転職してなかなか仕事が覚えられないのは自分の能力不足?
転職したけど適応できずに悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。
転職直後に仕事ができないのは、あなたの能力不足ではなく、別の理由がある可能性もあります。
中途入社でも最初は仕事ができなくて当たり前
中途採用においてはこれまでの経験やスキルが評価されて採用されることが多いですが、中途入社だからといって最初から仕事ができるとは限りません。
中途入社した直後は業務内容や環境が大きく変わるため、すぐに仕事ができなくて当たり前です。
dodaの「転職1ヶ月、新しい職場に馴染むためにしたい5つのこと」のアンケート調査によると、回答者の86%が「1ヶ月以内に不安を感じていた」ということがわかりました。
参考:転職1ヶ月、「新しい職場に馴染む」ためにしたい5つのこと
また、不安に感じている理由として多かったのは「仕事についていけるか」「人間関係がうまくいくか」「職場に馴染めるか」でいずれも8割以上という結果になりました。
新しい環境に適応したり成果が出始めるまでの期間に個人差はありますが、1〜3ヶ月程度の期間を要すると言われています。
転職直後は仕事ができずに焦ることもあるでしょう。
しかし、企業側は「あなたが活躍できる」と見込んで採用しているため、焦らず一つ一つ仕事を覚えていくことが重要です。
転職初期は新入生として勉強しよう
転職して間もない時期においては、新入生としてゼロから学ぶ姿勢を持つことが重要です。
新しい職場はこれまであなたが活躍していた環境とは異なり、活躍するために必要なスキルや経験が異なることもあります。
転職直後はあなたは初心者であるという自覚をした上で、学習意欲を持ちましょう。
積極的に学ぶ姿勢を持ち、一つ一つの仕事を振り返ることで学びを蓄積していくことで成長スピードを高めることができます。
先輩社員と積極的にコミュニケーションを取ったり、研修制度や社内のナレッジをインプットする等、能動的に学習していきましょう。
独り立ちの目安は3ヶ月
転職直後にすぐに成果が出ないことはよくあることですが、独り立ちするまでの目安は3ヶ月程度と見積もっておきましょう。
中途採用において、多くの企業が中途入社者の業務適正を見極める試用期間を1~3ヶ月程度設けています。
3ヶ月目以降から安定して成果を残せるように、最初の3ヶ月で仕事内容を覚え、基本的な疑問がないようにキャッチアップしましょう。
また、中途で入社する際、3ヶ月後にあなたがどうなっていたいか目標を設定することをおすすめします。
3ヶ月はあっという間に過ぎてしまうため、目標を設定した上で定期的に進捗を確認することで着実に仕事を覚えていくことが可能です。
仕事を覚えられない主な原因
仕事が覚えられない原因は様々ですが、主に以下の原因が挙げられます。
それぞれについて解説していきます。
不十分な研修や指導が不足している
仕事を覚えられない原因として、中途入社者向けの研修制度が整っていなかったり、指導が不十分といった原因が挙げられます。
入社時研修がないまま現場に配属されたり、分からないことがある時に気軽に質問できる人がいなかったりと、企業によっては教育体制が整っていないことがあります。
教育制度が整っていないのであれば、社内にあるナレッジやノウハウを自己学習でインプットする必要があるでしょう。
メンターに依頼することで、何か疑問が生じた時にすぐに聞ける環境を整えることも欠かせません。
どうしても社内でのトレーニングが不十分であれば、社外メンター等の外部リソースを活用することも有効な手段の一つです。
仕事内容が複雑で難しい
仕事を覚えられない原因として、そもそも仕事内容が難しくキャッチアップに時間がかかるというケースもあります。
業務内容の難易度が高い時は、業務内容を細分化し、できることを一つ一つこなしていきましょう。
タスクが複雑だと、「何から始めれば良いか分からない」「どういう手順で仕事をすれば良いか分からない」と混乱してしまうこともあるでしょう。
具体的なアクションが起こせるレベルまでタスクを細分化することで、やることが明確になっていきます。
