※このサイトは、20〜30代のキャリア・転職支援に強いキャリアコーチングサービス「マジキャリ」が運営しています。
他の20代も「仕事で何がしたいかわからない」と悩んでいる
仕事で何がしたいかわからない20代は、実は少なくありません。同期から転職を決めた報告を聞いたとき、面談で今後の希望を聞かれてうまく答えられなかったとき、帰り道はもやもやしたままです。
求人サイトを条件で絞り込むところまでは進んでも、心から気になる仕事には出会えないまま、30歳が近づくほど焦りだけが大きくなっていきます。
こうした悩みが特別なものではないことは、マジキャリに寄せられる相談の傾向にもあらわれています。
出典:マジキャリ面談前アンケート(2022年10月〜2026年7月、N=306)
20代が仕事で何がしたいかわからない原因 4パターン
何がしたいかわからない原因はひとつではありません。働くこと自体に悩んでいる人もいれば、理想はあるのに具体的な仕事に落とし込めない人もいます。
まずは、自分がどの原因に当てはまるのかをつかむところからです。当てはまるものによって、次にやることが変わります。
仕事で何がしたいかわからない状態 4パターン
①働くこと自体が続かず、仕事との向き合いかたに悩んでいる
「仕事で何がしたいか」以前に、働くこと自体にモチベーションを失っており、仕事が長く続かない状態です。
主な原因は、仕事や働くことに対する嫌な経験が積み重なり「自分は何をやってもうまくいかない」という思い込みが強くなっていることです。
学生時代は決められたレールがあって問題なく過ごせても、社会に出て自分で決めることを求められ、そこでつまずいたまま立ち直れていない人も少なくありません。
このタイプの人がやりたい仕事を探そうとしても、自信を失った状態では選択肢を正しく見極められません。
働くこと自体が続かない人の対処法
- これまでの仕事で、うまくいった経験を3つ書き出す
- そのとき自分が何をしたのか、行動まで下ろす
- 自信を取り戻してから、仕事の選択肢を見る
②キャリアの理想像はあるが、具体的な仕事に落とし込めない
人の役に立ちたい、成長できる環境で働きたい、といった理想はあるものの、どの職種や環境を選べばそれが実現できるのかがわからない状態です。
主な原因は、業界・職種の知識が足りないことと、自分の理想を構成する要素の解像度の低さにあります。
人の役に立つ仕事といっても、対面で支援する仕事もあれば、サービスを通じて多くの人を助ける仕事もあります。求めている貢献の仕方が言葉になっていないと、判断できません。
抽象的でも理想を持てている人は少数派で、それ自体はとても素晴らしいです。
ただ、抽象的な言葉のままだと意思決定の基準としては機能しません。
理想を仕事に落とし込めない人の対処法
- 誰に・どのように・何を提供したいのかを書き出す
- どんな環境ならそれができて、活き活きと働けるのかを書き出す
- 2つを突き合わせて、職種や業務のレベルまで理想を降ろす
③今の仕事はできているが、やりがいや熱中できることがない
大きな失敗はなく、周りからの評価もそれなりに得られているのに「この仕事を続けていて幸せなのか」というモヤモヤを抱えている状態です。
根本原因は、自己分析が浅く、自分が何にやりがいを感じる人間なのかが言語化できていないことにあります。
やりがいを感じる対象は人によって違います。自分の価値観を把握できていないと、目の前の仕事が合っているのか判断できず、漠然とした不満だけが残ります。
このタイプの悩みは「足りないもの」ではなく、何が満たされれば満足できるかを起点に考える必要があります。
やりがいを感じられない人の対処法
- 過去にやりがいを感じた経験まで遡って書き出す
- 何が満たされたときに満足できたのかを探す
- 足りないものではなく、満たされる条件から考える
④仕事に人生を懸けたくなく、プライベートを優先したい
仕事は生活費を稼ぐ手段で、人生の充実はプライベートで得たいと考えている状態です。
根本原因は「仕事でやりたいことを見つけなければならない」という社会的な思い込みと、自分の価値観のズレにあります。
割り切っているつもりでも「やりたい仕事を見つけなければ」という先入観を抱えて、かえって悩んでしまうケースが多くあります。
仕事に強い目的意識を持たずに働いている人は多く、それ自体は否定すべきものではありません。ただ、方針がないまま選ぶと、長時間労働や人間関係でプライベートが削られます。
