エンジニア2年目が「何もできない」と感じる理由
エンジニア2年目になると、周りの成長や新卒の活躍などで不安が大きくなる人もいるのではないでしょうか?
ここでは、なぜエンジニア2年目が「何もできない」と感じてしまうのか、その理由を解説していきます。
求められる業務レベルが急に上がる
エンジニア2年目になると、求められる業務のレベルが1年目から一段上がります。これは多くの2年目エンジニアが「何もできない」と感じる最初のきっかけです。
1年目はコードレビューを受ける側でしたが、2年目になると後輩のコードをレビューする立場になることがあります。実装だけでなく設計から関わることを求められたり、これまで先輩が対応していた顧客とのやり取りを任されたりすることも増えてきます。
質問や相談がしづらくなる
エンジニア2年目になると、質問や相談がしづらくなることも「何もできない」と感じる要因の1つです。
1年目は分からないことがあればすぐに先輩に聞ける雰囲気がありすが、2年目になると「これくらい自分で調べるべきでは」「同じことを何度も聞いていないか」と気になり、質問すること自体のハードルが無意識に上がります。
また、進捗確認や成果物のチェックといったフィードバックの機会も減り、自分のやり方が合っているのか分からないまま作業を進める時間が増えていきます。
フィードバックが減ること自体は自走を期待されている証ですが、自分のやっていることが正しいのか確認できないと、不安だけが積み重なっていきます。
質問のハードルは自分の中で上がりすぎていることが多いため、後述する方法で意識的に下げていくことが有効ですよ。
できないことの種類が1年目と変わる
エンジニア2年目になると、「できない」の意味が1年目と変わってきます。この変化に気づかないまま自分を評価してしまうと、「何もできない」という感覚に陥りやすくなります。
1年目の「できない」は、書いたことのない言語や使ったことのないツールに対するものでした。これは経験を積めば解決するもので、自分自身でも納得できます。
一方で2年目の「できない」は、経験したはずの実装パターンなのにスムーズに書けない、レビューで指摘されても自分では気づけなかった、といった「経験はあるはずなのにできない」が増えてきます。
1年目の「できない」は時間が解決しますが、2年目の「できない」は自分の理解度や思考の癖に直結するため、自己評価を大きく下げる原因になります。
同じ「できない」でも質が違うことを意識するだけでも、捉え方が変わってきます。
この先どうなりたいかを考えさせられる
エンジニア2年目になると、この先どうなりたいかを考えさせられる場面が増えてきます。明確な答えがないまま日々の業務をこなしていると、「自分は何もできていないのでは」という気持ちになりやすいです。
1年目は「まずは基礎を身につける」という当面のゴールが明確でした。しかし2年目になると、上司との面談で今後のキャリアについて聞かれたり、専門分野を選ぶ判断を求められたりする機会が出てきます。
この先のキャリア像が見えないと、今やっている業務に意味を感じにくくなり、成長実感も得にくくなります。
すぐに答えを出す必要はなく、今は仮置きで進めても問題ありません。
同期や後輩との差が見え始める
同期や後輩との差が見え始めることも、エンジニア2年目が「何もできない」と感じる大きな要因です。
1年目は全体研修やOJTで同期と同じスタートラインに立てていました。しかし2年目になると、配属先のプロジェクトや任される業務の規模で差が見えてきます。同期が大きな案件を任されていたり、技術力の高い後輩が入ってきたりすると、自分と比較して落ち込んでしまうことも少なくありません。
比較することでモチベーションが上がる場合もありますが、比較が過剰になると、自信ややる気を失う原因になります。
比較対象が広がってしまうこと自体は環境による外的な要因ですが、それをどう受け止めるかは自分の内面の話になります。
エンジニア2年目が「何もできない」状態から抜け出すには?
