キャリアアンカーとは?
キャリアアンカーを使って自己分析をすると、自分はどのようなことに価値を感じて、どのような職種が向いているのかがわかるため、納得のいくキャリアを歩める可能性が高くなるのです。
そもそもキャリアアンカーのアンカーとは「船の錨(いかり)」を表していて、船の錨があることで船が安定しているように、キャリアも軸を定めることでキャリアに迷走することなく満足度の高い働き方ができるようになるということを表しています。
このキャリアアンカーは、仕事の中での成功体験や失敗体験などを経験する中で構成されていき、30代前後にキャリアアンカーが決まってくると言われています。
一度確立されたキャリアアンカーは周りの環境や年齢が変化しても変わらない「キャリアの軸」であり続けます。
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*22年4月〜22年10月の間に転職活動を行い5社以上に応募したお客様が対象です。
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キャリアアンカーを構成する3つの要素とは
キャリアアンカーはこの3つの要素から構成されていて、この3つの重なったところがあなたの軸・価値観になります。
3つの要素
- コアコンピタンス(can)
得意なこと、できること - 動機(will)
やりたいこと、やりたくないこと - 価値観(must)
やるべきこと、何に価値を感じるか
この3つの問いに対する答えが重なるポイントが、あなたが満足感をもち仕事に取り組むための軸(キャリアアンカー)になります。
キャリアアンカーを活用する自己分析は、一般的な自己分析のように「得意なことは何か」「何がしたいか」という表面的なものだけではなく、これまで働いてきた経験を元にどのように働いていきたいか、自分の譲れないポイントはどこかまで分析していきます。
キャリアアンカーの8つのタイプというのは、この3つの問いから導き出されるキャリアアンカーをタイプ別に分類したものになります。
キャリアアンカーの意味や見つけ方についてより詳しく知りたいという方は「キャリアアンカーとは?「8つの分類」別の特徴と適職を紹介!」の記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
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キャリアアンカーが注目されている背景
キャリアアンカーが注目されているのは、働き方が多様化しているという背景があるからです。
現在は正社員としてフルタイムで働く方法だけでなく、それぞれの事情に合わせて短時間勤務をおこなうことが多くなりました。また、契約社員など有期雇用労働者として働くことも可能です。
さらに、スキルを活かして副業を開始したり、フリーランスや個人事業主のキャリアを歩む方も少なくありません。
そんな中で「満足度をもつことができる働き方は何か」という軸(キャリアアンカー)を定めると、あらゆる働き方がある中で自分がどの仕事に向いているのかが明確になります。
さまざまな働き方ができる中で自分に合った仕事を選択する必要があるため、キャリアアンカーは注目されているのです。
キャリアアンカーを考えるメリット
ここまでキャリアアンカーの意味やキャリアアンカーを構成する3つの要素について解説してきました。
ここからは自己分析する際にキャリアアンカーを把握しておいた方がいい理由について解説します。
キャリアにおける意思決定で迷わなくなる
キャリアアンカーが明確になると、あなた自身が何を大切にしていて、「どう働いていきたいのか」がわかります。
そのため、転職や異動、結婚などのキャリアや人生の変化に左右されて、理想のキャリアが歩めないという可能性をなくすことができます。