この場合「やりたい仕事」を探すこと自体が、間違ったゴール設定になることがあります。
プライベートを優先したい人の対処法
- 労働時間・職場環境・人間関係の条件を書き出す
- その条件を軸に仕事を選ぶ
- やりたい仕事を探すこと自体をゴールにしない
仕事で何がしたいかわからない20代の特徴
仕事で何がしたいかわからないと悩む20代には、いくつか共通する特徴があります。
性格・思考の傾向、これまでのキャリアの選びかたが「何がしたいかわからない」状態を生み出していることが多いです。
ここでは、よく見られる特徴を6つ解説します。
過去の挫折経験から自分に自信を持てなくなっている
過去の失敗体験を引きずっていると、求人を見ても「自分に務まる仕事なんてない」と感じてしまい、やりたいことを考える前に選択肢を切り捨ててしまいます。
本来であれば向いている仕事や挑戦できる仕事があるのに、自信を失った状態では「無理だろう」と検討の対象から外してしまうため、自ら可能性を狭めてしまうのです。
やりたいことが見つからないのではなく、見つけられる視野を持てなくなっているのが本質かもしれません。
これまで自分で大きな意思決定をしてきた経験が少ない
自分の頭で考えて選ぶ経験が少ないと「これがやりたい」と自信を持って言うこと自体に慣れていません。
選択肢を前にしても「他の人はどう思うだろう」「正解はどっちだろう」と外側に答えを求めてしまいます。
自分で決めた経験が少ない状態では、判断する軸そのものが育っていないため、何を問われても答えが出せないのです。
自分で決めることに慣れていない方は、一人で自己分析を進めるよりも、第三者との対話を通じて考えを整理するのも有効です。
転職エージェントへの相談は主に求人紹介になってしまうので、自分の適職を相談したい場合は公的機関やキャリアコーチングの無料キャリア相談がおすすめです。
とくにキャリアコーチングのマジキャリでは、幼少期から振り返る徹底した自己分析に定評があります。キャリアのプロとの対話を通じて、自分の価値観や判断軸を言語化してみましょう。
会社の看板やネームバリューを軸に就職してしまった
会社の名前で自分のアイデンティティを保ってきた人ほど、やりたい仕事が分からず悩みやすいのです。
会社の看板を外したときに残るのが「自分は何ができて、何がしたいのか」ですが、この問いに向き合ってこなかったため、答えが出てきません。
新卒の就活の時点では、職種・仕事内容・自分が活躍できる環境かどうかは後回しにされがちです。
ただそうなると、社会人になってから「自分の軸で仕事を選ぶ」経験を積めず、何がしたいかを考える土台そのものが作られないままになってしまいます。
目の前の不満や人間関係だけで仕事を判断している
いまの職場の嫌なところを起点に仕事を選ぶと「自分が何を目指したいのか」という視点が抜け落ちやすくなります。
これは「嫌な部分から逃げる」という選びかたであり「自分が何をしたいか」という軸で選んでいるわけではないからです。
この状態で転職しても、新しい職場で別の不満が出てきて、また同じように「何がしたいかわからない」状態に戻ってしまいます。
不満の解消をゴールにしている限り、やりたいことにはなかなかたどり着けないのです。
未経験職種への憧れだけが先行し、実態を知らない
職種のイメージだけで興味を持っている状態では「本当に自分に向いているのか」「実際にやってみたら違うかもしれない」という不安が拭えず、いつまでも決断できません。
「キラキラしている」「なんかモテそう」など理想化された職種イメージと、現実の業務内容にはギャップがあることが多いです。
このギャップを埋めないまま考え続けても、確信は得られず堂々巡りになります
結果として、どの選択肢にも踏み出せず「やっぱり何がしたいかわからない」に戻ってしまいます。
他人のキャリアと比較しすぎてしまう
他人を基準にしていると、自分の判断軸がブレ続けます。
誰かを見るたびに「あの業界が良さそう」「やっぱり大手か」と意見が揺れ、自分が何を大切にしたいのかわからなくなります。
キャリア支援の現場で見ても、20代はキャリアの差が表面化しやすい時期で、比較に疲弊する人は多いです。
しかし他人軸で考えている限り「自分にとって」の答えにはたどり着けません。何がしたいかわからないのは、自分の中に答えを探していないことが根本的な原因です。
