転職エージェントとの面談は電話のみも可能
コロナ禍以降の転職エージェントとの面談はほとんどの場合、対面だけでなく電話やオンラインでの対応が可能です。
内容も対面での面談と特に違いはありません。
転職エージェントのオフィスまで距離がある人や、忙しくて時間があまりない人には、電話面談がおすすめです。
転職エージェントとの電話面談の流れ
転職エージェントと電話で面談する際の流れは以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
担当者からの電話を取る
転職エージェントとの電話面談の予定時刻になると、登録した電話番号にキャリアアドバイザーから連絡が来ます。
できるだけ早く応答するよう心がけましょう。
転職エージェントとの電話面談では、通話料金を考慮してキャリアアドバイザー側から求職者へ発信してくれます。
互いに自己紹介をする
転職エージェントとの初回の電話面談がスタートしたらまず、お互いに挨拶と自己紹介をします。
求職者は、名前と現在勤務中もしくは無職・離職かや、簡単に学歴・職歴を伝えましょう。
キャリアアドバイザーからは、サービスの紹介や得意分野、アドバイザー歴などを話してくれます。
転職理由や現在の状況、希望条件などのヒアリング
電話面談で挨拶と自己紹介が終わると、現在の転職活動の状況についてキャリアアドバイザーから質問されます。
主な質問内容は次の通りです。
- 転職理由
- 希望する転職時期
- これまでの職歴やスキル、資格
- 転職先における譲れない条件
加えて、求職者がすでに転職活動を始めている場合、他の転職エージェントに複数登録しているかも確認されることがあります。
主な目的は、応募する企業の重複防止や、他の転職エージェントとの選考スケジュールと被らないようにするためです。
他の転職エージェントの利用や、応募中の企業がある場合は正直に伝えましょう。
キャリアプランや転職の方向性をすり合わせる
現在の状況や希望条件を話した後は、今後の転職活動の方向性についてのすり合わせです。
まずはあなたの経歴やスキル、希望条件を踏まえた上で、キャリアアドバイザーからアドバイスを受けながら目指す業界や職種の方向性を固めていきます。
業界の動向や市場の状況などについての情報をあわせて提供してもらえるので、現実的なビジョンも考えられます。
その後は自身の強みや弱みを客観的に分析し、上手く自己アピールをする手法や選考対策に必要な準備などを教えてくれるので、重要な点はメモを取りましょう。
不安や悩みに関して質問する
一通り転職エージェントの電話面談で話す内容が終わったら、質疑応答の時間があります。
電話面談での内容を通して気になる点は、全てその場で質問して解消しておきましょう。
例えば、転職市場の動向や希望の業界に入れた後のキャリアプランなど、キャリアアドバイザーがプロの視点で的確な回答をしてくれます。
また、自分が転職において抱えている不安や悩みがあれば相談しておくと、より安心して転職活動を進められます。
電話面談で質問や悩みに関して、遠慮せずに聞くのは非常に重要です。
特に電話では求職者の表情を確認できないので、感情を読み取ってのアドバイスはできません。
後からモヤモヤしないように、些細なことでも気軽に相談してくださいね。
求人の紹介を受ける
転職エージェントとの電話面談後、その場で求人情報を紹介してもらえる場合があります。
しかし電話面談の場合は資料の共有ができないので、口頭で求人情報についてざっくりと説明があり、面談後にメールで詳細が送られてきます。
また、当日に紹介できる求人案件がない場合は、後日改めての紹介してもらう流れです。
もちろん求人の紹介を受けても、その中に興味を持てる求人がない場合は遠慮せずに伝えましょう。
ただし、単に「興味がありません」と伝えるだけでは、キャリアアドバイザーが次にどのような求人を紹介すればよいかわかりません。
例えば勤務地や年収、勤務時間など、どの点があわないと感じたのかを明確に伝えましょう。
また、判断に迷う場合は保留をしても構いません。
関連記事
転職エージェントとの面談については「転職エージェントとの面談は何を話す?流れや服装・注意点を徹底解説」でも詳しく解説しています。
転職エージェントの電話面談で聞かれること
転職エージェントとの電話面談で聞かれることは主に以下の4つです。
当日安心して面談を受けられるよう、どのような内容について聞かれるか詳しく紹介していきます。
転職理由やキャリア計画
転職エージェントとの電話面談では、転職を決めた理由や今後のキャリア計画について詳細を聞かれます。
求職者がどのような仕事観や価値観を持っているかを理解し、企業とのマッチング度を高めるためなので、できる限り詳しく伝えましょう。
また、キャリアアドバイザーが理解しやすいように要点をまとめて伝えるのが重要です。