例えば転職を考えている人の中には、「今の会社は辞めたいけど、他に行きたい会社ややりたいことがあるというわけではない」という人が多いです。
さらに、大手や有名企業にネームバリューや肩書きで惹かれて入社してしまい、後で「思っていたのと違った…」と感じて後悔してしまうというケースがあります。
このような人は、自分が働く上で大切にしていることや軸が自分自身でもわかっていないためどんな会社が合わなくて、逆にどのような会社であれば自分に合っているのか判断することができないのです。
その点、自分のキャリアアンカーを自分で把握していれば周りに流されたり、どの会社がいいかわからないということはなくなり、自分の軸を元にキャリア選択していくことができます。
企業とのミスマッチが起きにくくなる
キャリアアンカーをもとに転職すると企業とのミスマッチが起きにくくなります。
なぜなら、自分自身の価値を感じることや向いていること、強みがわかっている状態のため、入社前に自分に合っているのか判断することができるからです。
例えば「新しいことに挑戦するよりも専門性を高めていきたい」と思っている人が、入社後に企業からマネジメントを任せたいと言われてしまうと、本当にあなたがやりたいと思っていたことができなくなってしまいます。
それによって、仕事に対するモチベーションが低下してしまったり、早期退職してしまうことがあります。
逆に自分のキャリアアンカーにあった選択ができると、自分の強みを活かして高いパフォーマンスを発揮することができる可能性が高いです。
キャリアアンカーを見つけて自己分析を進める方法【手順】
それではキャリアアンカーを見つけて自己分析をする方法について解説していきます。
キャリアアンカーを用いて自己分析することで、自己理解を深めて自ら自分のキャリアを選んでいきましょう。
以下の4つの手順で進めてみてください。
1.自己分析する:過去を振り返る
まずはこれまでの仕事の経験や学生時代の経験などを振り返ってみましょう。
ここで先ほど説明した「キャリアアンカーを構成する3つの要素」で説明した内容を活用していきます。
以下のcan・wil・mustの内容に沿って質問に自分の過去を振り返ってみてください。
can
- 強み(得意なこと)
- 弱み(苦手なこと)
- 何ができるのか?
例えば、コミュニケーション能力やマネジメントなどのヒューマンスキル、プログラミングや語学力などのテクニカルスキルなどがあります。
will
- 将来のありたい姿
- やりたいこと
- やりたくないこと?
must
- 価値を感じること
- やるべきこと
将来のありたい姿を考える際は、将来どうなっていたいのかを過去の原体験と結びつけて答えるとより納得感のある内容になりますよ。
mustは将来のありたい姿を実現するためにやるべきことや自分が大切にしている考え方などのことをいいます。
いざ自分の過去を振り返ってみても、自分の強みがどこにあるのかわからないという人や、将来のありたい姿が見つからないという人も多いと思います。
そのような方はマジキャリ というキャリアコーチングサービスに相談することで、自己分析やキャリアに関する悩みを解消することができるのでおすすめです。
マジキャリ とは、転職を前提とせず、あなた専属のキャリアコーチとの対話の中で、あなたの強みや弱み(can)や将来のありたい姿(will)、価値を感じること(must)を見つけていくサービスです。
マジキャリは他のキャリアコーチングサービスに比べて自己分析とキャリアプランの設計に強みがあり、キャリアの軸(キャリアアンカー)だけでなく人生の軸を見つけることができます。
さらに、マジキャリのコーチ は転職やキャリアに関する知識が豊富にあるため、あなたの自己分析の結果を元に今後のキャリアプランを考えたり、将来のありたい姿を明確にすることができます。
1人で自己分析を進めることやキャリアアンカーを見つけることに不安があるという人はマジキャリ にぜひ相談してみてください!