何がしたいかわからない20代は、やりたい仕事より「向いていること」から探そう
何がしたいかわからない20代は、やりたい仕事ではなく、何が向いているのかから探したほうが早いです。
「向いていること」から探したほうがいい理由
何が向いているのかから探したほうがいいのは、向き不向きなら答えを出す材料がすでに手元にあるからです。
就活で自分の意思で決めるのは、どの会社に入るかまででした。
どんな仕事をしたいかを決める場面は就活にも配属にもなかったので、やりたい仕事は一度も考えたことのない問いのままです。まだ一度も作っていない答えは、頭の中をどれだけ探しても出てきません。
一方で向いていることは、無理なくできた仕事や二度とやりたくないと感じた状況という、働いた数ヶ月〜数年分の記録から言えます。就活のときとは使う材料が別物です。
「向いている」とはどういうことか
向いているとは、得意な行動と合う環境が重なっている状態のことです。性格診断の結果や、職種に対して持っているイメージで決まるものではありません。
得意な行動は実際にやって無理なくできたこと、合う環境は調子よく力を出せた環境を指します。どちらも働いた記録から取り出せるので、想像で決める必要がありません。
重なる範囲は、はじめから1つに絞らなくて大丈夫です。この後の5ステップで、候補を3つ出してから絞り込んでいきます。
何が向いているのかから探すとやりたい仕事も見つかる
何が向いているのかから探すと、やりたい仕事も後から見つかります。
なぜなら得意な行動が使える場所では成果が出やすく、成果が出れば仕事は面白く感じやすいからです。
「これがしたい」という言葉は、面白くなった後から出てきます。順番が逆になっているだけで、やりたい仕事を諦める話ではありません。
逆に、やりたい仕事を先に1つ決めて追いかけると、決め手になる材料がないまま、当たりを引くまで探し続けることになります。
就活で評価されるのは、これからどうなりたいかです。
しかし転職の選考で見られるのは、これまでの仕事に何をしたかを自分の言葉で話せるかどうかです。
やりたいことより先に過去を振り返るこの順番は、社会人の選考で見られるものと同じです。まずは振り返りから始めてみてください。
仕事で何がしたいかわからない20代必見!やりたい仕事の見つけかた王道5ステップ
やりたい仕事は、以下の5つのステップで見つかります。前のステップで出した答えが、そのまま次のステップの材料になるように並べてあります。1つのステップでやることは1つだけなので、順番どおりに進めれば大丈夫です。
ステップ1:これまでの仕事で、うまくいった場面と苦痛だった場面を書き出す
ステップ1では、これまでで一番うまくいった仕事と、一番苦痛だった仕事を1つずつ書き出します。ここで集めるものが、残り4つのステップすべての材料になります。
「営業が得意」のような大きなくくりのままだと、求人票に並んでいる言葉と変わりません。実際に効いた行動は、相手の話を先に整理した、数字を毎日見て手を打った、のようにもっと細かいところにあります。
ステップ1でやること
- やること:一番うまくいった仕事と、一番苦痛だった仕事を1つずつ選び、誰に・何を・どうやったかまで書く
- かかる時間:30分
- 終わりの目安:2つの場面が、その場でやった行動まで書けている
書く場面が思い浮かばないときは、人から褒められた場面から選んで問題ありません。次の記入例くらいの粒度で書けていれば十分です。
記入例
- うまくいった仕事:後輩の仕事の進めかたが滞っていたとき、作業の順番を整理して一緒にスケジュールを組み直したら、期限内に終えられた
- やった行動:状況を聞く・詰まっている箇所を特定する・順番を並べ替えて提案する
- 苦痛だった仕事:同じ単純作業を長時間続ける仕事が続いたとき、集中力が続かずミスが増えた
- 苦痛だった要素:変化や工夫の余地がない状態が長く続くこと
- どうしても出てこないとき:新卒のとき、なぜ1社目を選んだのかを書き、その理由に「なんで?」を3回重ねる。当時の選びかたが今も残っているかを確かめられる
面談で一番うまくいった仕事を聞くと、最初は案件名や役職で返ってくることがほとんどです。
そこで自分が何をしたのかまで下ろすと、本人が思っていた得意と違うものが出てきます。書き出すときも、そこまで下ろしてみてください。
