リスキリングでおすすめのスキル・資格7選
リスキリングで何を学ぶか迷う場合は、まず転職・現職での評価・副業など、学んだ内容をどの場面で使いたいかを分けて考えると選びやすくなります。
ここでは、リスキリングで検討されやすいスキル・資格を7つ紹介します。すべての人に同じ学びが合うわけではないため、今の経験と組み合わせやすいものから確認してください。
まずは、7つの候補を一覧で確認しましょう。気になるスキル・資格があれば、各H3で詳しい向き不向きや活かし方を確認してください。
スキル・資格 |
学べること |
向いている人 |
資格の例 |
|---|---|---|---|
AI活用・生成AI |
生成AIの業務活用、文章作成、資料作成、効率化 |
今の仕事を効率化したい人、幅広い職種で使える学びから始めたい人 |
G検定 など |
データ分析 |
Excel・統計、データの読み解き、改善提案 |
営業・企画・マーケティングで根拠を持って提案したい人 |
統計検定 など |
Webマーケティング |
SEO・広告・SNS運用・アクセス解析 |
販促・広報・EC・副業で成果物を示したい人 |
ウェブ解析士 など |
プログラミング・IT基礎 |
ITの基礎、Web制作、プログラミング入門 |
IT職を目指す人、システムやツールへの理解を深めたい人 |
ITパスポート など |
経理・簿記 |
簿記・会計の基礎、収支や利益の見方 |
管理部門・事務職で専門性を高めたい人 |
日商簿記 など |
英語・語学 |
実務で使う英語力、読み書き、会話の基礎 |
外資系企業、海外取引、グローバル業務に関心がある人 |
TOEIC L&R など |
FP・金融知識 |
家計、保険、不動産、金融、税金などのお金の基礎 |
金融・保険・不動産に関心がある人、お金の知識を仕事に活かしたい人 |
FP技能検定 など |
リスキリングにおすすめのAI活用・生成AI
AI活用・生成AIは、事務・営業・企画・マーケティングなど幅広い職種で使いやすいリスキリングです。文章作成、資料作成、情報整理、業務効率化など、今の仕事に戻しやすいのが特徴です。
未経験から専門職を目指すというより、まずは今の業務の生産性を上げたい人に向いています。資格で学習内容を整理したい場合は、AIの基礎知識を問うG検定も候補になります。
リスキリングにおすすめのデータ分析
データ分析は、営業・企画・マーケティング・管理部門などで、数字をもとに提案や改善をしたい人に向いています。Excel、統計、データの読み解き方を学ぶと、感覚だけでなく根拠を持って仕事を進めやすくなります。
営業経験がある人は顧客データや売上データの分析、事務経験がある人は集計・レポート作成と組み合わせると、今の経験を活かしやすいです。資格では統計検定やITパスポートから始めやすいです。
リスキリングにおすすめのWebマーケティング
Webマーケティングは、SEO、広告、SNS、アクセス解析などを学ぶ分野です。広報・販促・EC・営業企画など、集客や売上づくりに関わる仕事へ活かしやすいです。
副業を目指す人や、成果物でスキルを示したい人にも向いています。ブログ改善、SNS運用、広告の改善提案など、学んだ内容を小さく実践しやすい点が特徴です。
リスキリングにおすすめのプログラミング・IT基礎
プログラミング・IT基礎は、IT職を目指す人だけでなく、システムやツールを扱う仕事への理解を深めたい人にも役立ちます。いきなりエンジニア転職を目指すより、まずITパスポートや基本的なWeb制作から始めると挫折しにくいです。
ものづくりが好きな人や、業務効率化ツールを作ってみたい人は相性を確認しやすい分野です。一方で、学習時間は長くなりやすいため、転職に使うなら求人票で求められるスキルまで確認しておきましょう。
リスキリングにおすすめの経理・簿記
経理・簿記は、事務職や管理部門の経験を活かしたい人に検討しやすいリスキリングです。日商簿記のように学習範囲が明確な資格があるため、独学でも進めやすいのが特徴です。
数字を扱う仕事に抵抗がない人、バックオフィスで専門性を高めたい人、営業や企画で収益構造を理解したい人にも役立ちます。未経験転職で使う場合は、資格だけでなく実務にどう活かすかまで説明できるようにしておくことが大切です。
リスキリングにおすすめの英語・語学
英語・語学は、外資系企業、海外取引、観光、グローバル業務などに関心がある人に向いています。TOEIC L&Rのようなスコアで示しやすい資格もあります。
ただし、英語だけで転職が決まるとは限りません。営業経験に英語を足す、経理経験に英語を足すなど、既存の職種経験と組み合わせると評価されやすくなります。
リスキリングにおすすめのFP・金融知識
