介護職の仕事は幅広く大変である上に給料も安いことから、安定してゆったり働きやすい事務職に転職したいと考えたことはありませんか?この記事では事務職へ転職してよかったと感じる人、転職しなければよかったと感じる人たちの事例を紹介します。
介護職から事務職に転職してよかった理由は?
介護職は利用者の介助などの業務で、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられるなど、やりがいを感じる仕事です。しかし、忙しい業務でクタクタになったり、腰痛がひどくなったり、夜勤を担当しても給与が変わらなかったり…。さまざまな理由で「介護職は大変だ」と思う方が多いでしょう。
そのような悩みを抱えた方が事務職に転職してよかった理由10つをご紹介します。
デスクワークなので体力が削られにくい
事務職はデスクワークのため、動くことが多い介護職と比べて体力が削られにくく、転職してよかったと感じる方が多いです。
では実際、介護職と事務職にはどのような業務の違いがあるのでしょうか。1日の流れに沿って、業務内容をご紹介します。
時間 |
介護職(特別養護老人ホームの場合) |
事務職 |
---|---|---|
午前9時 |
出勤、引き継ぎ |
出勤、メールチェック |
午前10時 |
入浴・排泄介助、水分補給の介助 |
電話・来客対応、書類作成 |
午前11時 |
掃除 |
電話・来客対応、書類作成 |
正午 |
昼食の準備、介助、口腔のケア、服薬の介助、おむつ交換 |
休憩 |
午後1時 |
休憩 |
電話・来客対応、郵便物の整理・発送処理 |
午後2時 |
レクリエーション、見守り |
電話・来客対応、郵便物の整理・発送処理 |
午後3時 |
おやつの準備、介助 |
ミーティングに使用する資料の配布、資料のコピー |
午後4時 |
利用者さんとのコミュニケーション |
ミーティングに使用する資料の配布、資料のコピー |
午後5時 |
トイレ介助、おむつ交換、事務処理 |
日報作成、翌日の予定確認 |
午後6時 |
夕食の準備、引き継ぎ 退勤 |
退勤 |
上の表からわかるように、事務職と比較して介護職は利用者さんの身体を支えたり快適に過ごしてもらうために動いていたりすることが多いです。そのため、腰痛を引き起こしたり、1日の仕事が終わるとクタクタになったり、疲労感を覚えることも多いでしょう。
一方、事務職は基本的にデスクワークのため動くことが少なく、体力面で苦労することが少ないです。このことから、体力につらさを感じる方は事務職に転職してよかったと思うことが多いです。
パソコン作業に慣れれば数多くの業務がこなせる
転職してよかったと思う理由の2つ目は、パソコン初心者でも慣れれば数多くの業務がこなせることです。
事務職ではメールの送受信、タイピング、ファイルの操作、WordやExcelの使用など、パソコンを使って仕事に取り組みます。
難しく感じがちですが、学生時代にパソコンを触った経験のある方はそれほど難しく感じません。また、初心者の方も業務に取り組みながら操作方法を理解できるようになります。少しずつ慣れていけば、徐々にさまざまな仕事に取り組めるようになるでしょう。
業務に慣れ、タスク管理をおこなって業務を効率的に進めたり、本で使い方を勉強しMOS資格に挑戦したりすると、専門領域に詳しくなり数多くの仕事に取り組めたり、管理職に就けたりなど、スキルアップすることもできます。
ルーティーンワークをこなすだけでなく、スキルアップを目指せばあらゆる仕事に取り組めるため、転職してよかったと感じます。
コミュニケーションの範囲が決められていてストレスが少ない
コミュニケーションの範囲が決められていてストレスが少ないことも、転職してよかったと思う点です。
介護職は利用者さんとのコミュニケーションや、引き継ぎや情報共有など職場の方々との会話など、多くコミュニケーションをとらなければなりません。
しかし、事務職は介護職と比較して1人で進める仕事が多いため、コミュニケーションをとる機会が少ないです。書類作成のときに指示を受けたり、電話・来客対応のときなどにコミュニケーションをとるなど範囲が決められているため、コミュニケーションに対してストレスを抱えることが少ないと言えます。
自分のペースで仕事しやすい
転職してよかったと思う理由の4つ目は、自分のペースで仕事しやすいことです。
介護職は状況に合わせてさまざまな業務に取り組む必要があります。利用者さんの安全性を確保するために配慮したり、利用者さんにトラブルが起きたときは緊急で対応しなければならなかったりします。