ステップ2:書き出した場面から、強みと譲れない条件を決める
ステップ2では、ステップ1で書き出した2つの場面から、強みと譲れない条件を取り出します。うまくいった側からは得意な行動を、苦痛だった側からは避けたい条件を拾います。
好き嫌いの感想ではなく、実際に働いて避けたいと感じた経験から絞るので、条件がぶれません。ここで決めた強みと条件が、次のステップで仕事を絞りこむものさしになります。
ステップ2でやること
- やること:うまくいった場面から得意な行動を動詞で3つ前後、苦痛だった場面から避けたい条件を書き出す
- かかる時間:20分
- 終わりの目安:得意な行動と避けたい条件を、実際の場面つきで人に説明できる
記入例
- 得意な行動:情報を整理する・共感してお客様の話を聞く・プレゼンで提案する
- 避けたい条件:変化のない単純作業が続く・毎月のノルマに追われ続ける・夜間の対応が多い
- 調子よく力を出せた環境:少人数で相談しやすい・自分の判断で進められる範囲が広い
仕事でイラっとした場面を3つ思い出すと、強みの候補が増えます。自分なら当たり前にできることを相手ができていないときにイラっとしやすく、その当たり前が自分では気づきにくい得意だからです。
ステップ3:強みと条件の両方に合う仕事を3つまで絞る
ステップ3では、ステップ2で決めた強みと条件の両方に合う仕事を3つまで絞ります。自分の内側を掘るだけでは、世の中にどんな仕事があるかまではわかりません。
得意な行動を検索窓に入れて求人サイトを眺めると、名前も知らなかった仕事が候補に入ってきます。ここではまだ応募しません。3つに絞るのは、次のステップで試せる数に収めるためです。
ステップ3でやること
- やること:得意な行動で求人サイトを検索し、避けたい条件に当たらない仕事を3つまで選ぶ
- かかる時間:40分
- 終わりの目安:候補が3つ以内で、それぞれ得意な行動を使える場面を1行で書けている
記入例
- 候補1:業務改善のコンサルタント。整理する・組み立て直すをそのまま使う
- 候補2:法人向けのカスタマーサクセス。相手の状況を聞いて提案する場面が多い
- 候補3:社内の情報システム担当。仕組みを整えて他部署に提案する
- まだ確かめていないこと:3つとも実際の業務量と裁量の幅がわからない
候補が3つに絞れないときは、避けたい条件に当たるものから外します。それでも減らないなら、得意な行動を使う場面が多い順に並べて、上から3つを取ります。
ステップ4:絞った仕事に共通する行動を、今の仕事や日常で試す
ステップ4では、3つの候補に共通する行動を1つ選び、今の仕事や日常で試します。想像だけで絞ると、違ったという結果に転職したあとで気づくことになりかねません。
先に小さく試しておけば、無理なくできたか、またやりたいかという手応えで、残す候補と外す候補を決められます。転職しなくても、今の職場で確かめられる行動はあります。
ステップ4でやること
- やること:候補3つに共通する行動を1つ選び、今の仕事や日常で試して、やってみた感触を書き残す
- かかる時間:1〜2週間
- 終わりの目安:試した記録が1つ以上あり、残す候補と外す候補が1つずつでも言える
記入例
- 共通する行動:詰まっている進めかたを聞き取って、順番を組み直して提案する
- 試したこと:後輩が遅れていた作業の段取りを聞き、分担を組み直して提案した
- 手応え:聞き取りは苦にならず、提案が通ったときにいちばん張り合いがあった
- 結果:候補1と2を残し、候補3は外す
全部を試し切る必要はありません。1つ試して手応えが取れたら、次に進みます。試す数を増やすほど精度は上がりますが、時間をかけすぎると手が止まります。
ステップ5:試した結果をメモごと人に話して決める
ステップ5では、ステップ1から4までのメモを持って、残す候補とその理由を人に話します。1人での自問は2〜3回で止まりやすく、質問される側に回ると、続きが最後まで進むからです。
話す相手は、上司や友人でも、転職エージェントやキャリアコーチでも構いません。質問に答えながら出てきた言葉を、その場でメモに書き足します。
ステップ5でやること
- やること:ステップ1から4のメモを手元に置き、残す候補とその理由を人に説明する
- かかる時間:60分
- 終わりの目安:残す候補とその理由、次に確かめることが自分の言葉になっている