ここでは、エンジニア2年目が「何もできない」状態から抜け出す方法を解説していきます。
変えられることと時間に任せることを切り分ける
前提として、「何もできない」原因のすべてに対処するのは難しいです。まずは、環境や時間に任せるべきことと、自分で変えられることを切り分けて捉えましょう。
時間に任せるべきことの代表は、技術力です。エンジニアが一人前と言われるまでには3〜5年かかると言われており、2年目で技術的に不足を感じるのは自然なことです。一方で、周囲との関わり方や、自分の状況の捉え方は、行動しだいで変えられます
2年目で完璧を目指すと、できないことばかりに目が向き、かえって自信を失いやすくなります。何にアプローチするのかを整理するだけで、業務への向き合い方が変わりますよ。
次の項目から、自分で変えられる部分について具体的に解説していきます。
進捗共有の頻度と質を上げる
エンジニア2年目になるとフィードバックの機会が減り、自分のやり方が合っているのか分からないまま進む時間が増えます。この状態を抜け出す方法は、上司や先輩への進捗共有の頻度・質を、自発的に上げることです。
2年目になると「これくらい自分で進めるべきでは」と相談を控えてしまいがちですが、ここで黙って進めるほどフィードバックは減っていきます。日報や週報があるなら、そこに「迷っている点」「方針として合っているか不安な点」を1〜2行添えるだけで、上司からの反応が変わります。
1on1の場でも、進捗報告だけでなく「この設計判断はこれで合っているか」「この方向で進めて良いか」と、判断の確認を取りに行く形で相談すると、具体的なフィードバックを引き出しやすくなります。
フィードバックが「待つもの」ではなく「取りに行くもの」に変わるのが2年目です。相談の仕方を「判断の確認を取る」方向に変えるだけで、上司も答えやすくなり、自分の思考も整理されていきます。
進捗共有の頻度と質を上げると、上司側もあなたの状況を把握しやすくなり、結果的にフィードバックの量も自然と増えていきます。
メンターやロールモデルになる人を見つける
社内にメンターやロールモデルになる人を見つけるのも効果的です。相談できる相手を意図的に作っておくと、心理的にも技術的にも支えになります。
声のかけ方は、いきなり「メンターになってください」と頼むと相手も身構えるので、「隔週30分ほど、お時間をいただけませんか」と定例の相談時間として打診するのがおすすめです。
相談の場では、テーマを絞って持っていくと相手も答えやすくなります。「今詰まっている技術的な課題」「設計判断で迷っていること」「今後のキャリアで考えていること」など、観点を1〜2つに絞って具体的に話すと、得られるフィードバックの質を上げることができます。
キャリア支援の現場で見ていると、2~3年目で苦しむエンジニアは、相談先がはっきりしていないことが多いです。誰に何を相談するかが決まっているだけで、日々の業務の不安は減らせます。
社内に見つからない場合は、思い切って社外のコミュニティや勉強会で関係を作るのも有効です。自分1人で抱え込まずに相談できる相手を持っておくことが重要ですよ。
社外のエンジニアと接点を作る
迷いが出てくる2年目だからこそ、社外のエンジニアと接点を作るのがおすすめです。社内だけでは、自分のいる現在地・環境が見えにくくなります。
社外接点を作る方法はいくつかあります。勉強会への参加は、自分と近い領域で働く他社エンジニアと話せる機会になります。最近はオンライン開催も多く、参加のハードルは下がっています。
また月1回程度、他社のカジュアル面談を入れてみるのもおすすめで、転職前提でなくても受けてくれる企業は多いです。他社のエンジニアの話を聞くことで、今の環境で得られているもの・得られていないものが具体的に見えてきます。
社外接点を持つと、同期と自分を比べる視点から、業界全体の中での自分のキャリアを考える視点に変わっていきます。今の環境で続けるにせよ、別の道を考えるにせよ、判断材料として大きな意味がありますよ。
転職という選択肢を持っておく
現職がキツい場合は、転職を選択肢に入れておくだけでも気持ちが楽になります。今すぐ転職するという話ではなく「いざとなれば動ける」という状態を作っておくことが大切です。
20代の転職は基本的に2回まで(職歴としては3社まで)であれば大きな評価ダウンになりませんが、それ以上になると、とくに大手や未経験転職で一気に不利になります。
そのため、1回目の転職は慎重に行う必要があり、2社目をどこにするかが20代のキャリアを左右します。動ける状態を作るには、大手総合型・IT特化の転職エージェントで求人だけ紹介してもらう、キャリアコーチングで中長期のキャリアプランを設計するなどが有効です。
3年目までは基本的にポテンシャルで評価される時期なので、1〜2年目で焦って動く必要はありません。
ただし、自分が今後どんなキャリアを歩みたいのか、どんな会社に転職できる可能性があるかをイメージしておくと、現職への向き合い方が前向きになりやすいですよ。
弊社が運営するキャリアコーチング「マジキャリ」では、自己分析・キャリア設計から実際の転職までをサポートしています。無料のキャリア相談も実施しているので、キャリアに悩みのある方はぜひご相談ください。
エンジニアに向いてる人・向いてない人の特徴
ここまでエンジニア2年目が「何もできない」状態から抜け出す方法や注意点について解説してきました。
しかし、「そもそも自分はエンジニアに向いていないのでは?」と感じている人も多いのではないでしょうか?
