POINT
パソナのセミナーで求職活動実績を作りたいのなら、さまざまなセミナーを用意しているリクルートエージェントがおすすめです。
国から認可された民間企業の中では最大手の人材紹介会社なので、興味のあるセミナーを見つけやすいです。
パソナのセミナーは条件を満たせば「求職活動実績」として認められる
パソナが実施するセミナーは、再就職に必要な知識やスキル向上を目的とした内容なら、求職活動実績としてハローワークに認められます。
セミナー参加は、求人への応募や職業相談と並んで、求職活動実績と見なされる手段のひとつです。
しかし、すべてのセミナーが自動的に実績となるわけではありません。
ポイントは、セミナーが「就職活動に直接関連する内容」であるかどうかです。
具体的には、事務職を希望する人向けのPCスキルアップ講座 のように、採用選考に直接役立つものが該当します。
求職活動実績として認められるかは、管轄のハローワークが判断するため、不安な場合はセミナー名と開催形式を伝えて、実績として認められるか確認しておくと確実です。
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セミナーを求職活動実績にしたい場合は以下の記事も参考にしてみてください。
「dodaのオンラインセミナーは求職活動実績にできる?具体的な手順や注意点を解説」
「マイナビのオンラインセミナーは求職活動実績になる?セミナーやフェアの内容も紹介」
「民間のオンラインセミナーは求職活動実績になる?セミナーの特徴や書き方も解説」
「オンラインセミナーは求職活動実績にできる?種類やおすすめの方法を紹介」
「求職活動実績はオンラインセミナーばかりでも大丈夫?実績づくりのコツを解説」
パソナが開催しているセミナーの種類と特徴
パソナでは、求職者のスキルアップやキャリア形成を支援するため、さまざまなセミナーを開催しています。
パソナが開催しているセミナーについて、下記の表にまとめました。
| セミナー名 | 概要 | おすすめの人 |
|---|---|---|
| 踏み出す勇気を応援!40・50代転職成功ガイド —納得感のある転職で自分らしいキャリアへ |
40・50代の転職市場についてや、書類作成・面接・退職交渉など、各選考フェーズでの不安の解消、納得感のある転職を目指すためのポイントをプロのアドバイザーが解説 | ・40・50代で、これから転職を考えている人 ・自分の強みやキャリアを活かし、納得できる転職を目指したい人 ・転職活動をしているが課題や不安を抱えている人 ・効果的な転職理由やアピールポイントの伝え方を知りたい人 ・企業・採用担当者の視点や、同年代の転職市場動向を知りたい人 |
| 【特別オンラインセミナー】 プロが本音でお答え! ハイクラス・管理職向け転職Q&Aセッション |
転職市場の動向から具体的な転職活動のコツまで、これまでパソナキャリアのハイキャリア支援の中で培われたノウハウをもとに、求職者から多い質問について解説 | ・ハイクラス、管理職転職ならではのポイントやリアルな現状を知りたい人 ・転職活動をしていて疑問を解消したい人 ・今後の転職活動に備えて情報収集をしたい人 ・アドバイザーに直接質問したい人 |
| 「ベテランキャリアアドバイザー直伝 今さらきけない転職の進め方 ~8つのステップとポイント~」 |
転職の準備から、退職交渉、入社までの転職活動全体の流れを8ステップに分け、それぞれのポイントについて解説 | ・初めて転職活動をする人 ・現職に勤めている期間が長く転職回数が少ない人 ・転職活動が5年以上前の人 ・転職エージェント経由の転職経験がない人 ・採用トレンドに関する情報を集めたい人 |
上記のようなセミナーであれば、求職活動実績として認められる可能性が高く、自身の市場価値を高める良い機会にもなります。
オンラインで参加できるセミナーも多数用意されており、全国どこからでも受講可能です。
求職活動の幅を広げるなら、ほかの転職エージェントとの併用もおすすめです。
なかでもリクルートエージェントは、業界最大級の求人を扱っているほか、パソナとは違った切り口のセミナーも豊富に実施しています。
パソナのセミナーと併用すると、実績作りの機会が増えるだけでなく、キャリアの選択肢も大きく広がります。
パソナのセミナーを求職活動実績として申請するときの3つの注意点
パソナのセミナーを失業保険の求職活動実績として申請する際は、ハローワークに活動として認めてもらうためのポイントを押さえておく必要があります。
下記で解説する3つの注意点を意識して、確実な実績作りを目指してください。
