仕事はやりがいで選ぶべきか、お金で選ぶべきか。転職を考え始めた20〜30代から、こんな相談をよく受けます。
この悩みには、はっきりした答えがあります。
記事の結論
「やりがいかお金か」という問いの立て方自体に落とし穴があります。どちらかを選ぶのではなく、順序と方法を変えれば、どちらも諦めなくていい選択ができます。
本記事では、二択にすると見えなくなる選択肢、判断材料になるデータ、実際に選んだ人のその後、両立するための手順を解説します。すでに働いていて転職を検討している方に向けた内容です(就職活動中の方も考え方は同じように使えます)。
「仕事はやりがいかお金か」への結論
「仕事はやりがいかお金か」という問いに対する、キャリアコーチング「マジキャリ」を運営するアクシス代表・末永雄大の答えを最初にお伝えします。
「やりがいかお金か」と二択にすると見えなくなる3つの道
「やりがいかお金か」と二択で考え始めた瞬間、どちらかを我慢する前提で答えを探すことになります。
しかし実際には、この二択の外側に3つの道があります。
二択にすると見えなくなる3つの道
- 社内異動:今の収入を保ったまま、仕事内容だけを変える
- 副業:今の給料を維持しながら、興味のある仕事を小さく試す
- 数年後の両立:先にお金になるスキルを積み、数年後にやりがいで選び直す
「やりがいかお金か」の二択には、「今すぐ転職して、どちらか一方を取る」という前提が隠れています。
そもそも、多くの人はどちらか一方だけを求めているわけではありません。内閣府の「国民生活に関する世論調査」(令和7年8月調査)では、理想的だと思う仕事として「収入が安定している仕事」と答えた人が61.8%で最多、「自分にとって楽しい仕事」も52.0%でした(複数回答)。
お金と楽しさはどちらも5〜6割の人が求めており、「やりがいかお金か」はそもそも二者択一の問いではありません。
どの道も始め方は難しくありません。社内異動は社内公募や上司への希望から、副業は今の業務に近い領域で月数時間から始められます。
数年後の両立は、次の「順序を変えればやりがいもお金も諦めなくていい」で詳しく解説します。
結論:順序を変えればやりがいもお金も諦めなくていい
監修者・末永の結論は、「やりがいを先に探すのではなく、まずお金になるスキル(Can)を積み上げる」です。
やりたいこと(Will)は、経験が増えるにつれて変化します。しかし、できること(Can)は積み上げるほど選択肢を広げてくれます。
20代のうちにCanを鍛えておくと、30代以降に「このスキルで自分らしく働ける仕事を探す」という選択が可能になります。
すでに30代の方は、新しいスキルをゼロから積むより、これまでのCanの棚卸しから始めてください。今あるスキルがどの業界・職種で評価されるかを整理すると、「やりがいかお金か」の二択が「どこでこのスキルを使うか」という問いに変わります。
やりたいことだけを追いかけると、数年後に「やりがいはあるが選択肢が少ない」という状況になりやすいです。
まずCanを積み、「どのやりがいを追うかを選べる状態」を作ることが、結果的にどちらも手に入れる道です。
やりがいは「仕事をやり切ってから」判断する
仕事に対して「やりがいがある・ない」を判断するのは、その仕事を一度やり切ってからにしてください。
仕事をやり切るとは、担当業務で「自分なりの成果の出し方」を確立できた状態のことを指します。その状態になってから判断した「やりがいのなさ」は本物の問題ですが、その前の段階での判断は早計です。
「今の仕事にやりがいを感じないから転職したい」という相談で、入社1〜2年の方が来るケースは多いです。
「できないからつまらない」と「やりがいがない」は別の問題です。できるようになって初めてやりがいが生まれるケースは、現場で非常に多く見てきました。
仕事の幸せの本質は「自分でキャリアを選べる自由」にある
「やりがいかお金か」という問いの背景には「どちらかを諦めなければならない」という前提があります。
しかし、幸せの本質はどちらを選んだかではなく、「自分の意思でキャリアを選択できる状態にあるかどうか」にあります。
お金になるスキルを持っていれば、「この仕事では食べていけない」という理由だけで選択肢を諦めずに済みます。
まずCanを鍛え、「稼げる力を持った上でやりがいを選ぶ」。この順序が、どちらも諦めない答えです。
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仕事のやりがいとお金、判断材料になる3つのデータ