一方事務職はある程度仕事が決められているため、「今日はこの仕事を優先的におこなおう」「この方法で業務を効率的に進めよう」など、自分で考えて自分のペースで仕事を進めることができます。
また、事務職は夜勤がないため生活リズムを整えやすく、夜はしっかり休んで昼の業務に集中することが可能です。
このように、自分のペースで仕事ができることが転職してよかったと思える理由になっています。
残業や夜勤が少ないのに給与が変わらない
残業や夜勤が少ないのに給与が変わらないことも、転職してよかったと思える理由です。
介護職は定期的に夜勤があったり、交代制で労働時間が日によって異なっていたり、サービス残業が多かったりなど、労働時間に不満を持つ方が多いです。
一方、事務職は定時で帰ることができたり夜勤がなかったりする企業が多くなっています。もし残業があったとしてもサービス残業となることは少ない傾向にあります。
このように、介護職と事務職は労働時間に大きな違いがありますが、介護職の平均年収は320万円、事務職の平均年収は339万円と給与がそれほど変わりません。企業によっては事務職の方が給与が高いこともあります。
労働時間が少なくても同じくらいの給与がもらえるため、事務職に転職してよかったと感じるのです。
参考:求人ボックス 給料ナビ
継続的なスキルアップの機会が増える
転職してよかった理由の6つ目は、継続的なスキルアップの機会が増えることです。
事務職では、パソコンスキルやスケジュール管理能力などのスキルが求められます。これらのスキルは社内研修や外部講師による研修などで身につけることができます。
定期的な研修でスキルを身につけられると、パソコンスキルを証明する「MOS」や経理の知識を習得できる「簿記」などの資格を取得できるようになり、チームのリーダーになったり、管理職に就けたりなど継続的にスキルアップできるでしょう。
介護職で身についたコミュニケーション能力を活かせば、上司からの評価を受けてスキルアップすることも期待できます。
事務職は研修だけでなく、業務内で知識を身につけることでスキルアップを目指せます。「実務者研修」「介護福祉士」など勉強を重ねて資格取得する介護職と比べて、事務職はスキルアップ・ステップアップしやすいと言えます。
定時での帰宅がしやすく、プライベートが充実
定時での帰宅がしやすく、プライベートが充実することも、転職してよかったと思うポイントです。
介護職は早番や遅番、夜勤など労働時間が異なりますが、事務職は9時~17時、10時~18時など勤務時間が決まっていたり残業が少なく定時で帰れたりなど、労働時間が安定しています。
そのため、仕事終わりにショッピングやカラオケ、推し活など趣味を楽しんだり、家族時間を過ごせたりなど、自由に過ごせる時間が多いです。介護職のように夜勤明けに休む日を取ることが少ないため、時間に余裕ができ充実した日々を送ることができます。
自分の時間を十分に取れることで、転職してよかったと感じることができるでしょう。
怪我のリスクが低い
転職してよかったと思うポイントとして、怪我のリスクが低いことがあげられます。
介護職は入浴介助、排泄介助、車いすからベッドへの移動業務など、体力が必要な仕事が多いです。身体に負担がかかってしまうと、腰痛や頭痛、肩こりに悩まされることが多いです。
介護職で働く方の中には、「コルセットをつけていたがぎっくり腰になってしまった」「腰痛で動けなくなり、救急車で運ばれた」など怪我をしてしまった方もいます。
事務職は体力仕事がほとんどなく、危険な場所が少ないため、怪我をするリスクが少なく、転職してよかったと感じます。
今後の健康状態や、長期的なキャリアを考えても、転職が正解だったと感じることもあるでしょう。
専門的な知識を深めることでキャリアアップがしやすい
専門的な知識を深めることでキャリアアップがしやすいことも、転職してよかったと思うポイントです。
事務職では、ITスキルや業務を効率的におこなうスキル、コミュニケーション能力などのスキル、MOSやITパスポート、秘書検定などの資格を取得することで専門的な知識を得ることができます。専門的な知識を身につけることができると、自分にスキルがあることを証明でき、キャリアアップがしやすいです。
事務職は介護職で必要な知識と異なるため、新しい知識を学ぶ必要があります。新たな学びを得ることができると、視野が広がったりキャリアの選択肢が増えたりするメリットがあります。
