キャリアカウンセラーの概要
キャリアカウンセラーを目指すためには、どのような仕事内容かを把握する必要があります。ここでは、キャリアカウンセラーの概要について仕事内容と年収に絞って解説します。
これからキャリアカウンセラーを目指す人は参考にしてください。
キャリアカウンセラーの仕事内容
キャリアカウンセラーとは、キャリアについての悩みを抱える相談者と対話することで、より充実したキャリアとなるようにアドバイスをおこなう専門家のことです。
キャリア選択はその人の人生に大きな影響を及ぼすため、キャリアカウンセラーは相談者の悩みを深く理解し適切なアドバイスを提供することが求められます。そのため、キャリアだけではなく人生をより豊かにする役割も担っているともいえます。
- 自己紹介
- 悩みのヒアリング
- 気持ちや悩みの整理
限られた時間の中で相談者の本質的な悩みを理解し、解決策のアドバイスをおこないます。そのため、キャリアカウンセラーには、深い洞察力やコミュニケーション能力、キャリア知見が必要となります。
キャリアカウンセラーの年収
キャリアカウンセラーの年収は、所属する業界や雇用形態によって大きく異なります。
一般的に人材関連企業や一般企業の正社員として働く場合、月給は20万円から始まり、インセンティブや賞与を含めて年収は約240万円から650万円程度です。一方、教育機関や公的職業支援機関での非正規雇用の場合、時給は1,300円から2,000円が相場です。
このように、雇用形態や勤務先によってキャリアカウンセラーの収入には幅があるため、職場選びが重要といえるでしょう。
キャリアカウンセラーになるために必要な資格
キャリアカウンセラーになるために特別な資格は必要ありません。そのため、誰でもキャリアカウンセラーを名乗ることができます。
しかし、個人で活動を行う際には国家資格のキャリアコンサルタントやメンタルヘルス・マネジメント検定、産業カウンセラーなどの資格を取得しておくと信頼性が高まるでしょう。
実際のところ資格以上に重要なのは、どれだけの実務経験を積み、どれだけの成果を残せるかです。資格は専門知識を証明する一つの手段ですが、クライアントの信頼を得るためには豊富な実績と効果的なカウンセリングスキルが求められます。
キャリアカウンセラーになるのにかかる料金
お伝えしたとおり、キャリアカウンセラーを名乗るためには特定の資格が必要ないため、資格取得のための費用をかけずにキャリアカウンセラーとして活動を始めることが可能です。
しかし、もし国家資格であるキャリアコンサルタントの資格を取得したい場合、そのための養成講座にはおおよそ25万円〜35万円の費用がかかります。講座を受け資格を取得することで、より信頼性を高め専門的な知識を身につけることができるでしょう。
資格がなくてもキャリアカウンセラーとして活動できますが、必要に応じて専門知識を習得するための費用を考慮することが重要です。
キャリアカウンセラーと似ている言葉
キャリアカウンセラーに興味を持って調べていると「キャリアコンサルタント」や「キャリアコーチング」「キャリアアドバイザー」など似ている言葉に遭遇するはずです。
ここでは、それらの言葉の違いについて解説します。
それぞれの違いを理解した上で、キャリアカウンセラーを目指しましょう。
キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントの違い
キャリアカウンセラーとキャリアコンサルタントは、どちらも相談者のキャリアサポートをおこなう職業ですが、その役割や資格には違いがあります。
キャリアカウンセラーは特定の資格がなくても名乗ることができ、相談者のキャリアや人生に関する悩みを聞き、支援する役割を持ちます。一方、キャリアコンサルタントは国家資格を持つ専門家であり、就職や転職に関する具体的なアドバイスを提供することが主な業務です。
キャリアコンサルタントは、キャリアカウンセラーよりも実務的なキャリアサポートをおこなう点が大きな違いといえるでしょう。
キャリアカウンセラーとキャリアコーチングの違い
キャリアカウンセラーとキャリアコーチングは、どちらも相談者のキャリアサポートをおこないますが、そのアプローチには違いがあります。
