転職したいけど何がしたいかわからない原因
「転職したいけど何がしたいかわからない…」と感じている人も多いのではないでしょうか?何がしたいかわからないままでも転職はできますが、やりたいことが曖昧なまま転職してしまうと転職後も同じ悩みを抱えてしまったり、ミスマッチに繋がってしまう可能性が高いです。
そこで、何がしたいかわからない原因を明確にして、自分に合った解決策を見つけていきましょう。ここではまず何がしたいかわからない原因について解説していきます。
仕事への理解が足りない
転職したいけど何がしたいかわからない原因の一つに、仕事への理解が足りていないことが挙げられます。
そもそも、業界や職種、仕事内容などの理解が足りていないと、業界や職種に対するイメージから自分のやりたいことではなさそうなどと決めつけてしまう可能性があるため危険です。
自分の勝手なイメージだけで決めつけてしまうと、選択肢が狭くなってしまいます。
そのため、やりたいことを見つけるには、選択肢を広げることが重要です。
例えば、営業職であれば新規開拓や飛び込み営業、事務職であれば一般事務や経理事務など、同じ職種であっても仕事の内容ややりがい、キャリアパスは異なります。
幅広く職種や仕事内容を調べてきちんと理解し、選択肢を広げることで、自分のやりたいことが見つかりやすくなりますよ。
自己理解が足りない
自分の「やりたいこと・やりたくないこと」「得意・苦手」「実績やスキル」などを自分のことをきちんと理解し言語化できていないと、やりたいことは見つかりにくいです。
喜びを感じることややりがいを感じること、モチベーション高く取り組めることは、あなたが楽しく前向きに取り組むことができるものである可能性が高いです。その共通点を洗い出し、共通点を満たすことこそがあなたのやりたいことなのです。
そこで必要となるのが自己分析です。学生時代や現職の経験などで楽しかった経験やモチベーション高く取り組めたこと、嬉しかった経験などを振り返ることから始めましょう。
将来像が明確ではない
将来どうなりたいかという理想像をイメージできていないと、将来から逆算して今何を経験しておくべきかというのが見えてこないため、やりたいことが見つからないというケースがあります。
将来の理想像を明確にする場合、10年・20年後といった長期的な視点での将来像を明確にするのが理想です。
しかし、今後のライフスタイルがどうなっているかわからない中で中長期的なことを考えるのは難しいと思います。
そのため、中長期的な目標は「こんな風になっていたい」などの抽象的なものでも問題ありません。
抽象的な目標を達成するために、まずは直近の1〜2年でどんなスキルや経験を積んでおくべきかを逆算して考えてみてください。
転職の失敗を恐れている
失敗を恐れている人は、転職したくても何がしたいかわからなくなる傾向が強いです。
やりたいことがあっても、「どうすればそれができるのか」というポジティブな考えよりも、「転職に失敗したらどうしよう」とか「次の会社の人間関係が合わなかったらどうしよう」という不安な気持ちの方が勝ってしまい、行動に移すことができないのです。
そのため、失敗を恐れてやりたいことに挑戦することを避け、現状維持で落ち着いてしまいます。
やりたいことに挑戦して失敗してしまうことは誰しもあります。ただ、成功するか・失敗するかは挑戦しなければわかりません。挑戦しなければその先の未来を切り開いていくことはできません。
失敗が怖くなってしまう人は、失敗をネガティブではなく、ポジティブに捉えてください。失敗は誰でもするものであり、失敗から学んで次に活かすことが重要です。
失敗を学びの一環と捉え、成長していくために必要なものと考えることで、やりたいことに挑戦するハードルは下がります。
決断の仕方がわからない
決断の仕方がわからない人は、転職したくても何がしたいかわからなくなる傾向が強いです。
決断することが苦手な人は、これまであなたがやるべきことを親や学校の先生など、周りの人が与えてくれていたからという可能性が高いです。
決断の仕方がわからない人は、自分の中にあるはずの判断の軸や物差しを整理できていないケースが多いです。まずは、軸や物差しを言語化することから始めましょう。
