仕事における独り立ちとは
仕事における独り立ちとは指示を待つだけでなく、あなた自身で業務のPDCAを回し、報告・連絡・相談を滞りなく運用できる状態を指します。
転職したばかりの時期や、新しい業務を任されたタイミングだと経験値が浅く、どうしてもまだ独り立ちできない状態なのは仕方がありません。
ここでは、仕事における独り立ちについてより詳しく解説していきます。
自分の判断で業務を進められる
まず、転職後に独り立ちしたと言える状態になるには、あなたの判断で業務を進められる状態であることが挙げられます。
なぜなら、上司があなたの判断に委ねているということは、あなたの今までの経験やスキル、転職してからのコミュニケーションを信頼している状態と言えるからです。
さらに、細かく解説すると、あなたに判断を委ねているということは以下のスキルを評価されている状態と推察されます。
- コミュニケーションスキル
- 徹底的な報連相
- 論理的思考力
- リスクヘッジ
- リサーチ力
- 課題発見力
上記で紹介したスキルはポータブルスキルと呼ばれ、転職後も業界・職種の経験の有無に関わらず活用できるスキルです。
また、ポータブルスキルと一緒によく使われるのが「テクニカルスキル」です。
ポータブルスキル
特定業務に紐づかずどの業務にも汎用できるスキルのこと
テクニカルスキル
業務をおこなう際に必要な専門スキルのこと(広告運用、Webデザインなど)
つまり、あなたの判断で業務を進められる状態というのは、転職後もポータブルスキルを活かして上司とコミュニケーションをとり、独りだちしている状態と言えます。
トラブル発生時にも対応できる
転職後、独り立ちできる基準としてトラブル発生時も対応できる状態が挙げられます。
トラブル発生したら、慌てふためくのではなく以下の手順で対応できると、転職後も独り立ちした状態と言えるでしょう。
- 上司やプロジェクトの責任にトラブルが起きたことを報告する
- トラブルが起きた原因を事実をもとに整理する
- 関係者に謝罪する
- 今回起きた事例をもとに再発防止案を提出する
トラブルが発生した時、1番大切なのは冷静な判断力です。
例えば、自社商品に関してSNS上で炎上してしまった場合、ひたすら謝る姿勢ではなく「そもそも本当に起きたのか?」「なぜ起きてしまったのか?」と事実を回収し、どういう打ち手を立てるかが大切になってきます。
売り上げや問い合わせなど、あなたが持っているミッション達成をするためにどうするべきか?を考えた上で行動に移すことができると上司から安心して仕事を任せてもらえるでしょう。
転職後、仕事でなかなか独り立ちできない原因
せっかく新しい環境に飛び込み、この会社で色々な仕事を経験したいと思っていても、独り立ちしてないとチャンスが回ってきません。
ここでは、転職後、仕事でなかなか独り立ちできない要因を解説します。
教わった内容を覚えられない
せっかく教えてもらったのに教わった業務フローや注意ポイントを覚えられず、同じ質問をしてしまうことが原因として考えられます。
質問をするのは業務を覚える上で大切ですが、「何度も教えたのにいつまで経っても覚えられない…」と思われてしまうと、なかなか信頼されず、仕事を任せてもらえません。
業務を教えてもらっているということは、相手の時間をもらっていることを意味します。
教えてもらう前に、事前に知識や手順を予習し、不明点があれば質問する、などずっと受け身でいないようにしましょう。
また、メモを取るさいに、PCのメモ機能を使うだけでなく、実際に手を動かしてノートにメモを取ることで記憶が定着しやすくなると言われています。
感じた疑問をそのまま放置してしまう
感じた疑問をそのまま放置してしまう人も、転職後に独り立ちできない人の特徴です。
というのも、どんな業務においても報告・相談・連絡は必須事項です。
極端にいえば、どんなに業務の覚えが良く、実績が豊富だとしても報告・連絡・相談ができないと仕事を任されず、独り立ちできないでしょう。
疑問を感じているのはあなたがインプットしたり、その物事を当事者の意識で捉えている証拠です。
「こんなことを質問してもいいのかな」と不安になることはせず、積極的に疑問を解消していきましょう。
仕事に真剣に打ち込むことができない
転職後、仕事に真剣に打ち込むことができない人も、まだ独り立ちしているとはいえない状態です。
というのも、仕事に真剣に打ち込むことができないということは、仕事のやる気のムラがあり、目標や目的に対して前向きではない状態だからです。
仕事に対してやる気のムラがあるのは良くあることですが、あまりにもモチベーションの上下幅が大きいと仕事のアウトプットにもムラが出てしまうはずです。
もし、「どうにも仕事のやる気が出ない」「せっかく転職したのに無気力感が続いている」という状態が長いのであれば今の仕事が合ってないのかもしれません。
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転職後、仕事での独り立ちはいつから?
