コンサル領域のセグメント・マッピングと業界構造
まずは、コンサルティング業界を6つの主要な領域に分類し、それぞれの特徴と代表的な企業、および業務の商流について解説します。特に採用数の多い総合系ファームについては、内部の業務分岐を理解することが重要です。
1.総合系コンサルティングファーム
「総合系コンサル」企業例
・アクセンチュア
・デロイト トーマツ コンサルティング
・PwCコンサルティング
戦略からシステム導入、実行支援までワンストップで提供する大手ファームです。
総合系は「戦略から実行まで」を掲げますが、大きく「上流・中流・下流」の3つに別れており、それぞれ業務内容は大きく変わるため、転職するときに注意が必要です。
1.上流(課題設定)
- 概要:手段を検討する前に、解決すべき課題や方向性を決定する役割です。
- 業務例:全社戦略、新規事業立案、M&A戦略、サステナビリティ戦略策定。
2.中流(要件定義)
- 概要:戦略を具体的な計画やルールに落とし込む役割です。
- 業務例:業務プロセス改革(BPR)、要件定義、組織再編、PMO。
3.下流(実行)
- 概要:計画に基づいて実行を進める役割です。
- 業務例:システム設計・開発・導入(ERP/CRM)、運用保守、BPO(業務代行)。
2.戦略系コンサルティングファーム
「戦略系コンサル」企業例
・マッキンゼー アンド カンパニー
・ボストン コンサルティング グループ (BCG)
・ベイン アンド カンパニー
・A.T. カーニー
企業の経営トップが抱える正解のない課題に対し、解決策を提示する少数精鋭のファームです。
一口に戦略といっても、全社的な経営判断から、現場レベルの業務改革までテーマは多岐にわたり、関わる領域によって求められる視点や動き方が大きく異なります。
数億〜数十億円規模の投資判断や、企業の形を根底から変える「解のない問い」を扱います。
超上流(経営判断)
- 業務:全社戦略、ポートフォリオ変革。どの事業を縮小し、どこに投資するかといった全社的な戦略を策定します。
上流(新規事業)
- 業務:市場参入戦略。統計や調査データを用いて、市場への参入計画を具体的に描きます。
中流(トランスフォーメーション)
- 業務:実行支援まで踏み込むことも増えましたが、あくまで仕組みの設計や意識改革を中心に行います。
採用人数が非常に少なく、選考の難易度は高いです。高い学歴や職歴、地頭の良さがあることは前提で、ケース面接への対策も欠かせません。
未経験での転職は、ポテンシャルを評価される20代が中心になります。30代以降になると、単なる地頭の良さだけでは太刀打ちできず、MBAの保有や、特定業界での際立った実績が求められます。
3.業務(ビジネス/デジタル/IT)系コンサルティングファーム
「IT・ビジネス系コンサル」企業例
・日本IBM
・フォーティエンス (旧クニエ)
・シグマクシス
・日立コンサルティング
戦略を実現可能な計画に落とし込み、業務やシステムとして定着させるファームです。
単にシステムを作るだけでなく、業務プロセスの見直しから実際のシステム開発まで担当範囲が広いため、上流の設計に強みを持つか、下流の実装に強みを持つかで仕事内容は大きく変わります。
中流(DX戦略・業務設計)
- 業務:最新の技術を使ってどのように業務を効率化するかを計画します。
下流(実装・定着化)
- 業務:システムの要件を決めたり開発を管理したりして、現場で業務が回るまで支援します。
専門領域(テック)
- 業務:AI活用、データサイエンス、セキュリティなど、エンジニアとコンサルの中間に位置する領域です。
SIerでシステム開発の上流工程を経験している人や、事業会社のIT企画部門にいた人が主な対象です。
技術的な知見を持っていることは前提ですが、コンサルタントとしては「技術をビジネスの言葉で説明する力」が重視されます。
クライアントは必ずしもITに詳しくないため、システム導入が経営にどのようなメリットをもたらすのかを分かりやすく伝え、プロジェクトを推進するリーダーシップが必要になります。
4.シンクタンク系コンサルティングファーム
「シンクタンク系コンサル」の企業例
・野村総合研究所(NRI)
・三菱総合研究所(MRI)
・日本総合研究所(JRI)
・三菱UFJリサーチ&コンサルティング
官公庁に対する政策の提言と、民間企業に対する経営支援という二つの役割を持つ集団です。