チームリーダーになったり管理職に就いたり、他企業への転職でキャリアチェンジしたりなど、さまざまなキャリアを歩むことができるため、転職してよかったと感じやすいです。
オフィス環境での快適な作業スペースが確保される
転職してよかったと思う理由の10個目は、オフィス環境での快適な作業スペースが確保されることです。
介護職は利用者さんを介助するため、各部屋や共有スペースなどで仕事をおこないますが、事務職は自分の机で作業をおこないます。仕事に必要なコピー機やシュレッダーなどの機器もそろっており、快適に・効率的に仕事を進めることができます。
快適な作業スペースが確保されると、「働きやすい!」と感じモチベーションがアップしたり、パフォーマンスを十分に発揮できたりなど、生産性もアップします。
介護職から事務職に転職してよかった!と感じた体験談
実際に介護職から事務職に転職したことで、以下の点がよかったという声が上がっています。
体験談を踏まえてどのような点がよかったのかを紹介していきます。
自分のペースで仕事ができる
介護職から事務職に転職したことで、自分のペースで働けるようになったと実感している事例を紹介します。
経験者
介護職から事務職に転職してよかったことは、自分のペースで仕事ができることです。介護職では労働時間が長くなったり、休みが取りづらいことがありますが、事務職では自分の仕事が終われば半休をとることもできますし、有給もとりやすいです。
また、出勤時間より早く行って、記録などを読む時間を確保する必要がないのもうれしいですね。早出・遅出・夜勤がないので、生活のリズムも整えやすいことも転職してよかったなと思うポイントです。
スキルアップしている実感がある
専門性が高い介護職からキャリアチェンジしたことで、新しい知識を習得し成長実感を感じている事例を紹介します。
経験者
介護職には非常にやりがいを感じていましたが、上司と考え方が合わず、人間関係に悩んでいました。介護職から離れたいと感じ、事務職に転職しました。
見積書や請求書の作成ははじめてでしたが、上司の方が優しく教えてくれ、徐々に仕事の幅を広げることができています。介護職では知らなかった知識を得ることができて、ステップアップできているので、本当に転職してよかったと思います。
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外部の人とのやりとりが少なくなった
事務職に転職したことでサービス利用者や関係者等の外部の人とのコミュニケーションを取る機会が減ったと実感している人もいます。
経験者
介護職では、サービスの利用者やその家族、医師や看護師等の外部の人と直接やり取りをすることが多いです。
しかし、事務職は基本的に社内のコミュニケーションが中心のため、外部との直接的なやり取りが減りました。メールや電話対応をすることはありますが、介護職と比べると外部との直接のやり取りは少ないはずです。
生活リズムが規則正しくなった
介護職はシフト制であるため、プライベートの予定が立てづらかったり土日に働くこともあります。
事務職に転職したことで定時で働くことができ、生活リズムの改善ができたという声も上がっています。
経験者
介護職ではシフト制で生活リズムが不規則でした。事務職は土日祝日が休みで平日も定時で帰ることができるため、ワークライフバランスを充実させることができます。
夜勤や早番もないため、生活リズムの乱れを減らすことができ、プライベートの予定も立てやすくなりました。
介護職から事務職に転職して残念だったこと
介護職から事務職に転職するメリットが数多くある一方で、転職して残念だと感じてしまうケースもあります。
例えば、以下のケースがよくあります。
人から感謝される機会が減る
事務職は裏方としてデスクワーク中心で働くことが多い職種です。
コミュニケーションを取る相手は社内の人ばかりになり、外部の人やお客様と直接やり取りをする機会は多くありません。
そのため、介護職から事務職に転職したことで、人から感謝される機会が減ったり、やりがいが感じづらかったりする点を残念に感じることがあります。
介護の現場では、利用者やご家族から感謝される機会もありますが、事務職では人の役に立ってる実感が持ちにくいことからモチベーションがなくなってしまう人もいます。
年収が下がった
介護職から事務職に転職する場合、年収が下がってしまうことが多いです。
介護職は専門性が高い職種であるため、一般的な事務職に必要な知識や経験を積むことができません。
未経験で事務職に転職することになるため、年収が下がってしまうでしょう。