求職活動のふりはしない
失業保険を受給するために、就職する意思がないにもかかわらず求職活動のふりをするのは避けましょう。
求人に応募して面接を理由なく辞退したり、再就職への行動を起こさなかったりすると、就職の意思がないと見なされるおそれがあります。
虚偽の申告が発覚すると、不正受給と判断され、給付金の返還や罰則が科される場合もあります。
求職活動のふりはせず、着実に実績を積み上げていきましょう。
関連記事
もし求職活動の「ふり」をしていたらどうなるのか?については「失業保険の求職活動で「ふり」はバレる?不正受給のリスクと安全な実績作り」を参考にしてみてください。
参加証明書が発行されない場合がある
セミナーへの参加を証明する「参加証明書」は、求職活動実績を申告するうえで不可欠な書類です。
しかし、パソナを含む多くの民間の転職エージェントでは、運営の効率化のため、オンラインセミナーで個別の参加証明書を発行しないのが一般的です。
参加証明書がない場合でも、セミナーの申し込み完了メールや受講後のお礼メールなどが、証明書の代わりになる場合があります。
万が一、ハローワークから参加の証拠を求められた際に提示できるよう、これらのメールは削除せずに保管しておくのがおすすめです。
すべてのオンラインセミナーが求職活動実績にはならない
すべてのオンラインセミナーが、求職活動実績として認められるわけではありません。
パソナが開催するセミナーはライブ配信形式が多いですが、アーカイブ視聴のみでは実績として認められない可能性があります
実績として認められるのは「ライブ配信形式」「質疑応答の時間が設けられている」など、双方向性のあるセミナーです。
なお、録画されたアーカイブ動画の視聴は、ハローワークによっては実績として認められない場合があります。
アーカイブ視聴を実績として申請したい場合は、視聴したと証明できる記録が残るか、前もって管轄のハローワークへ確認を取っておくと安心です。
パソナのセミナーを求職活動実績としてカウントするために
パソナのセミナーに参加して、求職活動実績としてハローワークに認めてもらうには、いくつかの手順を踏む必要があります。
ただ参加するだけでは不十分で、申告書の記入方法まで、正しい進め方を理解しておかなければなりません。
ここでは、セミナーを確実に実績としてカウントするために何をすべきかを解説します。
参加証明メールや案内メールを保管しておく
パソナのセミナーに参加した後は、証拠となる書類を必ず保管しましょう。
オンラインセミナーでは、正式な参加証明書が発行されない場合もありますが、申し込み完了メールやセミナー資料などが、参加証明の代わりになります。
メールには、セミナーの名称、開催日時、主催者名(パソナ)が明記されているため、客観的な証拠になります。
失業認定申告書を提出する際に、ハローワークの担当者から提示を求められる場合に備え、専用のフォルダを作成して整理しておくのがおすすめです。
関連記事
失業認定申告書の正しい書き方については「失業認定申告書の正しい書き方は?転職につながる求職活動実績作りの方法も解説」を参考にしてみてください。
「どのように就職活動に役立ったか」を具体的に記入する
失業認定申告書にセミナー参加を記入する際は、パソナのセミナーが自分の就職活動にどのように役立ったかを記入しましょう。
活動内容を具体的に示すと、再就職に向けた意欲的な活動だとハローワークの担当者に伝えられるためです。
具体的には「〇〇セミナーに参加し、自己PRの作成について学んだ」「〇〇業界の動向を知り、志望動機を深める参考になった」といった内容です。
そのため、セミナーで学んだ内容や気付きをメモしておくと、申告書を作成する際に役立ちます。
パソナのセミナー受講以外で求職活動実績を作る方法
失業保険を受給するには、パソナのセミナー参加以外にも求職活動実績を作る方法が複数あります。
複数の方法を組み合わせると、認定期間内に必要な実績回数を無理なく満たせます。
ここでは、セミナー受講以外の実績作りの方法を5つ見ていきましょう。
ハローワークで相談する
ハローワークの窓口で職業相談を受けるのは、手軽で確実な求職活動実績の1つです。
求人への応募や紹介だけでなく、転職活動に関する悩みについて相談するだけでも実績として認められます。
相談時間は比較的短く済むケースが多く、認定日の直前でも対応しやすいのがメリットです。
なお、ハローワークに行く際は、雇用保険受給資格者証を持参し、相談窓口でスタンプを押してもらうのを忘れないようにしましょう。
資格試験や検定を受験する