2.アンカーを特定する
過去の振り返りをして自己理解が進んだところで、自分のアンカーを特定しましょう。
まずキャリアアンカーの8つのタイプを理解したら、自己分析の結果を踏まえて自分がどのキャリアアンカーに近いのか考えてみましょう。
自分の強みや価値を感じることがどのキャリアアンカーと一致するかを見つけるのが大切です。
より正確に自分のキャリアアンカーを見つけたいという方は、キャリアアンカー診断などを試してみてください。
3.キャリアアンカーを自身のキャリアに取り入れる
自分のキャリアアンカーを見つけたら、実際にキャリアアンカーを自分自身のキャリアに取り入れてみましょう。
キャリアアンカーに基づいて、将来のありたい姿やキャリアにおける目標を考えていきましょう。
できるだけ将来像は具体的にするのがポイントで、具体的にすることで実現可能性も高く、目標達成するためにやるべきことが明確になりますよ。
将来像ができたらそこまでのキャリアプランを立てていきましょう。どんな経験やスキルを積んでおくべきか、アクションと期限をそれぞれ定めましょう。
4.アップデートしていく
キャリアアンカーは基本的に30代前後まで変化するものです。
一度自分のキャリアアンカーを特定しても、一生変わらないので常にアップデートしていきましょう。
仕事での成功体験や失敗体験や環境の変化など人生の経験値を積んでいくごとに、あなたのキャリアアンカーを再評価して、調整していくことが重要になります。
例えば、元々は専門的なスキルを追求してある分野のスペシャリストとして活躍したいと思っていた人も、仕事で様々な経験をする中で一つの分野を専門的にやるのではなく、新しいことややったことないことに挑戦していきたいと思うようになるかもしれません。
キャリアンカーが変化したにも関わらず、将来のありたい姿やキャリアプランをそのままにしていると、仕事に不満を感じるようになってしまったり、あなたの理想のキャリアを歩めなくなってしまう可能性があります。
そのため、キャリアアンカーは定期的にアップデートしていくべきなのです。
アップデートと言われても何をしたらいいかイメージできないという方は、「キャリアアンカーが変わるのは当然?今にあった働き方や適職を発見」の記事でキャリアアンカーの変化に合わせて見直すべきことを紹介しています。気になった方は読んでみてください。
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キャリアアンカーを8つのタイプに分類【ポイント】
それでは、実際にキャリアアンカーの8つの分類について、それぞれ特徴を解説していきます。
自分がどのタイプに当てはまりそうか考えながら読んでみてください。
⑴管理能力
「管理能力」の人は、昇進することに価値を見出していて、出世欲が強いのが特徴です。
企業経営に興味があり、将来的に経営者になりたいと感じているため、若いうちに多くの職種を経験したり、積極的に経営に求められる能力や経験を得られる経験を得られるキャリアを望んでいることが多いです。
POINT
- 強み:リーダーシップ、積極性、成長意欲
- 将来のありたい姿:規模の大きい仕事や責任の大きい仕事をおこない、社内を統括する存在になる
- 価値を感じること:昇進すること、リーダーとしてチームをまとめること
- 適職:管理職、ゼネラルマネージャー、コンサルタント
⑵専門・職種別能力
「専門・職種別能力」の人は、専門職として自分の能力を発揮していきたいと考えている人が多いです。
そのため、専門性を高めるための努力と新しいことを吸収していくことが必要です。
また、ゼネラリストや昇進することにはあまり興味がないため、専門性を追求できない環境だとやりがいを感じることができず、転職を考える人もいます。
POINT
- 強み:専門性が高い、継続力
- 将来のありたい姿:高い専門性も身につけて、現場でスペシャリストとして活躍する
- 価値を感じること:ある特定の分野において高い専門性と意欲を持つこと
- 適職:専門家、スペシャリスト、研究職、エンジニア
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⑶保証・安定
「保証・安定」の人は、年功序列や終身雇用で給与が安定していて、福利厚生が充実している会社を求めている傾向があります。
大きなリスクを伴うことや予測不可能なこと、変化を嫌うため基本的に転職や異動は望まず、一度入った会社で働き続けることを考える人が多いです。
このタイプで転職を考えている方は、不安を感じやすいので、社内である程度スキルをつけたり、スキルアップして実績を積むなど中長期的に経験を積むのがおすすめです。
POINT
- 強み:ルーチンワーク、忠誠心がある
- 将来のありたい姿:安定した会社で同じ仕事をしていくこと
- 価値を感じること:組織や仕事、給与が安定していること
- 適職:大企業、公務員、教員、総務や経理などの管理部門