また、仕事内容が複雑で上手く進めることができないのであれば、上司やチームメンバーに協力してもらう姿勢も欠かせません。
あなた一人で抱え込んで解決しないことも、あなたより社歴の長いメンバーに聞けばすぐに解決することもあります。
モチベーションが下がってしまった
あなたのモチベーションが下がってしまうことで仕事を覚えられないということもあるでしょう。
仕事ができずにモチベーションが下がり、いつまで経っても仕事を覚えられないという悪循環に陥ってしまうこともあります。
モチベーションを高めるためには、小さな目標を設定して成功体験を積んでいくことが重要です。
中途で入社した直後は成果を残すことが難しい場合もあるため、些細なことでも成功体験を積み、モチベーションを維持しましょう。
過剰なストレスや疲労が溜まっている
過剰なストレスや疲労が溜まってしまうと、新しい職場でのパフォーマンスにも影響してしまいます。
転職直後は「新しい環境で頑張ろう」と意気込んだり、慣れない環境に適応したりと、とくにストレスが溜まりやすいでしょう。
気付かない内にストレスが溜まってしまうこともあるため、休む時は仕事のことを忘れて、心身ともにリフレッシュすることが重要です。
また、ストレス要因を特定することで根本的な解決を図ることも重要です。
例えば、在宅勤務でコミュニケーションが取りづらいといったストレスがあるのであれば、上司と定期的にコミュニケーションの機会を設ける等、ストレスの要因に対して解決するためのアクションを起こしていきましょう。
仕事を覚えられない人にみられる特徴
仕事を覚えられない人には以下の特徴がみられることが多いでしょう。
それぞれについて解説していきます。
覚えるための工夫ができていない
仕事が覚えられない人の特徴として、仕事を覚えるための工夫ができていないといった特徴が挙げられます。
仕事ができない要因は多種多様ですが、一度ミスしたことや教えてもらったことの振り返りをする等、仕事ができるようになるために工夫をすることが重要です。
言われたことをこなすだけでは、仕事を覚えるようにはなりません。
以下のポイントを意識して、仕事に取り組むと良いでしょう。
POINT
- 周囲のメンバーに教えてもらったことはメモを取り、実践してみる
- 失敗したことは要因を分析し、同じことを繰り返さないための対策を考える
優先順位のつけ方が苦手
仕事を覚えられない人の中には、仕事の優先順位付けが苦手な人も少なくないでしょう。
仕事の優先順位が付けられない人は、自分の仕事の手順やどれくらいの工数がかかるかといった業務理解度が低いことがあります。
まずは与えられた仕事の解像度を高め、何からすべきか整理しましょう。
仕事の優先順位を付ける際、緊急度と重要度から判断することをおすすめします。
仕事には、納期が短くすぐに終わらせなければならない仕事や、時間はかかるが重要度が高い仕事等、様々な仕事があります。
納期も考慮しながら、今すぐにすべき仕事と時間に余裕がある仕事を常に整理しておくことが重要です。
コミュニケーション不足
仕事ができない人の特徴に、コミュニケーション不足といった特徴がみられることも少なくありません。
新しい環境や仕事に慣れるまでには、分からないことや判断に迷うことが数多くあるはずです。
周囲とコミュニケーションを取りながら、疑問点をすぐに解消していくことが仕事を覚えるための近道になります。
全て自分で解決しようとすると時間もかかってしまうため、まずは仕事の基礎をいち早く身に付けるために周囲とのコミュニケーションを大切にしましょう。
あなたの状況や仕事の覚え具合が分かっていれば、上司やメンバーから適切なフィードバックをもらうこともできます。
あなたの仕事の進捗等について、報連相を欠かさないように意識しましょう。
定期的に情報の確認をする
仕事を覚えるためには、定期的に最新情報をキャッチアップする習慣も欠かせません。
企業によって仕事の進め方や手順が頻繁に変わることがあります。
定期的に最新情報を確認し、今までと変更点がないかキャッチアップすることが重要です。
まずは仕事の進め方や手順を覚えることが重要ですが、定期的にレビューすることを習慣化すると良いでしょう。
転職後に仕事が覚えられない場合の対処法