軸や物差しを言語化するには、自己分析をおこない自分の大切にしている価値観を見つけることが大切です。
その価値観をもとに、仕事をする上で重視すること(年収・仕事内容・働き方など)に優先順位をつけて考えましょう。
あなたの希望を全て満たす企業はありません。そのため、優先順位をつけてここだけは絶対実現したいというラインを明確にしておきましょう。
例えば、「年収1,000万円で都内で週3日はリモートで、未経験でずっと興味のあった企画職」など全てを満たす求人は見つかりません。
そのため、「年収は下がり、リモートワークもできないけど、未経験で企画職ができる仕事」を探してみるなど、叶えたい条件を一つずつ実現していきましょう。
本気で転職したいと思っていない
あなたは本気で転職したいと思っていますか。
転職したいけど何がしたいかわからないと悩んでいる人の中には、そこまで転職したいと本気で思っていないケースがあります。
「今の仕事に飽きたから転職しようかな」「今と同じ仕事で条件が良い会社があれば転職したいな」など転職の緊急度が高くない場合、なかなか行動に移せません。
転職の動機や目的が明確になっていない状態で、転職するのは危険です。転職の目的が曖昧のまま転職してもミスマッチが発生したり、不満が溜まってしまい短期離職を繰り返してしまうことがあります。
転職を考えているなら、まず転職の動機や目的を明確にすることから始めましょう。「上司がうざい」「最近成果が出ない」などの一時的な感情で転職してしまうと、失敗する可能性が高くなるので注意しましょう。
転職したいけど何がしたいかわからない時の対処法
転職したいけど何がしたいかわからない人は、以下の方法を試してみてください。
基本的にどの業界・会社・職種でも働く上で大変なことや泥臭いこともあります。そのことをよく理解して、それを受け入れられる仕事こそが、あなたのやりたいことである可能性が高いです。
ここからは、一つ一つの対処法について詳しく解説していきます。
転職したい理由を考える
転職したいと思うようになったきっかけを考えることで、転職で何を実現したいのかが明確になります。
基本的には、現状に不安や不満があるから「転職したい」と思うようになったはずです。そのきっかけを考えることで、転職で何を実現したいのかを明確にすることができます。
例えば、「今の仕事にやりがいがないから転職したい」のであれば、「なぜ今の仕事にやりがいを感じないのか」、それが「正当な評価をもらえないから」であれば、なぜそれが嫌なのかというように深掘りをしていきます。
そして、「自分の成果を評価してほしい」という理由で突き当たったとしたら、これが本当の転職したい理由です。
このように、転職をしたいと思ったきっかけを深掘りして考えることで、本当の転職したい理由を見つけることができます。本当の転職したい理由こそが、転職で実現したいことです。
今回の例の場合は「自分の成果を正当に評価してもらいたい」というのが、転職の目的になります。
転職で何をしたいのかわからない人は、転職で何を実現したいのかを深掘りして考えましょう。
自己分析で強み・得意を明確にする
転職したいけど何がしたいかわからない人は、自己分析をおこない強みや得意なことを明確にしましょう。強みや得意なことは、向いてる仕事ややりたいことを見つけるヒントになります。
以下の項目を振り返ってみてください。これらの経験から自分の強みや得意なことが見出せます。
- 周りに褒められた経験
- うまくいった経験
- 人よりもうまくできること
そして強みが見つかったら、その強みを最大限に活かすことができる業界や職種は何かを考えましょう。
やりたいことがない人は、向いてる仕事を選ぶのがおすすめです。向いてる仕事に就くと他の人よりも成果が出やすく、評価されるため、やりがいを感じやすいのです。
やりたいことは、過去の成功体験に基づいている傾向にあり、「やりたいこと」と「強みや得意なこと」は紐づきやすいです。そのためまずは、あなたの強み・得意なことを言語化しましょう。
具体的な自己分析のやり方については、「【転職成功】自己分析の方法を徹底解説!自己分析に使える便利なツール・本も紹介!」の記事で紹介しています。
やりがいを感じることを明確にする
