雇用保険受給者初回説明会に行けない場合の対処法
雇用保険受給者初回説明会に行けない場合の対処法、またその後の初回認定日に行けない場合の対処法もあわせて解説します。
すぐにハローワークに連絡をして日程変更してもらう
雇用保険受給者初回説明会は、ハローワークから指定された日時に参加しますが、どうしても行けない場合は日時変更が可能です。
すでにずらせない予定が入っていたり、急用が入ったりして行けない場合は、すぐにハローワークに連絡をして日時変更の相談をしましょう。
当日やむを得ない事情で欠席しても初回認定日までに求職活動実績があればOK
雇用保険受給者初回説明会の当日、例えば事故や家族の急病など、やむを得ない事情で行けないケースもあります。
その場合は、例外で初回認定日の後でも雇用保険受給者初回説明会に参加できます。
ただし、初回認定日の前日までに1回以上の求職活動をしなければいけません。
通常だと雇用保険受給者初回説明会が求職活動実績の対象になるので、初回認定日までに自力で求職活動をする必要はないです。
しかし、説明会に参加できなかった場合は初回認定日までに自力で求職活動をし、失業認定を受けなければいけません。
また、本来は説明会で雇用保険受給資格者証を受け取らなければいけないので、説明会を欠席した場合は初回認定日の前までに窓口で問い合わせて発行してもらう必要があります。
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ハローワークの職業相談で求職活動実績を作る方法について知りたい人は「ハローワークの職業相談で実績作りはできる!簡単にできる実績作り6選と注意点も紹介」「求職活動実績はハローワークの職業相談のみで作れる?質問例20選も紹介」をチェックしてみてください。
初回認定日に行けない場合は理由によっては認定日を変更してもらえる
初回認定日は、失業認定を受けて雇用保険手当の受給手続きを進める日のため原則変更はできませんが、理由によっては変更してもらえます。
下記の愛知ハローワークの例では、以下のような理由であれば変更できるとされています。
認定日を変更可能な理由
- 就職
- 求人者との面接、選考、採用試験等
- 各種国家試験、検定等資格試験の受験
- ハローワーク等の指導により各種講習等を受講する場合
- 働くことができない期間が14日以内の病気、けが
- 本人の婚姻・親族の看護、危篤または死亡、婚姻(親族の全てではなく、範囲が限られています))
- 子弟の入園式・入学式または卒園式・卒業式への出席
引用:愛知ハローワーク
認定日の変更には、原則としてハローワークへの事前相談が必須で、証明書の提出も求められます。
認定日変更時に必要な書類や対応については、近くのハローワークにしっかりと確認しましょう。
旅行や私用は認定日変更の理由として認められないので、絶対に同じ日に予定を入れないようにしてくださいね。
認定日に自分の住所を管轄するハローワークへ行けなかった期間は、失業手当を受けられなくなります。
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初回認定日の求職活動実績については「失業保険の初回認定日の求職活動は1回でOK!実績がないときの対策も紹介」で詳しく解説しています。
雇用保険受給者説明会とは
雇用保険受給者説明会は原則、必ず初回認定日を迎える前に出席しなければなりません。
また受給資格を証明する「雇用保険受給資格者証」をはじめ、その他の必要書類が配布されます。
雇用保険受給者説明会の内容や持ち物、注意点などを紹介するので確認しておきましょう。
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失業保険の手続きの流れについて知りたい人は「失業保険の手続きの流れは?ハローワークで受け取る方法や貰える期間も解説」をチェックしてみてください。
雇用保険受給者初回説明会の内容
ハローワークが開催する雇用保険受給者初回説明会では、主に次のような内容について学びます。
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 雇用保険制度に関する解説 | ・失業手当給付の仕組みや受給できる期間
・給付される日数の算出方法 ・求職活動実績の数え方や給付額に影響する重要なポイント |