⑷起業家的創造性
「起業家的創造性」の人は、起業して自分の会社を立ち上げることを目標にしているケースが多いです。
新しいことや経験したことがないものが好きで、自分の成功のためには常に前進していきます。
このような方はベンチャー企業などの成長途中のフェーズで、常に新しい会社や事業を起こすチャンスを探っています。
POINT
- 強み:失敗を恐れずに挑戦できる、成長意欲がある
- 将来のありたい姿:起業して自分でビジネスをおこす
- 価値を感じること:新しいことを生み出したり、ビジネスで成功すること
- 適職:独立、起業、新規プロジェクト、マーケティング
⑸自立と独立
「自立と独立」の人は、自由を何より求めていて、自分のペースで自分の裁量で働いていきたいというタイプです。
中には、フレックス、業務委託やフリーランスなどの働き方を視野に入れている人もいます。
ただ、ずっと自分のやり方で仕事をしていると視野が狭くなってしまう恐れがあるので、しっかりと主体的に新しい情報や経験を積むようにしましょう。
POINT
- 強み:自立、創造性
- 将来のありたい姿:自分のペースで自分の納得のいくやり方で仕事を進めていく
- 価値を感じること:自由に自分の裁量で働いていくこと
- 適職:研究職、クリエイティブ職、エンジニア
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⑹奉仕・社会貢献
「奉仕・社会貢献」の人は、自分の仕事を通して社会貢献することを望んでいます。
役職や給与はあまり気にしておらず、自分の仕事が社会のためになるかどうか、世の中がよくなるのかを重要視しています。
人のためになることをしているときに、モチベーションが上がり、能力を発揮することができます。
POINT
- 強み:貢献意欲がある、人のために努力ができる
- 将来のありたい姿:社会貢献につながることをしていたい
- 価値を感じること:自分の仕事を通して社会の役に立つこと
- 適職:医療、介護、人事、教育、社会福祉、人事部門、サービス業
⑺純粋な挑戦
「純粋な挑戦」の人は、困難なことに挑戦して、解決することが喜びややりがいに繋がっています。
ハードワークでもへこたれずに、逆にモチベーションが湧いてくるのが特徴です。
ただ、仕事に熱中しすぎてワークライフバランスが乱れてしまうので注意が必要です。
POINT
- 強み:何事も挑戦する、困難な課題を解決できる
- 将来のありたい姿:新しいことや困難なことに挑戦し続けたい
- 価値を感じること:不可能と思われることを解決する
- 適職:営業、エンジニア、新規プロジェクト、管理職/li>
⑻ワークライフバランス
「ワークライフバランス」に当てはまる人は、仕事とプライベートのどちらも充実させたいと考えています。
そのため、福利厚生や産休・育休などの制度、在宅勤務やリモートワークなどの柔軟な働き方ができることを企業に求めています。
POINT
- 強み:生産性が高い
- 将来のありたい姿:仕事もプライベートも充実している
- 価値を感じること:仕事とプライベートのバランスを重視すること
- 適職:事務職、クリエイティブ系、管理部門
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キャリアアンカーの8つの分類とそれぞれの特徴について詳しくは「キャリアアンカーの8つの要素とは?どうキャリアに活かすべきか徹底解説」の記事で解説しています。気になった方は読んでみてください。
キャリアアンカーの自己分析の活かし方
キャリアアンカーを使った自己分析は、あなたに合った働き方を見つけ、理想のキャリアを築くことに活かすことができます。
ここからは、個人・企業それぞれがどのように活かすことができるのか具体的に解説します。
個人
個人がキャリアアンカーで自己分析をすると、軸を明確にできるため、満足感のある働き方を選択できます。
例えば、キャリアアンカーにより「どのように働くと満足感・やりがいを感じるのか」を理解することで、異動や転職、結婚など人生の節目でに適切な働き方を選択しやすくなります。
また、「給与が高くなる」「○○という肩書きが得られる」という外部情報に誘惑されることなく適切な働き方を選べるため、後々に仕事に対する不満を持つことが少なくなることも考えられるでしょう。
つまり、キャリアアンカーによる自己分析は、仕事における人生で満足感を得ることに活かせるのです。
企業
企業が社員のキャリアアンカーを理解すると社員の適性や志向性が明らかになるため、配属・異動の際に適切な人事配置ができるようになると期待できます。
例えば、「現在の仕事を極めたい」と考えている社員を業務内容が異なる部署に異動してしまうと、社員は仕事に満足感を得づらくなります。
1つの会社にとどまらず転職をしてキャリアを歩む方が増えているため、自分に合った仕事ができず満足感を覚えられないと離職の可能性が高くなると考えられるでしょう。