転職で何がしたいかをわからない人は、何に対してやりがいを感じるのかを明確にすることが大切です。
例えば、「人に感謝されたい」「結果にコミットできる」「チームで仕事を進めることができる」など、やりがいを感じることが明確になると、どんな仕事や環境、会社がいいのかがわかるようになります。
やりがいを感じる仕事に就くことで、仕事へのモチベーションを維持することができたり、仕事を楽しいと感じられるようになります。
逆に、やりがいがないとモチベーションを維持することが難しく、仕事でストレスを感じやすく、辞めたく感じる恐れがあります。
やりがいを感じることは、あなたの過去の経験から導き出すことができます。
- やりがいを感じた瞬間・エピソード
- 仕事をする上で大切にしていること
- モチベーション高く取り組めたこと
将来どうなりたい・なりたくないを明確にする
将来どうなりたいか理想について考えることで、やりたいことを見つけるヒントを得ることができます。ここでいう将来の理想とは、「ありたい姿(being)」と「何をしていたいか(doing)」の2つです。
ありたい姿(being)
どのような人でいたいか、どのような生活をしていたいか
何をしていたいか(doing)
ありたい姿を実現するためにはどうすれば良いか
ありたい姿を実現するためには、どのような経験を積んでいくことが必要なのかを逆算して考えます。逆算して考えることで、今やるべきことが明確になるのです。
逆に「こうなりたくない」からやりたいことを考えることもできます。
ありたい姿をから考えるのは「目的思考(目的を達成するために行動する)」ですが、こうなりたくないから考えるのは「逃避思考(こうなりたくないから行動する)」です。
目的がどうしても思い浮かばない人は、逃避思考で考えることで、やりたいこと・やるべきことが見えてきます。
今までの経験を振り返って、あなたの今までの行動の原動力が逃避(こうなりたくない)から来るのであれば、「将来はこうなりたくない」をベースに考えてみてください。
どんな仕事があるかを調べる
何がしたいかわからない人は、世の中にどんな仕事があるかを調べて、選択肢を広げましょう。選択肢を広げることで、やりたいことが見つかりやすくなります。
もちろん普段仕事をしていても、関わらない業種だと仕事内容まで知る機会はないでしょう。ただ、あなたが知らない仕事の中に、実はすごく面白そうで興味を持てる仕事があるかもしれません。
現在は、SNSやインターネットが発達し、世の中にあるいろんな仕事の情報を簡単に手に入れることができます。
普段から様々な仕事の情報を収集し、分析していくことで、あなたがやりたいと思える仕事に出会えるかもしれません。
何がやりたいのかわからない人は、世の中にどんな仕事があるのか調べてみてください。
条件の優先順位をつける
やりたいことがわからないときは、あなたが求める条件に優先順位をつけてください。
給与や仕事内容、勤務体系など、あなたが希望する条件の優先順位がないために、どれを一番重視しているかわからなくなっていませんか。
まずは、あなたの希望条件を全て書き出して、その中で優先順位をつけましょう。転職する際によくある条件を書き出しているので、優先順位をつけてみてください。
- やりたい仕事かどうか(仕事内容)
- やりがいを感じられるかどうか
- 身をおきたい環境かどうか
- 給与
- 勤務時間
- 勤務地
- 福利厚生
「残業はできるだけ避けたい」「リモートワークができる会社がいい」など、希望条件を全て書き出して、その中で絶対に譲れない条件と妥協できる条件に分けます。
このように希望する条件に優先順位をつけることで、何が本当にやりたいのかわかるようになります。
プロに相談する
ここまで何がしたいかわからない時の対処法について説明してきましたが、上記の内容を全て1人で実践するのは正直大変です。
仕事をして疲れている中、自己分析をしたり、業界・職種の情報収集をするのは時間的にも気持ち的にも厳しいという人もいるかと思います。
そこで、1人では難しいという方はキャリアの知見が豊富なプロに相談するのがおすすめです。中でもキャリアコーチングサービスでは、自己分析・キャリアの棚卸・転職したい理由の言語化・将来像の言語化・キャリアプランの設計・仕事選びなど全部プロのコーチが一緒にやってくれるため、スムーズに転職活動の準備が進められます。