また、厚生労働省の運営する職業情報提供サイト「ジョブタグ」に掲載されているハローワーク求人統計データによれば、一般事務の求人賃金の平均は19.6万円というデータが出ています。
施設介護員の求人賃金の平均が20.2万円なので、転職すれば年収が下がることは想定しておきましょう。
介護職から事務職に転職してよかったと思える人の特徴
介護職から事務職に転職してよかったと思える人には、どのような特徴があるのでしょうか。5つの特徴を解説します。
ルーティーンワークが好きである
ルーティーンワークが好きな方は事務職に向いており、転職してよかったと思えるでしょう。
ルーティーンワークとは、同じ業務を繰り返し取り組むことや、決められた順序で仕事に取り組むことを言います。事務職では見積書や請求書の作成、郵便物の整理や発送処理、電話対応などがルーティーンワークに当てはまります。
特に1人で黙々と仕事に取り組みたい方やタスク管理、スケジュール管理が好きな人であれば、「毎日の仕事をどうやって効率的に進めよう?」「どうすればミスなく仕事を終えられるだろう?」などと考えることができるため、ルーティーンワークに向いていると言えるでしょう。
介護職は利用者さんの状況などによって臨機応変に対応しなければならないため、ルーティーンワークは少ないです。「やることは毎日決まっているほうがいい」「臨機応変に対応することが大変」という人は、事務職に転職してよかったと感じる可能性が高いです。
長時間座っても集中できる
長時間座っても集中できる方も、事務職に転職してよかったと感じる方の特徴です。
事務職は来客対応や郵便物の発送などで立ち仕事があるくらいで、ほとんどの業務が座り仕事です。1日の多くの時間を座って過ごすため、長時間座っていても集中できる方が事務職に向いています。
介護職に勤めている方の中には、「長時間の座り仕事の経験がないから不安…」という方もいるでしょう。そのような方でも、作業する机の上を整理整頓してスッキリした状態にしたり、定期的に立ち上がったり姿勢を変えたりすることで、集中力を高めることができます。
集中できる環境を整えれば、仕事の生産性アップにつながり効率的に仕事に取り組めます。効率的に進められれば、定時で帰れたり半休を取れたりなどして、自分の時間を作ることも期待できます。
夜勤をしたくない
夜勤をしたくない方は介護職から事務職への転職が向いています。
介護職の夜勤は、日勤より従業員の人数が少なく1人あたりの仕事量が多かったり、生活リズムが崩れたりして、体力的・精神的に負担がかかってしまいます。施設によっては、従業員の人数が足りず十分な仮眠を取れない場合もあり、心身ともに疲れ切ってしまうこともあるでしょう。
事務職の一般的な勤務時間は9時~18時、休日は土日祝日であるため、夜はしっかり眠り、決められた休日に身体を休めたり趣味を楽しめたりできます。生活リズムも整うため、健康状態の安定も期待できます。
ワークライフバランスを実現したい方は、事務職に転職してよかったと思えるはずです。
パソコン操作に自信がある
事務職へ転職してよかったと思える方の特徴に、パソコン操作に自信があることがあげられます。
事務職のほとんどの仕事はパソコンを使用します。WordやExcel、PowerPointなどのソフトや、メール・チャットツールなどの使い方がわかっていると、転職後にスムーズに仕事を覚えることができ、仕事を効率的に進めることができるでしょう。
また、パソコン操作に関する社内外の研修・セミナーを受けたり、MOSといったパソコンスキルを証明する資格を取得すれば、さらに仕事の効率があがり、自分の評価アップも期待できます。
安定した環境での仕事を求める
安定した環境での仕事を求める方の中で、事務職に転職してとよかったと感じる方は多いです。
介護職は1人の業務量が多かったり、あらゆる業務に取り組まなければならなかったりなど、業務環境が厳しいことが多いです。また、シフト制であるため、勤務時間・曜日が定まらず体調を崩しやすいというデメリットもあります。
一方事務職は決められた仕事を担当して自分のペースで進めることができます。担当する仕事はチーム内で決められていることが多いため、イレギュラーな仕事に取り組むことは少ないです。
安定した環境で働くことができると、落ち着いた気持ちで仕事に取り組めるため高い質の仕事がキープできたり、情緒が不安定になることが少なくなったりなどのメリットがあります。
そのため、変動が多い介護職で心身ともに大変さを感じる方は事務職へ転職してよかったと感じるでしょう。
介護職を辞めるベストなタイミングとは?
