【結論】ギークリー(Geekly)を未経験者が利用するのは難しい
結論からいうと、IT業界未経験者がギークリー(Geekly)を利用するのはあまりおすすめできません。
専門性の高い求人を多く扱っており、実務経験のない未経験者の利用は難しいためです。
ギークリー(Geekly)は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントで、扱っている求人の多くは、即戦力となる人材を求めているものが中心です。
未経験からIT業界への転職を目指す場合は、ギークリー(Geekly)の特性を理解したうえで、他の転職エージェントと併用しながら活動を進める必要があります。
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そもそも転職エージェントを使った方が良いのか、ギークリー(Geekly)以外でおすすめの転職エージェントについては「転職エージェントは使うな?裏事情や賢く使う方法、メリット・デメリットを解説」「【決定版】おすすめ転職エージェントは「この3タイプ」だけ!」で解説しています。
ギークリー(Geekly)を利用できる未経験者の特徴
ギークリー(Geekly)の利用が難しい未経験者でも、いくつかの工夫をすれば転職の可能性を広げられます。
企業側が未経験者に対して不安を感じる点は、IT技術への適性や学習意欲です。
転職活動を始める前に、企業側の不安を払拭するための準備をしておくのがおすすめです。
下記より、ギークリー(Geekly)を利用できる未経験者の特徴を5つ解説します。
個人で開発・制作を経験した人
個人でWebサイトやアプリケーションなどの開発経験を積んでおくと、企業へのアピール材料になります。
実務経験がなくても、ポートフォリオとして提示できる制作物があれば、スキルレベルや学習意欲を客観的に示せます。
自分のスキルを証明できる求職者に対して、ギークリー(Geekly)は求人を紹介しやすくなります。
最初は基礎的なもので問題ないため、自分で開発・制作の経験を積んでみましょう。
また、自主的な制作活動は、IT分野への熱意を示すのにもつながり、他の求職者との差別化が図れます。
プログラミングスクールや通信講座でスキルを体系的に学んだ人
独学でのスキル習得に不安を感じる場合は、プログラミングスクールや通信講座の利用がおすすめです。
専門のスクールでは、体系的なカリキュラムに沿って、基礎から実践的な内容まで効率的に学習を進められます。
疑問点を講師に直接質問できるのも利点です。
多くのプログラミングスクールでは、転職支援の一環としてポートフォリオ制作の支援も提供しています。
実務を想定した経験を積めるため、面接でのアピール材料として役立ちます。
スキル習得への投資は、転職の成功率を高めるための良い手段となります。
現職の業界内でエンジニア寄りの職種にいる人
現職で「エンジニアと連携する機会が多い職種」や「エンジニアではないがテック企業で働いている」場合、現職での経験が転職においてアドバンテージになります。
具体的には、Webディレクターやテクニカルサポート、IT・SaaS企業の営業職などが挙げられます。
エンジニアとの共通言語をすでに持っているため、技術的な話への理解が早く、入社後のコミュニケーションコストが低いと評価される傾向にあります。
「開発の流れ」や「現場の作法」を肌感覚で理解しているため、そこにプログラミングスキルを上乗せすると、即戦力に近い人材として市場価値を高めていけます。
IT業界出身で希望職種が未経験の人
IT業界での実務経験がある人は、希望職種が未経験でもギークリー(Geekly)を利用しやすいです。
業界の基本的な知識や、ビジネスの進め方をすでに理解しているためです。
たとえば、IT営業の経験者がWebエンジニアを目指すケースで考えてみましょう。
顧客との折衝で培った「ニーズを理解する力」は、単にコードを書くだけでなく、ユーザー視点で「本当に使いやすい機能」を考えながら開発する際に役立つ可能性があります。
業界経験は強力なアドバンテージになります。
IT業界内でキャリアチェンジを考えているなら、ギークリー(Geekly)の専門的な支援は転職活動を実施する上で有効です。
新卒・第二新卒枠を活用してポテンシャル採用を狙っている人
20代で社会人経験が浅い場合は、第二新卒などを対象としたポテンシャル採用枠を狙う方法もあります。
ポテンシャル採用は、現時点でのスキルや経験よりも、将来性や学習意欲を重視する採用方法です。
企業側も教育を前提としているケースが多いため、未経験からでもIT業界に比較的挑戦しやすくなります。
ギークリー(Geekly)は中途採用が中心ですが、第二新卒向けの求人を少数ですが扱っています。
20代の人は、未経験者向けの求人を多く扱う他の転職エージェントと併用しながら、ポテンシャル採用の求人を探してみるのもおすすめです。
未経験者がギークリー(Geekly)を利用するときの注意点
ギークリー(Geekly)はIT業界の経験者向け求人が中心のため、未経験者が利用する際には気をつけた方が良い点が複数あります。
たとえば、「未経験OK」という言葉の解釈や、登録後の対応についてなどです。
未経験者がギークリー(Geekly)で円滑に転職活動を進めるための心構えとして、4つの注意点を解説します。