先ほどもお伝えしたようにやりたいことがわからないままなんとなく転職してしまうと、転職後にミスマッチを感じてしまったり、転職に失敗するケースが多いです。
キャリアはやり直すことができません。そのため、きちんと自分自身と向き合うことが大切です。
キャリアコーチングは専任のコーチとマンツーマンで面談をおこない、自己分析を通してキャリアの悩みを解決したり、今後のキャリアの方向性を定めることができます。有料ですが、その分自分のキャリアをとことん考えることができます。
キャリアコーチングサービスの中でもやりたいことがないと悩んでいる人は、自己分析に強みがあるマジキャリがおすすめです。
自己分析は1人でもできますが、1人だと「自分はこういう人だから」というバイアスが掛かってしまうリスクがあり、自分の本音と正しく向き合えないケースがあります。
その点マジキャリでは、独自の自己分析ワークを活用して、過去・現在・未来に対して「なんで?」を繰り返してだんだんと深掘りしていきます。コーチが例え話を入れてくれたりして、考えやすくしてくれるので、ぼんやりとしているやりたいことなどが少しずつ整理できます。
さらに、マジキャリのコーチは、人材領域に精通していて、幅広い業界・職種の専門知識や転職のノウハウ、キャリア知見を持っているため、自己分析を通してあなたの価値観や現在地、将来像を整理した後に、その自己分析の内容を元にどんな仕事が合っているのかまで一緒に考えてくれます。あなたが知らない業種に実はやりたいことが隠れていたということもあります。
他にもおすすめのキャリア相談先について「【現役プロが厳選】おすすめのキャリア相談5選を徹底比較!選び方も紹介」の記事で解説しているので、気になった方は読んでみてください。
転職したいけど何がしたいかわからない人の特徴
転職したいけど何がしたいかわからない人には以下のような特徴があります。
一つずつ詳しく解説していきます。
挑戦することが怖い
挑戦することが怖く転職に踏み出せない人も多いのではないでしょうか?
転職は新しいチャレンジです。転職に限らず新しいことに挑戦するときは、失敗しないか不安に感じてしまうものです。
挑戦することに臆病になってしまうと、自分のやりたいことに自信を持てず、次第にやりたいこと自体がわからなくなる傾向があります。「挑戦して失敗したらどうしよう」「周りの方がスキルが高かったら・・・」など、ネガティブになってしまい挑戦できなくなるからです。
挑戦が怖くなってしまう人は、挑戦による失敗をネガティブではなく、ポジティブに捉えてください。失敗は誰でもするものであり、失敗から学んで次に活かすことが重要です。
失敗は学びの一環と捉え、あなたが成長していくために必要なものと割り切ることで、やりたいことに挑戦するハードルを下げることができます。
また、キャリアに正解・不正解はありません。自分が選んだキャリアを正解にしていこうという気持ちが大切です。
人と比較してしまう
本当はやりたいことがあるけれど、周りの人と自分を比べてしまい、結局行動に移せないというケースはよくあります。
友人や同僚など自分の周囲の人と比較してして、「あの人はあんなにできててすごい、自分は…」とか「成功してて羨ましい」と周囲の人と比較して自分の得意なことややりたいことから遠ざかってしまうのです。
本当はやりたいことがあるけどできない人は、周りの目を気にしてしまい、自分の意志とは裏腹に周りに合わせてしまう傾向があります。
例えば、「これをやったら反対される」「失敗したら非難される」など周りの人の評価を気にしてしまい、良いと言われたことに流されてしまうことがあります。また、「それはやめておいたほうがいい」と言われたら、躊躇してしまうのです。
しかし、転職はあなたの人生を左右する決断です。これほど重要な決断を周りに委ねてはいけません。「自分は自分、他人は他人」と割り切り、「自分がこうする」と自信を持って決断してください。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低い人は自分に対して否定的で、「自分なんか…」というネガティブな考えをしている人が多いです。そのため、やりたいことが本当はあっても、自分にはできなさそうと思ってしまうのです。