面談でやっているのは特別なことではなく、なぜですか、具体的には、を本人の代わりに重ねる作業です。
1人で最後までやり切れるなら相談は要りません。残す候補の理由がどうしても言葉にならないなら、話しながら言葉にするほうが早いです。
もし一人で整理するのが難しい場合は、マジキャリの無料相談を活用することもできます。
メモが完成していなくても「一緒に整理してほしい」という段階から相談できます。
仕事で何がしたいかわからない20代の体験談4選
ここでは、キャリアコーチングで支援した20代4名の体験談を紹介します。何がしたいかわからない状態から何をして、その後どうなったのかまで追えるように、相談時の状況・やったこと・その後の3点で並べています。
体験談①:自信を失っていた新卒1年目の方
上場企業に新卒入社した女性です。給与には恵まれていたものの教育体制が整っておらず、成長を実感できないまま、朝になると会社に行きたくない日が続いていました。
やったのは、普通はこうあるべきという前提を外すことです。過去の経験を1つずつ、なぜそう思ったのかまで掘り下げ、大切にしていることを言葉にしました。
やりたいことが見つからないのは能力の問題ではなく、自分を知らないだけだったと気づき、書類の通過率が上がって未経験の職種への転職を実現しました。
自信を失っているときは、求人を見ても自分には無理だと選択肢を狭めがちです。強みを言葉にして、選べる土台を作るところから始めてみてください。
相談前から転職までの流れは、noteのインタビューで本人が話しています。
この4名はいずれも、自己分析を人と一緒にやるところから始めています。同じ入り口は無料相談でも用意しています。
体験談②:成果は出ているのに納得感がなかった企画職の方
ソーシャルゲームの企画職として3年働いた男性です。成果は出ていたものの納得感を持って働けている感覚がなく、1人での転職活動も行き詰まっていました。
やったのは、面接練習で伝えかたの癖に向き合うことです。情報を正確に伝えるばかりで相手とやりとりできていない点を指摘され、その場で直していきました。
並行して自己分析を進め、不特定多数ではなく直接人と関わって役に立ちたいという軸を見つけています。
結果として、障害者雇用を支援する会社の法人営業へ転職しました。受かったから行く転職ではなく、ここに行きたいと言える会社を自分で選べています。
成果は出ているのに納得感がない状態は、選ぶ基準が自分の外側にあるときに起きやすいです。役に立てた場面から洗い出すほうが早いですよ。
軸が決まるまでのやりとりは、noteのインタビューで本人が話しています。
体験談③:やりたいことがなかったITエンジニアの方
ITエンジニアとして4年勤務した方です。現職に不満はないものの、このままでいいのかが決めきれず、3年目で転職を考えたときも現職の安心感に引っ張られて動けませんでした。
やったのは、毎日日記に書き出して内省することです。書いた内容にコーチからフィードバックを受け、物事の受け止めかたを変えるリフレーミングを重ねました。
浮かび上がったのは、人に徹底的に寄り添ってサポートしたいという軸です。興味があったスポーツ分野で得意なITスキルを活かせる企業と出会い、2ヶ月で4社から内定を得ました。
やりたいことがないと感じている人ほど、答えはすでに自分の中にあります。過去の経験を深掘りすると、無意識の価値観が出てきますよ。
2ヶ月で内定までいった流れは、noteのインタビューで本人が話しています。
体験談④:プライベートとの両立に悩んでいた20代女性の方
銀行系企業に新卒から7年勤めた女性です。育休から復帰して半年、時短勤務でも仕事が終わらず、仕事か育児かの二択で苦しんでいました。
やったのは、5年後にどうありたいかを言葉にして逆算し、目標を立てることです。毎日その日にやったことを報告してフィードバックを受けました。
あるときコーチに「一日は8時間x3でできていて、8時間睡眠、8時間仕事、8時間自分の時間があるので(仕事も育児も)両方できますよ」と言われ、思い込みが外れました。
その後は仕事で昇格するプランまでたてて、育児だけでない人生を実現しています。
プライベートを大切にしたい人ほど、仕事でやりたいことを見つけなければと苦しみます。両立を前提に逆算するほうが、答えは出やすいですよ。