「未経験OK」を鵜呑みにしない
求人情報で見かける「未経験OK」という言葉は、そのままの意味で受け取らないようにしましょう。
企業が想定する「未経験」と、求職者が考える「未経験」は、認識がずれているケースがあるためです。
IT業界における「未経験OK」は、知識がない状態を指すとは限りません。
プログラミングの学習経験や、関連する業務に携わった経験を求められる場合もあります。
応募する前に条件の詳細をしっかりと確認し、自分の経歴と合うかを判断しましょう。
登録はできても求人紹介を断られる場合がある
ギークリー(Geekly)の登録手続きが完了しても、必ず求人を紹介されるとは限りません。
ギークリー(Geekly)は、企業の採用要件に合った人材を紹介する転職エージェントのためです。
もし、あなたのスキルや経験が企業が求める水準に届いていないと判断された場合「紹介できる案件がない」といわれる可能性があります。
求人を紹介してもらえないのを避けるためにも「個人で実績を積む」「前もってポートフォリオを用意する」などの準備が求められます。
「勝手に応募された」と勘違いしないようにする
ギークリー(Geekly)の転職支援サービスを利用していると「勝手に応募された」と感じる場合があるかもしれませんが、多くの場合は誤解から生じるものです。
転職エージェントは、あなたの経歴を見た企業側から「会ってみたい」という連絡をもらうために、企業へ経歴書を打診する場合があります。
その結果、自分で応募した覚えがない企業から「面接依頼」のような連絡が届くことがあり、仕組みを知らないと「勝手に手続きを進められた」と勘違いしてしまうのです。
これは正式な応募手続きではなく、担当のキャリアアドバイザーが、あなたの転職活動を効率的に進めるために、可能性のありそうな企業へ推薦状を送付している状態です。
もちろん、最終的に応募するかどうかは、あなた自身が判断します。
もし、自分の知らないところで話が進んでいるように感じて不安な場合は、遠慮なく担当者に確認しましょう。
単純作業・データ入力だけの求人を紹介される場合がある
未経験者がギークリー(Geekly)から紹介される求人の中には、専門的なスキルが身につきにくい求人が含まれる場合があります。
たとえば、マニュアルに沿ったシステムのテスト作業や、指定されたデータをひたすら入力する業務などが該当します。
IT業界への入り口にはなりますが、長期的なキャリアを考えると、必ずしも最適な選択肢とは限りません。
紹介された求人の業務内容をしっかりと確認し、自分のキャリアプランと合っているかを見極めるのが大切です。
転職活動の成功率を高めるには、ギークリー(Geekly)で専門的な情報を得つつ、選択肢を広げるために総合型エージェントにも登録しておくのもひとつの手です。
なかでもリクルートエージェントは、業界最多クラスの求人数を誇ります。
ギークリー(Geekly)では見つかりにくい未経験者歓迎の求人が、数多く見つかる可能性があります。
また、dodaも業界最多クラスの求人数です。
自分で求人を探せる転職サイトの機能と、専門家から支援を受けられるエージェント機能を両方利用できるため、自分のペースで活動しつつ客観的なアドバイスももらえます。
☞おすすめ総合型転職エージェント
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複数の転職エージェントをどのように使えば良いかわからない場合は「転職エージェントの上手な使い方をフロー別にプロが徹底解説!効率の良い進め方も紹介」も参考にしてみてください。
未経験者がギークリー(Geekly)を利用するメリット・デメリットまとめ
未経験からギークリー(Geekly)の利用を考える場合、メリットとデメリットの両面を理解しておく必要があります。
ギークリー(Geekly)はIT業界に特化した専門性の高いエージェントのため、未経験者にとっては、有利に働くこともあれば、逆に不利になることもあります。
スムーズに転職活動を進めるために、下記より具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。
未経験者がギークリー(Geekly)を利用するメリット
評判・口コミ
ギークリー(Geekly)はIT・Web業界に特化しており、求人の質と量が充実しています。
求人情報をチェックすることで「業界の最新動向」や「今、現場で求められているスキル」を把握できます。
そのため、自分が目指すべきキャリアの方向性を明確にする情報収集ツールとしても活用できる点が魅力です。
ギークリー(Geekly)の求人は数だけでなく、業務内容の詳細においても充実しています。
たとえ現時点で紹介される求人がなくても、キャリア面談で求人内容に触れる機会があります。
どのようなスキルを身につければ未経験でも採用されるのか、目指すべき目標が明確になりやすいです。
自分の今の位置とゴールとの差がはっきりし、今後の学習計画も立てやすくなります。
未経験者がギークリー(Geekly)を利用するデメリット
評判・口コミ
未経験者がギークリー(Geekly)を利用する際のデメリットとして、求人紹介のハードルが高い点が挙げられます。
ギークリー(Geekly)はハイクラス求人に特化しているため、キャリアやスキルがまだ浅い人には、求人を紹介してもらえない可能性があります。