研究や調査を重視する点では共通していますが、公的な制度設計に関わるか、企業の利益向上に関わるかで、業務の性質や求められる視点は全く異なります。
公共・リサーチ(官公庁向け)
- 業務:環境問題や少子化対策など、国レベルの課題に対する提言や調査報告書を作成します。
経営コンサル(民間向け)
- 業務:データや事実に基づいて、企業の戦略やDXを支援します。
ITソリューション(下流・実装)
- 業務:金融機関のシステムなど、社会的に重要なインフラを支える大規模なシステムを作ります。
大学院修了以上の学歴や、官公庁での執務経験を持つ人が好まれる傾向にあります。アカデミックな背景を持つ社員が多く、1つのテーマを深く掘り下げる探究心が求められます。
膨大なデータや資料を読み解く分析力に加え、それを論文や提言書として論理的に構成する高度な文章作成能力は、他のファーム以上に重要視されるポイントです。
5.FAS(M&A/事業再生)系コンサルティングファーム
「FAS系コンサル」企業例
・デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA)
・PwCアドバイザリー
・フロンティア マネジメント
企業の合併や買収、事業再生など、財務や金融に関わる専門的な課題を解決するファームです。
数字を扱う点は共通していますが、企業の価値を計算する業務や、買収後の組織を統合する業務など、フェーズによって計算能力が求められるか、調整力が求められるかが変わります。
M&Aアドバイザリー
- 業務:企業の合併や買収の支援です。企業の価値を計算したりリスクを調査したりして、適正な価格を算出します。
PMI(統合支援)
- 業務:合併後の統合支援です。組織やシステムを統合し、合併の効果を出すための実務を支援します。
事業再生
- 業務:経営の立て直しです。経営危機にある企業に入り、資金繰りの管理や関係者との交渉を行って再建を目指します。
銀行や証券会社、監査法人といった金融・会計のバックグラウンドを持つ人が採用の中心です。
企業の存続に関わる重大な局面を扱うため、数字に対する正確性はもちろん、プレッシャーの中でも冷静に判断を下せる精神的なタフさが求められます。また、利害が対立する関係者をまとめ上げる交渉力も、実務においては重要な能力です。
6.組織・人事(戦略・制度/人材開発)系コンサルティングファーム
「組織・人事系コンサル」企業例
・マーサー ジャパン
・ウィリス タワーズワトソン(WTW)
・コーン フェリー
・リンクアンドモチベーション
人と組織のパフォーマンスを最大化するために、人事制度や育成の仕組みを整えるファームです。
人に関わる課題といっても、給与や評価などのルールを作る業務と、研修や風土改革を通じて人の意識を変える業務では、論理的な思考と感情への配慮のバランスが異なります。
戦略・制度設計
- 業務:人事制度の構築です。給与や評価のルールを作ったり、合併後の人事制度を統合したりします。
人材開発・育成
- 業務:研修や教育です。次世代のリーダーを育成するためのプログラムなどを策定します。
組織変革
- 業務:組織風土の改革です。企業文化を浸透させたり、社員の意欲を高めて組織を活性化させたりします。
事業会社の人事経験者や、人材業界で法人営業をしていた人が評価されやすいです。
人事制度などの仕組みを作る論理的思考力だけでは不十分で、現場の社員や経営層の感情に配慮できる感受性や人間力が見られる傾向にあります。
【コンサル特化型】コンサル転職に強いおすすめ転職エージェント
業界構造と商流を理解した上で、各ファームへの合格ノウハウを持つエージェントを選びましょう。
総合系(Big4など)やIT系への転職成功率を高めたいなら、登録は必須です。業界特有のケース面接対策や、ファームごとの社風の違いを熟知しています。
アクシスコンサルティング
「Big4・アクセンチュアを含む総合系・IT系・ビジネスコンサル全般に強いエージェント」
デロイト、PwC、EY、KPMGなどのBig4や、アクセンチュアへの転職に強みを持つコンサル特化最大手のエージェントです。未経験からの支援実績が豊富で、総合系・IT系を中心に幅広いファームに対応しています。事業会社出身者をコンサルタントへ変えるノウハウが豊富です。
基本スペック・判断基準
- 【対象年齢】20代後半〜30代(コンサル未経験者歓迎)
- 【得意領域】総合系(Big4)、IT系、ビジネスコンサル全般
- 【強み】支援実績の約77%がコンサル未経験者
