埼玉しごとセンターのセミナーは求職活動実績になる
「埼玉しごとセンター」は国が運営するハローワークと埼玉県が一体となり、就職や転職を目指す人を包括的に支援する公的機関です。
埼玉しごとセンターでは、就職活動に役立つ各種「就職支援セミナー」をほぼ毎日開催しています。
会場での現地参加かオンラインでの参加を選択でき、どちらも失業保険(雇用保険の失業等給付)を受け取るための「求職活動実績」として申請・利用可能です。
ただし、失業保険の認定条件を満たすかどうかは各ハローワークの判断によるので、事前に確認しておくと安心ですよ。
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リクルートエージェントやそれ以外の転職エージェントのオンラインセミナーも求職活動実績になるかどうかは、以下の記事で詳しく解説しています。
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ぜひ併せてチェックしてみてください。
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失業保険の受給に必要な求職活動実績とは
失業保険を受け取るためには定期的に「求職活動実績」を提出する必要があります。
これは求職者が実際に就職を目指して行動しているかどうかを確認するための制度であり、どの活動が求職活動として認められるかはハローワークが判断します。
ここでは求職活動実績の基本的な考え方と、ハローワークが認定する主な活動内容を整理するので、ぜひ参考にしてみてください。
求職活動実績の基本的な定義
求職活動実績とは、就職を目指しておこなった具体的な活動を指します。
単に「求人を眺めただけ」や「働こうと思っているだけ」では実績にならず、実際に就職につながる行動を取ったかどうかがポイントです。
求人に応募したり、面接や職業相談を受けたりするなどの活動が該当します。
失業保険を受け取るには、原則として認定日までに2回以上の求職活動実績が必要です。
求職活動実績は「受給のための条件」であると同時に、再就職への第一歩を踏み出すための大切な行動記録でもあります。
受け身にならず、今後のキャリアにつながる機会として積極的に活用していくことが大切ですよ。
ハローワークが「実績」として認める活動の種類
ハローワークが「求職活動実績」として認める主な活動は以下のようなものがあります。
求職活動実績として申請できる活動例
- ハローワークで職業相談や職業紹介を受ける
- 求人への応募(書類提出・Web応募含む)
- 企業の面接を受ける
- 公共職業訓練や職業講習を受講する
- 埼玉しごとセンターなどの公的機関が開催するセミナーや説明会に参加する
- 転職エージェントの面談を受ける
ハローワーク以外の機関であっても「就職に向けた具体的な活動」であれば、求職活動実績として認められます。
特に埼玉しごとセンターのセミナーのようにハローワークが正式に連携しているものは、求職活動実績にカウントできるので安心して利用しましょう。
埼玉しごとセンターのセミナーで求職活動実績を作るまでの流れ
埼玉しごとセンターのセミナーは受講するだけで求職活動実績として認められます。
ただし、実績としてカウントされるためには正しい手順で利用することが大切です。
ここでは、初めて利用する人でも迷わないように、登録から申請書提出までの流れを4つのステップで解説します。
STEP1:埼玉しごとセンターの利用者登録をする
まずは埼玉しごとセンターを利用するための「利用者登録」をおこないます。
登録は来所またはWeb上でのオンライン利用者登録で手続きができ、名前や連絡先、希望職種などの基本情報が必要です。
登録を済ませるとセミナーの予約や個別相談、求人紹介などの各種サービスが利用可能になります。
本人確認書類などの準備は登録時には不要なので、都合のよいタイミングで手続きを進めましょう。
登録が完了すれば、次のステップとしてセミナー予約に進みましょう。
STEP2:セミナーを予約・受講する
利用者登録が完了したら、埼玉しごとセンターの公式サイトや電話から参加したいセミナーを予約します。
埼玉しごとセンターで受講できるセミナー例
- 『実践面接対策セミナー ~「不安な面接…」このセミナーで自信がつきます~』
- 『魅力が伝わる応募書類と面接突破のコツを伝授』
- 『若者マインド集まれ!【埼玉しごとサポート】(若者向けオンラインセミナー) U60も参加可能!』