やりがいとお金のどちらを選ぶか迷ったときに、判断材料になる3つのデータを紹介します。この3つを知ると、悩み方が変わります。
なお、パーソルキャリアの「doda転職理由ランキング2025」では、「給与が低い・昇給が見込めない」が36.6%で5年連続の1位です。お金を理由にキャリアを考え直すことは、特別なことではありません。
仕事のやりがいは「結果が出てから」感じるもの
やりがいとは仕事に「期待する感情」ではなく、仕事を「やり切った後に残る充実感」です。
たとえば法人営業なら、最初の半年は断られ続けても、1〜2年かけて自分なりの提案スタイルを確立できたときに初めて「この仕事に意味がある」という感覚が生まれます。
だからこそ、やりがいの有無は仕事をやり切ってから判断するのが合理的です。判断の進め方は結論の章で解説したとおりです。
「年収700万円で幸福度は頭打ち」は半分だけ正しい
「お金が増えれば幸せになれる」という考え方には、研究で確認された限界があります。
カーネマン教授とディートン教授の研究(2010年・米国科学アカデミー紀要)によると、米国では年収約7.5万ドル(当時の換算で約700万円)を超えると、日々の気分としての幸福感は上がりにくくなります。一方で、「自分の人生がうまくいっているか」という評価は、収入とともに上がり続けることも同じ研究で確認されています。
さらに2023年には、カーネマン教授自身も加わった再検証(Killingsworthほか・米国科学アカデミー紀要)で、「幸福感が頭打ちになるのは、もともと幸福度が低い約2割の人に限られる」と修正されました。大多数の人は、収入とともに幸福度が上がり続けるという結果です。
つまり「年収700万円を超えたらお金は意味がない」とまでは言えません。ただし、お金で日々の幸福を買える効果に限界や濃淡があることも、また確かです。
生活の安心を確保する水準まではお金を優先し、その先はやりがいや自由という別の軸も合わせてキャリアを考えることが合理的です。
年収は「個人の努力」より「業界選択」で大きく決まる
同じスキルを持っていても、働く業界によって年収は大きく違います。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、月額賃金が最も高い産業(電気・ガス・熱供給・水道業:43万7,500円)と最も低い産業(宿泊業・飲食サービス業:26万9,500円)では、約1.6倍の差があります。
年代別でも同じです。30〜34歳では金融業・保険業が35万9,300円、宿泊業・飲食サービス業が26万3,100円と、同じ年齢でも産業だけで月9万円以上の差がつきます。
業界によってここまで差がつく理由は、次の4つです。
年収の水準を決める4要素
- 既得権益化:発注元に近い業界ほど年収が高い
- 客単価:不動産・金融・コンサルなど単価の高い商材を扱う業界は高収入
- 粗利率:SaaSなど限界費用が低い業界は人件費に回せる余力が大きい
- 市場シェア:大手独占の市場は参入障壁が高いぶん賃金が安定
個人の頑張りで年収を上げる努力は大切ですが、構造的に年収が低い業界にいる限り効果は限定的です。
お金を優先するなら、まず「業界の選択が合っているか」を確認することが最も効率的な方法です。
仕事をやりがいかお金かで選んだ人はどうなったか
実際に「やりがいかお金か」で仕事を選んだ人は、その後どうなったのでしょうか。マジキャリ公式noteの卒業生インタビューから、3人の体験談を紹介します。
お金や条件で選んで後悔したケース
1人目は、新卒で入ったメーカーで営業をしていた25歳のY・Kさんです。
就職活動では「ある程度知名度があって、ライフワークバランスが取れて、給与がそこそこ高いところ」という条件で会社を選びました。当時を、こう振り返っています。
本人の言葉
新卒で入社して、仕事もそれなりにやっておけばそれなりの生活が出来るんだろうなと思っていたんですけど、モチベーションが上がらず、仕事がどんどんつまらなくなっちゃったんですよ・・・。
その後、マジキャリで「自分が頑張りたい理由」を軸に転職活動をやり直し、第一希望だった人材業界の法人営業へ転職しました。本人は「初めて自分軸で仕事を選べた」と話し、自分で決めた道だから不安はないと述べています。
出典
マジキャリ公式note「【初めて自分軸で仕事を選び、第一希望への転職を実現!】」
条件だけで選んだ仕事は、入社後に頑張る理由が見つからず、つまらなくなりやすい。これが1人目の体験談から分かることです。