そのため、企業が社員のキャリアアンカーを理解すると、定着率の向上にも活かせるとと期待できるのです。
また、適切な配属・異動で、社員も十分なパフォーマンスを発揮し、生産性の向上にもつながる可能性があります。
キャリアアンカーを自分のキャリアに活用する際の注意点
キャリアンカーを自分のキャリアに活用する際にはいくつか注意点があります。
キャリアアンカー診断や、キャリアアンカーを元に自己分析した際に、キャリアアンカーの内容を鵜呑みにしすぎるのはあまり良くありません。
なぜキャリアアンカーを鵜呑みにしすぎてはいけないのか、他にはどのような注意点があるか解説していきます。
結果次第で職種を決めるのは危険
キャリアアンカーの結果次第で職種を決めるのは危険です。
というのも、同じ職種の人がみんな同じキャリアアンカーかと言われると、そうではないからです。
例えば、医者をイメージした時に、1人でも多くの人を救うためという思いで仕事をしている「奉仕・社会貢献」の人もいれば、この分野では誰にも負けないようなスキルを磨きたいという「専門・職種別能力」という人、医者をしながらも家族との時間も大切にしたいという「ワークライフバランス」を重視している人もいます。
このように同じ職業であっても、人によって思いや目標は異なります。
そのため自分はこのタイプだから、この職種につかなければならないと決めつけるのはあまりおすすめできません。
そのため、キャリアアンカーの8つの分類に関しては「こんな仕事があっているんだ!」という参考程度にしましょう。
「良い」「悪い」で判断しないこと
8つの分類を紹介してきましたが、このタイプが良いとか、逆にこのタイプは良くないというように判断しないように注意してください。
というのも、8つの分類にに良し悪しはなく、キャリアアンカーとはそれぞれが大切にしている価値観や軸なのです。
そのため、「ワークライフバランス」は良くないとか「奉仕・社会貢献」が良いというものはなく、自分には、どのような特徴があり、自分と似た軸を持っている人はどのような仕事についているのかと把握するだけにしましょう。
自分の長所や短所を客観的に把握して、今後のキャリア形成に役立てていきましょう。
1度診断した結果をずっと使い続けること
1度おこなった診断結果をずっと信じ続けるというのも良くありません。
というのも、キャリアアンカーは仕事での成功体験や失敗体験や経験値を積んでいく中で変化していきます。
そのため、何年か経ったらまた自分のキャリアアンカーを診断して、常にアップデートしていきましょう。
過去の自分の軸に囚われて、今の自分が大切にしたい軸や価値観にあった選択ができなくなってしまうともったいないですよね。
そのため、キャリアアンカーは定期的に見直して、それを元に自分のキャリアや将来像も考えていくのが理想です。
キャリアアンカーを正しく活用するために、診断後にやるべきことなどについては「キャリアアンカーの活かし方を徹底解説!自己分析や適職探しの効果的な進め方」の記事でより詳しく解説しています。キャリアアンカー診断を受けたけど、どうやってキャリアに活かしたらいいかわからないという方はぜひ参考にしてください。
自己分析やキャリアアンカーの特定に使える本
自己分析やキャリアアンカーに使える本を2冊紹介します。
よりキャリアアンカーについて理解を深めることができますよ。
キャリア・アンカー ― 自分のほんとうの価値を発見しよう
この本は、キャリアアンカーを唱えたエドガー・シャイン 教授によるキャリアアンカーの概念について記載した内容になります。
キャリアアンカーに込められた意味やキャリアを選ぶ上で重要な指針について書かれています。
キャリアアンカーの概念だけでなく、自分のキャリアアンカーが8つの中のどれに当てはまるのかを診断できる質問票も掲載されているので、自分のキャリアアンカーを診断したいという方におすすめです。
キャリアアンカーについてより詳しく知りたいという方や、自分のキャリアアンカーを見つけ出したいという方は読んでみてください。
ストレングスファインダー2.0
この本は、自分の潜在的な強みに気付くことができて自己分析に役立つ本です。
全177個の質問に答えると自分の強みトップ5の資質を知ることができます。
この診断を通してわかるので、自分でも気づかなかった自分の強みや向いていること、無意識の思考などを知ることができます。
さらに自分の強みや才能を見つける診断だけでなく、どのように活かしていくことができるのかを細かく解説しています。
「ストレングス・ファインダー2.0」を利用する際は、アクセスコード付きの本を購入するか、Webでアクセスコードを購入する、またはアプリをダウンロードするという3つの方法があります。
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キャリアアンカーの類義語の意味とは?