その結果、選択肢の幅が狭まってしまい、やりたいことが見つからなくなってしまいます。自分の可能性を自分で狭めてしまうのは非常にもったいないです。
自己肯定感が低い人は、どんな小さなことでもいいので、うまくいったという成功体験を積み重ねていくのがおすすめです。
小さな成功体験を積み重ねていくことで、少しずつ自信を持つことができるようになります。自信が少しずつつくことで、自分のやりたいことに正直になれますよ。
こうあるべきが強い
「こうあるべき」というあるべき論が強いと、やりたいことがわからなくなりやすいです。
あるべき論とは「大学まで行ったのだから、大手企業に就職するべき」「正規雇用で働くべき」など「〇〇するべき」と決め付けて物事を考えることをいいます。
あるべき論にとらわれている人は、何がやりたいのかわからずに悩む傾向が強いです。
なぜなら、「こうあるべき」というあるべき論に縛られて人生の意志決定をおこない、そこに自分の意志が含まれていないからです。
そもそも、人生は他人や世間の価値観である「あるべき論」で決めるものではありません。あなたの人生ですから、あなたの考えに基づいて決めるものなのです。
今でもあるべき論で物事を言ってくるケースはありますが、あなたの意志に従って決断してみてください。「こうするべき・こうあるべき」から解放されると、あなた自身が本当にやりたいことが見つかります。
理想が高すぎる
条件が多く、転職先に求める理想が高すぎる人は、自分の理想に合った企業が見つからず、次第にやりたいことがわからなくなる傾向が強いです。
基本的にどの業界・会社・職種でも働く上で大変なことや泥臭いこともあります。また、給与や福利厚生などの外面的な条件ばかりを優先してしまうと、何を転職で実現したいのかがわからなくなります。
全ての条件を満たす理想の企業はなかなか見つかりません。企業に求める条件には優先順位をつけてください。「残業はできるだけ避けたい」「リモートワークができる会社がいい」など、希望条件を全て書き出して、その中で絶対に譲れない条件と妥協できる条件に分けます。
このように希望する条件に優先順位をつけることで、何が本当にやりたいのかわかるようになります。
何がしたいかわからないまま転職するリスク
何がしたいかわからずに転職すると、以下のようなことが起こるリスクがあります。
このようなことを避けるためにも、これから解説していくことをよく理解してください。
なかなか内定が出ない
やりたいことがわからないまま転職活動をしても、転職活動の軸が定まっておらず、簡単に揺らいでしまいます。軸が定まっていない人は、採用担当者から見ても一目瞭然です。また、そのような人を採用しようとは思いません。
また、自分がやりたいことを語ることができないので、「なぜこの会社なのか」「入社して何をやりたいのか」など具体的な質問で躓いてしまい、内定をもらえるまで時間がかかってしまいます。
軸が定まっていない例として、以下のようなケースがあげられます。
- 少しでも気になった応募先に手当たり次第に応募してしまう
- 応募したい会社自体が見つからない
- 条件の良い会社に目移りしてしまう
- 転職に有利になりそうなことばかり優先してしまう(資格取得など)
このような状態になってしまうと、転職活動の目的自体が曖昧になり、自分でも何がしたいのかわからなくなるどころか、採用担当者から見ても「この人はここで何をしたいのか」という疑念の目で見られてしまいます。
「入社して何をやりたいのか」「どのように会社に貢献してくれるのか」がわからないので、なかなか内定が出なくなってしまうのです。
入社後のミスマッチが起こる
やりたいことがわからないまま転職をすると、入社後のミスマッチが起こるリスクがあります。そして、入社後のミスマッチは、早期離職を引き起こす原因となるため注意が必要です。
例えば、コミュニケーションが苦手な人が営業職や接客業を選んでしまったり、細かい作業が苦手なのに経理やエンジニアを選んでしまったりなどのケースが入社後のミスマッチの一例です。