「やりがいさえあれば」と悪条件を受け入れ続けたケース
2人目は、デザイナー歴10数年・39歳の女性です。
「デザインができれば良い」という気持ちが強く、選考がうまく進まなくなると労働条件に無頓着になり、悪条件の職場を自分から選んでしまう癖がありました。
本人の言葉
周りから『なんでそんな環境に入るの?』と言われるような会社に入ってしまうんです。例えば給与の提示が異常に低い、休みがすごく少ない等、普通に考えてみんなが悪条件だと思う条件の方が安心しちゃうんですよ。
入社当初は頑張れても、数年たつと苦しさが増し、最後は耐えられずに辞める。この繰り返しに、何年も陥っていました。
マジキャリ受講後は、過去を振り返って自分の考え方の癖に気づき、「自分はデザイナーがやりたいんだ」と心から思えるようになりました。会社に勤める以外の道も含めて、自分の進み方を考えられるようになっています。
出典
マジキャリ公式note「【価値観や考え方が180度変化!本当にやりたいことが明確になりました!】」
やりがいを理由に悪条件を受け入れる働き方は、数年単位で見ると続きません。30代後半からでも、考え方の癖に気づけば選び方は変えられます。
順序を変えて、やりがいとお金を両立できたケース
3人目は、接着剤メーカーで品質管理をしていた女性、森田さんです。
前職ではベテランの退職が続いて仕事量が膨らみ、「心身ともに削られている感覚」で、身体か心を壊す寸前でした。ハンドメイド作家として独立するか、正社員を続けるかという迷いも抱えていました。
森田さんは先に求人を探すのではなく、マジキャリで自己分析と「ありたい姿」の言語化から始めました。そのうえで、これまでの品質管理経験を活かせる上流業務の企業へ転職しています。
本人の言葉
もう転職したくないですね。心からそう思えるくらい、本当に今の職場に満足しています。転職してから定時で帰れるようになり、給与もすぐに上がりました。
転職後は人間関係にも恵まれ、空いた時間でハンドメイドの勉強を続けながら、正社員の仕事と夢を両立しています。
出典
マジキャリ公式note「今後の生き方が決まり、全てを叶えた転職に成功。マジキャリ卒業インタビューVol.47」
「やりがいかお金か」を先に決めるのではなく、自己分析で軸を言語化してから職場を選ぶ。この順序の変更が、両立につながった実例です。
3名に共通するのは、転職そのものより先に「自分の軸の言語化」があったことです。ここからは、やりがい優先・お金優先それぞれの注意点と、両立の手順を解説します。
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仕事のやりがいを優先したい人が直面する現実
やりがいを大切にする姿勢そのものは、キャリアの強みになります。打ち込める仕事は努力が続きやすく、成果も出やすいからです。
そのうえで、やりがいを優先したいと思っている方に、事前に知っておいてほしい現実があります。
「好きなこと=仕事のやりがい」は短絡的すぎる
「好きなことを仕事にすれば、やりがいを持って働ける」という考え方は広まっていますが、現実はもう少し複雑です。
好きな映画を毎日鑑賞することと、映画評論家として締め切りに追われながら原稿を書くことは、まったく別の体験です。
好きなことを仕事にすると、仕事特有のプレッシャーや繰り返し・クライアント対応が加わり、「好きだったものが嫌いになった」という経験をする人は少なくありません。
仕事のやりがいの本質は「好き嫌い」ではなく、「貢献実感」と「成長実感」にあります。
自分の行動が誰かの課題を解決した手応えと、昨日より今日できることが増えた実感。この2つが組み合わさったとき、仕事はやりがいのあるものになります。
やりがい搾取:低賃金を「やりがい」で正当化されるリスク
やりがいがある仕事を選んだとき、一定の割合で「やりがいを使って低賃金を正当化される」状況に遭遇します。
「やりがいがある仕事なんだから、給与が低くても仕方ない」。このような言葉で適正な報酬を得られない環境は、いわゆる「やりがい搾取」です。
やりがいを理由に市場水準を大幅に下回る給与で働き続けている方を、コーチングの現場で多く見てきました。
仕事の対価を「やりがい」で受け取ることはできません。自分のスキルが市場でどう評価されるかを把握した上で、仕事の選択をしてください。
やりがいは自己分析なしには見つからない
やりがいは「探す」ものではなく「言語化する」ものです。