- 【特徴】各ファームのパートナー(役員クラス)とパイプがあり、書類通過率が高い
【ここがポイント】
最大の特徴は「情報の深さとパイプの太さ」です。
ファームのパートナーと直接繋がっているため、「今はA部門よりもB部門の方が採用ハードルが低い」といったリアルタイムな攻略情報を教えてくれます。また、コンサルから事業会社への転職(ポストコンサル)にも強いため、長期的なキャリアパートナーとして最適です。
MyVision
「戦略系、総合系、ブティック系まで幅広く対応し、徹底した選考対策で内定を勝ち取る急成長中のエージェント」
比較的新しいエージェントですが、その分一人ひとりへのサポートが手厚いのが特徴です。特に戦略系(BCGなど)から総合系まで、独自の「選考対策」や「書類添削」の質が高く、内定率に定評があります。
基本スペック・判断基準
- 【対象年齢】20代〜30代(ポテンシャル層に強い)
- 【得意領域】戦略系、総合系、ブティック系まで幅広く
- 【強み】独自の過去問データベースに基づいた徹底的な模擬面接
- 【特徴】書類選考対策が緻密で、門前払いを防げる
【ここがポイント】
「面接対策の鬼」とも言えるエージェントです。
コンサル転職の最大の壁であるフェルミ推定やケース面接に対し、納得いくまで模擬練習を行ってくれます。選考対策だけで数十時間を費やすこともあり、「絶対に内定を取りたい」という熱意がある若手にこそマッチします。
ムービン
「戦略系などの難関ファーム全般に強い、日本初のコンサル特化エージェント」
創業者がBCG出身ということもあり、コンサル業界内での知名度はNo.1です。戦略ファームからIT系まで、業界の歴史と内情を深く知っており、時には厳しいアドバイスもくれるエージェントです。
基本スペック・判断基準
- 【対象年齢】全年齢(若手からパートナークラスまで)
- 【得意領域】戦略系(マッキンゼー、BCGなど)、難関ファーム全般
- 【強み】圧倒的な情報量と、業界OBネットワーク
- 【特徴】スキル不足を率直に指摘してくれるため、ミスマッチが防げる
【ここがポイント】
良いことばかりを言わない、信頼できるパートナーです。
「今のスキルセットでは戦略系は厳しい」とはっきり伝えてくれるため、無謀な転職でキャリアを傷つけるリスクを回避できます。本気でトップティアを目指す覚悟がある人向けです。
コンコード
「マッキンゼー・BCGなどの戦略系に強い、ハイポテンシャル層の駆け込み寺的エージェント」
代表がマッキンゼー出身であり、戦略コンサルタントへの支援実績が非常に豊富です。「相談者のキャリアを長期視点で考える」ことを徹底しており、無理な転職はすすめません。
とくに、コンサル経験者や総合商社や大手の経営企画スタッフ職種出身者などハイポテンシャル層に置いては、戦略コンサルなどのケース面接対策含めて頼りになるエージェントです。
基本スペック・判断基準
- 【対象年齢】20代後半〜40代(高学歴・ハイクラス層中心)
- 【得意領域】戦略コンサル、ポストコンサルの事業会社幹部
- 【強み】戦略系ファームへの対策ノウハウ、非公開の幹部案件
【ここがポイント】
「コンサルタントになった後」の出口戦略まで見据えたアドバイスがもらえます。企業幹部への紹介案件も多いため、コンサルを経由せずに事業会社の重要ポストを狙う選択肢も提示してくれます。
コトラ(KOTORA)
「金融・FAS・事業再生・シンクタンクへの転職なら専門性No.1のエージェント」
金融業界とコンサルティング業界のハイエンド層に特化しています。一般的な総合コンサルだけでなく、M&Aや事業再生などの専門性が高い領域を狙うならコトラ一択です。
基本スペック・判断基準
- 【対象年齢】30代〜50代(プロフェッショナル層)
- 【得意領域】FAS(M&A)、事業再生、シンクタンク(NRIなど)、金融機関
- 【強み】専門用語が通じるレベルの高い担当者
- 【おすすめ】M&A業務に関わりたい方、銀行・証券からのキャリアチェンジ
【ここがポイント】
専門性が極めて高いため、例えば「M&Aのどのフェーズに関わりたいか」といったマニアックな相談が可能です。銀行員や金融専門職からのコンサル転職において、最も頼りになる存在です。
アサイン(ASSIGN)
「若手未経験からのIT系・総合系に強く、20代ハイエンド層のキャリアに特化したエージェント」
求人紹介から入るのではなく、「将来どうなりたいか」というキャリアプランの設計から入るスタイルが特徴です。特にITコンサルタントを目指すSEや、営業職からのキャリアアップ支援に定評があります。