いざ介護職を辞めると決めても、いつ辞めればいいのかを決めるのは難しいですよね。本章では介護職を辞めるベストタイミングを紹介します。
ボーナスを支給された後
ボーナスを支給された後がベストタイミングです。
ボーナスを支給された後に辞めると、貯蓄にまわせたり転職活動時にかかる費用をまかなえたりなど、経済的なメリットがあります。ボーナスは夏(6~7月)・冬(12月)に平均55万円程度支給されることが多い傾向にあるため、支給時期を確認して辞めるといいでしょう。
また、転職する時期も考える必要があります。前述の通り、ボーナスは夏・冬の2回支給されるため、その時期までに転職活動を終えて入社しておくことが大切です。ボーナスをどの程度支給するかという「算定期間」に入社できるよう、転職活動を実施します。
夏のボーナスの算定期間は11月~4月、冬は5月~10月であることが多く、その期間に3か月以上働いていることで支給されます。転職活動は3か月かかることを見越して、どの時期に転職活動をスタートさせるかも考えることがおすすめです。
心理的に辛くなったとき
利用者さん1人ひとりへの対応の難しさ、職場の人間関係の複雑さなどにより心理的に辛くなったときは、介護職を辞めることを決断しましょう。
ストレスを感じていても「まだ我慢できる」「他の人も頑張っている」と感じ、仕事を続けている方もいるでしょう。しかし、ストレスを抱えた状態で仕事をしていると、憂うつな気分が続いたり、頭痛・胃痛など身体の症状が出たりなど、心身に影響を与えます。場合によっては心身の病気にかかってしまうこともあります。
そのため、「悲しい」「憂うつ」「やる気が出ない」「不安」「イライラ」など心の症状、「食欲がない・増えた」「寝つきが悪い」「動悸がする」などの身体の症状が出たり、「休日も人と関わりたくない」「飲酒量・喫煙量が増える」などの行動が起こったりしたら、心と身体からのストレスサインと考え、介護職を辞めることを検討しましょう。
メンタルのサポートをしてくれるサービスやカウンセリングを利用したり、一時的に休職したりする選択肢もあります。つらいときは無理に働かず、一度心身を休めることが大切です。
私生活や健康に仕事の影響が出たとき
私生活や健康に仕事の影響が出たときは、介護職を辞めるタイミングです。
仕事によって疲れ・ストレスがあると、「頭痛が続く」「やる気が出ない」などの症状が出たり、プライベートの時間も趣味や家族の時間を楽しめなかったりなどの影響を与えます。
まずは、仕事が終わったらプライベートな時間に仕事を持ち込まないこと・完璧に仕事をこなさなければならないという考え方をやめることを徹底します。また、仕事の全体像を明確にして、仕事量や仕事の質を見直すことも大切です。
これらをおこなっても私生活や健康に影響が出てしまったときは、休職・退職の選択を考えるといいでしょう。仕事に復帰するとき、転職活動を開始するときは、自己判断で決めるのではなく医師の判断のうえでおこなうようにしてください。
介護職から事務職に転職する方法
介護職から、異業種である事務職に転職するためにはどうすればいいのでしょうか。2つの方法を解説します。
キャリアについて専門家に相談してみる
1つ目の方法は、キャリアについて専門家に相談することです。
キャリア形成のサポートをおこなう「キャリアカウンセリング」や、転職活動のサポートをおこなう「転職支援サービス」を利用して、今後について考えるといいでしょう。
専門家に相談することで、自分について・向いている仕事について理解が深まったり、キャリアの不安を解消できたりなどのメリットを受けることができます。
キャリアカウンセリングや転職支援サービスを受けるときは、履歴書・職務経歴書、今抱えている不安のメモを準備します。どのような仕事をしたいか、どんな生活をしたいかなども考え、質問の準備もしておくといいでしょう。
実際にキャリアカウンセリングを利用した方は、初めての転職をするため中長期的なキャリア設計をしたいと考え相談したところ、専門家の自己分析のサポートで自分軸が明確になり、志望企業から内定をもらえたそうです。プライベートの時間も楽しむことができ、人生の充実感も高まったとのことでした。
キャリアに知見のある専門家に相談すれば、自分にはなかった視点でアドバイスがもらえるため、より深く自分を理解し、自分に合った仕事に就くことができるでしょう。