FP・金融知識は、お金まわりの相談、保険、不動産、金融、福利厚生、家計管理などに関心がある人に向いています。FP技能検定は国家資格で、生活や仕事の両方に結びつけやすい資格です。
金融業界を目指す人だけでなく、人事・総務・営業などでお金の基礎知識を持っておきたい人にも役立ちます。仕事に直結させるなら、どの業務で知識を使うかまで考えて選びましょう。
ここまで見て気になる候補が複数ある人ほど、講座に申し込む前に「今の経験に何を足すと評価されやすいか」を整理しておくことが大切です。特に転職や年収アップにつなげたい場合は、学びたい分野だけで決めず、応募したい求人や今後任されたい仕事から逆算して選ぶ必要があります。
目的別・年代別に見るリスキリングの選び方
リスキリングでおすすめのスキル・資格を確認したら、次は自分の目的や年代に合うものへ絞り込みましょう。表では大枠を確認し、気になる分野は後続の章で詳しく見てください。
目的別に見るリスキリングのおすすめ
リスキリング おすすめを目的別に見ると、転職・社内評価・副業など、学んだ内容を使う場面によって選びやすい分野や資格が変わります。まずは自分がリスキリングで何を実現したいのかを決めてから、候補を絞り込みましょう。
目的 |
学ぶ内容の例 |
資格の例 |
|---|---|---|
転職したい |
求人票で求められやすいIT基礎、データ分析、Webマーケティング |
ITパスポート、G検定、統計検定 など |
社内で評価を上げたい |
今の仕事で使えるAI活用、Excel・データ分析、簿記 |
日商簿記、統計検定、ITパスポート など |
副業・収入源を増やしたい |
成果物で示しやすいWebマーケティング、Web制作、プログラミング |
ウェブ解析士、ITパスポート など |
年代別に見るリスキリングのおすすめ
リスキリング おすすめを年代別に考えると、20代は未経験分野への挑戦、30代以降はこれまでの経験にスキルを足す選び方が現実的になりやすいです。年齢だけで決めるのではなく、経験と目的に合う学び方を確認してください。
年代 |
選びやすい学び方 |
|---|---|
20代 | 未経験職種に挑戦したい場合はIT基礎やWebマーケティング、現職で評価を上げたい場合はAI活用やデータ分析から始めやすい |
30代 | 今の職種経験に、データ分析・AI活用・簿記などを掛け合わせると専門性を示しやすい |
40代 | 未経験分野だけで勝負するより、営業・管理・企画などの経験を活かせるスキルを足すと現実的 |
50代 | 転職・再雇用・副業など、目指す働き方を決めたうえで、デジタル基礎や強みを補う資格から始めやすい |
表で気になる分野が見つかった人は、「リスキリングでおすすめの分野」や「リスキリングでおすすめの資格」を確認してください。
リスキリングで失敗しない選び方
リスキリングは、流行している講座や資格を選ぶだけでは失敗しやすくなります。学んだ内容を、どの仕事・どの働き方・どの評価につなげるかまで考えることが大切です。
リスキリングは仕事への活かし方で選ぶ
まず、学んだ内容をどの仕事で使うのかを決めます。仕事への活かし方が曖昧なまま学ぶと、転職や社内評価につながりにくいからです。
たとえば、営業経験がある人はデータ分析やAI活用を足すと、顧客理解や提案資料づくりに使いやすくなります。事務経験がある人は、簿記・Excel・AI活用を学ぶと、業務改善や管理部門での評価につなげやすいです。
未経験職種へ転職したい人は、興味だけで選ぶのではなく、求人票に出ているスキルと自分の経験の接点を確認しましょう。
リスキリングは求人票と市場評価で選ぶ
リスキリングは、そのスキルが求人や仕事でどう評価されるかまで見て選ぶ必要があります。ただし、読者自身が求人票を見ても、どのスキルが本当に評価されるのか判断しにくいことがあります。
求人サイトで調べるときは、募集職種名だけでなく、必須条件・歓迎条件・業務内容を確認してください。たとえば「データ分析」と書かれていても、Excel集計が中心なのか、SQLやBIツールまで求められるのかで必要な学習は変わります。
自分の経験にどのスキルを足すべきか迷う場合は、キャリア相談で市場評価を確認すると、講座を選ぶ前に優先順位を整理しやすくなります。
リスキリングは続けやすい学習方法で選ぶ
どれだけ需要がある分野でも、生活に合わない学習方法だと続きません。最初は無料教材や無料体験で、学習内容と学び方の相性を確認するのがおすすめです。
独学が向いている人は、短い動画教材や本から始めると進めやすいです。一人だと後回しにしやすい人は、課題提出・面談・チャット相談がある講座のほうが続けやすくなります。