キャリアカウンセラーは、相談者の悩みや不安を整理し心理的なサポートをすることが主な役割です。一方、キャリアコーチングは、未来志向のアプローチを重視し目標達成に向けた具体的なアクションプランを提供することに主眼を置いています。キャリアコーチングは、コーチと相談者が一緒に伴走しながら解決策を模索していくアプローチが一般的です。
キャリアカウンセラーは「現状の整理と支援」、キャリアコーチングは「目標達成のサポート」に主眼を置く点が大きな違いといえるでしょう。
キャリアカウンセラーとキャリアアドバイザーの違い
キャリアカウンセラーとキャリアアドバイザー(転職エージェントのCA)は、どちらもキャリアに関するサポートをおこないますが、その目的やアプローチが異なります。
キャリアカウンセラーは、相談者の心理的サポートを重視しキャリア全体の方向性や悩みの整理をサポートすることが仕事です。一方、キャリアアドバイザーは、相談者が希望した仕事に就けるように、具体的な求人紹介や転職活動のサポートをおこないます。
キャリアカウンセラーは「キャリアの総合的な相談」、キャリアアドバイザーは「転職の具体的な支援」に焦点を当てている点が違いといえるでしょう。
キャリアカウンセラーの需要が高い理由
最近はキャリアカウンセラーの需要が高まっていて、その需要の高まりによりキャリアカウンセラーを目指す人も増えています。
ここでは、キャリアカウンセラーの需要が高い理由について解説します。
キャリアカウンセラーを目指す人は、どのような理由で需要が高まっているのかを理解しておきましょう。
終身雇用制度に頼れなくなったから
キャリアカウンセラーの需要が増えている主な理由の一つは、終身雇用制度が崩壊しつつあるからです。
これまでは、一つの企業に定年まで勤め上げることが主流でしたが、終身雇用制度が崩壊し個人が自らキャリアを考えなければいけない時代になってきました。
例えば、以前までは新卒で入社した企業に長く勤めることが一般的であり、企業が従業員のキャリアを守ってくれていました。しかし、今では転職が一般的となり、自分でキャリアプランを考えスキルアップの方法を探す必要があります。
ただ、自己分析の仕方が分からなかったりキャリア知見が乏しい人がほとんどのため、キャリアカウンセラーの需要が増えているということです。終身雇用制度に頼れなくなった現代においてキャリアカウンセラーの存在は、キャリアを考えるときに欠かせない存在となっています。
キャリアの選択肢が増えたから
キャリアの選択肢が増えたこともキャリアカウンセラーの需要が増えた要因の一つです。
かつては正規雇用が一般的で、終身雇用が当たり前とされていました。しかし、現在では働き方が多様化し、副業や個人事業主、起業などさまざまなキャリアパスが存在しています。
実際に、次のグラフのように会社で働きながら副業をする人は年々増えてきています。
このようにキャリアが多様化した状況では、自分に最適なキャリアを選ぶための判断が難しくなっています。
キャリアカウンセラーは個々のニーズや目標に合わせたアドバイスを提供することで、最適なキャリア選択をサポートしています。そのため、キャリアカウンセラーの役割はますます重要になっているのです。
企業側は従業員に長く働いてもらいたいから
企業が従業員に長く働いてもらいたいという理由から、専業のカウンセラーやキャリアカウンセラーのニーズが高まっています。
従業員が抱える悩みは仕事以外にもプライベートや過去のトラウマなどが絡み合っている場合が多くあります。そのため、上司や同僚には相談しづらいことがあり相談できるカウンセラーが必要なのです。
また、従業員が転職を検討している場合、上司に相談をすると引き止められると考えて正直な意見を出しにくい状況も考えられます。従業員が前向きに仕事に取り組める環境を整えるため、企業内にカウンセラーが常駐するケースが増えています。
このように、従業員に長く働いてもらうために、企業はカウンセラーの配置を進めているのです。
キャリアカウンセラーに向いている性格・特徴
キャリアカウンセラーは需要があってやりがいもある職業ですが、向き不向きが分かれる職業でもあります。ここでは、キャリアカウンセラーに向いている性格や特徴について解説します。