転職後に仕事が覚えられない場合は、以下の対処法を取ってみましょう。
それぞれの対処法について詳細を解説していきます。
積極的に質問とフィードバックをもらいに行く
転職後に仕事を覚えるためには、積極的に質問したりフィードバックをもらいましょう。
転職直後に仕事を覚えるためには、仕事の理解度を上げていくことが何よりも重要です。
分からないことがあれば、すぐに解消して一つ一つ学習していくことが仕事ができるようになるために効率的です。
また、職場にはあなたより経験が豊富な先輩がたくさんいるため、積極的にフィードバックをもらうことも重要です。
先輩からもらったフィードバックを素直に受け入れ実践してみることで、成果を残すための方法を身に付けることができるでしょう。
また、新しい方法で仕事に取り組むことで、あなたの成長機会にもつながります。
まずは実践してみるというスタンスで仕事に取り組みましょう。
業務のマニュアル化やメモを活用する
転職後に仕事が覚えられない場合の対処法として、業務マニュアルやメモを活用することも有効な手段の一つです。
周囲のメンバーから口頭で仕事を教えてもらっても、すぐに覚えられないこともあるでしょう。
一度学んだことは業務マニュアルやメモとして残しておくことで、後から見直すことができます。
また、業務マニュアルを作成したりメモを取ることで、情報を整理する機会にもなります。
転職直後は情報量が多くて困惑することも多いため、インプットした情報は整理しておきましょう。
適切な休息とストレス管理
転職直後は環境変化に適応したり新しい仕事を覚えるのに必死になりがちです。
そこで、適切な休息を取ったりストレスを発散したりリフレッシュすることも欠かせません。
休息が不十分だと、仕事を覚えるスピードが遅くなったり集中力が欠如することもあります。
業務時間内に集中して仕事に取り組めるよう、休息の時間を確保することが重要です。
休日はゆっくり休んだり趣味に時間を使うことで、頭から仕事を切り離すようにしましょう。
同僚や上司とのコミュニケーションを強化する
転職後に仕事を覚えるためには、あなたの努力も重要ですが、同僚や上司とのコミュニケーションを強化することも重要です。
同僚や上司とコミュニケーションを取っておくことで、何か疑問点が出た時にすぐに聞けたり、仕事に行き詰まった際に気軽に相談できる関係を築いておきましょう。
同僚や上司とコミュニケーションを強化する上では、自己開示は欠かせません。
入社直後であれば、周囲はあなたがどのような人か分からないため、まずは自己開示をして周囲と打ち解けることが必要になります。
定期的に1on1ミーティングを入れたり、休憩時間に雑談したりとコミュニケーションの機会を増やしていきましょう。
定期的なスキルアップと研修の利用
転職後に仕事が覚えられない場合、社内の研修制度を利用したり、継続的な学習によるスキル向上は欠かせません。
新しい仕事で成果を残すためには、その仕事で求められるスキルを習得していく必要があります。
社内に研修コンテンツがあれば積極的に活用し、いち早くスキルを身に付けましょう。
また、あなたの業務に必要なスキルを習得するために社外のリソースを活用するのも手です。
オンラインスクール等、あなたの仕事に必要なスキルを習得するためのツールは積極的に活用していきましょう。
仕事が覚えられなくて辞めたくなった時の考え方
仕事がなかなか覚えられず辞めたくなる時もあるでしょう。
その時は、以下のような考え方を持つことをおすすめします。
それぞれについて解説していきます。
キャリア相談やメンタルサポートの利用
仕事が覚えられなくて辞めたくなった時は、一人で抱え込まずに専門家にキャリア相談して悩みを打ち明けると良いでしょう。
仕事に関する悩みを抱えているのであれば、誰かに話してみるだけで心が軽くなることもあるでしょう。
社内に話しづらいことであれば、外部の専門家を頼ることも一つの手です。
また、キャリアの専門家に相談することで、客観的なアドバイスをもらうことができ、あなたの課題が見えてくることもあります。
自己理解を深める手段として第三者にサポートを仰ぐと良いでしょう。
職場環境の見直しと改善策