「やりがいを感じる仕事が何かわからない」という状態は、やりがいがない状態ではなく、自分の価値観が言語化されていない状態です。
どんな状況で充実感を感じるか、どんな成果を出せたときに「続けてよかった」と思えるか。この問いへの答えが言語化できていないと、どんな仕事に就いてもやりがいを感じにくくなります。
やりがいを見つけるには、まず自己分析が必要です。
過去の仕事・勉強・趣味の中で「とくに充実していた瞬間」を棚卸しすることで、自分がどんな経験に価値を感じるかが見えてきます。
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お金を優先するなら、仕事は「業界選択」から見直す
お金を重視する選び方は、打算ではなく合理的な判断です。生活の安心が確保できて初めて、やりがいや挑戦を落ち着いて考えられるからです。
そのうえで、お金を重視してキャリアを選ぶなら、スキルを磨く前に「業界を選ぶ目線」を持つことが最も重要です。
年収を左右する4要素
年収を左右する主な要素は、既得権益・客単価・粗利率・市場シェアの4つです。判断材料の章のデータをふまえて、それぞれ具体例で掘り下げます。
同じ仕事でも年収が変わる例
- 既得権益化:ITエンジニアなら、大手SIerでプライム案件を受ける側と3次請けSESで現場に入る側で、同じスキルでも年収差が300〜400万円開く(弊社が転職支援の現場で見てきた実例)
- 客単価:法人営業なら、1件数万円のルーティン商材と1億円超のM&A・不動産投資案件で、インセンティブの仕組みが根本から違う
自分がどの位置に立つかで、報酬は大きく変わります。
お金を優先するなら、自分のスキルをどの業界・どのポジションで活かすかの「構造的な設計」が、スキルアップより先に来ます。
高年収=市場価値が高い、とは限らない
「今の会社での年収が高い=市場価値が高い」というのは、必ずしも正しくありません。
大企業の看板や既得権益の恩恵で高い報酬を得ている場合、転職市場に出た途端に評価が下がるケースがあります。
会社の看板が外れたときに残るスキル・実績・知識。これが本当の市場価値です。
高年収の環境にいても、転職市場での自分のポータビリティ(持ち運べる価値)を定期的に確認しておくことが重要です。
逆に、今の給与が低くても市場価値の高いスキルを積んでいれば、転職で一気に年収が上がる可能性があります。
やりたい仕事と向いてる仕事どっちが幸せ?適職を見つけるには自己分析が大事
転職でお金を上げる人がやっていること
転職で年収を大きく上げた人に共通しているのは、「同じ仕事を同じ業界でやり続けない」という判断です。
年収を上げた転職者に共通するのは、業界×職種の掛け合わせを変えたことです。
エンジニアがSESから自社開発企業へ移る、営業職が中小企業向けから大手企業向けにターゲットを変えるといったパターンで、年収200〜300万円上がるケースは珍しくありません。
スキルを磨くことも重要ですが、業界・ポジションを変えるほうが年収インパクトは大きいことが多いです。
転職でお金を上げるには「どこで・どのポジションで働くか」の設計が、スキルアップより先に来ます。
仕事のやりがいとお金を両立する道
やりがいとお金は、順序と方法を正しく選べばどちらも諦める必要がありません。この章では、自分で優先順位を決める手順と、その出発点になる自己分析を解説します。
やりがいとお金の優先順位を決める3ステップ
「やりがいかお金か」で動けなくなっているときは、次の3ステップで優先順位を整理してください。紙とペンがあれば、一人で進められます。
やりがいとお金の優先順位を決める3ステップ
- ステップ1:価値観の明確化:充実していた瞬間を10個書き出し、共通点を探す
- ステップ2:必要なお金の見える化:毎月の支出から「必要な手取り」の線を引く
- ステップ3:長期視点で決める:5年後にどちらの自分でいたいかで選ぶ
ステップ1:価値観の明確化
過去の仕事・勉強・趣味の中で「とくに充実していた瞬間」を10個書き出し、共通点を探します。
「人に感謝されたとき」「数字で結果が見えたとき」など、自分がどんな瞬間に満たされるかが、やりがいの正体です。
ステップ2:必要なお金の見える化
「お金は多いほどいい」のままでは判断できません。家賃や住宅ローン、家族の生活費、教育費、貯蓄など毎月の支出を書き出し、「最低限必要な手取り」と「これだけあれば十分な手取り」の2本の線を引きます。
とくに30代で家庭や住宅ローンがある方は、この線引きが効きます。「下げられない金額」が決まれば、その範囲内でやりがいを最大化するという考え方ができるからです。