ここではエンジニアに向いていない人と向いている人の特徴を紹介します。
それぞれ詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
エンジニアに向いていない人の特徴
エンジニアに向いていない人の特徴は以下のとおりです。
自分が当てはまっていないか確認してみてください。
エンジニアに向いていない人の特徴
- ITやプログラミングに興味がない人
- 地道な作業が苦手な人
- 学習意欲が乏しい人
- 協調性がない人
- 課題意識を持てない人
上記の特徴に当てはまる項目が多い人は、エンジニアに向いていない可能性があります。
とはいえ、学習意欲や課題意識などは性格上の問題ではなく、自分の意識で変えられるものです。
エンジニア2年目で「何もできない」と感じると仕事に対するモチベーションが低下してしまうこともあります。
そのため、自分で変えられるところに目を向けて少しずつ改善する努力をしてみましょう。
エンジニアが向いている人の特徴
エンジニアが向いている人の特徴は以下のとおりです。
エンジニアが向いている人の特徴
- ITやプログラミングが好きな人
- 地道な作業が得意な人
- 精神的にタフな人
- 協調性がある人
- 論理的思考力がある人
- 臨機応変に行動できる人
上記に当てはまる項目が多い人はエンジニアに向いている可能性が高いです。
特に、地道な作業が好きな人やプログラミング自体が好きと思える人には最適な職種と言えます。
エンジニア2年目で「何もできない」と感じていても、少しでも「好き」な仕事なら、努力を続けていると、より充実した仕事ができるようになります。
そのため、今できないことが多くて辛い人も、「得意」や「好き」に目を向けてみると、自分にとって適職の可能性があるため、成果を求めすぎずに淡々と努力することが重要です。
業務領域が自分と合っていない場合もある
エンジニアという職種自体が合っていないわけではなく、今の業務領域や働き方が合っていないだけのケースもあります。
エンジニアの業務は、大きく上流と下流に分けられ、上流は人とのコミュニケーションや全体設計の比重が高く、下流は技術的な作業の比重が高いです。同じエンジニアでも、求められる適性は大きく変わります。
また働き方も、SES・受託開発・自社開発で異なります。SESや受託は顧客都合や仕様変更に振り回されやすく、自分のペースで進めにくい場面が多くなります。一方、自社開発は自社プロダクトに腰を据えて関われる代わりに、サービスの方向性や事業に対する関心が求められます。
エンジニアの仕事自体に興味や面白さを感じている場合は、業務領域や働き方を変えるだけで状況が改善するかもしれません。
逆に、エンジニアの仕事そのものに興味が持てない場合は、別の職種の検討も選択肢の1つです。自分が「エンジニアに向いていない」のか「今の業務領域に向いていない」のかを切り分けて考えましょう。
エンジニア2年目は転職しやすい!その理由
ここでは、エンジニア2年目が転職しやすい理由を2つ紹介します。
それぞれ詳しく解説していきます。
第二新卒は転職市場で需要があるため
新卒2年目は、第二新卒と呼ばれ、転職しやすいと言われています。
第二新卒とは
第二新卒とは、新卒で就職した後、数年以内(主に1〜3年程度)に転職を目指す若手求職者のことです。
第二新卒は、基本的なビジネスマナーがあると見なされているため、新卒よりも育成コストがかからず、中途社員のように以前の会社の風土に染まっていないため、需要があります。
その他にも、入社時期の調整ができるのもメリットの1つです。
このように、第二新卒は転職がしやすいため、特に未経験の業種に転職したい人におすすめと言えます。
IT業界は人手不足だから
IT業界は人手不足と言われているため、そのままIT業界の仕事に転職したいと考えている人にはおすすめです。
実際に経済産業省の「IT人材育成の状況等について 」によると「2019年をピークにIT関連産業への入職者は退職者を下回り、IT人材は減少に向かうと予想されている。」との報告があります。
特にエンジニアは、多くの企業から求められており、若手を採用して育成するという方針をとるケースが多いです。
そのため、実務経験が少なく、スキルや経験が浅い状態でも転職難易度は低いと言えます。