両立のプランを立てるまでの流れは、noteのインタビューで本人が話しています。
4つの体験談に共通すること
4人に共通しているのは、やりたい仕事が決まる決め手が、考えかたではなく実際にとった行動だったことです。行動すると手元に事実が残り、その事実のほうが考えかたを変えていきます。
相談に来たときの状況と、そこで実際にやったこと、その後の変化を並べると次のようになります。
| 体験談 | 相談に来たときの状況 | やったこと | その後 |
|---|---|---|---|
| ① | 新卒1年目。成長を実感できず、朝になると会社に行きたくなかった | 普通はこうあるべきという前提を外し、大切にしていることを1つずつ言葉にした | 書類の通過率が上がり、未経験の希望職種へ転職 |
| ② | ゲーム業界の企画職3年目。成果は出ているのに納得感がなかった | 面接練習で伝えかたの癖を指摘され、他者貢献という軸を見つけた | 人材業界の法人営業へ転職 |
| ③ | ITエンジニア4年目。不満はないが、このままでいいのか決めきれなかった | 毎日日記に書いて内省し、無意識の価値観を言葉にした | 2ヶ月で4社から内定。スポーツ分野の企業へ転職 |
| ④ | 育休から復帰して半年。仕事か育児かの二択で考えていた | 5年後にどうありたいかを言葉にして、そこから逆算して目標を立てた | 現職に残り、5年後の昇格を目指すプランを策定 |
4人に共通していたのは、考えが変わってから動いたのではなく、動いたから考えが変わった順番です。
最初の一歩は、今の仕事の中で試せるもので十分ですよ。
ここまでは20代の事例を紹介しました。30代で同じ悩みを抱えている場合は、年齢による選択肢の違いを踏まえた進めかたを別の記事で解説しています。
【20代】仕事で何がしたいかわからないまま仕事を続けるとどうなる?
ここまでは、やりたい仕事を見つける方法を紹介しました。ただ中には「別にやりたい仕事はないけど、今の状況に不満はないし行動するのが面倒」と思っている人もいます。
今の状況に不満がなければそれでいいという考えかたもあります。ただ、何がしたいかわからないまま続けると、時間が経つほど戻りにくくなります。
仕事にモチベーションが湧かなくなる
やりたいことがわからないまま仕事を続けてしまうと、次第に仕事にモチベーションが湧かなくなり、以下の負のループに陥ってしまうリスクがあります。
モチベーションが湧かないとおこる負のループ
- 今の仕事はやりたい仕事ではないが何がやりたいかもわからない
- やりたい仕事ではないので、特にやりがいを感じない
- やりがいがないので、仕事に熱意をもって取り組むことができず成果が出ない
- 成果が出ないので評価されない
- 評価されないので、成長を感じられなかったり、昇給・昇進が難しくなる
- 成長を感じられないので、仕事がつまらなくなる
- 仕事に行くこと自体が苦痛になる
この負のループに陥ってしまうと、自分自身の生産性が落ちるだけではなく職場にも悪影響を与えます。また、ストレスを過剰に抱えるようになり、心身にも悪影響を及ぼす恐れがあるのです。
「最近仕事にモチベーションが出ないな」「仕事に行くのが苦痛だ」と感じるのであれば、早急に対策を打つ必要があります。違和感を感じても「辛いけど、これが社会では当たり前だ」と思わずに、いつでもプロに相談してください。
プライベートへ過剰に充実感を求めるようになる
やりたいことがわからないと仕事に充実感を求められず、そのぶんをプライベートで埋めようとするようになります。
ただ、1日の大半は仕事と通勤に使うので、プライベートだけで埋めきるのは無理があります。埋まらないぶん、仕事そのものがさらに苦痛になっていきます。
そうなると転職も、やりたいことを探すためではなく苦痛から逃れる手段になります。やりたい仕事を見つけることは、かえって難しくなります。
メンタルヘルス不調に陥ってしまう
やりたいことがわからないまま仕事を苦痛に感じる状態が続くと、ストレスが増えて心身の健康に影響が出ます。
長期的なストレスは体調不良やうつ症状を引き起こすことがあります。ここまで来ると、やりがいをもって働ける状態に戻るのは簡単ではありません。
心身は働くうえで一番大切な資本です。不調に陥る前に、やりたい仕事を見つける動きを始めてください。
【20代】仕事で何がしたいかわからないまま転職するリスクとは?