なお、内閣府の「国民生活に関する世論調査」(令和7年8月調査)では、働く目的を「お金を得るために働く」と答えた人が63.5%で最多でした。お金を必要な金額で具体的に考えること自体は、後ろめたいことではありません。
ステップ3:長期視点で決める
目の前の求人で決めるのではなく、「5年後にどちらの自分でいたいか」で考えます。
ステップ1の価値観とステップ2の金額を並べて、「5年後もこの仕事を続けていたいか」「5年後にこの収入で生活が成り立つか」の両方に「はい」と言える選択肢を残します。
3ステップを書き出すと、「やりがいかお金か」というあいまいな悩みが、「必要な手取りを満たしながら、自分の価値観が満たせる仕事はどれか」という答えの出る問いに変わります。
強み×業界需要の交差点にキャリアの答えがある
自己分析の目的は「好き嫌い」の整理ではなく、「原体験に基づいた強みの言語化」です。
幼少期から現在に至るまでの出来事を振り返り、「とくに充実していた経験」「達成感を感じた仕事」「自然と集中できた行動」を棚卸しすると、表面的な好き嫌いとは違う、深い「強みのパターン」が見えてきます。
この強みを、年収水準の高い業界・成長中の職種に掛け合わせることで、「強みが活きて、かつ収入も確保できるキャリア」が具体化されます。これが「やりがいとお金の両立」の実体です。
就いてよかった!女性におすすめのやりがいのある仕事15選を紹介
一人では気づけない「本当の強み」をプロと見つける
自分の強みを見つけるには、第三者に自己分析を深掘りしてもらったり、壁打ちしたりするのが有効です。
3ステップの自己分析を一人でやると、自分の「当たり前」になっている強みに気づけないという問題が起きます。
自分にとって自然にできることは「誰でもできる」と思いがちですが、実はそれが他者から見た強みである場合が多いからです。
また、一人だとポジティブな記憶だけを拾ってしまう自己認知バイアスも働きやすくなります。
自己分析の壁打ち相手には友人・家族・上司などさまざまな選択肢がありますが、なかでもキャリアコーチングは、個人の強みの発掘やキャリア設計を専門とするサービスです。
弊社が運営する「マジキャリ」では、幼少期から現在までの出来事を体系的に振り返り、原体験にもとづいた強みを発見するプロセスをコーチと一緒に進めていきます。
「こんな強みがあったのか」と気づかれる方が多く、そこから業界・職種の具体的な選択肢が見えてきます。
キャリアコーチングは、無料体験を受けられるサービスがあるので、気になるサービスをいくつか受けてみることをおすすめします。以下の記事もぜひ参考にしてください。
無料体験できるキャリアコーチング12選!各社の特徴や無料体験の流れも紹介
仕事はやりがいかお金かに関するよくある質問
仕事はやりがいかお金かというテーマで、よく寄せられる質問と答えをまとめました。
Q. やりがいとお金、迷ったらどちらを優先すべきですか?
どちらかを選ぶ前に、二択の外にある選択肢(社内異動・副業・数年後の両立)を確認してください。
そのうえで順序をつけるなら、先に「お金になるスキル(Can)」を積むことをおすすめします。スキルがあれば、後からやりがいを選べる状態を作れるからです。
詳しくは「やりがいかお金か」と二択にすると見えなくなる3つの道で解説しています。
Q. 仕事のやりがいとお金は両立できますか?
両立できます。ただし「今すぐ同時に」ではなく、順序をふんだ両立が現実的です。
お金になるスキルが積まれ、生活の安心が確保されると、仕事に余裕を持って取り組める状態になります。この余裕がやりがいを感じやすくします。
お金を先に取ることは、やりがいとの両立を諦めることではありません。実際に両立できた人の実例は順序を変えて、やりがいとお金を両立できたケースで紹介しています。
Q. 給料が安くても、やりがいがあれば仕事を続けるべきですか?
まず「業界の問題か、ポジションの問題か」を確認してから判断してください。
給料が低い理由は2パターン
- 業界全体の賃金水準が低い:業界ごと変える選択(同種の仕事を単価の高い業界でやる)を検討する
- 今のポジションが低いだけで上位職は高い:そのままスキルを積んで、ポジションを上げる戦略が有効
注意したいのは、「やりがいがあるから」と悪条件を受け入れ続ける働き方です。数年単位で続かなくなった実例を「やりがいさえあれば」と悪条件を受け入れ続けたケースで紹介しています。