エンジニアとして、別の会社に転職したいと考えている人は2年目でも十分に転職可能なのでおすすめです。
安心転職コース
内定率
*22年4月〜22年10月の間に転職活動を行い5社以上に応募したお客様が対象です。
キャリア相談をする
エンジニア2年目が転職するメリット・デメリット
ここではエンジニア2年目が転職するメリット・デメリットについて解説していきます。
転職を考えている2年目のエンジニアの人はぜひ参考にしてみてください。
エンジニア2年目が転職するメリット
エンジニア2年目が転職するメリットは以下のとおりです。
エンジニア2年目が転職するメリット
- 第二新卒に当たるため転職しやすい
- 未経験の業種もチャレンジしやすい
- 職場環境を改善できる
- 自分のやりたいことに挑戦できる
未経験の業種にも転職しやすいことに加えて、やりたいことに挑戦できることが最大のメリットと言えます。
20代後半になるにつれて、転職の難易度が高くなり、やりたいと思っていることにチャレンジし辛くなります。
そのため、異業種にチャレンジしたいと思っている人には2年目のタイミングでの転職は最適です。
続いて、エンジニア2年目が転職するデメリットについても解説していきます。
エンジニア2年目が転職するデメリット
エンジニア2年目が転職するデメリットは以下のとおりです。
エンジニア2年目が転職するデメリット
- 短期離職の懸念を持たれてしまう
- 応募できる求人の質が低い可能性がある
企業側は、早期離職されることが一番の懸念点です。
そのため、面接では企業側の懸念点を払拭させるために、企業での活躍イメージや貢献したい点を伝える必要があります。
そもそも、自己分析をして自分に最適な職種を見つけることができれば、自然と活躍できるイメージを伝えることができるため、まずは自分の強みを言語化するところから始めてみましょう。
「何もできない」と悩むエンジニア2年目によくある質問
「何もできない」と悩むエンジニア2年目によくある3つの質問に答えていきます。
まだ疑問が残っている人はぜひ最後までご覧ください。
エンジニア2年目のレベルを教えてください
エンジニア2年目のレベルは業界や人によってレベルの差はありますが、まだ業務を1人でおこなうのは難しく、プロジェクトに辛うじてついていけるレベルです。
ただし、基本的なコードの読み書きは1人でできます。
エラーは上司に確認しながら、バグの修正や機能開発、テストの実施などプロジェクトの一部を担うようになっていくのが一般的と言えます。
エンジニアの2年目の平均年収はいくらですか?
エンジニア2年目の平均年収は380万円前後と予想されます。
dodaの「ITエンジニアの平均年収はいくら?給料アップを目指す方法や転職事例も解説」によると、ITエンジニアの平均年収は452万円です。
また他の職種との比較もしてみると良いでしょう。
職種ごとの平均年収
- Webエンジニア:424万円
- サーバーエンジニア:454万円
- データサイエンティスト:532万円
企業ごとに幅があり、業績やスキルによって変わります。
エンジニアは何年で一人前になりますか?
一般的には3年〜5年、長くて10年かかると言われています。
なぜなら、幅広い知識を習得することに加えて、トラブルやエラー発生時に対応できる能力が求められるからです。
これらの能力を手にするには、多様なプロジェクトでの経験が必要になります。
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インフラエンジニアについて気になる人は「インフラエンジニアって何するの?キャリアプランの考え方を解説」で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
安心転職コース
内定率
*22年4月〜22年10月の間に転職活動を行い5社以上に応募したお客様が対象です。
キャリア相談をする
担当する業務の幅が広がること自体は成長の証ですが、求められるレベルに自分のスキルが追いついていないと感じると、不安や焦りにつながってしまいます。
スキルは経験を積めば追いつくものなので、今のタイミングで「何もできない」と感じても落ち込みすぎる必要はありません。