要点をまとめるコツは以下を参考にしてみてください。
- 転職を考えたきっかけを踏まえてどのような環境がよいのかまとめる
- 避けたい条件と叶えたい条件を分けて伝える
- キャリア計画は3〜5年スパンで具体化する(例:リーダー職や企画側に就きたいなど)
特に電話面談で伝える際は、認識のズレが生じるのを防ぐためにも、早口にならないように気をつけてくださいね。
今までの経歴や身に付けたスキル
次に紹介する転職エージェントとの電話面談で聞かれることは、今までの職務経歴や身に付けたスキルです。
加えて、どのような実績や成果を上げてきたかなども細かく聞かれます。
経歴やスキルに関して聞かれる質問の例
- 携わった業務内容や担当業務
- 業務体制(チームの人数など)
- 習得したスキル
- 実績や成果(具体的な数字やエピソードがあれば伝える)
- 業務での工夫
- 周囲からの評価
自身にとってもスキルや経験の整理になり、選考でどのような点をアピールできるかをまとめやすくなります。
また、小さな業務やスキルと感じる点も、全てキャリアアドバイザーへ伝えましょう。
自分では気づけない市場価値を発見する可能性があります。
職務経歴やスキルのヒアリングを通して、履歴書と職務経歴書で詳しく書くべき点や強みが伝わる書き方など、アドバイスもしてもらえますよ。
転職までの希望スケジュール
転職エージェントとの電話面談では、求人紹介のタイミングや選考スピードを調整するために、いつまでに転職を決めたいかを聞かれます。
以下の例のように、現在の状況や希望にあわせて対応してくれるので、どれくらいの期間で転職を決めたいか考えておきましょう。
- 1〜2ヶ月以内などすぐにでも転職したい場合
即日面接が可能な求人やスピード選考の企業を紹介してもらいやすくなる
- 在職中で時期が未定の場合
現職の引き継ぎを考えた選考スケジュールを考えてくれる
- 情報収集を始めたばかりで焦っていない場合
例えば半年以内を目安にして計画を組むなど、無理のないペースで進めてくれる
スケジュールを明確にすると、あなたの状況に適したサポートがしやすくなり、転職成功率やスピードもアップします。
転職時期を決めかねている場合でも、ざっくりとした目安を伝えておくとスムーズになりますよ。
希望条件や希望年収
転職エージェントとの電話面談では、転職先に求める条件や希望年収も細かく聞かれます。
転職活動の軸となる内容であり、キャリアアドバイザーに紹介してもらう求人案件を大きく左右する要素です。
希望の条件や年収に相違があると、求めている企業に出会えません。
ただし理想が高すぎると求人が見つかりにくくなるので、譲れない条件を3〜5つほど絞り、優先順位をつけて伝えましょう。
希望年収も考慮できる最低年収を決めて、多少幅を持たせて伝えておくと、選択肢が広がります。
譲れない絶対条件の他に、妥協できる点も考えておくと応募への判断がしやすくなりますよ。
転職エージェントとの電話面談までに準備すべきこと
転職エージェントとの電話面談の所要時間は、平均して60〜90分ほどです。
電話面談当日までに以下を準備しておくと、限られた時間をスムーズ且つ有効に使えます。
転職したい理由や意欲をまとめおく
転職エージェントとの電話面談までに、転職への本気度と転職理由をしっかり伝えられるよう準備しておきましょう。
転職理由が不明確な場合や熱意が感じられない状態では、キャリアアドバイザーもどのようにサポートするのが最善か考えられません。
また、意欲が低い人材を企業へ紹介すると転職エージェントの信頼性が下がってしまうので、十分なサポートが受けられなくなるケースもあります。
積極的な態度を示すには「転職でどのようなスキルを身に付けたいのか」や「これまでの経験を活かして将来どのようになりたいのか」などを伝えるとよいですよ。
反対に「何も考えていません」「わからないので全てお任せします」など意欲を感じない言動は避けましょう。
希望条件を整理しておく
次の職場に求める条件を明確にしておきます。 以下の項目を参考に希望条件を考えてまとめてみましょう。
- 業界
- 職種
- 業務内容
- ポジション
- 企業タイプ(大手やスタートアップなど)
- 企業の雰囲気
- 年収
- 休日
- 勤務エリア
- 勤務時間やワークスタイル
条件を厳しくしすぎると選択肢が限られてしまうので、絶対に妥協できない点と柔軟に対応できる点を整理し、優先度を考えておきましょう。
電話面談で聞きたいことをまとめておく
転職エージェントの電話面談当日になる前にキャリアアドバイザーに聞きたいことを事前に洗い出しておくと効率的で、聞き忘れも防げます。
以下の質問例を参考に考えてみてください。
電話面談でする質問の例
- 今の経歴・スキルで応募可能な職種や業界は何がありますか?