キャリアカウンセラーになる前に、自分が向いているかを確認しておきましょう。
単純に人に興味がある
シンプルに「人が好き」という人は、キャリアカウンセラーに向いているといえます。
キャリアカウンセラーの仕事は、相談者の心に寄り添い適切なアドバイスやサポートを提供することが求められるため、人に対する深い興味と関心が必要です。
例えば、相手の話をじっくり聞き、その背景や感情を理解しようとする姿勢が重要です。このような姿勢があるからこそ相談者が信頼し、心を開いて自分の悩みを話すことができるのです。
一方で、人に興味がない場合、他者の話を聞き続けることが苦痛に感じられるかもしれません。
そのため、人に興味を持ち他者の成長や成功を喜びと感じられる人こそが、キャリアカウンセラーとして向いている性格といえるでしょう。
抽象的な課題を扱うことができる
抽象的な課題を扱うことができる人は、キャリアカウンセラーに向いているといえます。
キャリアカウンセラーの仕事では、明確な数字やデータを扱うのではなく、「仕事が嫌だ」「なんとなく毎日がモヤモヤする」といった漠然とした悩みを抱える相談者と向き合うことが多いからです。
このような抽象的な相談に対して、カウンセラーは相談者の言葉の裏にある真意を読み取り、適切な質問を投げかけることで悩みの本質を明らかにしていきます。例えば、「なぜそのように感じるのか?」や「具体的にはどのような状況でその感情が湧くのか?」といった質問を通じて、相談者との認識を揃え、課題を解決するための具体的なアクションプランを導き出す力が求められます。
抽象的であればあるほど、相手との認識の齟齬が起きやすいため、慎重かつ丁寧にコミュニケーションを取るスキルが必要です。このように、抽象的な課題を扱う力は、キャリアカウンセラーとしての重要な資質となるでしょう。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力が高い人も、キャリアカウンセラーに向いています。
キャリアカウンセラーの仕事は、基本的に対話を通じて進められます。相談者の悩みを聞き、その背後にある感情や状況を理解し適切なアドバイスを提供するためには、コミュニケーション能力が求められます。
例えば、相談者が言葉にしづらい感情や思考を察知し、それを引き出すための質問をすることが重要です。また、相談者がかけてほしい言葉を適切なタイミングで伝えることも、信頼関係を築くうえで不可欠です。
コミュニケーション能力が高い人は、こうしたスキルを発揮できるため、キャリアカウンセラーに非常に向いているといえます。
キャリアカウンセラーに向いてない性格・特徴
逆に、キャリアカウンセラーに向いてない性格や特徴もみておきましょう。
これらの性格や特徴をもつ人は、キャリアカウンセラーではなく他の職業に就いたほうが良いかもしれません。
感情より合理を大事にしたい人
相手に共感し感情に寄り添うよりも、合理的な事実やデータを重要視する人はキャリアカウンセラーには向いていないといえるでしょう。
キャリアカウンセラーの仕事は、相談者が抱える悩みに共感しその気持ちに寄り添うことが中心です。多くの相談者は、自分の感情を理解してもらいたい、心の支えが欲しいと感じてカウンセリングを求めます。
例えば、相談者が「仕事が辛い」といったときに、ただデータや事実をもとにアドバイスを提供するだけでは、相談者の心の負担を軽減することは難しいかもしれません。むしろ、感情に寄り添いながら一緒に解決策を探る姿勢が求められるのです。
もし合理的なアドバイスで相手のキャリアを支えたいと考えるのであれば、キャリアコーチングやキャリアコンサルタント、キャリアアドバイザーの方が、自身のスキルや考え方をより効果的に活かせるでしょう。
一人でコツコツ仕事を進めたい人
一人でコツコツ仕事を進めたい職人気質の人は、キャリアカウンセラーには向いていないといえます。
キャリアカウンセラーの仕事は、基本的に相談者との対話を通じて進められるため、「人と話すことが苦手」「できれば仕事の関係者を増やしたくない」と考える人にとっては、やりがいを感じにくい仕事かもしれません。
