ジョブカフェでの活動は求職活動実績になる
ジョブカフェが提供するセミナーや職業相談は、失業給付の受給要件となる求職活動実績に該当します。
ジョブカフェは、各都道府県が運営する若者向けの就職支援施設です。
主に概ね39歳までの求職者を対象にキャリアカウンセリングや求人紹介、セミナー、職場体験、応募書類の添削など、就職活動をトータルで支援しています。
ジョブカフェのセミナーや職業相談が求職活動実績の対象になる理由
ジョブカフェは都道府県がハローワークなどと連携して運営している公的な就職支援機関です。
そのため、基本的にジョブカフェで受けられるセミナーや職業相談は、就職支援を目的とした「公式な活動」として認められます。
公式サイト上にもジョブカフェのセミナーが求職活動実績となる旨が明記されているので、安心して利用しましょう。
Q:東京しごとセンター主催のセミナーは失業認定の求職活動になりますか?
A:東京しごとセンターでお仕事をお探しの方向けに実施しておりますセミナーに関しましては、失業認定申告書の求職活動実績としてご記入いただけます。
ただし、申告内容の認定につきましては、ハローワークでおこないますので、詳細は所管のハローワークにお問い合わせいただきますようお願いいたします。
東京しごとセンター よくある質問(FAQ)
ハローワークとジョブカフェが同じ建物内に併設されている場合は、活動内容が実績として認められるか、あらかじめ職員が直接確認してくれることもありますよ。
求職活動実績とは何か
「求職活動実績」とは、ハローワークが「就職に向けた具体的な行動をした」と判断できる活動のことです。
失業保険の認定時に求職活動実績を確認する目的は「本気で就職を目指しているか」をチェックすることにあります。
単なる情報収集や見学だけでは実績としてカウントされないので注意しましょう。
失業保険(基本手当)の申請時は、この求職活動実績を報告することで次回の認定日に給付を受けられます。
求職活動実績として認められる活動例
- 求人への応募(書類提出・面接)
- ハローワークでの職業相談・職業紹介
- 公的機関(ジョブカフェ、しごとセンターなど)での職業相談
- 就職支援セミナーや説明会への参加
- 職業訓練の受講や説明会への参加
- 民間企業の採用説明会や面接への参加
ジョブカフェでのセミナー参加や職業相談も、他の公的機関での活動と同じく「求職活動実績」として扱われます。
ただし、求職活動実績として証明するにあたって参加証明や相談記録が必要な場合もあります。
実績として申告する際には日時・内容をメモしておくか、受講証明書を保管しておくと安心ですよ。
求職活動実績になるジョブカフェの求職者支援サービス
ジョブカフェでは就職活動に役立つセミナー開催のほか、面接対策や応募書類の添削、キャリアカウンセリング、求人紹介などの支援を無料で受けられます。
ジョブカフェでの活動は基本的に就職に直結する活動が中心のため、ハローワークの求職活動実績として申告しやすいのが特徴です。
ここでは、ジョブカフェの就職者支援サービスについて詳しく解説していきます。
なお、各サービスを利用するときは「日時・内容・主催(ジョブカフェ名)」が分かるものを参加証明として残しておきましょう。
講座・セミナー
ジョブカフェでおこなわれる講座・セミナーは面接対策や履歴書添削、業界研究など就職活動に直結する内容が多く、求職活動実績として利用できます。
たとえば、2025年10月時点でジョブカフェの1つである東京しごとセンターで開催されるセミナーには、以下のようなものがあります。
東京しごとセンターで受講できるセミナー例
- オンラインスペシャルセミナー「良い企業」について考えてみよう
- オンラインスペシャルセミナー「企画・マーケティングの仕事とは?」
- 【オンライン】スペシャルセミナー これなら簡単!企業研究のコツ
- 【オンライン】スペシャルセミナー 会社選びを間違えない7つのポイント
- オンラインスペシャルセミナー「2024年 どうなる業界、どうする企業選び」
- オンラインスペシャルセミナー「タイパ 企業研究テクニック」
参加時は主催名・開催日・セミナー名が分かる参加票や受付用紙、配布資料、スライドの写真(主催や日付が確認できるもの)を必ず保存しておきましょう。