そもそも転職した後の仕事の独り立ちをするには1,2週間など早い期間では見込めません。
「今すぐに独り立ちしなきゃ」と焦るのは冷静な判断ができなかったり、上司と良いコミュニーケーションが取れない可能性が高いので焦って不安になるのはやめましょう。
業務に携わってから一定の年数は必要
転職後、新しい仕事になってからすぐ独り立ちできるわけではなく、少なくとも3ヶ月〜半年程度はインプットし、慣れる時間として必要でしょう。
厚生労働省の「納品労働者アンケート 」によると、転職後、「仕事に慣れた、仕事をこなせるようになった」と感じるようになるまでの期間をみると、正社員、非正社員とも「再就職後、3ヶ月くらい」までが4割以上、「再就職後、半年くらい」までが6割以上という結果になりました。
半年かけてやっと業務に慣れてくる人が半数以上と占めているので、仕事に慣れた上で独り立ちしている状態というのは半年以上かかってもおかしくありません。
「中途で転職して入ったのだから、すぐ即戦力にならなきゃ」「早く独り立ちしなきゃ」と焦る気持ちもわかりますが、仕事に慣れるためにも時間は必要です。
焦って空回りしてしまうより、今任されている業務をいかにミスなく、早く完了させるかを考えながら仕事をすることで、上司からの信頼を獲得できます。
上司からの信頼を獲得できれば、あなたが独り立ちするサポートをしてくれる可能性も期待できます。
新入社員から独り立ちまでに必要な経験とは
新入社員が独り立ちするまでに必要な経験は以下と言われています。
新入社員が必要と言われているスキルとは以下のポータブルスキルが挙げられます。
- 企業やサービス理解
- コミュニケーションスキル
- 報連相の徹底
- 主体性
- プロ意識
- やりきり力
- 業務での小さい成功体験
ポータブルスキルは挙げたらキリがないですが、あればあるだけ他の業務や職種でも転用できるので、環境を変えたとしても独り立ちのスピードが早いと言われています。
テクニカルスキルも業務をする上で重要ですが、どうしても実務経験の差が出やすく、特定の業務や企業でしか使えず、新しい環境でもなかなか通用しにくいのが現実です。
であれば、まずは新入社員はポータブルスキルを身に付け、上司から頼れる新入社員としてのポジションを確立すると良いでしょう。
転職後の仕事で独り立ちするまでに必要な期間目安
ここでは、転職後の仕事で独り立ちするまでに必要とされている期間を職種別で紹介します。
業務によっては習熟する期間が異なるので、本パートでは「事務職」「営業職」「技術職」にわけて紹介します。
事務職での習得期間:1〜3ヶ月
事務職は、他の職種と比較すると短く1〜3ヶ月と言われています。
というのも、事務職はフローが業務決まっていることが多く、ルーティーンワークであるため大体1ヶ月〜3ヶ月が目安となっています。
まだ始めて直ぐなら出来なくて当たり前なので、とりあえず教えてもらったことでもわからないと不安になることがあれば質問の繰り返してみてください。 あなたが100%悪いことはなく、そもそも教育体制が整ってない場合もあるので、焦らずコツコツ頑張りましょう。
営業職での習得期間:3〜6ヶ月
営業職の習得期間は3〜6ヶ月と言われています。
独り立ちするまでの流れは以下の順番で進んで行くことが多いです。
- 職場の人間環境に慣れる:1ヶ月〜2ヶ月程度
- 職場の労働環境に慣れる:2ヶ月〜3ヶ月程度
- 業務に慣れる:3ヶ月〜6ヶ月程度
営業職というのは、一人で完結する業務ではなく、上司や同僚、クライアントを巻き込むコミュニケーション力や課題発見力が求められます。
特にポータブルスキルの有無で、転職後に独り立ちできるかどうかが決まると言っても過言ではないでしょう。
営業職って慣れますか?営業に上がって3ヶ月になります。 最初はカッコいい営業マンになれることを夢見ていたのですが、 自分の商材知識不足や、元々人と話すのが得意ではないため、お客さんと話すことが異常に緊張して不安になってしまいます。
商談をする度になぜうまくいったのか/うまくいかなかったのかを分析し、次の商談で活かせるものは何かを考え、PDCAを回していきましょう。