- 『自分に合った生き方・働き方探し ~シニアの労働市場を知って、自分に合ったしごとを見つけよう~』
- 『内定を勝ち取るための「面接対策のポイント」』
- 『効果的な求人情報の探し方と活動の進め方』
- 『ストレス対処法を知ろう!』
- 『面接の不安を解消!再スタートする大人のためのビジネスマナー講座』
- 『転職活動の〝面接突破力〟&職場で生きるコミュ力アップ講座』
- 『ビジネス敬語』
- 『ことばが通じるって、ちょっと嬉しい!伝わる会話のコツ入門 ~緊張せずに話せる・聞ける”ひと工夫”~』
人気の高い講座は早めに満席になることもあるので、気になるセミナーはスケジュールを確認して早めに申し込むのがおすすめです。
セミナーは会場開催のほか、オンライン形式で受講できるものもあります。
セミナー内容は面接対策や自己分析、応募書類の書き方など、就職に役立つ実践的なものが中心です。
求職活動実績としての要件を満たせるのはもちろん、就職・転職活動を有利に進められるものも多いので前向きに利用しましょう。
STEP3:参加確認メールを保存する
オンラインでセミナーを受講する場合は、セミナー終了時に案内されるアンケートに回答すると折り返しメールで利用証明書(PDF)が届きます。
この利用証明書はハローワークで求職活動実績を申告する際に証拠として提示できる重要な資料なので、削除せずに保存しておきましょう。
なお、サーバー上の利用証明書ファイルのダウンロード・閲覧期限は、セミナー開催日を含む3日間です。
早めの保存・印刷を意識し、万が一ダウンロード期限を超過してしまった場合は埼玉しごとセンターへ問い合わせしましょう。
STEP4:失業認定申告書を提出する
最後にハローワークの「失業認定申告書」に参加したセミナーの情報を記入して提出します。
提出は原則として窓口で提出しますが、条件によって郵送やオンライン申請も可能です。
記入欄には、活動日・内容(例:埼玉しごとセンターセミナー参加)を正確に記載しましょう。
窓口で担当者に確認メールを提示すれば、問題なく求職活動実績として認められます。
セミナーに参加するだけで実績が作れるため、応募や面接がまだの人でも安心して失業認定日に備えられますよ。
埼玉しごとセンターのセミナーを求職活動実績とする場合の失業認定申告書の書き方
埼玉しごとセンターのオンラインセミナーを求職活動実績として申請する際は、失業認定申告書の「失業の認定を受けようとする期間中に、求職活動をしましたか。」の欄を記載します。
出典:失業認定申告書
「ア:求職活動をした」に◯をしたうえで以下を参考に記入します。
失業認定申告書への求職活動実績の記入内容
- 求職活動の方法:(エ)公的機関による職業相談、職業紹介等
- 活動日:令和7年10月12日 ※実際に受講した日付
- 利用した機関名:埼玉しごとセンター
- 求職活動の内容:セミナー受講(面接対策セミナー) ※受講したセミナーの名称を正確に記入
このとき、以下の点を注意して記入しましょう。
失業認定申告書記入時の注意点
- 求職活動の方法:よく確認せずに印をつけない
- 活動日:失業認定申告書の提出日よりも前の日付を記載する
- 求職活動の内容:「セミナー受講予定」など、完了していない活動を記載しない
活動日が認定日と重なっている場合は、その分の活動は次回の認定と判断されるので注意してください。
記入ミスをしたときは修正テープを使わずに「二重線+訂正印(またはサイン)」で修正します。シャチハタ印は使えないので気をつけましょう。
埼玉しごとセンターのセミナーを求職活動実績にする際の注意点
埼玉しごとセンターのセミナーは求職活動実績として認められる便利な方法ですが、正しい手順を踏まないと実績としてカウントされないことがあります。
ここでは、申請時に注意しておきたい3つのポイントを紹介します。
埼玉しごとセンターに利用登録するだけでは認められない
埼玉しごとセンターの「利用登録」はセミナーなどのサービスを利用するために必要となりますが、利用登録自体は求職活動実績にはなりません。
実績として認められるのは利用登録後に実際のセミナーを受講したり、職業相談を受けたりといった「具体的な就職に向けた行動」をおこなった場合です。
「登録だけで1回分の実績になる」と誤解している人もいますが、ハローワークではあくまで「活動内容」を確認します。
利用登録後は必ず何らかのセミナーやイベントに参加して、実績を積み重ねるようにしましょう。