- 同じようなキャリアの人はどのような企業・年収帯に転職していますか?
- 私の経歴で応募可能な業界の中で、成長性の高い業界はありますか?
- 選考後のフィードバックはどの程度共有してもらえますか?
- どのような企業とのコネクションが多いですか?
転職を成功させるためには、不安点をできる限り解消し、活動計画を立てるのも重要です。
聞きづらいと感じる内容も遠慮せずに聞きましょう。
当日手元に用意しておくべきものを準備する
転職エージェントとの電話面談では、以下のものを手元に用意しておくとスムーズです。
- 履歴書・職務経歴書
- ノート・筆記用具
- 自分の予定がわかるもの
- 事前に共有された資料(あれば)
履歴書・職務経歴書に関しては、当日までに完成していなくても問題ありません。
ただ完成しているのであれば、手元に用意しておくと書き方についてアドバイスをもらいやすいです。
また、初めての転職で書類の書き方がわからない人は、空欄でも原本が手元にあるほうが質問しやすいです。
面談環境を整えておく
転職エージェントとの電話面談までに通信環境を整え、当日問題なくおこなえるよう準備しておきましょう。
まず電波が悪いと電話が途切れて、面談がスムーズに進まない恐れがあるため、電波の良い環境かどうか確認します。
また、周囲の騒音が大きいと会話に集中できなかったり、大切な情報を聞き逃してしまったりする可能性があるので静かな場所を用意しましょう。
自宅であれば扉を閉められる個室、外出先であれば人や騒音が少ない環境を確保しなければいけません。
電話面談に使える静かな場所の例としては、ネットカフェやカラオケの個室、ブース席のあるコワーキングスペース、テレワーク用個室などがあります。
電話に使うスマートフォンや携帯電話の充電も忘れないでくださいね。
ハンズフリー設定にしておく
転職エージェントとの電話面談は、ハンズフリーモードに設定しておくと両手が自由になり、メモを取りやすいのでおすすめです。
加えて、スマートフォン画面の「通話終了」ボタンを誤って押してしまうトラブルも避けられます。
またハンズフリー設定の他に、音声を拾いやすいマイク付きイヤホンを使用するのもおすすめです。
ただし、事前にノイズや音声の聞き取りやすさを確認しておきましょう。
実際に、家族や友人に頼んで通話テストをしておくと安心ですよ。
転職エージェントの面談を電話で受けるメリット
転職エージェントとの面談を電話で受けるメリットは以下の4つです。
場所を選ばずに受けられる
対面面談では転職エージェントのオフィスへ足を運ぶ必要がありますが、電話面談はどこからでも参加できます。
自宅で受ける場合は、よりリラックスした状態で話せるのもメリットです。
また、遠くに住んでいる人や仕事で忙しい人は空き時間を使って気軽に受けられます。
時間を有効活用できる
電話面談だと転職エージェントのオフィスまでの移動時間を省けるので、時間を有効活用できます。
また、在職中の人は退勤後や昼休憩の時間、外出先の社用車の中などから電話面談を受けることも可能です。
オンライン面談も同様に時間を有効活用できますが、インターネット回線の状況に左右されたり、アプリやツールへログインしたりする手間があります。
しかし、電話面談であれば受信ボタン1つで受けられる手軽さが大きなメリットです。
緊張せずに話せる
電話面談は、顔を見ながら話すのが苦手な人にとっては、緊張せずにリラックスして会話できるメリットがあります。
自身の職歴やスキル、長所や短所、求める条件などを話す際に相手の反応を気にしてしまう人もいます。
しかし、面談ではなるべく素直に細かく話してキャリアアドバイザーに自分のことをよく知ってもらうのが、適した求人紹介を受けるのに重要なポイントです。
相手の表情が見えない電話面談であれば、反応を気にせずにより率直な意見を伝えられます。
服装や身だしなみを気にする必要がない
電話面談は、音声だけでコミュニケーションをとるため、服装や身だしなみを気にする必要はありません。
対面面談やオンライン面談ではオフィスカジュアルが推奨されるので、着る服を用意したり、考えたりする手間が省けます。
また自宅で受ける人は、部屋着で受けても問題ないので、非常にリラックスした状態で話せます。
ただし視覚的な情報がない分、ハキハキとした話し方や相づちなどを意識して、良い印象を与えましょう。
キャリアアドバイザーに印象が良いと思ってもらえれば、自信を持って企業に紹介できると判断されるので、より良い求人に出会える可能性が上がります。