技術職での習得期間:6〜12ヶ月
技術職は事務職や営業職と比較しても習得期間が長く、6ヶ月〜12ヶ月後を目安に「独り立ちした」といえるでしょう。
例えば、エンジニアや看護師などの専門職は覚えないといけない情報・知識が多く、どうしても半年程はかかってしまうでしょう。
同時期に入社した営業職の同僚と技術職のあなたとでは、インプットしないといけない情報量の差が大きいので一概に比較してはいけません。
たとえ、営業職の同僚の方が入社後にあなたよりも早く独り立ちをし、成果を出したとしてもそもそもの前提条件が違うので比較し、落ち込んで仕事に打ち込めない…なんてことがないよう注意しましょう。
仕事で独り立ちした人の選択肢
本パートでは、転職後、仕事で独り立ちをした人のキャリアアップの事例を紹介します。
あなたの目指したいゴールが近しい事例があればぜひ参考にしてみてください。
社内でリーダーを目指す
転職後、仕事に慣れて独り立ちをした後は、社内での昇進を目指す人が多いです。
なぜなら、キャリアアップをするのに転職して人間関係や職場環境をリセットするよりも、社内で昇進することで上司や同僚からの信頼があるためやりたいことを進捗させやすい環境であるからです。
社内で昇進し、マネジメント経験を積むには以下の2パターンがあります。
- プレイヤーとして圧倒的な成果を出す
- 他業界・同職種でのマネジメント経験をアピールする
転職時リーダー候補として転職するため、多くの人は1を目指すでしょう。
リーダーを目指したい人は、転職後、業務に慣れて独り立ちした後は、ただ言われたことをこなすのではなく、「どうすれば成果を残せるか?」「トッププレイヤーと自分の差分は何?」を考えて、実践することを繰り返すことが大切です。
転職してキャリアアップを目指す
業務に慣れて独り立ちした後、新たな経験やスキルを求めて転職することも、キャリアアップの一例です。
終身雇用制度が崩壊すると言われている今、企業に依存せず、従業員は自発的に能力開発を求められるようになりました。
だからこそ、一つの企業に長く在籍するのではなく、得たい経験を明確にし、転職をすることで戦略的にスキルアップ・キャリアップをしなくてはいけません。
キャリア戦略を考えていく上で大切なのは「ポジショニング戦略」「競争優位性の戦略」の2つです。
ポジショニング戦略
自分にとって有利な場所を探す努力のことです。あなたの強みを活かせる業界・職種・仕事内容を選ぶことを指します。
競争優位性の戦略
入社先でいかに定着・活躍できるかを考えることです。 同じポジション内(業界内・会社内)で競争に勝ち、優位性を確立することを指します。
転職活動というのは行き当たりバッタリで入れる会社に行くのではなく、将来のキャリアをしっかり考えた上で戦略性を持っておこなわないと、キャリアアップはおろか、転職活動自体も難しいのが現実です。
起業・フリーランスを目指す
起業やフリーランスに挑戦してみるのもおすすめです。
会社では雇用に守られているお陰で、社会において守られている立場です。
給与や保険など一定の恩恵はありつつ、もっと自分の力を試したい!どこまで通用するか知りたい!という人は起業やフリーランスが向いてると言えるでしょう。
いきなり退職して、起業・フリーランスを目指すのではなく、まずは副業という形ではじめてリスクを最低限に抑えるスタートすると不安を感じにくく、より挑戦しやすいと考えられます。
仕事で独り立ちするために活用すべき企業研修
ここでは、仕事で独り立ちをする際に活用できる企業研修を紹介します。
あわせて読んでみてください。
基本的なスキルを学ぶ新人研修
新人研修は、基本的なスキルの獲得に焦点を当て、業務理解、コミュニケーション、問題解決能力など、業務で必要になる基礎的なスキルを学ぶ研修です。
研修プログラムは新人がスムーズに組織に適応し、成長することをサポートする目的で行われます。
例えば、いきなり現場に出て業務を覚えるより、業界理解や業務理解をあらかじめインプットしてから仕事に取り組むことでスキルや経験が定着しやすくなります。
また、OJTとして一緒にサポートしてくれる先輩のフィードバックの工数軽減なども期待できるでしょう。