しっかりと自己分析をおこない自分の強みや得意なことを明確にして、それを活かすことができる仕事を選択すれば、ミスマッチの確率を格段に下げることができます。
やりたいことがわからないまま転職してしまうと、転職後も「自分が本当にやりたいことは何だろう」というモヤモヤが消えません、
転職を繰り返してしまう
やりたいことがわからないまま転職してしまうと、転職後に「なんか違う…」と感じるタイミングがきたり、やりたいことがわからないという同じ悩みを抱えやすいです。
なぜなら、やりたいことがわからないまま転職しても、環境が変わるだけで、根本の悩みの解決にはならないためです。
やりたいことがわからないまま転職し、「転職したけど仕事が合わない」「こんなはずではなかった・・・」という会社や仕事とのミスマッチが起こると、再び転職することが頭に思い浮かぶでしょう。
結果として、「もし合わなくても転職すればいい」と考えるようになってしまい、転職を繰り返してしまうのです。
もちろん、転職すること自体は悪いことではありませんが、転職を繰り返すことは採用担当者から見るとマイナスイメージです。「すぐに辞めてしまうのではないか」という疑いの目で見られてしまい、なかなか内定が出なくなってしまいます。
転職を繰り返すことは、それだけ転職の難易度を上げてしまったり、仕事を続けるのが辛くなってしまう辞め癖がついてしまいます。
今後の転職難易度が上がる
やりたいことがわからずに転職をしようとしても、転職のミスマッチが起こり、短期離職につながります。そして、何度も短期離職をしてしまうと、「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」という目で見られるので、転職の難易度は上がってしまいます。
そのため、もしこの先自分のやりたいことが見つかっても、やりたい仕事に転職できないなど将来の自分の足かせとなってしまいます。
しっかりと自己分析をおこない、強みや得意を活かすことのできる仕事を選択することがミスマッチを防ぐことにつながり、短期離職のリスクを下げることができます。
何がしたいかわからなくても転職した方が良い状況
先ほどは、何がしたいかわからないまま転職をするリスクについて解説してきましたが、以下のように物理的に転職が必要となるケースがあります。
このようなケースに該当する場合、何がしたいかわからなくても転職を決断するべきです。
精神的にしんどい
人間関係、激務、ハラスメントなど精神的にしんどい場合、最悪、体調を崩してしまい働けなくなる場合があります。この場合は早急に転職を決断するべきです。
仕事を苦痛に感じるようになるとストレスが増加し、身体的・精神的な健康に悪影響を及ぼします。
また、長期にわたる身体的・精神的なストレスは体調不良やうつ症状などを引き起こすリスクがあります。
体調不良やうつ状態が続くと、そもそも働くこと自体が難しくなってしまうでしょう。
あなたの心や身体は、仕事をする上で一番大切な資本です。精神的にしんどい場合は、我慢をしすぎずに転職を視野に入れましょう。
生活が厳しい
現状の生活を維持することがギリギリの状態、もしくは予定外のことが発生した場合、生活を維持できないくらいの収入しかない場合は、何がしたいかわからなくても転職を考えても良いです。
あなたがどんなに努力をしても、必ず限界があります。限界ギリギリの状態で生活を続けても、いつかは肉体的・精神的に限界がきます。
そうならないためには、収入を上げる必要があるでしょう。そのための手段の一つが転職です。同じ業種や職種でも企業により給与や手当は違います。今と同じような仕事内容でも収入を増やせるかもしれません。
ただし、転職で必ず収入が増えるとは限りません。転職以外で収入を上げることができないかも検討するべきでしょう。
【年代別】何がしたいかわからない人が転職成功するポイント
ここでは年代別に、何がしたいかわからない人が転職を成功させるポイントについて解説していきます。
20代はありたい姿を明確にする
20代の場合は、スキルよりも将来ありたい姿を明確にすることが重要です。
20代はポテンシャル採用です。そのため、即戦力というよりも、人柄やマインドなどが重視されます。
その上で、自分が将来どんな姿でありたいか、どんなキャリアビジョンを歩みたいかを語れると、会社と自分の間でミスマッチが起こりにくくなります。