基本スペック・判断基準
- 【対象年齢】20代〜30代前半
- 【得意領域】ITコンサル(アビーム、フューチャーなど)、総合系
- 【強み】初回面談での詳細なキャリアプランニング(視座が高まる)
- 【おすすめ】将来的に市場価値を高めたいSE出身者
【ここがポイント】
アプリで自分のキャリア価値を診断できるなど、テクノロジー活用にも長けています。「とりあえず求人が見たい」というよりは、「自分のキャリアの方向性を定めてから動きたい」という若手に最適です。
【ハイクラス特化型】コンサル転職に強いおすすめ転職エージェント
企業担当と求職者担当が同じ両面型のエージェントは、企業の詳しい内部情報とその鮮度が段違いです。
JACリクルートメント
「総合系ファームへの転職と、コンサル経験者のキャリアアップに強いハイクラス特化エージェント」
30代〜50代のハイクラス層・専門職転職に強みを持つエージェントです。特に総合系コンサルティングファームや、コンサル経験者を求める事業会社(ポストコンサル)への紹介実績が豊富です。
企業担当者が直接候補者を担当する「両面型」を採用しているため、情報の鮮度と深度に定評があります。
基本スペック・判断基準
- 【対象年齢】30代〜50代(実務経験者中心)
- 【想定年収】600万円〜1,500万円以上
- 【対応地域】東京・名古屋・大阪・福岡などの主要都市、および海外
- 【面談形式】オンライン・電話・対面(選択可)
- 【強み】ファーム内の「パートナーの人柄」「プロジェクトの具体例」など、求人票にはない現場のリアルな情報を保有している
【他社との決定的な違い】
JACは企業担当者が直接候補者にアプローチする体制をとっています。コンサルティング業界においても、ファーム全体ではなく特定の部門ごとに担当がついているケースがあります。
そのため、最初の面談担当者だけでなく、各部門に精通した別の担当者から直接オファーが届く仕組みがあり、部門ごとの詳細な事情を踏まえた選考対策が可能です。
【スカウト型】コンサル転職に強いおすすめ転職サービス
登録して待ちの姿勢で使えるサービスです。条件の良いスカウトを待ったり、自分の市場価値を客観視したりするために使います。
ビズリーチ
「大手狙いなら登録必須。コンサル各社のパートナーや人事から直接面談確約が届くスカウト」
ハイクラス転職サイトの決定版です。職務経歴書を登録しておくだけで、各ファームの採用担当やヘッドハンターから直接「プラチナスカウト」が届きます。
基本スペック・判断基準
- 【対象年齢】30代から50代の即戦力層
- 【仕組み】企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く
- 【強み】登録するだけで自分に関心があるファームが分かる
- 【おすすめ】デロイトなどの大手ファームに通用するか知りたい人
【ここがポイント】
戦略系や総合系ファームのパートナークラスから直接連絡が来るのが最大の特徴です。通常は書類選考から始まるところを面談からスタートできるため選考フローを短縮できます。
自分の経歴に対してどのようなランクでオファーが来るかを確認し、市場価値を厳しく判断する材料にしてください。
リクルートダイレクトスカウト
「戦略・総合以外の選択肢におすすめ。専門領域に強いヘッドハンターからの連絡を待つためのスカウト」
リクルートが運営する国内最大級のデータベースです。ビズリーチと同様のスカウト機能に加え、自分でヘッドハンターを検索して相談することも可能です。
基本スペック・判断基準
- 【対象年齢】若手からシニアまでの全年齢
- 【機能】完全無料で全機能が利用可能
- 【強み】求人数・登録エージェント数が圧倒的
- 【おすすめ】ITコンサルや特定のファームに強い担当者や求人を探したい人
【ここがポイント】
求人数とヘッドハンター数が多いため、ビズリーチだけではカバーしきれない中小規模のエージェントや、ニッチな専門領域に強い担当者と出会うことができます。
大手ファーム以外の選択肢や、特定の技術領域に強いファームの求人を確保するための受け皿として活用しましょう。ビズリーチと併用し、機会損失を防ぐ使い方もできます。
コンサル転職市場の動向とリスク
ここからは、安易な転職で失敗しないためのノウハウを解説します。コンサル市場は年単位で動向が変化するため注意が必要です。