即戦力人材を求める企業とのマッチングが中心のため、登録はできても紹介に至らないケースも考えられます。
また、扱っている求人が首都圏中心であるため、地方での勤務を希望するとキャリアの選択肢が限定的になる点もデメリットです。
地方在住の人やUターン、Iターン転職を考えている場合、希望に合う求人が見つかりにくいかもしれません。
未経験からギークリー(Geekly)で転職成功させる具体的な手順
未経験からギークリー(Geekly)を利用して転職を成功させるには、やみくもに活動しても良い結果にはなかなかつながりません。
自分の強みを明確にし、目標を定め、専門家の助けを借りていくと、転職活動の成功率を高められます。
これから説明する4つの手順に沿って、着実に転職活動を進めていきましょう。
今持っているスキル・経験を棚卸しする
転職活動を始める前に、自分のスキルや経験を整理しましょう。
未経験であっても、これまでの社会人経験の中で活かせる要素があるはずです。
たとえば、現職でのプロジェクト管理能力やコミュニケーション能力、課題解決能力などです。
エンジニアの仕事は「パソコンに向かって黙々とコードを書く」だけではありません。
とくに企業で働く場合、チーム開発が基本となるため、上記のようなスキルが重視されます。
さらに、学習を進めているプログラミング言語があれば、それを使って実際に制作したポートフォリオを用意しましょう。
単なる学習意欲だけでなく「実際に動くものを作った成果」として提示することで、強力なアピール材料になります。
自分の武器をはっきりとさせた上で、ギークリー(Geekly)を活用すると、転職活動がスムーズに進みます。
業界研究・企業研究をして「狙う職種」を絞る
転職活動前に、IT業界や企業について深く調べ、自分が目指す職種を決めましょう。
IT業界と一口にいっても、エンジニア・デザイナー・マーケター・営業など職種は幅広いです。
求められるスキルや文化も異なるため、自分に合った領域を見つける必要があります。
興味のある分野の技術トレンドや、成長している企業を調べてみましょう。
目指す方向性が定まれば、学習すべきスキルも明確になり、効率的に準備を進められます。
キャリアアドバイザーと一緒に応募書類を整える
自己PRや志望動機の下書きを作成し、キャリアアドバイザーに添削を依頼しましょう。
自分1人で悩むよりも、転職の専門家の視点から添削を受けると、書類の完成度をより高められます。
ギークリー(Geekly)のキャリアアドバイザーは、IT業界の企業がどこを見ているかをよく知っています。
あなたの経験の中から、企業に響く要素を引き出し、効果的な言葉で表現する手助けをしてくれるのが強みです。
また、ポートフォリオの内容についても、企業が評価するポイントを踏まえて具体的なアドバイスをもらえます。
採用担当者の目に留まる応募書類を、キャリアアドバイザー専門家と作り上げましょう。
選考〜内定までの流れを理解して動く
選考〜内定までの全体の流れを把握し、計画的に対策を進めましょう。
書類選考を通過すると、複数回の面接や技術テストがありますが、それぞれの段階で何が評価されるのかを理解しておけば、落ち着いて対応できます。
ギークリー(Geekly)では、過去の面接データに基づいた模擬面接や、企業ごとの選考対策の支援を受けられます。
面接後のフィードバックや、内定後の条件交渉まで、ギークリー(Geekly)の支援を受けながら進めるのがおすすめです。
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ギークリー(Geekly)との併用がおすすめの転職エージェント
未経験からの転職活動では、ギークリー(Geekly)と他の転職エージェントを併用するのが効果的です。
各エージェントには、それぞれの強みや特徴があります。
複数のサービスに登録するとそれぞれの良さを活用できるほか、より多くの求人の中から自分に合った企業を選択可能です。
たとえば、ギークリー(Geekly)は経験者向け求人が中心のため、未経験に強いエージェントを併用すれば、未経験者向けの求人が少ないという弱点を補えます。
特におすすめなのが、大手であるリクルートエージェントとdodaです。
どちらも業界最大級の求人数を誇る総合型転職エージェントですが、強みは異なっています。
リクルートエージェントは、IT業界の未経験者向け求人も豊富に扱っており、転職支援実績No.1を誇ります
dodaは求人探しとエージェントサービスを両方使えるため、自分のペースで求人を探しながら、必要に応じて専門的な支援も受けられるのが特徴です。
ギークリー(Geekly)だけでは希望する求人を見つけられないおそれがあるため、幅広い業界・職種の求人を扱っているリクルートエージェントとdodaの利用も検討しましょう。
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☞おすすめ総合型転職エージェント
未経験でギークリー(Geekly)を利用したい人に関するよくある質問
ギークリー(Geekly)の利用を検討するにあたって、さまざまな疑問も浮かんでいるかもしれません。
ここでは、未経験者から寄せられる代表的な質問に回答していきます。
ギークリー(Geekly)は何がやばい?