再就職に役立つ国家試験や検定などの資格試験を受験するのも、求職活動実績として認められます。
これから目指す業界や職種に関連する資格であれば、再就職への意欲を示すアピール材料にもなります。
試験結果の合否にかかわらず、受験すると1回の実績としてカウントされます。
実績として申告する際には、受験票や結果通知などのように、受験したと証明できる書類 を保管しましょう。
興味のある企業へ応募書類を提出する
ハローワークや転職サイト、転職エージェント経由で求人に応募するのは、求職活動実績の基本です。
書類選考・筆記試験・面接など、選考のどの段階でも、1回の応募としてカウントされます。
最近ではオンラインで応募できる求人も多く、自宅にいながら求職活動実績を作れます。
応募後は、失業認定申告書に応募先の企業名や応募日などを正確に記入しましょう。
雇用保険受給説明会に出席する
ハローワークで失業保険の手続きを実施した後、最初に参加するのが「雇用保険受給説明会」です。
説明会への参加も1回目の求職活動実績としてカウントされます。
そのため、初回の失業認定日までに必要な実績は、あと1回になります。
説明会では失業保険の受給に関する説明があり、原則参加必須です。
失業保険の制度について理解しておけば、初回の認定に向けた活動計画を立てやすくなります。
転職エージェントとの面談を活用する
転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーとのカウンセリングを受けるのも求職活動実績になります。
転職エージェントとの面談では、キャリアの棚卸しや希望条件の整理、非公開求人の紹介など、転職活動に直結する支援を受けられます。
オンラインでの面談もできるため、場所に縛られず活動できるのも大きな利点です。
相談した日付やエージェント名、担当者名、相談内容などを記録しておき、失業認定申告書に正確に記入しましょう。
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ここまでに解説した内容以外に求職活動実績を作る手段を知りたい場合は「求職活動実績を簡単に作る裏ワザ7選!求職活動実績として認められないケースも紹介」を参考にしてみてください。
求職活動実績作りにはパソナとリクルートエージェントの併用がおすすめ
求職活動実績を効率的かつ確実に積みつつ、転職活動を進めるには、パソナとリクルートエージェントの併用がおすすめです。
パソナが派遣や特定分野の求人に強みを持つのに対し、リクルートエージェントは、業界最大級の求人数と幅広いセミナーを提供しているためです。
一例として、パソナで専門的なスキルセミナーを受け、リクルートエージェントで面接対策セミナーに参加するといった使い分けができます。
それぞれのエージェントから異なる求人を紹介してもらえるため、キャリアの選択肢が広がり、自分に合った転職先を見つけやすくなります。
実績作りだけでなく、転職成功の可能性を高めるためにも、リクルートエージェントへの登録も検討してみてください。
パソナのセミナーで求職活動実績を作りたい人に関するよくある質問
パソナのセミナー参加を求職活動実績とする際に、多くの人が抱く疑問があります。
ここでは、セミナーでの求職活動実績作りに関するよくある質問に回答します。
パソナのセミナーをアーカイブ受講しても実績になる?
セミナーのアーカイブ視聴が求職活動実績として認められるかは、ハローワークの判断で決まります。
視聴完了メールのように、視聴したと証明できる記録が発行される場合は、認められる可能性があります。
しかし、単に動画を見ただけでは実績と見なされません。
リアルタイムでの参加が難しい場合は、アーカイブ視聴が実績になるか、管轄のハローワークに確認しておくと安心です。
なお、パソナのセミナー後に視聴完了メールが発行されるか、はっきりした情報は得られませんでした。
ただし、視聴完了メールにこだわる必要はないため「申し込み完了メール」や「セミナーの案内メール」を保管しておくのをおすすめします。
パソナのオンラインセミナーの参加でも求職活動実績になる
パソナのオンラインセミナーへの参加も、求職活動実績になります。
パソナは厚生労働省から認可を受けた職業紹介事業者のため、就職活動に関連する内容のセミナーなら問題ありません。
また、オンラインセミナーは自宅から参加できる手軽さもあり、多くの人が実績作りに活用しています。
ただし、双方向性のない動画視聴は認められないおそれもあるため、ライブ形式のセミナーを選ぶと確実です。
セミナー参加証がない場合はどうすれば良い?