仕事が覚えられなくて辞めたくなった時、職場環境を一度見直し、改善できるかを検討すると良いでしょう。
職場の環境によってあなたが仕事を覚えることができないのであれば、環境を改善する必要があります。
例えば、疑問点が生じた時に誰に聞けば良いか分からないといった問題であれば、上司に相談してメンターを付けてもらうことができるかもしれません。
改善ができない環境要因があるのであれば、別の選択肢を取る必要性も出てくるでしょう。
まずは職場の現状を評価し、改善できる問題か分析してみてください。
転職の選択肢を検討する
仕事が覚えられなくて辞めたくなった場合、転職という選択肢を検討しても良いでしょう。
仕事が覚えられない場合、そもそも仕事内容のミスマッチが発生している可能性もあります。
人には向き不向きがあるため、転職して新しい環境に変えることで、解決することもあるでしょう。
ただし、転職するのであれば、同じ問題が発生しないように、今の職場でなぜ仕事が覚えられないのかといった分析や自己分析を必ずおこないましょう。
ミスマッチしている原因が不明確だと、転職先でも同じ問題が起こる可能性があります。
また、転職前にしっかり分析しておくことで転職先に求める条件が明確になり、効率的に転職活動を進めることもできます。
プライベートと仕事のバランスを見直す
仕事が覚えられなくて辞めたいと感じているのであれば、ワークライフバランスを見直すことも重要です。
仕事を頑張るがあまり残業時間が多くなってしまったり休日も仕事をしてしまったりすると、体調を崩してしまうことがあります。
また、仕事のことばかり考えてしまうと、十分な休息ができずに仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼしてしまうかもしれません。
「何をしても上手くいかない」と自己嫌悪に陥ってしまうこともあるため、仕事とプライベートのバランスが適切か見直しましょう。
自分のキャリア目標と現職との整合性を考える
仕事が覚えられなくて辞めたい時は、中長期的な視点でキャリアを見直すことも重要です。
転職した後は「新しい環境で頑張ろう」と目の前の業務に必死になるでしょう。
そういう時こそ、以下の観点で中長期的なキャリアプランを整理することが有効です。
POINT
- そもそもなぜ今の会社に転職したのか
- 今度どのようなキャリアを築いていきたいのか
- 今の仕事はキャリア形成においてどのような意味があるのか
今の仕事を頑張ることでどのようなスキルを習得したり経験を積めるのか、それによってキャリア形成においてどのようなメリットがあるのかと整合性を考えましょう。
「今の仕事が将来につながる」と認識することができれば、モチベーション向上にもつながってきます。
あなた一人でキャリア目標や今の仕事との整合性を見つけることができないのであれば、キャリアの専門家に相談することもおすすめです。
専門家による客観的なアドバイスをもらうことで、あなたのキャリアプランを整理したり今の仕事でどのようなスキルを身に付けられるかを言語化することができるはずです。
まとめ
本記事では、転職後に仕事を覚えられない原因や対処法について解説してきました。
転職直後は新しい仕事を覚えたり、慣れない環境に適応したりと自分でも気付かないうちにストレスが溜まってしまうものです。
仕事を覚えられないと自信をなくしたり、辛いと感じることもあるでしょう。
しかし、転職直後は仕事ができなくて当たり前と割り切り、能動的にアクションを起こしていくことが重要です。
転職直後に仕事が覚えられないと感じているのであれば、本記事で紹介したように以下の対処法をとってみてください。
POINT
- 積極的に質問とフィードバックをもらいに行く
- 業務のマニュアル化やメモを活用する
- 適切な休息とストレス管理
- 同僚や上司とのコミュニケーションを強化する
- 定期的なスキルアップと研修の利用
それでも仕事が覚えられないのであれば、外部の専門家に相談してみると良いでしょう。
第三者に客観的なアドバイスをもらうことで、あなた自身では気付けなかった課題が見えてくることもあります。
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