キャリアカウンセラーは、相談者の悩みを深く理解し、共感しながら適切なアドバイスを提供することが求められます。そのため、対話の中で相手の気持ちや状況を丁寧に聞き取る能力が重要です。逆に、一人で黙々と作業を進めたい人にとっては、このようなコミュニケーションの頻度がストレスになることもあります。
もし、自分のスキルを個別作業に集中して発揮したいと考えるのであれば、キャリアカウンセラー以外の職業の方が強みを活かしやすいでしょう。
自分の力で課題解決したい人
自分の力で課題を解決したい人は、キャリアカウンセラーには向いていないといえるでしょう。
キャリアカウンセラーの役割は、相談者の悩みを聞きサポートすることが中心であり、直接的に課題を解決する機会は少ないからです。相談者が抱える問題をキャリアカウンセラーが解決するのではなく、あくまで相談者自身が解決策を見つけ出すプロセスをサポートするのがキャリアカウンセラーの仕事です。
そのため、キャリアカウンセラーは、具体的な解決策を提示するというよりも、相談者が自分で考え、行動できるように寄り添い導くことが求められます。もし、自分のスキルや知識を直接使って問題を解決したいと考えるのであれば、コンサルタントやエンジニアなどの職種の方が、自身の強みを活かしやすいでしょう。
キャリアカウンセラーが活躍できる場所・職種
続いて、キャリアカウンセラーが活躍できる場所や職種を紹介します。
キャリアカウンセラーを目指す人は、活躍できる場所を事前に把握しておきましょう。
人事・採用担当者
キャリアカウンセラーの経験を活かして、将来的に企業の人事や採用担当者を目指すことができます。
人事や採用担当者は人材を選び育成する役割を担うため、キャリアカウンセラーとして培ったキャリア知見やコミュニケーションスキルを活かせる場面が多いです。
例えば、キャリアカウンセラーの経験により適性や長所を見極める力が養われているため、優秀な人材を採用しやすいです。また、従業員のキャリアパスを考え適切な研修や異動を提案する際にも、カウンセリングで培ったスキルが役立ちます。
キャリアカウンセラーの経験は人事や採用の現場で活かされるため、キャリアを考える上での選択肢の一つとなるでしょう。
転職エージェント
キャリアカウンセラーの経験を活かして、転職エージェントを目指すことができます。
転職エージェントは、求職者のキャリアや仕事の悩みをヒアリングし、彼らにマッチする求人を提案することが仕事です。そのため、キャリアカウンセラーとして培ったヒアリングスキルや、相談者のニーズを的確に捉える力が役立ちます。
また、20代〜30代前半であれば、未経験でも採用されるチャンスがあるため、必ずしもキャリアカウンセラーとしての経験が必要というわけではありません。
キャリア選択の一つとして、キャリアカウンセラーの経験を活かして転職エージェントとして働くことが可能です。
キャリアコーチング
キャリアカウンセラーの経験を活かして、キャリアコーチングを目指すことができます。
キャリアカウンセリングとキャリアコーチングの業務は近いものがあり、どちらも相談者の悩みを聞くことから始まります。しかし、キャリアコーチングは悩みを聞くだけでなく、具体的な解決方法や目標達成のためのアクションプランを提案する必要があります。
例えば、キャリアカウンセラーは相談者の気持ちを整理し、悩みを解消するサポートをおこないますが、キャリアコーチングではさらにその先の目標設定や具体的な行動計画の策定までおこないます。
このように、キャリアカウンセラーとキャリアコーチングは業務内容的に繋がりが強いです。そのため、キャリアカウンセラーとしての経験を積むことで、キャリアコーチングに必要なスキルや知識を自然に身につけることができ、次のステップとしてキャリアコーチングを目指すことが十分可能です。
教育・研修担当者
キャリアカウンセラーの経験を活かして、教育・研修担当者を目指すことができます。
教育・研修担当者は、従業員のキャリアパスの設計や昇進・異動をサポートすることが業務内容です。これらはキャリアカウンセラーの役割と多くの共通点があります。
例えば、キャリアカウンセラーの経験を活かして、昇進や異動の際に従業員が抱える不安や悩みに対して適切なサポートをおこなえます。