顔が見えないからといって適当に話さず、笑顔で話したり、最後にしっかりお礼を伝えるなど意識しましょう。
関連記事
転職エージェントの上手な使い方について知りたい人は「転職エージェントの上手な使い方をフロー別にプロが徹底解説!効率の良い進め方も紹介」をチェックしてみてください。
転職エージェントの面談を電話で受けるデメリット
転職エージェントとの面談を受けると、以下のようなデメリットもあります。
対面よりもコミュニケーションが難しい
転職エージェントとの電話面談は、お互い声のトーンや話し方でしか相手を判断できないため、コミュニケーションが対面よりも難しくなります。
対面であれば、言葉だけでなく表情で感情を示したり、うなずきで共感を示したりして相手に自身の気持ちを伝えられます。
しかし、電話面談では声のみなので、思っていることを上手く伝えにくいのがデメリットです。
キャリアアドバイザーもあなたの表情を察してのフォローはできないので、認識のずれなどが生じないよう、不安な点は素直に質問しましょう。
資料情報の共有がしづらい
電話面談では、資料の共有や一緒に見ながらの確認はできません。
求人を紹介されてもその場で求人票を見れないので、口頭での説明と企業情報を上手く結びつけられず、把握しにくいのがデメリットです。
面談後に求人票が送られてきますが、口頭で受けた情報と照らし合わせられるように重要な情報はメモを取る必要があります。
電話を録音する方法もありますが、希望する場合はキャリアアドバイザーに聞いて許可を得ましょう。
履歴書や職務経歴書の添削が受けづらい
転職エージェントの電話面談で履歴書や職務経歴書の添削をしてもらう場合、どの部分について話しているかわかりづらいのがデメリットです。
対面であれば一緒に書類を見ながら添削を受けられますが、電話面談では口頭でアドバイスするしかありません。
目の前で教えてもらえる対面での面談と比較すると、わかりにくいと感じる場面も多いです。
人柄が伝わりにくいために向いている求人が判断しづらい
転職エージェントとの電話面談では声だけでのやり取りになるため、対面と比較して人物像が伝わりにくくなります。
対面であればキャリアアドバイザーが人柄を通して、マッチする企業を判断できます。
しかし、表情がわからない電話では転職に対する熱意や仕事に対する思いなどが伝わりきらない場合があり、求人のマッチ度低下につながる恐れがある点がデメリットです。
声のみで人柄の良さや転職に対する熱意を伝えるには、以下のような点を意識しましょう。
電話面談で人柄や熱意を伝えるコツ
- ゆっくりはっきり話す
- いつもよりワントーン明るい声を意識する
- 相手の話は遮らずにしっかり聞く
- ポジティブな言い回しを意識する
- 方向性や目標はなるべく具体的に伝える
- 積極的に質問して前向きな姿勢を示す
人間関係や待遇などネガティブな理由で転職を決める人も多いですが、それだけを伝えるのではなく、前向きな表現を加えると熱意のある印象につながります。
例えば「新しいスキルを習得したいと思うようになり、環境を変える決断をしました」「経験を活かして管理職を目指しやすい職場を探しています」などです。
また、アドバイスをもらったときは感謝の言葉を忘れないようにしましょう。
転職エージェントからの電話がしつこい理由
転職エージェントからの電話が「しつこい」といわれるケースがあります。
その理由は、主に以下の8つです。
求職者が転職エージェントからの電話を無視しているから
転職エージェントの電話がしつこい1つ目の理由は、求職者がメールや電話での連絡を無視しているからです。
連絡を折り返していないと、あなたの転職活動の進捗が把握できないので、サポートができません。
転職成功を実現するためにも、連絡をしつこくする場合があります。
勤務中や休日に連絡が来て「返したくない」と思っても、決して無視はせずに折り返しましょう。
転職エージェントからの連絡をあまり無視し続けると、ブラックリストに入り、利用できなくなる可能性もあります。
応募した企業から連絡がきているから
転職エージェントの電話がしつこい2つ目の理由は、あなたが応募した企業から連絡が入っているからです。
特に応募先企業から内定が出て、返答を保留にしたままにしている場合、企業から転職エージェントへ催促がくるケースがあります。
応募先企業が求める条件にあっている人材の場合は、より企業側からの催促が強くなります。