セミナーによっては、正式な参加証明書が発行されない場合があります。
その際は、参加したと客観的に証明できる他の資料で代用可能です。
具体的には「セミナーの申し込み完了メール」「参加URLが記載された案内メール」「受講後のお礼メール」などです。
セミナー名や日時、主催者名が記載されているため、証明資料として保管し、ハローワークから提示を求められた際に提出できるように準備しておきましょう。
当日でも実績にできるセミナーはある?
当日申し込みが可能で、すぐに参加できるオンラインセミナーもあります。
多くの転職エージェントがさまざまなテーマでセミナーを開催しているため、認定日が迫っていて実績が足りない場合でも対応可能です。
パソナが開催するセミナーも、失業認定日の当日に受講して実績として認められる可能性があります。
ただし、ハローワークへ行く指定時刻の前に、セミナーの受講を終えていなければなりません。
認定日当日の午前中に開催されるオンラインセミナーなどに参加し、指定時刻までに受講を完了させれば、認定期間内の活動として申告できます。
もし、パソナで認定当日に実施しているセミナーがなければ、リクルートエージェントで、当日参加可能なセミナーを探すのがおすすめです。
しかし、計画的に活動を進めるのが基本のため、当日に実績が足りない状況になるのは避けるのが無難です。
公的機関が主催のセミナーは実績になる?
ハローワーク以外にも、独立行政法人や地方自治体といった公的機関が主催するセミナーも、求職活動実績になります。
求職活動実績になるのは、高齢・障がい・求職者雇用支援機構や都道府県などが実施する「キャリアコンサルティング」や「就職支援セミナー」などです。
また、新聞社や求人情報提供会社が開催する合同企業説明会なども、個別に相談ができる形式なら、求職活動実績として認められる場合があります。
しかし、趣味や教養、一般的なマナー講習など、就職活動との関連性が薄い内容は対象外となるため注意しましょう。
求職活動2回以上とは2回で良い?
失業保険の受給に必要な求職活動実績は、原則として認定期間中に2回あれば要件を満たします。
ハローワークが定める最低限の活動回数が「2回以上」とされているためです。
一例として、認定期間内にハローワークでの職業相談を1回、パソナが主催するオンラインセミナーを1回受講すれば、合計2回となり条件を満たせます。
ただ「2回以上」というのは、あくまで最低限の求職活動の回数です。
再就職への意欲をハローワークに示す意味でも、可能であれば3回以上の活動を実施すると効果的です。
同じセミナーに2回参加しても2回分の実績になる?
同じ内容のセミナーに複数回参加しても、求職活動実績としては原則1回分としかカウントされません。
求職活動実績は、再就職に向けて新しい知識やスキルを得るための活動が評価の対象となります。
そのため、同じ内容のセミナーに繰り返し参加するのは「新たな学びにはつながらない」と判断されるおそれがあります。
確実に2回分の求職活動実績として認められたい場合は「面接対策セミナー」と「自己分析セミナー」のように、別のテーマのセミナーを選んで受講しましょう。
パソナが開催するセミナーは、就職活動に直接関連する内容であれば、有効な求職活動実績として認められます。
しかし、セミナー参加だけに頼るのではなく、ハローワークでの職業相談や実際の求人応募など、ほかの活動とバランス良く組み合わせるのが、スムーズな失業保険受給につながります。
とくに業界最大級の求人数をあつかうリクルートエージェントは、多種多様なセミナーを開催しており、パソナと併用すると活動の選択肢が広がります。
それぞれの強みを活かし、計画的に活動を進め、早期の再就職を実現しましょう。
オンラインセミナーに参加したら、実績として申告するために「参加証明書」をもらうのを忘れないようにしましょう。事前に発行されるか確認しておくと安心ですよ。