ギークリー(Geekly)の評判に見られる「やばい」という言葉は、専門性の高さや求人の特性からきていると考えられます。
ギークリー(Geekly)の求人は、急成長中のベンチャー企業や、高いスキルを求めるハイクラス向けの求人が中心です。
やりがいが大きい反面、成果に対する要求水準が高く、業務がハードになる傾向があります。
そのため、安定した働き方を求める人にとっては「激務」と感じられるかもしれません。
ギークリー(Geekly)に事務職の求人はある?
ギークリー(Geekly)は、IT・Web・ゲーム業界のエンジニア職や、クリエイター職に特化した転職エージェントです。
そのため、事務職の求人はほとんど扱っていません。
IT業界のバックオフィス系の職種を希望する場合は、幅広い職種を扱う総合型の転職エージェントを利用するのがおすすめです。
たとえば、リクルートエージェントやdodaであれば、IT業界の事務職求人も見つかる可能性があります。
自分の希望職種に合わせて、適切な転職エージェントを選んでください。
地方在住でも利用できる?
地方に住んでいる場合でも、ギークリー(Geekly)のサービス自体は利用できます。
キャリアアドバイザーとの面談はオンラインで完結するため、地方からでも問題ありません。
ただし、ギークリー(Geekly)が扱っている求人の大半は、東京を中心とした首都圏のものです。
地方での勤務を希望する場合、紹介される求人はかなり限定されます。
ただ、ギークリー(Geekly)にはリモートワーク可の求人も多数あるため、地方での転職を考えている場合は、リモートワークも選択肢に入れるのもひとつの手です。
未経験でも年収を上げることは可能?
未経験からIT業界へ転職する際に、年収を上げるのは簡単ではありません。
多くの企業は、未経験者に対しては教育コストがかかるため、ポテンシャルを考慮した給与を提示します。
そのため、現職の給与から下がるケースが一般的です。
ただし、前職での経験が高く評価される場合は例外です。
たとえば、金融業界の知識を活かしてフィンテック企業に転職するなど、特定のドメイン知識が武器になるケースでは、年収アップも不可能ではありません。
まずはキャリアアドバイザーに相談し、現実的な年収の相場を把握しましょう。
まとめ|未経験はギークリー(Geekly)以外の転職エージェントも検討しよう
ギークリー(Geekly)は、IT・Web・ゲーム業界の専門性が高い転職エージェントであり、未経験者の利用は難しいのが実情です。
ハイクラスや即戦力向けの求人が中心のため、スキルや実務経験がないと求人紹介に至らない可能性があります。
未経験からIT業界への転職を成功させるには、ギークリー(Geekly)を情報収集のツールとして活用しつつ、未経験者向けの支援が手厚い他の転職エージェントと併用する戦略がおすすめです。
リクルートエージェントやdodaのような総合型エージェントにも登録し、紹介される求人の幅を広げましょう。
複数のサービスをうまく使いこなし、自分に合った企業を見つけて、転職の成功を目指してください。
☞おすすめ総合型転職エージェント
業界未経験や職種未経験を歓迎する求人もあります。
しかし、ギークリー(Geekly)は専門性の高い求人を多く扱っており、IT・Web・ゲーム業界で働いたことのない完全未経験から応募できる求人は少ない傾向です。