無料で試す場合は、AI活用なら実際に文章作成や資料作成をしてみる、データ分析ならExcelや統計の入門教材に触れてみるなど、仕事に近い作業を小さく試すと判断しやすいです。
リスキリングの資格は目的に合わせて選ぶ
資格は目的ではなく手段です。転職やキャリアの目的に合うかで選ぶと、取得後に活かしやすくなります。
資格を取ること自体が目的になると、仕事につながらないまま終わりがちです。たとえば、IT職を目指すならITパスポートだけで終わらせず、求人票で求められる実務スキルまで確認する必要があります。
社内評価を上げたい人は、今の業務で使える資格を選ぶほうが活かしやすいです。経理や管理部門なら日商簿記、数字を扱う企画職なら統計検定やデータ分析の学習が候補になります。
リスキリングでおすすめの分野
リスキリングでおすすめの分野を、選ぶための比較で整理します。各分野の詳しい解説は、関連記事「リスキリングで何を学ぶべきか」でもくわしく扱っています。
リスキリング分野の比較早見表
主な分野を、学べること・向いている人・学ぶ期間の目安で比べます。自分の経験と組み合わせやすい行から確認してください。
分野 |
学べること |
向いている人・活かせる場面 |
学ぶ期間の目安 |
|---|---|---|---|
AI活用・生成AI |
生成AIの業務活用、文章作成、資料作成、効率化 |
事務・営業・企画など、今の仕事を効率化したい人 |
数週間〜数ヶ月 |
データ分析 |
Excel・統計、データの読み解き、改善提案 |
営業・企画・マーケティングで根拠を持って提案したい人 |
数ヶ月〜半年 |
Webマーケティング |
SEO・広告・SNS運用・アクセス解析 |
販促・広報・EC・副業で成果物を示したい人 |
数ヶ月〜半年 |
プログラミング・IT基礎 |
ITの基礎、Web制作、プログラミング入門 |
IT職を目指す人、業務効率化ツールを作りたい人 |
半年前後〜(学習内容による) |
経理・簿記 |
簿記・会計の基礎、収支や利益の見方 |
管理部門、事務職、数字に強い営業・企画を目指す人 |
数ヶ月 |
英語・語学 |
実務で使う英語力、読み書き、会話の基礎 |
外資系企業、海外取引、グローバル業務に関心がある人 |
半年〜(現状のレベルによる) |
※学ぶ期間は一般的な目安で、個人差があります。資格・スキルの取得は、採用や転職を保証するものではありません。
気になる分野が見つかったら、まずは無料教材で触れてみて、自分に合いそうか確認しましょう。資格で学習内容を整理したい人は、このあとの「リスキリングでおすすめの資格」も参考にしてください。
リスキリングで学習を始めやすい分野・経験を活かす分野
学習を始めやすいのは、AI活用やWebマーケティングのように、短期間でも小さな実践をしやすい分野です。資料作成をAIで効率化する、SNS投稿や記事改善を試すなど、仕事や副業に近い形で試せます。
経験を活かしやすいのは、今の職種と接点がある分野です。営業の経験にデータ分析を足す、事務の経験にAI活用や簿記を足す、広報の経験にWebマーケティングを足すといった組み合わせが考えられます。
リスキリングではAI活用が多くの職種で活かしやすい
AIは、特定の専門職だけのものではなくなりました。事務・営業・製造・サービスなど、多くの職種で作業の一部をAIに任せられるようになっています。
今の仕事にAI活用を足すだけでも、文章作成、議事録作成、調査、資料のたたき台作成など、できることが広がります。迷ったら、仕事で使う場面をイメージしやすいAI活用から試すのもおすすめです。
どの分野を選ぶか迷う人は、具体的に何を学ぶべきかを整理した関連記事も参考にしてください。
リスキリングでおすすめの資格
リスキリングでおすすめの資格を、分野別に紹介します。資格は学習内容を整理し、知識を証明する手段なので、目的に合うものを選びましょう。
リスキリングにおすすめの資格を分野別に紹介
分野ごとに、代表的な資格を1つずつ紹介します。どんな団体が実施し、何を問う検定なのかを基準に選んでください。
分野 |
おすすめ資格 |
実施団体 |
どんな資格か |
|---|---|---|---|
AI活用 |
日本ディープラーニング協会 |
AI活用のリテラシーを問う検定 |
|
データ分析 |
日本統計学会が認定する検定 |
統計の基礎から活用までを問う検定 |
|
Webマーケ |
ウェブ解析士協会 |
Web解析と改善のスキルを問う検定 |
|
IT・プログラミング |
情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験 |
ITの基礎知識を問う国家試験 |
|
経理・簿記 |
日本商工会議所が実施する検定 |
