぎ、人々の健康が維持されるために働きます。
また、保健師は地域の保健センターや保健所で、地域住民からのさまざまな健康相談を受けるので、幅広い医療知識が求められます。地域の医療機関と連携し、地域住民の健康維持を支援することも保健師としての大切な仕事です。
助産師
助産師とは厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、妊娠婦若しくは新生児の保健指導をおこないます。
助産師は、助産師国家試験に合格し厚生労働大臣の免許を受けなくてはなりません。
引用:保健師助産師看護師法
助産師は主に病院に勤務し、妊産婦や新生児への保健指導、お産の介助、出産後の新生児や乳児のケア・育児指導などをおこないます。また、助産師は妊娠や出産のみならず、妊婦や出産後の女性の健康に関わるさまざまな相談を受けます。
ケアマネージャー
介護支援専門員(ケアマネージャー)とは、要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況ヒアリングやサポートをおこないます。
さらに、サービス(訪問介護、デイサービスなど)を受けられるようにケアプラン(介護サービス等の提供についての計画)の作成や市町村・サービス事業 者・施設等との連絡調整をおこなう者とされています。
また、要介護者や要支援者の人が自立した日常生活を営むのに必要な援助に 関する専門的知識・技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けた 者とされています。
引用:厚生労働省ホームページ
ケアマネージャーには、介護に関する幅広い知識が求められます。また、要介護・要支援認定を受けた人が介護サービスを受けるためのケアプラン(介護サービス計画書)の作成が主な業務内容です。
さらに、実際の介護サービスを提供する事業者や自治体との連絡・調整を日々実施して、介護サービス全体をマネジメントしていくなど、介護サービスを利用する人の生活を改善できるよう多岐にわたる業務を担当しています。
福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターは、日本の公的資格の1つで、高齢者や障害者に対して住みやすい住環境を整備するためのコーディネーターです。
医療・福祉・建築について幅広い知識を身につけ、建築士やケアマネジャーなど各種専門職と連携をとりながら利用者に適切な住宅改修プランを提示したり、福祉用具や諸施策情報などについてもアドバイスすることが主な業務内容です。
保育園
保育園での仕事は、子どもの成長をあらゆる面からサポートします。
保育園で働く保育士の仕事はとても幅が広いです。絵本の読み聞かせ、遊びやお昼寝の監督、食事とおやつの提供、歯磨きや手洗いの指導に加えて、特に小さい子にはおむつの交換やトイレの手伝いなどもおこないます。
さらに、子どもが体調を崩した場合、保護者や医療機関への連絡や、必要があれば応急処置をする場合もあります。
介護施設
介護施設の仕事とは、介護を必要としている人に対し、日常生活を送るうえで必要なサポートをおこなう仕事です。直接身体に触れながらお世話をする「身体介助」が中心で、食事や入浴、排泄、着替えなどをお手伝いします。
以下は介護の仕事の一例です。
- 食事介助
- 入浴介助
- 排泄介助
- 更衣介助
- 体位変換
- 服薬介助
- 外出介助
- 調理・洗濯・掃除
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションは、看護師が患者の自宅に訪問し、その人の病気や障害の状態に応じて必要な看護をおこないます。また、患者の健康状態の維持や回復に向けたサポートもおこないます。
訪問介護ステーションは看護師資格を持った人でなければ開業することはできません。看護師としてのセカンドキャリアの選択肢の一つとなるでしょう。
一般企業
一般企業、特に販売や営業、カウンセラーなど人と接する仕事をしている人は、看護師としてそのスキルを活かすことができるでしょう。
看護師は、患者やその家族と接し、ときには精神面でのサポートをする必要があります。
販売や営業、カウンセラーなど人と接する仕事は、コミュニケーションがとても大切になりますし、看護師であってもそれは同じです。
一般企業での経験は看護師の仕事でも役立てることができるでしょう。
検診・健診センター
検診・健診センターとは、病気の予防や早期発見のための検査をおこない、健康状態をチェックする施設です。身体の不調などの自覚症状があるときには病院を受診しますが、中には自覚症状がないまま進行する病気もあります。この自覚症状がない段階で病気の兆候を見つけるのが、検診・健診センターです。
ここで働く看護師は、採血のほか、身長・体重・血圧の測定や検査の補助をおこないます。健診・検診センターで働く看護師がとくに求められるスキルは採血です。一日に多くの受診者が訪れるため、速くて正確な対応が必要になります。看護師としての経験を活かせる選択肢の一つとなるでしょう。
看護師のキャリアプランが立てられない人はマジキャリで相談してみよう
看護師になっても、なんかやりがいを感じないとか、キャリアチェンジってどうすればいいかわからないといった不安を抱えたことはありませんか。
キャリアプランは思いつきで立てるものではなく、あなたが将来やりたいこと=ゴールから逆算してつくるものであることは、これまでお伝えしてきました。
そのため、将来の理想の状態がイメージできていないと、キャリアプランは立てられませんし、看護師に転職する場合は、面接でうまく答えることができないでしょう。
ですが、将来やりたいことが明確になっている20代〜30代の方のほうが少ないのが現実です。多くの若者は、社会人経験や実務経験がほとんどない学生時代に、安定性や給与、福利厚生などの目先の条件で選定した方が多いでしょう。
ゆえに、20代半ば〜30代で将来やりたいこともないし、キャリアプランが立てられないと悩む方が多いことも現実です。
キャリアプランを立てるには、まずは自分自身の性格や志向性を理解し、その特性を踏まえた上で、どうなりたいか・何をやっていきたいかを考える必要があります。
なので、キャリアプランが立てられないと悩んでいる方は、自己分析から自己理解を深めることから始めましょう。
ただ、自己分析は自分で自分を分析する必要があるため、一人でおこなうと失敗するリスクが大きい作業です。
そこで、徹底的な自己分析を得意とするマジキャリをおすすめします。
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