やりたいことがわからないまま転職することには大きなリスクがあります。
ここでは、やりたいことがわからないまま転職する3つのリスクについて解説していきます。
行きたい会社が見つからない
やりたいことがわからないままでは、仕事選びの軸ができていません。そのため心から行きたいと思える会社を見つけることが難しくなります。
いざ求人をみても、自分でも何がしたいかわからないため、どの会社が自分にとっていいのか判断できません。
転職で大切なのは、転職先を選ぶ基準となる軸をつくることです。軸があれば、周りに流されずに希望を叶える転職先を見つけられます。
軸をつくるには、過去の経験を振り返り、譲れないことや大切にしていること、やりがいを感じる瞬間を明確にするところから始めます。
転職活動が長引いてしまう
やりたいことがわからないまま転職活動をしても、転職活動の目的がブレてしまい迷走してしまうことがあります。例えば以下のようなケースがあげられます。
やりたいことがわからないまま転職活動をすると起こること
- 少しでも気になった応募先に手当たり次第に応募してしまう
- 応募したい会社自体が見つからない
- 転職することだけが目的になってしまう
- 転職に有利になりそうなことばかり優先してしまう(資格取得など)
このような状態になってしまうと、転職活動の目的自体があやふやになってしまい、自分からも周囲からも「何がしたいのか」「どこに向かっているのだろうか」といったように、目的地がわからなくなってしまいます。
目的地がわからなくなると、どのように進んでいけばいいのかわからなくなり、転職活動をする期間だけが長くなっていってしまうのです。
転職後にミスマッチになりやすい
やりたいことがわからないまま転職すると、転職後にミスマッチが起きやすくなります。ミスマッチは早期退職や仕事への不満につながります。
例えば、人と話すのが苦手な人が営業職や接客業を選んだり、細かい作業が苦手なのに経理やエンジニアを選んだりするケースです。
自己分析で得意なことと苦手なことがはっきりしていれば、不向きな仕事はある程度避けられます。得意なことを使える転職先を選ぶことが、ミスマッチを防ぐ一番の方法です。
ミスマッチ経験がある人の多くは、転職前に苦手なことを言葉にしていません。
得意なことだけでなく、苦手なことも言葉にしてみましょう。
何がしたいかわからない20代が仕事選ぶ時の注意点
仕事を選ぶときに外してはいけない注意点は、考えるのを後回しにしない、何がしたいかわからないまま転職しない、誰にも相談せず1人で抱え込まない、の3つです。
考えるのを後回しにしない
1つ目は、仕事選びを考えるのを後回しにしないことです。20代は経験よりポテンシャルが重視されるので、他の年代より応募できる会社が多くなります。
このアドバンテージが効くのは20代のうちだけです。30代になってからやりたい仕事が見つかっても、未経験からでは転職できないケースが出てきます。
今のうちに、何がしたいのかと、それを実現できる仕事は何かを考えておくほうが、選べる幅は広くなります。
後回しにした人ほど、30代で選択肢が減ってから動き出すことになります。
ポテンシャルで採用されるうちに動くほうが、選べる幅は広いですよ。
何がしたいかわからないまま転職しない
2つ目は、何がしたいかわからないまま転職しないことです。20代の転職活動は他の年代より優位に進められますが、軸がないままではその優位さを活かせません。
条件が良さそうだからという理由だけで応募すると、適性のない業界や職種を選んでミスマッチが起き、早期退職につながります。
軸がないまま応募すると、面接で志望動機の浅さを見抜かれます。
落ちた理由がわからないまま応募数だけ増えるのが、いちばん時間を使うパターンです。
誰にも相談せず1人で抱え込まない
3つ目は、誰にも相談せず1人で抱え込まないことです。悩みを抱えたまま仕事を苦痛に感じる状態が続くと、心身に影響が出ます。
新卒で入った会社だから辛くても頑張りたい、弱いところを人に見せたくない、という気持ちもあります。ただ、状況が悪化してから手を打つと、戻るのに時間がかかります。
1人で無理をする必要はありません。第三者に相談して、客観的な意見をもらってください。
相談に来る人の多くは、限界まで我慢してから来ます。
まだ大丈夫と思える段階で話したほうが、選べる選択肢は多く残っていますよ。
仕事で何がしたいかわからない20代によくある質問
最後に仕事で何がしたいかわからないと悩む20代の人からよく受ける質問に対して回答していきます。
仕事で何がしたいかわかりません。やりたいことの見つけかたを教えてください。
仕事で何がしたいかわかりません。やりたいことの見つけかたを教えてください。
やりたいことを見つけたいのであれば、まずは自己分析をして、強み・弱みを言語化しましょう。
強みを活かせることを考えることで、やりたいことを見つけるヒントを得ることができます。
また、将来の自分の理想から逆算したり、様々なことに触れ世の中を知るという方法もありです。
20代で何回も転職しても良いのでしょうか?