キャリアアンカーに似た言葉にキャリアサバイバルとプランドハップンスタンスという言葉があります。
以下でこの二つの言葉の意味についてそれぞれ解説していきます。
キャリアサバイバル
キャリアサバイバルとは、社員のキャリアアンカーと組織や企業のニーズをマッチさせる考え方です。
簡単にいうと、組織としての持続的な成長を支えながら自己実現を目指していくことをいいます。
自分らしく働きながら組織に貢献するために、「現在の職場や仕事にどのように適応していくか」「どのような企業のニーズを満たすことができるのか」を考えていきます。
キャリアサバイバルの考え方では、企業の成長とあなたのありたい姿を調和させていく必要があります。
キャリアアンカーが「個人のキャリア」に視点を置くのに対して、キャリアサバイバルでは「組織や企業」に視点を置いているという違いがあります。
プランドハップンスタンス
プランドハプンスタンスとは「計画された偶然」という意味で、自分で計画していたのとは違うキャリアステップを、意図的にキャリアに活かしていくという考え方です。
キャリアは変化しやすいため、当初自分が思い描いていたのとは違う方向に進むということも少なくありません。
そこで、それをあえてポジティブに捉えて、自分のキャリアに活かしていくということを意味しています。
キャリアアンカーは一度確立したら年齢や環境が変化しても変わらないものであるのに対して、プランドハプンスタンスは変化に対応していくのを前提としているという違いがあります。
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キャリアアンカーをもとに自己分析を進めたい人はマジキャリがおすすめ
ここまでキャリアアンカーの8つの分類やキャリアアンカーを見つけて自己分析を進める方法について解説してきました。
そもそもキャリアアンカーとはキャリアにおける自分の価値観や軸を明確にするための自己分析の手法の一つで、キャリアアンカーが明確になると自己理解が進み、キャリアに悩んだり迷走するということがなくなります。
特に転職を考えている方は「どうしても譲れない軸」であるキャリアアンカーがあると、どの会社があっているかが自分で判断できるようになりますよ。
ただ、自分の強みや将来やりたいこと、軸を言語化するのは難しいため、キャリアアンカーを見つけることができずに つまずいてしまう人が多いです。
そのため、1人では自分のやりたいことや強みが見つからず自己分析が進まないという方はマジキャリに相談してみてはいかがでしょうか?
マジキャリ とは、転職を前提とせずに、あなた専属のコーチにキャリアに関する相談ができるサービスで、コーチとの対話の中であなたの強みや軸、向いていることなどを見つけていきます。
また自分の軸や価値観が見つかっても、それをキャリアに落とし込むには転職や業種の知識が必要になるため1人だと難しいところですよね。
その点マジキャリを運営するアクシス株式会社は転職エージェントも運営していて、社内にキャリアや転職に関する知識やノウハウが豊富にあるので、自己分析の内容を元に向いてる仕事やキャリアプランの設計まで手伝ってくれますよ。
マジキャリ を通して、自分のキャリアアンカーを見つけて、自分の軸に沿ったキャリアを歩んでいきませんか?
マジキャリでは現在無料初回面談実施中 なので、少しでも気になる方はぜひ相談してみてください。
キャリアアンカーとは、マサチューセッツ工科大学の組織心理学者であるエドガー・シャイン教授が提唱したキャリア形成の理論のことで、仕事をする上で「譲ることのできない軸・価値観」のことを指します。