Q. 「仕事に興味はないがお金のため」は続けていいですか?
短期的にはOKですが、「Canの積み上げ」を意識することが条件です。
興味のない仕事でも、そこで積めるスキルが市場価値につながるなら続ける意味があります。ただし「ただこなしているだけ」の状態が続くと、スキルも積まれず出口も見えなくなります。
今の仕事から「転職市場で通用するスキル・実績」を意識的に取りに行くことを前提に、続けるかどうかを判断してください。
Q. やりがいで仕事を選んで後悔しないためには、何をすればいいですか?
仕事を決める前に、自己分析で「自分がどんな瞬間に満たされるか」と「最低限必要なお金」を言語化してください。
やりがいで選んだ後悔の多くは、「好き」と「やりがい」の混同か、必要なお金の見積もり不足から起きます。手順はやりがいとお金の優先順位を決める3ステップで解説しています。
Q. 仕事をやめたほうがいいサインは?
判断の基準は2つあります。1つ目は、仕事を一度やり切った(自分なりの成果の出し方を確立した)うえで、それでもやりがいを感じられない場合です。
やり切る前の「つまらない」は、できないことによる停滞の可能性があります。詳しくはやりがいは「仕事をやり切ってから」判断するで解説しています。
2つ目は、低賃金を「やりがい」で正当化される環境が続いている場合です。やりがい搾取の状態なら、自分を責めずに離れる準備を始めてください。
Q. 手取り30万円はすごいですか?
平均と比べる前に、自分の生活に必要な金額と比べることをおすすめします。同じ手取り30万円でも、家賃・家族構成・地域によって余裕は大きく変わるからです。
「最低限必要な手取り」と「これだけあれば十分な手取り」の2本の線を引くと、自分にとっての答えが出ます。手順はやりがいとお金の優先順位を決める3ステップで解説しています。
仕事をやりがいかお金かで迷う人のタイプ別の選び方まとめ
本記事では、「仕事はやりがいかお金か」という問いへの答えを解説しました。要点は次の5つです。
POINT
- 「やりがいかお金か」と二択にした瞬間、社内異動・副業・数年後の両立という第3の選択肢が見えなくなる
- 順序を変えればやりがいもお金も諦めなくていい。まず「お金になるスキル(Can)」を積み、やり切ってからやりがいを判断する
- お金で日々の幸福を買える効果には限界や濃淡がある。生活の安心を確保したら、別の軸も合わせて考える
- 年収水準は業界選択で大きく変わる。お金を優先するならスキルより業界設計が先
- 幸せの本質は「やりがいかお金か」の答えではなく、「自分で選択できる状態」にある
最後に、ここまでの内容を迷い方のタイプ別に整理します。
同じ「やりがいかお金か」でも、いま何が足りないかによって最初にやることは変わります。自分に近い行から確認してください。
タイプ |
まずやること |
この記事の戻り先 |
|---|---|---|
給料は足りているが、仕事が面白くない |
転職を結論にする前に、社内異動・副業など今の収入を保ったまま面白さを足せる道を書き出す |
|
やりがいはあるが、給料が足りない |
仕事内容は変えずに、賃金水準の高い業界へ移れないかを調べる(業界選択の見直し) |
|
やりがいもお金も、何が足りないか具体的に言えない |
3ステップの自己分析(価値観の明確化→必要なお金の見える化→長期視点で決める)を書き出す |
3タイプに共通するのは、「転職するか・とどまるか」を先に決めないことです。先に自分の強み・必要なお金・優先順位を言語化すれば、転職・社内異動・副業のどれが合うかは後から絞れます。
やることが決まったら、該当する章に戻って手順を確認してください。
マジキャリは、自己分析で自分なりの軸を出したうえで、その軸が合っているか第三者に検証してほしい人に向いているサービスです。コーチは転職エージェントや採用人事の経験を持つキャリアのプロで、求人紹介を行わないため、転職だけでなく社内異動や副業も含めた選択肢を前提に話せます。
弊社マジキャリの相談でも、「やりがいかお金か」の段階で止まっていた人が、軸を言語化してから進む方向を決めていくケースが多くあります。自己分析をやってみて、出した軸に確信が持てないときの選択肢として検討してください。
マジキャリの料金は高い?他のキャリアコーチングとの相場を徹底比較!
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マジキャリは無料相談だけでも大歓迎!利用するメリットも徹底解説
やりがいのある仕事を選びたいですが、生活のためにはお金も必要です。年収が100万円高い会社と、給料は同じだけど面白そうな会社を見比べたまま、応募ボタンを押せずに画面を閉じてしまいました。