内定への返事はあまり長引かせず、最低でも1週間以内に返事をしましょう。
営業利益を獲得しなければいけないから
転職エージェントの電話がしつこい3つ目の理由は、エージェント側が利益を得なければいけないからです。
転職エージェントは求職者は無料で利用できますが、企業へ内定が決まって入社すると、企業から成功報酬を受け取るビジネスです。
したがって、中には求人に応募するようしつこく勧める転職エージェントも存在します。
また、求職者が内定辞退をすると転職エージェントは利益が得られないので、しつこく引き留めるケースもあります。
自分の仕事の評価を上げたいから
転職エージェントの電話がしつこい4つ目の理由は、キャリアアドバイザーが仕事の評価を上げたいからです。
転職エージェントによっては、各キャリアアドバイザーにノルマを課しています。
よって目標数値を達成しなければいけないプレッシャーや、契約獲得数を増やして評価を上げたいと焦るキャリアアドバイザーが、しつこく連絡していると考えられます。
同じ求人を検討している求職者がいるから
転職エージェントの電話がしつこい5つ目の理由は、あなたが応募したい求人案件に、他の求職者が応募している場合です。
キャリアアドバイザーが担当している求職者の転職先が決まれば、評価につながります。
他の応募者に採用が決まって求職者が応募できなくなる事態を避けるために加え、自身の評価を上げるためにも、しつこく連絡がくるケースがあります。
企業の要望に応えるため
転職エージェントの電話がしつこい6つ目の理由は、企業の要望に応えるためです。
例えばキャリアアドバイザーが担当する企業が、急な欠員や大量募集などの事情で採用を急いでいる場合、企業の満足度を上げるために求職者へしつこく電話するケースが考えられます。
企業側から収入を得ている転職エージェントは、企業と良好な関係性を保つのは重要で、やむを得ず求職者にしつこく連絡してしまう場合があると理解しておきましょう。
求職者が応募しそうな求人を枠が埋まる前に紹介したいから
転職エージェントからの電話がしつこくなる7つ目の理由は、あなたの希望する条件に合った求人を早く紹介したいからです。
対応が遅れて他の求職者に採用が決まると応募できなくなり、求職者の転職時期が伸びる可能性があります。
また、キャリアアドバイザーが「おすすめの求人が応募できなくなってしまえば、次にいつその求人ほど良いものを紹介できるかわからない」と焦り、電話がかかってくる傾向があります。
関連記事
非公開求人について詳しく知りたい人は「非公開求人とは?転職エージェントを利用するメリット・デメリットを解説」をチェックしてみてください。
優秀な人材を逃したくないから
転職エージェントの電話がしつこい8つ目の理由は、求職者の職歴やスキル、人柄から優秀な人材だと認識されているからです。
優秀な人材を紹介すれば企業から高い評価を得られる上、転職に成功しやすいので、優先的に電話がかかってくる場合があります。
転職エージェントもビジネスで、紹介した人材の採用が決まらなければ収益は発生しません。
担当の求職者が優秀で転職成功率が高い場合、利益のためにも逃さないようにアプローチが多くなります。
転職エージェントのしつこい電話がめんどくさいときの対処法
転職エージェントからの電話が「しつこくてめんどくさい」ときに無視するのはよくありません。
以下の対処法を参考にしてみてください。
電話やメールで頻度を減らしてもらうようにお願いする
転職エージェントからの電話がしつこい際は、電話やメールで直接「連絡回数を減らしてほしい」と伝えてみましょう。
直接伝えるのに抵抗がある人もいますが、しっかりと理由を添えれば、失礼のないようにお願いできます。
例えば「連絡は少ないほうが転職活動に専念できる」「現在の仕事が多忙で電話に出られる時間があまりないので回数を抑えてほしい」などです。
どうしても直接伝えたくない場合は、転職エージェントの公式Webサイトの問い合わせフォームやLINE相談から伝えてみましょう。
面接や内定を辞退する場合は必ず連絡をして理由を述べる
面接や内定辞退をしたい際に無連絡で放置していると、転職エージェントからしつこく電話が来ます。
面接や内定辞退の無連絡は、企業側が今後の動きがわからなくなるので、大きな迷惑がかかります。
転職エージェントは企業からの信頼で成り立つビジネスなので、しつこく連絡が来るのも当然です。