| 手続きに必要な案内 | ・認定日のスケジュール
・求職票への記入方法 ・職業相談の活用方法 |
| 再就職支援制度に関する紹介 | ・職業訓練制度や再就職手当
・就業促進定着手当などの制度活用方法 |
| 映像視聴や資料の配布 | ・雇用保険制度の内容を分かりやすくまとめた映像の視聴
・ハローワークが独自に作成した復習に使える雇用保険制度に関する資料配布 |
加えて、疑問点を直接職員に質問できる時間が設けられています。
説明会の内容を通して、不安な点がある場合は解消しておきましょう。
必要な持ち物
雇用保険受給者初回説明会に行く際の持ち物は以下の2つです。
- 雇用保険受給資格者のしおり
- 筆記用具
基本的には上記2点の持ち物があれば問題ありませんが、自分の住んでいる地域を管轄するハローワークから受け取るしおりに、持ち物の案内があります。
追加の持ち物や注意事項がないか事前に確認しておきましょう。
所要時間
雇用保険受給者初回説明会は、平均すると1〜2時間ほどで終了します。
職員からの説明が約1時間、映像視聴があれば30分程度、質疑応答に数十分といった流れです。
しかし、参加人数が多い日や資料確認に手間取る場合には、2時間を超えるケースもあります。
逆に人数が少なくスムーズに進めば、1時間程で終わるケースもありますよ。
説明会は基本的に複数の時間帯で実施されており、やむを得ない理由で行けない場合を除き、案内状に書かれた日時に参加するのが原則です。
服装
雇用保険受給者初回説明会に参加する際の服装は、ジーンズやTシャツなど普段着で問題ありません。
スーツを着る必要はなく、清潔感さえあればカジュアルな装いで大丈夫です。
ただし派手すぎる服や露出が多すぎる服、だらしない印象を与える格好は控え、社会人として適切な身なりを心がけましょう。
参加中の心構え
雇用保険受給者初回説明会で重要なのは、前向きに情報を集める姿勢です。
説明会では、失業手当受給の申請手順や再就職をサポートするプログラムなどについて詳しい説明があります。
また、再就職を成功させるための書類の書き方や求人情報を探すコツなど、実用的なアドバイスが得られる場合もあります。
重要なポイントはメモを取っておくと、求職活動がしやすくなりますよ。
ただ義務的に参加するのではなく、自分が安心して失業手当受給の手続きと再就職活動を進められるように、情報を収集する意識で参加しましょう。
オンライン雇用保険受給者説明会はないが、失業認定はオンライン特例措置あり
現在オンラインで参加できる雇用保険受給者説明会はありませんが、2025年から条件に当てはまる人は、失業認定をオンラインで受けられるようになりました。
近年のオンライン化の加速にあわせて、ハローワークに直接行くのが困難な人のために始まった特例措置です。
厚生労働省によると、対象者の条件は以下の通りです。
失業認定をオンラインで受けられる人
- 概ね小学3年生までの子を育児中の方
- 障害をお持ちの方
- 難病患者
- 長期療養者
- 親族である要介護者を介護中の方
- 住居所管轄ハローワークからご自宅までの往復所要時間が概ね4時間以上の方
引用:厚生労働省
上記の対象者条件に加え、オンラインで失業認定を受けるために、適切にシステムを操作できる環境を整える必要があります。
また、受給者資格の決定手続きや雇用保険受給者説明会は、従来通りハローワークに出向く必要があります。
失業認定を受ける認定日が、オンライン対応になる措置です。
雇用保険受給者初回説明会に参加した後にすること
雇用保険受給者初回説明会に参加した後にすべきことを解説します。
まずは、説明会で渡された雇用保険受給資格者証や失業認定申告書を失くさないよう、大切に保管しましょう。
また、失業認定申告書は初回認定日の前までに、雇用保険受給資格者のしおりを確認しながら事前に記入しておきます。
加えて、以下のような理由で退職した人は国民健康保険料の減額が受けられます。
- 特定受給資格者(倒産・解雇などによる離職)
- 特定理由離職者(雇い止めなどによる離職)
対象の人は市区町村の役所に行き、申請をおこないましょう。
離職した翌日から翌年度末までの期間において、国民健康保険料が減額されます。
就職先が決まり、引き続き国民健康保険に加入する場合は期間満了まで減額されますが、就職先の健康保険に加入する場合は終了するので覚えておいてくださいね。