参加証がない場合でも、受付のメールや申込完了画面のスクリーンショットを証拠として利用できますよ。
就職支援アドバイザーとのカウンセリング
ジョブカフェには就職支援アドバイザーやキャリアカウンセラーが常駐しており、個別相談(職業相談)を通じてキャリアの整理や応募準備をサポートしてくれます。
ジョブカフェでのカウンセリングはハローワークの職業相談と同様に、求職活動実績として正式にカウントされます。
自己PRや志望動機の添削、転職活動の進め方、適職診断などさまざまな相談が可能です。
1人で悩みがちな就職活動をプロに相談できるだけでなく、実績としても認められるので積極的に活用しましょう。
求人情報のご紹介
ジョブカフェでは地域の企業と連携しながら地元密着の求人情報を多く提供しています。
職員が過去の経歴や希望条件を聞き取ったうえで希望に近い求人を紹介してくれるので、「職業紹介」として求職活動実績に含めることが可能です。
職員との面談の中で自分の強みや希望を伝えることで、一般の求人サイトでは見つからない隠れた優良求人に出会えることもあります。
紹介を受けて実際に応募すれば、さらに求職活動実績として利用できるので、効率的な実績作りにも役立ちますよ。
企業との交流・面接・合同説明会
ジョブカフェでは地元企業が参加する合同説明会や交流イベント、模擬面接会なども実施されています。
もちろんこれらのイベントへの参加も就職に直結する活動として、求職活動実績に認められる代表的なものです。
実際の企業担当者と話すことで業界理解や企業理解が深められるため、応募のきっかけ作りにもなります。
企業とのリアルな接点を持ちながら就職意欲を示す貴重な機会として、積極的に参加するとよいですよ。
イベント参加後に応募や面接につながれば、さらに実績としてカウントできます。
求職活動実績とする場合の失業認定申告書の書き方
ジョブカフェでの活動を求職活動実績として申告する場合は、失業認定申告書に活動内容を正確に記入します。
ハローワークでは提出された申請書をもとに「実績」として認めるかどうかを判断します。
記入欄には「求職活動の内容」や「活動日」を書く項目があるので、ジョブカフェを利用した場合は以下のように記入しましょう。
出典:失業認定申告書
失業認定申告書への求職活動実績の記入内容
- 期間中に求職活動をしたかどうか:(ア)求職活動をした
- 求職活動の方法:(エ)公的機関による職業相談、職業紹介等
- 活動日:令和7年10月12日 ※実際に受講した日付
- 利用した機関名:東京しごとセンター(ジョブカフェ)
- 求職活動の内容:セミナー受講(面接対策セミナー) ※受講したセミナーの名称を正確に記入
基本的には活動の内容・日時・実施場所を明確に記入します。
参加証や受講証明書がある場合は、提出を求められた際に提示できるよう保管しておきましょう。
ハローワークによって細かな記載ルールが異なる場合もあるため、不安な場合は窓口で「ジョブカフェでの活動を実績にしたい」と相談して確認しておくと安心です。
作成できた失業認定申告書はハローワークに来所して提出するか、条件に該当する場合はオンラインや郵送で提出することも可能です。
ジョブカフェを有効活用して再就職を目指そう
ジョブカフェは若者を中心に就職を支援する心強い公的機関です。
職業相談やセミナー、企業との交流イベントなどを通して就職活動に必要な知識や自信を身につけながら、求職活動実績も積み上げられるのが大きな魅力ですよ。
ただし、ジョブカフェは地域密着型の支援が中心となるため、紹介できる求人の数や業種に限りがあります。
より幅広い選択肢から仕事を探したい人は、民間の転職エージェントを併用するのもおすすめです。
転職エージェントでは専任アドバイザーによる手厚い支援のもと、非公開求人の紹介や応募書類の添削、面接対策まで一貫したサポートが受けられます。
もちろん転職エージェントのキャリア相談や求人紹介、オンラインセミナーは、「就職に向けた活動」としてハローワークでの求職活動実績に認められます。
ジョブカフェと転職エージェントを上手に組み合わせて実績を効率的に作りながら、理想の再就職を実現するチャンスを広げていきましょう。
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いずれも公的機関として無料で利用できます。