簿記・会計の基礎から実務までを問う検定 |
|
英語 |
国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC) |
英語の聞く・読む力を測るテスト |
お金まわりに関心があるなら、国家資格のFP技能検定(ファイナンシャル・プランニング技能検定)もおすすめです。
リスキリングで資格を選ぶ注意点
資格は知識の証明になりますが、それだけで転職が決まるわけではありません。学んだ内容を仕事でどう活かせるかまで説明できて、はじめて評価材料になります。
同じ分野でも、入門向けから実務・上位向けまで難易度の幅があります。まずは入門の級から始めて、必要に応じて上を目指すのが無理のない進めかたです。
転職で使いたい場合は、資格名だけでなく、求人票に書かれている実務スキルも確認しましょう。社内評価に使いたい場合は、今の業務でどう使えるかを上司や担当業務に合わせて説明できる状態を目指すとよいです。
年代別のおすすめリスキリング
リスキリングのおすすめは、年代によって進めかたが変わります。特に転職に活かす場合は、年齢だけでなく、これまでの経験・スキル不安・年収アップの目的によって選び方が変わります。
20代におすすめのリスキリング
20代は、未経験職種への挑戦でも学習意欲や伸びしろを見てもらいやすい年代です。転職で使うなら、IT基礎、Webマーケティング、データ分析など、求人票に出やすいスキルから始めると応募先を探しやすくなります。
スキル不安がある人は、AI活用やITパスポートのように仕事の基礎力を補える学習から始めるのがおすすめです。キャリアアップを目指す人は、今の職種で評価されるデータ分析やWebマーケティングを足すと、若手のうちから成果を説明しやすくなります。
30代におすすめのリスキリング
30代は、今の経験に新しいスキルを掛け合わせると専門性を示しやすくなります。まったくの未経験分野へ移るより、営業・事務・企画・管理部門などの経験を土台にして学ぶ内容を選ぶほうが現実的です。
スキル不安がある人は、AI活用、Excel・データ分析、簿記など、今の仕事に戻しやすい学習から始めるとよいです。年収アップやキャリアアップを目指す人は、求人票で歓迎条件に出ているスキルを確認し、自分の経験と組み合わせて説明できるものを選びましょう。
40代におすすめのリスキリング
40代は、経験を活かせる分野を中心に選ぶのがおすすめです。未経験スキルだけで勝負するより、これまでの職種経験に新しいスキルを足すほうが評価材料にしやすくなります。
スキル不安がある人は、AI活用やIT基礎のように、業務効率化や資料作成に使いやすい学習から始めると負担を抑えやすいです。管理職経験や専門職経験がある人は、データ分析やWebマーケティングを足すことで、意思決定や改善提案の説得力を高めやすくなります。
50代におすすめのリスキリング
50代は、これまでの強みを言葉にすることと、デジタルの基礎から無理なく始めることが大切です。転職だけでなく、再雇用、副業、現職での役割継続など、目指す働き方に合わせて学ぶ内容を選びましょう。
スキル不安がある人は、AI活用、ITパスポート、Excel・データ分析など、実務に戻しやすい学習が候補になります。専門性を活かしたい人は、業界経験にWebマーケティング、簿記、FPなどを足すことで、相談・管理・改善提案に活かしやすくなります。
年代別にリスキリングを考えるうえで、転職への活かし方も知りたい人は、関連記事もあわせて確認してください。
リスキリングで転職は本当にできる?効くスキルと補助金を解説
無料で試せるリスキリング
リスキリングは、いきなり高額な講座に申し込まなくても、無料で試して向き不向きを確かめられます。
リスキリングを無料で学べるサイト・教材
まずは無料の教材で、続けられそうかを確かめましょう。総務省統計局の「データサイエンス・スクール」や、無料で学べる「JMOOC」などがあります。
無料で試すときは、見るだけで終わらせず、仕事に近い作業を1つ試すのがおすすめです。AI活用ならメール文や資料のたたき台を作る、データ分析なら手元の表を集計してみるなど、小さく試すと向き不向きが分かりやすくなります。
リスキリングを無料で試した後の本・スクールの使い分け
無料で試して続けられそうだと感じたら、次は本やスクールで体系的に学ぶ段階です。自分のペースで深めたいなら、本での独学が向いています。
一人だと続かない、相談しながら進めたいという場合は、スクールやコーチングのように伴走してもらえる方法が合っています。転職で使いたい人は、学習だけでなく職務経歴書や面接でどう説明するかまで支援範囲を確認しましょう。
リスキリングに使える補助金
リスキリングの費用は、国の支援を使うと、条件を満たせば負担を抑えられる場合があります。