辞退をする場合はなるべく早く連絡しましょう。
面接・内定を辞退をして転職活動を続ける際は、理由を具体的に伝えると今後紹介してもらう求人の質が上がりますよ。
また、辞退を伝える際は準備してくれたことへの感謝を込めてしっかりと謝罪を添えると印象が良く、今後も円滑にサポートが受けられます。
担当者を変更してもらう
転職エージェントの電話がしつこいときは、担当者の変更依頼も一つの方法です。
「連絡頻度を減らしてほしい」とお願いしたのにもかかわらず、改善されない場合は担当者を変更してもらいましょう。
キャリアアドバイザーも色々な人がいるので、中には頑固で改善してくれない人もいます。
我慢せずに担当者変更をしてみてください。
ほとんどの転職エージェントでは担当者の変更に寛容で、専用の問い合わせフォームから相談できますよ。
退会して他の転職エージェントに変える
転職エージェントからのしつこい電話が改善されない場合は、退会して他の転職エージェントに乗り換えてみましょう。
転職エージェントによって方針も違うので、変更すると連絡頻度が減る可能性もあります。
また、複数の転職エージェントを活用するとそれぞれのキャリアアドバイザーとの相性を比較でき、自分に最もあう人を見つけやすくなります。
加えて、転職エージェントによって扱っている求人・非公開求人も違うため、複数併用すれば選択も広がりますよ。
関連記事
おすすめの転職エージェントのタイプについては「【決定版】おすすめ転職エージェントは「この3タイプ」だけ!」で詳しく解説しています。
☞おすすめ総合型転職エージェント
電話面談の質が良いおすすめ転職エージェント
電話面談の質が良いおすすめの転職エージェントを紹介します。
タイプ別に7つ紹介するので、参考にしてみてください。
まずは、総合型の大手転職エージェントです。
| サービス名 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| リクルートエージェント | 業界最大規模の求人数と総合力。初めて転職する人からハイクラス志望まで幅広い層に対応。大手による手厚いサポートで安心感あり | ・求人数の豊富さを重視する人 ・初めて転職する人 ・スピード感のある転職をしたい人 |
| doda | 総合型の中でもかなりサポート体制が安定している。特に若手〜30代前半の転職者に強みがあり、応募者の希望に沿った企業の紹介や丁寧なフォローが特徴的 | ・サポートの手厚さを重視する人 ・20代~30代前半 ・年収よりもキャリアチェンジや新たな実務経験を積みたい人 |
| マイナビエージェント | 20代や第二新卒、30代など若手の転職支援に強い。求人も若手向けが多く、特に営業・メーカー・金融・IT業界への転職が強いサポートが丁寧なので初めての転職でも安心 | ・20~30代の人 ・初めて転職を検討している人 ・未経験の業界やキャリアチェンジ希望者 ・営業・メーカー・金融・IT業界に興味がある人 |
続いては20代やフリーターなど、若手で経歴に自信がない人の支援に特化した転職エージェントを2つ紹介します。
| サービス名 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| UZUZ | 20代の第二新卒、既卒、フリーター、ニートなど社会人経験が浅い層向け。ブラック企業排除やきめ細かなサポートが特徴。特にIT業界への転職に強みがある | ・20代の既卒・第二新卒・新卒 ・経歴や学歴に自信がなく、丁寧なサポートを希望する人 ・IT業界志望の人 |
| ハタラクティブ | 20代のフリーターや正社員経験のない人に特化している。未経験歓迎求人が多数で、スピード性にも強みがある。丁寧な面接・書類添削サポートにも定評あり | ・学歴や職歴に自信がない20代 ・経験ゼロから正社員に就職したい人 ・未経験歓迎の求人を探している人 |
最後はハイクラス求人を求める人向けの転職サービスです。
| サービス名 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ビズリーチ | 年収600万〜1,000万超のハイクラス・管理職・専門職向け。企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く。登録審査があり経歴やスキルが重視される | ・キャリアアップや年収アップを目指す管理職・専門職の人 ・上昇志向があり有名企業や人気業界に転職したい人 ・即戦力やハイスキルを活かしたい中堅〜シニア層 |