利用証明書は申請時までに用意・保管しておく
セミナーを受講したあとは、参加確認メールや受講証明書を必ず保管しておきましょう。
ハローワークで失業認定を受ける際、求職活動実績の証明として提示を求められることがあります。
スマートフォンの画面で見せても問題ない場合もありますが、印刷してファイルに保管しておくと安心です。
提出時にスムーズに対応できるよう認定日までに準備しておきましょう。
求職活動のふりをするとバレる可能性がある
ハローワークは申告内容の不自然さや確認書類の有無などから、虚偽の申請とみなされることがあります。
「実際には受講していないのに参加したと申告する」「別人の証明書を使う」といった行為は、不正受給とみなされる可能性があり、後から返還や処分を受けることにもなりかねません。
求職活動実績は再就職に向けて前向きに行動するための仕組みなので、正しく参加して誠実に申告することが重要です。
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求職活動実績で虚偽の申請をすることについては「失業保険の求職活動で「ふり」はバレる?不正受給のリスクと安全な実績作り」の記事で詳しく解説しています。
埼玉しごとセンターの就労サポートサービス
埼玉しごとセンターは、国が運営するハローワーク(公共職業安定所)と埼玉県の就職支援サービスが一体となった施設です。
働き方やライフスタイルの整理から職業紹介まで、切れ目のない支援を提供しています。
公式サイトを見ると、以下のような就労サービスが公開されていました。
埼玉しごとセンターの就労サポートサービス
- セミナー・イベント
→就職活動に際し実践的なノウハウの習得を目的とした各種セミナーを開催 - 就職相談
→専門のキャリアコンサルタントが一人ひとりの状況に合わせて相談やアドバイス - ハローワーク
→職業相談・職業紹介などを提供し就職活動をサポート(職業訓練に関する相談も可能) - 福祉人材就職コーナー
→介護職や保育士など福祉に関する就職相談
特に埼玉しごとセンターは、ハローワークと連携した実践的な就労支援が強みです。
「地元企業で就職したい」「職業訓練も資格取得なども含めて就労サービスを求めている」などの場合は、埼玉しごとセンターの利用が向いています。
埼玉しごとセンターのセミナーを求職活動実績にしたい人のよくある質問
埼玉しごとセンターのセミナーを利用して求職活動実績を作る際に、よく寄せられる質問をまとめて解説します。
オンラインセミナーでも実績になりますか?
ハローワークや民間・公的機関の転職サービスが開催するオンラインセミナーも求職活動実績として認められます。
会場で参加する場合だけでなく、Google MeetやZoomなどを利用したオンライン形式でも就職に役立つ内容であれば問題ありません。
受講後に送られる「参加確認メール」や「受講完了通知」を保存し、失業認定時に提示できるようにしておきましょう。
証明書はどこで発行してもらえますか?
埼玉しごとセンターのオンラインセミナーは、セミナー受講後に送信されるアンケートに回答すると折り返しメールで利用証明書(PDF)が届きます。
利用証明書は失業保険を受給するための求職活動実績として使用できます。
もしメールが届かない場合や証明書をダウンロードできない場合は、埼玉しごとセンターへ問い合わせて確認しましょう。
県外に住んでいます。東京しごとセンターとの併用は可能ですか?
埼玉しごとセンターは埼玉県民を主な対象としていますが、近隣の県外に住んでいる人でも利用できます。
また、東京しごとセンターや他県のしごとセンターと併用しても問題ありません。
両方のセミナーに参加すれば、それぞれ1回分の求職活動実績として申告できますよ。
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東京しごとセンターのサービス内容やオンラインセミナーについては「東京しごとセンターのオンラインセミナーが求職活動実績として認定される条件を解説!」の記事で詳しく解説しています。併せてご参照ください。
求職活動実績を目的にオンラインセミナーを受講するなら、民間のサービスも併用するのがおすすめです。
たとえばリクルートエージェントが実施するオンラインセミナーは、豊富な種類のセミナーが用意されています。
自分の状況に合わせて選択でき、参加後は失業認定申告書に求職活動実績として記入できます。