20代で何回も転職しても良いのでしょうか?
20代で転職回数が3回目となると、企業側からマイナスの印象を持たれる可能性が高くなります。
企業としては長く働いてくれる人材を求めているので、早期離職を繰り返す人には良い印象を持たないのが現実です。
詳しくは以下の表を参考にしてください
| 年代 | 回数 |
|---|---|
| 20代前半 | 1回まで。回数が2回だと転職で不利になる。 |
| 20代後半 | 基本的には1回まで。経験やスキルの有無によっては2回でも不利にならない。 |
20代が転職先を選ぶ際に重視することは何ですか?
20代が転職先を選ぶ際に重視することは何ですか?
周りの意見を参考にしつつ自分の軸をしっかりと持つことが重要です。
自分の軸とは、仕事や転職先を選ぶときに重視することであり、仕事で実現したいことです。実現したいこと=やりたいことを明確にし、自分の軸をしっかりと持ちましょう。
また、軸をつくるときは実現したいことの優先順位をつけてください。どんなに良い就職・転職先を見つけても、希望を全て叶えることは難しいです。希望に優先順位をつけ、何を最優先にするのか明確にしましょう。
20代でやりたい仕事がないのはなぜ?
20代でやりたい仕事がないのはなぜ?
やりたい仕事を自分で決める場面が、就活にも入社後の配属にもなかったからです。
考えたことのない問いに答えを持っていないだけなので、これから材料を集めれば間に合います。
メンタルが弱い人が向いている職業は?
メンタルが弱い人が向いている職業は?
一般的には事務や経理、プログラマー、製造職が挙げられます。いずれも1人で進められる範囲が広く、急な変更が少ない仕事です。
ただし同じ職種でも職場によって働きかたは変わります。急な変更が少ないか、評価の基準がはっきりしているかで職場を見るほうが確実です。
20代は年収いくらから勝ち組?
20代は年収いくらから勝ち組?
勝ち組の線引きは決まっていません。国税庁の令和6年分 民間給与実態統計調査によると、給与所得者の平均給与は478万円です。
20代でこれを超えていれば平均以上ですが、年収だけで選ぶと何がしたいかの答えからは遠ざかります。
20代でとったほうがいい資格は?
20代でとったほうがいい資格は?
何がしたいかが決まっていない段階では、資格から入っても答えは出ません。
先に向いている仕事の候補を3つに絞り、その仕事の求人で実際に求められている資格を確かめてから取るほうが早いです。
仕事をやめたほうがいいサインは?
仕事をやめたほうがいいサインは?
朝起きたときに体が動かない、休日も仕事のことが頭から離れず休めない、この2つが2週間以上続いているときです。
やめるかどうかを決める前に、まず休める状態に戻すことを優先してください。
20代でやりたい仕事がないと感じる原因は?
20代でやりたい仕事がないと感じる原因は?
働くこと自体が続かない、理想を具体的な仕事に落とし込めない、できてはいるがやりがいがない、仕事に人生を懸けたくない、の4つに分かれます。
どれに当てはまるかで次の打ち手が変わります。記事の前半で1つずつ解説しています。
本ページを参考にしていただいた記事
キャリア相談に来る20代で、この仕事がしたいという強いこだわりを最初から持っている人は、あまり多くありません。
「こんな漠然とした状態で相談していいのか」と断りを入れてから話し始める人も珍しくないくらいです。