経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」では、条件を満たすと最大56万円まで負担が軽くなります。補助は次の2段階です。
補助は2段階(条件を満たした場合・最大56万円)
- 講座を修了すると、受講費用(税別)の2分の1相当(上限40万円)が補助される
- 転職して1年間継続して働くと、5分の1相当(上限16万円)が加わる
補助金は、受講者本人に直接振り込まれるのではなく、講座を提供する会社に支払われます。受講者は、その分だけ安くなった価格で受けられる仕組みです。
なお「最大80%」という数字を見かけることもありますが、これは厚生労働省の「教育訓練給付」という別の制度です。今回の支援事業とは併用できません。
出典:経済産業省 リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業/厚生労働省 教育訓練給付制度
自分が補助の対象になるか、どの講座が対象かは、申し込む前に経済産業省の対象講座検索ページで確認しましょう。何を学ぶか迷う場合は、無料のキャリア相談で経験や目指す働き方を整理するのもおすすめです。
リスキリングをおすすめしない人
リスキリングは、全員に必要なわけではありません。次のような人は、学び始める前に立ち止まったほうがよいこともあります。
リスキリングの目的が決まっていない人
「とりあえず何か学べば変われる」と考えている人は、学ぶ前に、学んだ内容をどの仕事や働き方に活かすかを決めるのが先です。目的がないまま学んでも、仕事の場面で活かしにくいからです。
今の仕事への不満が、人間関係や働き方など別の理由にある場合もあります。そのときは、学び直しより先に解決すべきことがあります。
リスキリングを学ぶだけで満足してしまう人
資格やスキルを身につけること自体が目的になり、その先の行動に移さない人も、リスキリングが空回りしやすいです。あてはまりそうなら、一度立ち止まって見直してください。
ありがちな失敗パターン
- 目的を決めずに、流行のスキルから選んでしまう
- 求人が少ない分野を選び、学んでも仕事につながらない
- 資格を取って満足し、その先の行動をしないまま終わる
避けかたはシンプルです。学ぶ前に、仕事への活かし方を決め、その分野に求人や活用場面があるかを確認しましょう。この2つで、失敗の多くは防げます。
自分に本当に必要かを見極めるほうが、流行で学び始めるよりずっと大事です。
迷ったら、経験や目指す働き方を整理するところから始めれば十分です。
自分に合うリスキリングが分からないときは、まず経験の棚卸しや目指す働き方を整理することが大切です。アクシスの無料キャリア相談では、今の経験や希望に合わせて、どの学び方が合うかを相談できます。
転職したい気持ちはあるものの、スキルに自信がなくてリスキリングを始めるか迷っている人は、関連記事も参考にしてください。
リスキリングのおすすめでよくある質問
リスキリングのおすすめでよく検索される質問に、転職のプロの視点で答えます。
リスキリングで人気のある資格は?
リスキリングで人気のある資格の例としては、ITパスポート・G検定・日商簿記・TOEIC・FP技能検定などがあります。ただし人気だから選ぶのではなく、自分の目的や仕事への活かし方に合うかで選ぶのがおすすめです。
リスキリングで40代が何を学ぶのか?
40代は、今の経験を活かせる分野を中心に選ぶのがおすすめです。営業経験がある人はデータ分析やAI活用、事務・管理部門の経験がある人は簿記やIT基礎など、経験と組み合わせやすい学習を選ぶと仕事につなげやすくなります。
リスキリングで一生食べていけるすごい資格は?
「これさえあれば一生安泰」という資格はありません。需要は時代とともに変わるため、資格だけに頼らず、仕事でどう活かすかまで考えてスキルを選ぶことが大切です。
リスキリングのおすすめ分野は?
リスキリングのおすすめ分野は、AI活用・データ分析・Webマーケティング・経理や簿記・英語などです。今の経験に足しやすい分野や、目指す仕事で求められる分野から選びましょう。
リスキリングの条件は?
国の支援事業の補助金を使う場合は、雇用保険に加入して在職中であること、雇用主の変更を伴う転職を目指すこと、教育訓練給付と併用しないことなどが条件です。
最新の条件は経済産業省のリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業ページで確認してください。
「何を学ぶか」より先に「どの仕事で活かすか」を考えることが大切です。
経験と学びをつなげて考えると、必要なスキルや資格を選びやすくなります。