| JACリクルートメント | 高年収求人領域で国内No.1。年収600〜1500万円の非公開求人を大量に保有している。管理職・ハイクラス・外資系・グローバル転職に強い。 | ・管理職や専門職経験がある30代以上でキャリアアップを目指す人 ・外資系・グローバル企業を志望する人 ・年収・ポジションアップを目指す人 |
転職エージェントの種類は幅広く、自身のスキルや求めるものによって選ぶべきエージェントは異なります。
また、それぞれの強みも違うので、複数を同時に利用して自分に本当にあう転職エージェントを効率的に見つけるのがおすすめです。
☞おすすめ総合型転職エージェント
☞20代特化型転職エージェント
☞ハイクラス特化型転職エージェント
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転職エージェントの選び方や掛け持ち利用について詳しく知りたい人は「転職エージェントの選び方完全ガイド|選び方とおすすめエージェントを徹底解説!」「転職エージェントは複数の掛け持ち利用ができる?併用するメリット・デメリットを解説」をチェックしてみてください。
転職エージェントの電話に関するよくある質問
転職エージェントの電話に関するよくある質問と回答をまとめました。
転職エージェントに連絡したいときの時間帯は?
転職エージェントにもよりますが、10時〜20時が一般的です。
また、平日の実施が多いですが、土日も対応しているケースはあります。
転職エージェントとの電話面談が2回以上ある理由は?
2回目以降の電話面談は、以下の要件が多いです。
- 求人の紹介
- 面接対策
- 面接後のフィードバック
- 選考・内定辞退の相談
転職エージェントから電話が来るのはなぜ?
転職エージェントから電話が来る1番の理由は、求職者の転職成功を実現するためです。
主に転職活動の進捗状況にあわせて、アドバイスをするために電話をかけています。
その他、応募企業から連絡がきている場合やおすすめの求人を紹介したいなどの理由もあります。
転職エージェントとの電話面談でやってはいけないことは?
転職エージェントとの電話面談で避けるべき行為は以下の通りです。
電話面談で避けるべき行為
- 遅刻・無断キャンセル
- 受け身・他人任せな姿勢
- 前職や同僚、会社の悪口ばかり言う
- 嘘の経歴や情報を伝える
- 希望条件が曖昧すぎる
電話面談は面接ではないため、リラックスした状態で話すのが大切ですが、転職意欲をアピールするのは重要です。
多くの求職者がいる中で、熱意が伝わる人ほど優先的にサポートを受けられる傾向があります。
また、あまりにも意欲の感じない姿勢や失礼な態度だと「自信を持って企業に紹介できない」と判断される可能性があります。
転職エージェントを使わない方がいい人の特徴は?
転職エージェントを使わない方がいい人の特徴は、以下の通りです。
- 自分のペースでゆっくり転職したい人
- すでに転職先候補が決まっている人
- 連絡やサポートが煩わしいと感じる人
- 転職理由が一時的な感情で判断しきれていない人
- 副業・フリーランス志向が強い人
仮に電話が苦手だとしても、利用しないほどの大きな理由にはなりません。
電話が苦手な人は、メッセージ中心でサポートをしてもらえる転職サイトの利用も検討しましょう。
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転職エージェントとの面談は電話でも可能です。
電話であれば、場所を気にせずに受けられ、時間も有効活用できます。
また、声のみでやり取りするため、緊張せずに話せて身だしなみも気にする必要はありません。
転職活動を開始した後に求人の紹介や応募企業からの要望などで、しつこく電話が来る場合がありますが、対処法はあるので無視はしないようにしましょう。
対処法を試しても改善されない場合は、他の転職エージェントに乗り換えるのも一つの方法です。
また、複数を同時に利用すると、比較検討ができるので自分に1番あう転職エージェントを見つけやすくなります。
☞おすすめ総合型転職エージェント
☞20代特化型転職エージェント
☞ハイクラス特化型転職エージェント
折り返したとしても1度通話を終了し、再度キャリアアドバイザー側から発信してもらえます。
通話料金について心配する必要はありません。