キャリアカウンセラーとして培ったスキルを教育・研修の分野で活かすことで、企業の人材育成に大きく貢献できるでしょう。
企業内カウンセラー
キャリアカウンセラーの経験を活かして、企業内カウンセラーを目指すことができます。
企業内カウンセラーは、社員の悩みをヒアリングし、メンタルヘルスケアをおこなうことが主な業務内容です。この業務は、キャリアカウンセラーがおこなう心のケアや相談対応と関連が深く、培ったスキルが役立ちます。
社員のストレスやキャリアの悩みを理解し適切なサポートをおこなうことで、企業全体の健全な職場環境を維持する重要な役割を果たします。
未経験でキャリアカウンセラーになる方法
キャリアカウンセラーになるには、もちろん経験があったほうがなりやすいですが、未経験でもなる方法はあります。
ここでは、未経験でキャリアカウンセラーになる方法について解説します。
未経験でキャリアカウンセラーを目指す人はぜひ参考にしてください。
実務経験をつけるために人材領域の会社に転職する
キャリアカウンセラーを目指すためには、まず人材領域の会社に転職しキャリアや転職に関する職務経験を積むと良いでしょう。
人材紹介や人材派遣の業界では、顧客対応を担当するキャリアアドバイザー(CA)や、企業対応をおこなうリクルートアドバイザー(RA)などのポジションがあります。これらの役割を通じて、個人のキャリアに対する悩みや企業が抱える人材課題を深く理解することができます。
このような経験を積むことで、キャリアカウンセラーとして必要なスキルや知識が自然と身につきます。また、現場での実務経験を重ねることで、キャリアカウンセリングの基礎となる相談スキルも向上させることが可能です。
人材領域での経験は、キャリアカウンセラーとしてのキャリア形成において非常に有益な経験となるでしょう。
副業で低単価の仕事を初めてまずは実績を作る
キャリアカウンセラーを目指す際には、副業として低単価の仕事を始め実績を積むことから始めるのがおすすめです。
というのも、キャリアカウンセリングは信頼が重要であり、実績がないと顧客から信用されにくいからです。また、最初は収入を優先するよりも実績を積むことを重視することで、カウンセリングの質を高めることができます。
低料金でカウンセリングをおこなうことで、さまざまな相談者のニーズや問題に対応する経験を積むことができます。この経験で得た知識やスキルは、後々の活動に大きな強みとなるでしょう。
このように、いきなり専業ではなく副業で始めることは、リスクを低くしながら実績を積むのに最適な方法といえます。
キャリアカウンセリングの事業会社に転職する
キャリアカウンセラーを目指すためには、キャリアカウンセリング事業を運営している会社に転職することも有効な手段です。
会社に在籍することで、独学や副業では得られない体系的な知識と実務経験を積むことができます。
例えば、キャリアカウンセリング事業を展開している会社では、専門的なトレーニングや先輩カウンセラーからのフィードバックを受ける機会が豊富にあります。このような環境で働くことで、実践的なスキルを磨きつつ、キャリアカウンセリングに関する幅広い知識を効率的に学ぶことが可能です。
また、実際のカウンセリング業務に携わりながら、クライアントの多様な悩みに対応する経験を積むことで、キャリアカウンセラーとしての自信と実績を築くことができます。このように、事業会社での経験は、キャリアカウンセラーとしての成長に大いに役立つでしょう。
キャリアカウンセラーになる前に考えたいこと
最後に、キャリアカウンセラーになる前に考えたいことについて解説します。
キャリアカウンセラーになってから戸惑わないように、事前にこれらを確認しておきましょう。
まずは自分のキャリアプランを立ててみる
キャリアカウンセラーを目指す前に、まずは自分のキャリアプランを立てて将来のゴールややりたいことを明確にすることが大切です。
キャリアカウンセラーは他者のキャリアに関する悩みを解決する役割を担うため、自分自身のキャリアにしっかりと向き合うことで、相談者に対して説得力のあるアドバイスができるようになります。