業務知識・専門技術を深める社内勉強会
研修を終えた新人から中堅社員を対象に、社内勉強会を実施することで、転職後の独り立ちをサポートすることができます。
業務解像度を高めるために、実務で使われる具体的なスキルや、実例を紹介することで業務知識や専門技術を深めることができます。
また、講師の一方的なインプットだけでなく、参加している社員同士でのディスカッションやプレゼンテーションなど、参加者にアウトプットを促すことで、業務解像度が上がるのでより独り立ちしやすくなるでしょう。
リーダー研修
リーダー研修は、組織内のリーダーたちが、良いリーダーシップを発揮するためのスキルや考え方を学ぶプログラムです。
コミュニケーションや問題解決、チームビルディングなど、リーダーに必要なスキルを身につけ、組織全体を成功に導く手助けをします。
対話や実践的な活動を通じて、リーダーたちは成長し、変化に柔軟に対応する力を身につけることで、組織マネジメントを学ぶことができます。
部下に対してどういうフォローをすれば良いかを理解することができるので、転職してきた中途社員に対して適切なコミュニケーションが期待できるでしょう。
仕事を覚えられない時の対処法
ここでは、仕事を覚えられず独り立ちできない時の対処法を紹介します。
もし、ミスを繰り返してしまい、なかなか独り立ちできず悩んでいる人は参考にしてみてください。
メモやマニュアルを使って復習する
教えてもらったことをそのままにせず、メモやマニュアルを使って復習することは大切です。
記憶をより定着させるには、文字を書いたり、話したり、アウトプットを出すことが重要と言われています。
もし、ミスを繰り返しており独り立ちができていないのであれば、まずは「一度注意されたことを繰り返さない」を目標に行動してみましょう。
先輩や上司に教えてもらった後、メモを見返して「これってこういうことですか?」と自分の言葉で説明し、すり合わせをすると良いでしょう。
感じた疑問はすぐに質問する
不明点や疑問があればすぐに質問するようにしましょう。
質問されて嫌な気分になる上司はいないと思って大丈夫です。
あなたがミスを繰り返すより、一回質問し、お互いの相互認識を揃えた方が上司も安心しますし、ミスの修正ややり直しを防ぐことができます。
上司からやり方を教わったり、説明されている時は、ただ聞くだけでなく、実務をイメージしながらレクチャーを受けることで、疑問点が出てきやすくなりますよ。
そもそもやりたい仕事なのか考えなおす
「仕事が楽しくない」「やりたい仕事がない」など、働いている中で自分のやりたいことがわからずにやりたい仕事がないと悩んでいる方もいるかもしれません。
特に、20代前半では仕事をした経験が少なく就職先も興味関心でなんとなく良いと思った仕事を選んでいるという方も多いため、仕事をしていく中で大変なことがあったりすると仕事を楽しめない、やりがいを感じないと思ってしまう方も多いです。
また、20代後半〜30代前半でも仕事の経験を積んできて改めて自分の将来のキャリアややりたい仕事について考えた時に「そもそもどんな仕事がしたいのか」「本当にやりたい仕事ってなんだろう」と悩んでしまう方もいます。
働いている方の中には、やりたいことではなくできることや得意なことを仕事にして成果を出すことでやりがいを見つける方やプライベートを重視していて仕事には生活できるだけの収入があれば良いという方もいます。
ですが、実際にやりたいことを仕事にできている方はモチベーション高く充実した生活を送れているという方も多いため「できるなら自分もやりたい仕事を見つけたい」と感じる方も多いのでしょう。
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*22年4月〜22年10月の間に転職活動を行い5社以上に応募したお客様が対象です。
キャリア相談をする
2週間ほど前から、事務のパートを始めました。 今まで医療事務の仕事のみをしていたので、医療事務以外の事務職をするのは、初めてです。 当たり前なのですが、勝手が分からない事が多く、覚える事も多く、どれくらいで慣れるだろうか不安です。