市場動向:採用基準の厳格化
DX(デジタルトランスフォーメーション)需要により、アクセンチュアやBig4は引き続き積極採用を続けています。
しかし、数年前のような大量採用の傾向は落ち着きつつあり、採用基準は数合わせから質重視へ、再び厳格化してきています。
未経験でもポテンシャルがあれば採用される時期から、未経験でも何らかの突出したスキル(営業実績や特定技術)があるかが見られるようになっています。
コンサル業界内でも二極化が進んでおり、エージェントを通さずに直接応募したり、知識のないエージェントを使ったりすると、自分のスキルに見合わない、あるいは低すぎるポジションで採用されてしまう配属リスクが高まっています。
コンサル業界内の二極化
高単価・上流案件
: 企業の変革を担う。年収もスキルも高い水準。大量採用枠・下流案件
: システムの保守や、定型的なPMO支援。
コンサル転職にエージェントが不可欠な理由
コンサルは希望の企業に自己応募するケースもありますが、実際は転職エージェントの利用がおすすめです。
① 情報の非対称性
求人票には一律にビジネスコンサルタントや経営コンサルタントとしか書かれていません。しかし、それがPwCの戦略チームなのか、アクセンチュアの保守運用チームなのか、一般の求人サイトの情報だけでは判別が難しいことが多々あります。
この実態を知っているのは、日々ファームの人事とやり取りしているエージェントだけです。
② カルチャーフィットの確認
スキルだけでなく、性格がどのファームの風土や評価軸に合うか、客観的な視点でアドバイスをもらうことが、早期離職を防ぐ鍵となります。
カルチャーの例
アビームコンサルティング
: 日系で穏やか、人を育てる文化。戦略系ファーム
:Up or Out(昇進するか去るか)の実力主義。
③ 非公開求人
BCGやデロイトなどの人気ファームの重要ポジション、特に上流工程は、公募すると応募が殺到してしまうため、信頼できる特定のエージェントにしか公開されないケースがほとんどです。
コンサル転職を成功させるエージェント活用術
ケース面接の壁
マッキンゼーなどの戦略系だけでなく、最近は総合系でも面接でフェルミ推定やケーススタディが課されることが増えています。
- 「日本の電球の市場規模を推定してください」
- 「あるカフェの売上を2倍にする施策を考えてください」
これらは地頭が良くても、解法を知り、訓練をしておかないと確実に不合格になります。
プロのフィードバック
アクセンチュアの面接官は論理性を最重視する、EYでは協調性や人柄に関する質問が多いといった過去のデータを蓄積している特化型エージェント(アクシスコンサルティングやMyVisionなど)と模擬面接を行うことが、合否を分ける要因になります。
入社後のミスマッチを防ぐためのマインドセット
内定はゴールではありません。入社後に活躍できるかどうかが重要です。
思考様式の変革
大手事業会社の「上司の指示を待ち、承認を得る文化」から、コンサルの「自ら課題を設定し、クライアントに価値を出す文化」へ。 入社前に思考様式(マインドセット)を変革する準備が必要です。
- 結論から話す(アンサーファースト)
- 事実と意見を分ける
- 期待値を超える成果を出す
キャリアの展望
コンサルタントとしてのキャリアはずっと続くわけではありません。 多くの人は数年で次のキャリアへ進み、事業会社の企画職や、ベンチャー企業の経営幹部、あるいは起業へとステップアップしていきます。
コンサルをキャリアの通過点として捉え、入社前からその後のキャリアをイメージしておくことが、困難な局面を乗り越える動機になります。
まとめ:市場価値を上げるための第一歩
コンサルティング業界への転職は、キャリアを大きく変える可能性を秘めています。年収アップはもちろん、どの企業でも通用する汎用的な課題解決スキルが身につくからです。
しかし、デロイト、PwC、アクセンチュアなど、それぞれのファームの実態や商流を理解せずに、知名度だけで判断するのは危険です。
まずは、業界に精通したコンサル特化型エージェントに相談し、「今の自分の経歴なら、どこのファームのどのポジションが狙えるか」という現実的な視点を得てください。
DX需要により採用数は多いですが、選考基準は厳格化しています。誰でも入れるわけではなく、「論理的思考力」と「現職での高い実績」が必要です。
未経験でもポテンシャル採用の枠が広いため、20代後半〜30代前半の挑戦に最も適しているファームですね。