例えば、経営経験のない人が経営コンサルタントを名乗ると、不信感を抱かれることがあるでしょう。同じように、キャリアに向き合ったことがない、またはキャリアの知見がない人がキャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントを名乗ることは、信頼性に欠ける可能性があります。
自分のキャリアプランを具体的に立てることで、キャリアカウンセラーとしての基盤を築き、相談者に対してより深い理解と共感を持って対応することが可能です。
まずは、自分自身のキャリアを見つめ直し、どのように進んでいくかを明確にすることがキャリアカウンセラーとして成功するための第一歩となります。
得意なこと・苦手なことを言語化する
キャリアカウンセラーになる前に、自己分析を通じて得意なこと・苦手なことを言語化しておきましょう。
キャリアと向き合う際にはまず自己理解を深め、得意なことと仕事を結びつけることが大切です。これは、カウンセラーとして他者のキャリアをサポートする際にも、自分の経験が説得力を持つからです。
例えば、自分が得意とする分野やスキルを言語化することで、それを活かしたキャリアカウンセリングが可能になります。また、苦手なことを明確にすることで、どのスキルを伸ばすべきか、どの分野で補完する必要があるかが明確になり、成長の方向性が見えてきます。
自己理解を深め、自分の得意なこと・苦手なことを把握することで、キャリアカウンセラーとしての強みを最大限に発揮し効果的なサポートができるようになるでしょう。
キャリアカウンセラーでどんなスキルを習得したいか考える
キャリアカウンセラーになることをゴールにするのではなく、その仕事を通じてどのような経験やスキルを得たいのかを明確にすることが重要です。
目的がはっきりしていないと、仕事に対するモチベーションが揺らいだり、受け身になってしまうことがあるからです。
例えば、キャリアカウンセリングを通じて、相談者の悩みに深く共感し、適切な解決策を導き出すスキルを磨きたいと考えることができます。また、コミュニケーション力を高めることや、カウンセリング技術を応用してリーダーシップを発揮するスキルを身につけることも目標の一つとなり得ます。
自分がどのようなスキルを習得したいのかを明確にすることで、キャリアカウンセラーとしての成長を計画的に進めることができ、結果としてより充実したキャリアを築くことができるでしょう。
キャリア相談ならマジキャリがおすすめ
本記事では、キャリアカウンセラーの仕事内容や向いている性格、活躍できる場所などを解説してきました。
キャリアカウンセラーは、相談者が抱えるキャリアの悩みに寄り添いサポートするため、人の役に立つやりがいのある仕事です。ただし、人と直接的に関わったり、人の悩みを聞くことが主な仕事のため向き不向きが明確に出る仕事でもあります。
キャリアカウンセラーを目指すのは良いですが、キャリアカウンセラーになることがゴールではなく、あくまで手段でしかないことを覚えておきましょう。
せっかくキャリアカウンセラーになっても「今後どのように働きたいか分からない…」「働き出して自分には向いてないことがわかった…」となったら意味がありません。そのため、キャリアカウンセラーがあなたにとって本当に適性のある仕事なのかを確認する必要があります。
自分の適性を判断するのには、キャリアのプロに相談することが近道です。そして、おすすめなのがキャリアコーチングのマジキャリです。
マジキャリでは、幼少期から現在の出来事を振り返り徹底的な自己分析をおこなうので、表面上の強みではなく、原体験に基づいた強み・弱みの発見ができます。
一人ではバイアスがかかってしまい、正しく「強み・弱み」の言語化が難しいですが、プロの手を借りることで、正しく自己分析をおこなうことができます。そのため、自分が本当にキャリアカウンセラーに向いているのかをプロの視点から判断してもらえます。
今なら無料面談キャンペーンもやっているので、コーチング1回を無料でお試しすることができます。自己分析について相談したい人はぜひお問い合わせください。
安心転職コース
内定率
*22年4月〜22年10月の間に転職活動を行い5社以上に応募したお客様が対象です。
キャリア相談をする
一般的に、キャリアカウンセラーの仕事は次のような流れでおこなわれることが多いです。