そして会社に入ったらどんな活躍をしてくれそうかを会社側がイメージしやすくなるので、面接でもきちんと評価されます。
まずは、あなたが将来ありたい姿を明確にし、それを実現するための転職であるということを伝えましょう。
何がしたいかわからない20代の人向けにやりたい仕事を見つける9つの方法を「仕事で何がしたいかわからない20代は多い!その原因とやりたい仕事の見つけ方を紹介」の記事で紹介しています。
30代はできることやスキルを明確にする
30代は、20代の転職事情とは違い、即戦力採用が主です。そのため、あなたのスキルや経験、知識などを明確にしなければなりません。
会社側は、30代の求職者に即戦力で活躍してくれることを求めており、同業界や同職種への転職が多くなってきます。そのため、どんなスキルがあるかや、マネジメント経験の有無が求められることがあります。
今まであなたが続けてきた仕事のなかで、「なぜこのような成果を出すことができたのか」「なぜこのような仕事を任せてもらえたのか」など、実績や成功体験からスキルや強みを探してみてください。
スキルや強みを見つけ言語化することで、他の求職者と差別化することができ、転職の成功確率を上げることができます。
何がしたいかわからない30代の人が転職を成功させるポイントを「仕事で何がしたいかわからない30代は多い?その原因と仕事の探し方をプロが解説!」の記事で紹介しているのでぜひ読んでみてください。
40代は職種はそのままで会社を変える
40代の転職は、会社から求められるスキルや経験が高いため難易度が上がります。
そのため、今まで培ったスキルや経験を最大限発揮できる転職先を選ぶことが、転職を成功させるポイントです。
あなたの今までのキャリアを棚卸しして、市場や応募先の会社のニーズに沿った「強み」がアピールできるようにしてください。
あなたが培ってきたスキルや経験などの専門性とマッチする部分を中心にアピールすることで、あなたを最大限に会社側へ売り込むことができます。よって転職の成功確率を上げることができるのです。
【体験談】何がしたいかわからない人の転職成功事例
ここでは、何がしたいかわからず悩んでいた人が、どのように転職を成功させたのかを体験談で紹介します。
2年間ほど住宅の営業をしていく中で、なんとなく転職をしたいとは思っていたのですが、実際に何がしたいかはわかっていませんでした。
そこでマジキャリが軸や自己分析を徹底的に明確にした上でキャリアを進める手助けをしてくれるということだったので応募しました。
小さい頃のことから全部さかのぼるだけでなく、仕事もさかのぼっていったので人生、仕事面両方で徹底的に自己分析をおこなうことができました。そこで、自分は聡明な女性になりたいと思ってたというのが明らかになりました。
その結果、現在はマッチングコーディネーターと言って結婚したいけどなかなかうまく婚活がうまく行っていない人たちに対してヒアリングなどを通してマッチさせていくというお仕事をしています。そのお仕事の中で、マッチしていく人を増やしていき、幸せになるカップルをもっと増やしていきたいと思っています。
引用:マジキャリnote
転職について調べていく中で、今後自分が「何をしたいのか」「どうなりたいのか」がないことに気づき、転職活動は難航していました。
マジキャリでは、自己分析を通じて、自分の強みや弱みを明確にし、強みを生かすことややっていても苦にならないことを見つけたのが大きかったです。また、今までは経験しなかったことに目を向けることができました。
「自分がどのようにしたら豊かになれるのか?」を考え続け、解決する要素をコーチの人と見つけることができたので、今転職した企業ですごく楽しい毎日を送れています。
引用:マジキャリnote
転職したいけど何がしたいかわからない人おすすめの相談先
最後に転職したいけど何がしたいかわからない人におすすめの相談先を紹介します。
ハローワーク
ハローワークは、厚生労働省が運営する様々なサービスを無料で利用することができる公共の雇用サービスです。
各都道府県に500箇所以上の拠点があり、それぞれの地域に密着した求人情報を手に入れることができるという特徴があります。