自分が求める働き方を考えてみる
2つ目の方法は、自分が求める働き方を考えることです。
「仕事で何を重視しているのか」「どのような生活を送りたいのか」「目指すキャリアは何か」を考えることで、どのような業界の事務職に就けばやりがいを持って働くことができるのかを理解できます。
自分が求める働き方を理解するために、まずは以下の方法で自己分析をおこないましょう。
- これまで経験した業務・役割、成功・失敗経験を思い出す
- 身についたスキル、強みを明確にする
- やりがい・苦手に感じる部分、仕事で大切にしていることなど価値観を客観視する
- 今後のキャリアについて考える
「自分の性格を一言で表すと何?」「一番嬉しかったことは何?」「どのような人を尊敬しているか」などの質問を自分に投げかけ、自分への理解を深めましょう。
求める働き方がわかったら、現在の介護職と違う部分はどこかを考えます。例えば、「ワークライフバランスのとれた働き方がしたい」と考えるならば、残業時間の少ない企業・120日以上休日のある企業などを探すといいでしょう。
介護職の経験が活かせる事務職の種類を紹介
介護職から事務職への転職する際、以下の事務職へ転職することで介護職で働いた経験を活かすことができます。
それぞれの職種の業務内容や転職するメリットについて解説していきます。
介護事務
介護事務は介護サービスの提供に関する事務作業や窓口対応等をおこなう職種です。
POINT
介護保険サービスを提供している事業所や介護施設で、サービス利用者に対して請求書を作成したり窓口対応をおこないます。
とくに、介護報酬の請求がメインの業務内容です。
介護保険サービスは公的な介護保険制度に基づいて報酬の請求をおこなうため、介護報酬の請求に関する知識が求められます。
介護職から介護事務への転職では、介護業界で働いた経験を活かすことができるため、転職した後も活躍しやすいというメリットがあります。
また、事業所によっては介護事務職として働くだけでなく、介護職員を兼任する場合もあり、これまでの実務経験をそのまま活かせるケースもあります。
医療事務
医療事務は、介護業界と近しい医療業界に特化した事務職です。
クリニックや医院、歯科医院等の医療機関で働きます。
医療サービスや診療をおこなう際、費用の請求には診療報酬明細書の作成が必要になります。
POINT
医療事務の主な仕事は診療報酬明細書の作成になり、その他にも患者との窓口対応や医療機関での電話対応等もおこないます。
診療報酬明細書の作成には、診療内容を理解する能力や医療用語についての知識が求められます。
介護サービスを提供する現場では、看護師や医師と関わる機会もあるため、医療用語についての知識を活かすことができるでしょう。
まとめ
介護職から事務職への転職は、「異業種だけど大丈夫かな?」「いきなりパソコンで仕事なんてできるんだろうか…」と不安に感じてしまうでしょう。また、どのように転職活動を進めればいいかわからず、戸惑っている方もいるかもしれません。
転職活動をするときには、自己分析を徹底的におこなったうえで、転職サイトなどを使用して企業探しをおこないます。しかし、1人でおこなうのは難しく、場合によっては「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまう可能性もあります。
「転職活動をスムーズに、そして効果的に進めるために誰かにサポートしてほしい!」と感じるならば、マジキャリの利用を検討してみてください。
マジキャリを運営しているアクシス株式会社は、転職エージェントも運営しており社内のキャリア知見が豊富なことが強みです。キャリアコーチングの自己分析や悩みヒアリングのサポートだけでなく、転職エージェントでのサポート内容(書類添削・面接対策)を受けることができ、より納得度のある転職活動を進めることができます。
異業種への転職は勇気が必要ですよね。しかし、理想の職場で働くことは楽しく仕事ができるだけでなく、プライベートの時間も楽しむことができるため、人生に充実感を覚えます。
「介護職から事務職に転職してよかった!」と思う日が来るよう、応援しています!
本ページを参考にしていただいた記事
現在は我慢できる程度でも、中長期的な目線でみると疲労が溜まることは心身に大きな影響を与えます。体力について少しでも不安がある方は、転職を検討してもいいかもしれません。