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2回目以降の失業保険認定に必要な求職活動実績の回数や作り方については「求職活動2回以上とは2回でいいのか|失業保険認定に必要な回数を解説」「ハローワークの職業相談2回で求職活動実績を作る方法!失業手当の認定に間に合うコツ」をご参照ください。
ハローワークに行かずに求職活動実績を作る方法
やむを得ない理由で初回認定日の前に雇用保険受給者初回説明会に行けない場合や、2回目以降の認定日までに必要な求職活動実績は、以下の方法であればハローワークに行かなくても作れます。
ハローワークに行かずに求職活動実績を作る方法
- 求人への応募
- 国から認められている民間事業者での職業相談やセミナー受講
- 公的機関での職業相談やセミナー受講
- 個別相談ができる企業説明会への参加
- 再就職に役立つ国家試験や検定の受験
また、転職エージェントがおこなうオンラインセミナーも求職活動の対象で、忙しい人やハローワークまで行くのが難しい人でも、自宅から簡単に参加できるのでおすすめです。
中でも業界最大手のリクルートエージェントのオンラインセミナーは、圧倒的なセミナー数とテーマ数があり人気です。
また当日視聴ができない人も、録画視聴でセミナーを受講できますよ。
無料で利用できるので、興味がある人はリクルートエージェントに登録してみましょう。
オンラインセミナーは参加証明書が発行されないので、求職活動の証拠としてお礼メールを保存しておいてください。
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オンラインセミナーを求職活動実績にする方法については「リクルートエージェントのオンラインセミナーは求職活動実績にできるのかを解説」「オンラインセミナーは求職活動実績にできる?種類やおすすめの方法を紹介」でも詳しく解説しています。
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求職活動実績を作る裏ワザについて知りたい人は「求職活動実績を簡単に作る裏ワザ7選!求職活動実績として認められないケースも紹介」をチェックしてみてください。
雇用保険受給者初回説明会に行けない場合に関するよくある質問
雇用保険受給者初回説明会に行けない場合に関するよくある質問と回答をまとめました。
雇用保険受給者説明会に遅刻したらどうなる?
雇用保険受給者説明会は、始めから終わりまで参加するのが原則です。
開始時間に遅刻すると受付してもらえない、もしくは出席扱いにならない可能性があります。
開催時間に間に合わないと分かった時点ですぐに連絡をし、何分までなら参加扱いになるのか確認しましょう。
遅刻で受付してもらえない場合は、参加日の変更が可能か聞いてみてください。
雇用保険受給者初回説明会はいつ?
雇用保険受給者初回説明会は、7日間の待機終了から1〜2週間後の指定された日に、管轄のハローワークで参加するのが一般的です。
やむを得ない事情がある場合を除き、指定日に行くのが原則で説明会への参加は義務付けられています。
説明会に必要な持ち物を忘れたらどうなる?
説明会の参加時に必要な雇用保険受給資格者のしおりは、万が一忘れてしまっても、受付で伝えれば再発行してもらえます。
説明会に参加できないということもありません。
筆記用具を忘れた場合は、受付や職員に借りられるか聞きましょう。
雇用保険受給者初回説明会は、指定された日に参加するのが原則ではありますが、事前に連絡をすれば日付の変更が可能です。
また当日、やむを得ない事情で行けないケースでは、初回認定日の前までに自力で求職活動を1回以上すれば失業認定を受けられます。
求職活動の実績は、国から許可・届出を受けている民間事業者での職業相談やセミナー受講も対象です。
多忙な人やハローワークに出向くのが難しい人には、転職エージェントのオンラインセミナーがおすすめです。
中でもリクルートエージェントは、業界最大手としての安心感やセミナーの豊富さで人気があります。
興味のある人は、ぜひ登録してみてください。
ただし開催日が決まっているのと、初回認定日の前までに受ける必要があるので、注意してくださいね。