ハローワークのサポート内容
- 窓口相談
- 自己分析
- 求人紹介
- 応募書類の作成
- 面接対策
- 就活セミナー
- スキル習得の講座
- 雇用保険制度の手続き等
ハローワークでは、窓口相談に加え、就活セミナーや職業訓練の相談などをすることができるほか、新卒応援ハローワークやマザーズハローワークなどの世代やニーズに応じた専門窓口が開設されています。
地元の求人の中からやりたいことを見つけたい人は、ハローワークを利用してみると良いでしょう。
転職エージェント
転職エージェントは、全てのサービスを無料で利用することができる、転職に特化したサービスです。
転職エージェントの主なサービス内容
- 利用者が希望する条件にマッチした求人紹介
- 応募書類の添削
- 面接対策
- 日程調整の代行
- 内定後の条件交渉
転職エージェントは、求人紹介のほか、応募書類の添削や面接対策、日程調整代行など転職に関わる様々なサポートを受けることができます。
例えば求人選定では、あなたが希望する条件を提示することで、それに合った求人を紹介してもらうことができ、一人で求人を探すよりも効率的に探すことができます。
また、日程調整や条件交渉などもエージェントが仲介に入るので、企業との交渉が苦手な人や転職が初めてでも安心して利用できるサービスです。
ただし、転職エージェントは求人紹介が中心のため、やりたいことがわからない人はいろんな求人を見て、逆に迷ってしまう可能性があるので注意が必要です。
キャリアコーチング
キャリアコーチングサービスは、転職に限らずキャリア全般の悩みや課題を抱えている相談者に対して、担当のキャリアコーチがマンツーマンでコーチングをおこなうサービスです。
そもそもコーチングとは、専任のコーチとのコミュニケーションの中で自己理解を深めたり、気づきをもたらすというサービスです。
キャリアについて考える上で重要な自己分析から、それに基づくキャリア設計のサポートや、転職を考えている人には選考対策や求人選定のアドバイスなど、キャリア全般でサポートを受けることができます。
先ほども説明したように、やりたいことがわからない状態で求人をみてもよりやりたいことがわからなくなってしまったり、なんとなく転職してしまうとそもそも面接を通過できないということがあります。
仮に転職できたとしても、やりたいことがわからないというモヤモヤは解消できないケースが多く、せっかく転職したのにまた転職しようか考えてしまいます。
そこで「やりたいことを仕事にしたい人」「キャリアで失敗したくない人」などの悩みを抱えている人はキャリアコーチングに相談して、きちんと自分と向き合うことから始めるのがおすすめです。
キャリアコーチングそのものは有料のサービスですが、初回のみの無料面談を受けることで、転職やキャリアの悩みを無料で相談することができます。
なかでもおすすめしたいキャリアコーチングがマジキャリです。
マジキャリを運営しているアクシス株式会社は、転職エージェントも運営しています。そのため転職のノウハウやキャリア知見が豊富です。
マジキャリではキャリアコーチングの自己分析や悩みヒアリングのサポートだけでなく、転職エージェントで受けるようなサポート内容(書類添削・面接対策)を受けることができます。
そのため自己分析を通して、あなたが何をこれからやっていきたいのかを明確にした後に、企業選びや面接対策などの転職活動のサポートまで受けることができます。
そのため、自己分析をして終わりではなく、きちんと自己分析の内容を活かして自分が納得できる転職が実現できます。そのため、求人マッチングの精度が高く、転職後のミスマッチを防ぐことができます。
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安心転職コース
内定率
*22年4月〜22年10月の間に転職活動を行い5社以上に応募したお客様が対象です。
キャリア相談をする
プロがおすすめするキャリアコーチングサービスについては「キャリアコーチングとは?おすすめ12選と失敗しない選び方を解説!」の記事で紹介しています。
あなたが面白くなさそうと思っていた仕事の中に、実は自分に向いている仕事ややりたいと思える仕事があるかもしれません。