産業雇用安定センターでの行動は求職活動実績として認められる!

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産業雇用安定センターでの行動は求職活動実績として認められる!その理由を解説

この記事の監修者

末永 雄大

新卒で株式会社リクルートに入社し数百を超える企業の中途採用を支援。その後2012年アクシス株式会社を設立、キャリアコーチング事業、転職エージェント事業、Webメディア事業を複数展開。Youtubeチャンネル「末永雄大 / すべらない転職エージェント」の総再生回数は1,800万回以上。

この記事のまとめ

産業雇用安定センターでの活動がハローワークの求職活動実績として認められるのかについて解説します。

失業保険の受給に必要な条件や失業認定申告書の書き方なども紹介しているので、産業雇用安定センターでの活動を実績にしたい人は参考にしてみてください。

目次

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    産業雇用安定センターでの活動は求職活動実績として認められる

    産業雇用安定センターの職業相談・職業紹介は求職活動実績として認められます

    ただし、実績として活用できるのは「離職後1年以内の60〜70歳の方」「キャリア人材バンクの利用」など、一定の条件を満たす場合に限られます。

    公益財団法人産業雇用安定センターは企業に在職している方を対象に、再就職・出向など「失業なき労働移動」を支援する専門機関です。

    企業間の出向や再就職あっせんを無料で行い、「ジョブ産雇」という愛称でも知られています。

    産業雇用安定センターは原則として在職中の方を対象としているため、企業からの依頼がなければ再就職支援は受けられません。

    一方で、例外的に「60歳以上70歳以下」かつ「離職後1年以内」であれば、離職中でもセンターの支援(キャリア人材バンク)を利用できます。

    キャリア人材バンクのご案内

    当センターの職業相談・職業紹介等は、ハローワークの雇用保険の求職活動実績となります

    引用元:キャリア人材バンクのご案内

    公式サイトにも求職活動実績になることが明記されており、安心して利用できますよ。

    末永 末永

    公式サイト上もキャリア人材バンクを利用した就職活動は、失業保険の受給に必要な「求職活動実績」としても認められることが明記されています。


    安心して利用できますよ。

    失業保険の受給に必要な求職活動実績とは

    失業保険を受給するためには、具体的な就職活動をしていることを定期的に「求職活動実績」として申告することが必要です。

    これは「本気で就職を目指しているか」を確認するための仕組みであり、失業中におこなった活動が求職活動に該当するかをハローワークが判断します。

    ここでは、求職活動実績の基本的な定義と、ハローワークが「実績」として認める活動の種類を整理しておきましょう。

    求職活動実績の基本的な定義

    求職活動実績は失業給付を受給するために必要な「就職を目指して実際に行動した記録」のことです。

    求人への応募や面接、セミナー受講、職業相談などが該当しますが、単にサービスの利用登録や求人情報を閲覧するだけでは実績とみなされません。

    失業給付の受給のためには原則として「4週間に1回」「認定日までに2回以上」の活動が必要です。

    ハローワークが「実績」として認める活動の種類

    求職活動実績として具体的な活動内容として、次の行動が該当します。

    求職活動実績の例

    • 求人サイトを通じた企業への応募
    • 気になる企業への直接訪問
    • 公的機関がおこなう職業相談、各種講習・セミナーへの参加
    • 個別相談ができる企業説明会等の受講、参加
    • 再就職に向けた各種国家試験、検定等の資格試験の受験

    参考:厚生労働省 求職活動実績について

    「求人閲覧のみ」「求人検索」「転職サイトの会員登録だけ」などは実際の行動を伴わないため、求職活動実績には該当しません。

    末永 末永

    なお、基本手当の支給を受けるためには前回の認定日から今回の認定日の前日までの期間中に、求職活動実績として認められる活動をおこなう必要があります。

    求職活動実績になる産業雇用安定センターの求職者支援サービス

    公式サイトで紹介されている産業雇用安定センターの求職者支援サービスは以下が挙げられます。

    産業雇用安定センターの求職者支援サービス

    • キャリア人材バンク
    • 再就職・出向支援サービス
    • 委託訓練・講習

    この中で失業中・離職中でも利用できるのは「キャリア人材バンク」です。

    60歳以上70歳以下の人を対象としたサービスですが、キャリア人材バンクとして受けた支援サービスは求職活動実績として利用できます

    キャリア人材バンク

    キャリア人材バンクは就労意欲が高い60歳以上の高年齢者に対して、その能力の活用を希望する事業者とをマッチングする仕組みです。

    キャリア人材バンクの特徴

    • 高齢者の労働市場などのアドバイスと具体的な求人情報(受入情報)のあっせんをおこなう
    • 高齢者の雇用確保に意欲的な企業等の求人情報を提供する
    • キャリアシート(履歴書・職務経歴書)の作成アドバイスする
    • 面接の受け方、求職活動の方法等に関するガイダンスをおこなう
    • 支援・相談に関する費用は一切かからない
    • 専任コンサルタントによるマンツーマンできめ細やかな支援が受けられる

    キャリア人材バンクでの職業相談や求人応募は、ハローワークの雇用保険の求職活動実績として申請可能です。

    利用する場合は全国の最寄りの地方事務所で手続きをおこないましょう。

    末永 末永

    シニア層の再就職・転職は一般的に求人が少なく、なかなか希望通りの職場が見つからないと苦労する人も多いです。


    そのため、産業雇用安定センターのキャリア人材バンクは有力な選択肢となりますよ。

    求職活動実績とする場合の失業認定申告書の書き方

    産業雇用安定センターを使った就職活動を求職活動実績として申請する際は、失業認定申告書の「失業の認定を受けようとする期間中に、求職活動をしましたか。」の欄を記載します。

    公的機関を利用した場合の求職活動実績

    出典:失業認定申告書

    「ア:求職活動をした」に◯をしたうえで以下を参考に記入します。

    失業認定申告書への求職活動実績の記入内容例

    • 求職活動の方法:(エ)公的機関による職業相談、職業紹介等
    • 活動日:令和7年10月12日 ※実際に利用した日付
    • 利用した機関名:産業雇用安定センター
    • 求職活動の内容:キャリア人材バンクでの職業相談

    活動日が認定日と同じ日付の場合、その活動は次回の認定対象となるため注意が必要です。

    記入を誤った際は修正テープなどで消さず、誤りに二重線を引いて訂正印(または署名)を押すようにします。なお、シャチハタ印は使用不可です。

    産業雇用安定センターを有効活用して再就職を目指そう

    産業雇用安定センターは、シニア層や在職中の従業員の再就職や出向の支援を担う公的機関です。

    離職後もキャリア人材バンクを通じて相談や紹介を受けられ、求職活動実績として認められるので安心して利用できますよ。

    また、ハローワークや都道府県のしごとセンターなども同じく職業紹介やキャリア相談、セミナー開催といった公的な支援サービスを提供しています。

    こうした公的機関はすべて無料で利用でき、再就職に向けた選択肢が限られるシニア層にも心強い存在です。

    末永 末永

    ひとりで悩まずにこうした窓口を積極的に活用することで、次の仕事に向けた準備を着実に進められます。


    自分の経験や強みを整理しながら、安心して再就職を目指していきましょう。

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